
スペイン人記者による、マクラーレン分析の記事があった
非常に上手い比較と分析を行っており、
ザクブラウンによる、ランド・ノリスへのサポートもある
最後には、皮肉と、マクラーレンのF1での絶望?とまではいかないくても、
期待していない感がただよってる
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スペイン人ライターのF1便り:低迷続くマクラーレン。サインツ、ノリス起用で復活はあるのか
スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアのモータースポーツコラム。
2019年にカルロス・サインツJr.とランド・ノリスを起用するマクラーレン。
果たして低迷の続くチームは立て直しを図ることができるのだろうか。
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2012年、マクラーレンはカーナンバー4のルイス・ハミルトンとともに世界選手権を戦っていた。
ハミルトンがブラジルGPで優勝争いに食い込めなかったのは、
いくつかの不運なテクニカルトラブルがあちこちで起きたことだけが理由だった。
ブラジルGPは、もうひとりのマクラーレンドライバーであったジェンソン・バトンが制した。
一方のウイリアムズは苦戦を続けていたが、
チームにとって2012年は素晴らしい年だったと考えられるだろう。
なぜならパストール・マルドナドがスペインGPで優勝したし、
彼らはしばしばグリッドのトップに近いところにいたからだ。
だが、両チームとも2013年からレースで優勝できていない。
2018年のウイリアムズは苦戦しているものの2013年から2017年の間は、
マクラーレンよりも多くの表彰台とポイントを獲得している。
いっぽうのマクラーレンは、どんどん凡庸なチームへと落ちていくようだ。
2019年シーズン、
マクラーレンのドライバーであるカルロス・サインツJr.とランド・ノリスの順位はどうなるだろう。
基本的に上位ではないのは確かだ。
ふたりの才能あるドライバーはまだチームに慣れておらず、
F1の歴史上最も競争の激しい中団グループのなかで、
よくても5位か6位より上になることのないマシンが与えられるのだ。
2017年には小さな改善が見られたマクラーレンだが、
技術的センスの方向性を失い、
現在はカスタマーチームに甘んじている。
これは1993年にフォードのカスタマーになったときに起きた状況と同じだ。
ドライバーについては、マクラーレン内部では非常に珍しい状況になっている。
50年以上に及ぶ彼らの歴史でただ1度だけ、
チームはふたりの新ドライバーを2シーズンにわたって迎えている。
2007年にロン・デニスはフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンと契約した。
それはうまくいき、技術体制も良く、エンジンは素晴らしく、チームは明らかに前進していた。
2019年、ある意味では同じように、
マクラーレンはルノーからスペイン出身のサインツJr.と
英国出身のホープであるF2参戦中のノリスを迎えることになる。
もちろんドライバーとチームスタッフは同じではない。
ロン・デニスはもはやチームにはいないし、
ルノーは今ではエンジンマニュファクチャラーだ。
そしてチームは4年以上にわたって表彰台を獲得していない。
これまでにない最悪の状況だ。
■成績不振にあえぐマクラーレン
これまでの状況から分かっていることがいくつかある。
マクラーレンは競争力のあるシャシーを作るのに苦戦している。
それは彼らが最後にメルセデスエンジンを使用していた期間で証明されている。
2013年と2014年は、グリッドで最高のエンジンを使用していたにも関わらず不調だったのだ。
ホンダとのコンビは酷い結果となったが、大元のマシンがすでに難しいものだったのだ。
今年のルノーも苦戦しており、
彼らのエンジンはフェラーリとメルセデスに比べて明らかに劣っている。
だが、ドライバーたちの実力はどうだろうか?
彼らはマクラーレンの復活に向けた適切な人材だろうか?
もしくはマクラーレンが得ることができたなかで最高のドライバーということだろうか?
マーケティングの観点からは、マクラーレンは素晴らしい。
フェルナンド・アロンソの人気はかつてないほど高まっているし、チームの宣伝は優れている。
しかし、結果はどこへ行ったのだろう?
レーシングチームは好結果を出すことなしに、生き延びることができるのだろうか?
常勝街道へ戻ることについてはどうなのか?
サインツは非常に興味深いドライバーだ。
現在F1で4シーズン目を迎えているサインツは、着実にポイントを獲得する、
中団チームの強力な一員であるという評価を得ている。
トロロッソではともに1年目を迎えていたマックス・フェルスタッペンに明らかに負けていたが、
ダニール・クビアトに対しては圧勝していた。
サインツのベストイヤーは2017年であったが、
モチベーションを落として明らかに不調なドライバー相手では、
彼がマシンの性能を完全に引き出せているのかを知るのは難しかった。
2018年はルノーにおいて彼の価値を測る最高のチャンスになるはずだったが、
多くの面で彼はニコ・ヒュルケンベルグを下回っている。
サインツは予選では印象深い走りをしてきたが、
レースとなると、2台のルノーマシンの遅い方はたいてい彼であり、
彼がヒュルケンベルグに圧勝するだろうと予想していた多くの人々を落胆させている。
アロンソが引退することから、サインツを選ぶことはもっともな選択かもしれないが、
たとえそうだとしても、ストフェル・バンドーンよりもはるかに良い選択だということにはならない。
セカンドドライバーはノリスになるが、
いつも笑顔を絶やさない若いノリスはSNSとPRトークに秀でており、
非常にカリスマ性がある。
彼は明らかにドライバーとしても高い才能があるが、彼の状況はランス・ストロールとそう違わない。
■スーパースターのような扱いを受けるノリス
彼の父であるアダム・ノリスは巨額の財産を持っている。
たとえその財産がローレンス・ストロールの“たった”10分の1だとしても、
息子のキャリアに投じることのできる金額は膨大だ。
F1パドックの中では広く知られている、隠された真実がある。
ランド・ノリスは、ライバル達よりも常に多くのテストを行っているのだ。
カートのキャリアを終えた彼は、ほぼ1年にわたってフォーミュラ・ルノー2.0のテストを行っている。
ヨーロピアンF3に参戦する前に、彼は何カ月ものテストを行っていたため、
マシンのことがよく分かっていた。
そして2017年、
彼はF2マシンをシャルル・ルクレールよりも多くドライブした。
カーリンがF2に出ておらず、彼らのマシンを自由に使えることもあり、
レギュレーションのアドバンテージを利用してのことだった。
驚くのは、ノリスはストロールほどには憎まれておらず、
代わりにスーパースターのような扱いを受けていることだ。
ザック・ブラウンのおかげで、マクラーレンと一部のプレスとのコネクションを通じて、
完璧なパブリックイメージが維持されているのだ。

彼は確かに非常に才能あるドライバーだ。
テストの回数をこなしたからといって、
レースでの優勝やタイトル獲得が保証されるわけではないからだ。
しかし、彼は次世代のルイス・ハミルトンにはならないだろう。
マクラーレンは2019年に大きな挑戦に直面することになるが、
もし彼らが表彰台の常連に戻ることができなかったら、
状況はチームにとって非常に悪く見え始めることだろう。

だが、マクラーレンにはアロンソがいて、インディカーがあるのではないか?
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読んでると、私の愚痴と変わらんというか、
読んでいて、書き足すことが少ないです
まぁランド・ノリスを持ち上げているのは、忖度なのかもしれないが
その部分以外は、概ね賛同してしまう内容ですね
ちょっと心が浄化?される気分です
あー愚痴にならない