
ロータスカップの最終戦は、既にクラス1、クラス2ともにチャンピオンは確定済み。
ある意味順位争いというよりも、来シーズンにどう繋げるのかがテーマかもしれません。
予選ではクラス1の黄色ゼッケン招待ドライバーの2号車が早々にアタックを終了。
ポールを獲れた自信があったのか、タイヤのタレを感じて温存の方向で辞めたのか、
私にはその意図は判りませんが、指定タイヤA052のグリップは、
ヒートサイクル1回目が最大グリップを発揮するので、
これ以上のタイム更新は難しいと考えたのではないでしょうか。
そのタイミングで2番手に約0.5秒の差をつけていたのも
走行を辞める判断材料になっていたかもしれません。
しかし、43号車が5周目にトップタイムをマーク。
そして37号車が7周目にセクター1と2でベスト更新
ポールは37号車か?と思われましたが、小さなミスがあったようで、
2番手タイムとなり、43号車、37号車、2号車の予選順位となりました。
43号車は、嬉しい自信初ポール。とはいえ緊張感も半端ない感じ。
スタートさえしっかり蹴り出せれば、もてぎは抜くのが難しいコースですから、
「通せんぼジジイになっちゃえばよいんだよ」何て無責任なアドバイスも
彼の耳には届いていなかったかもしれません。
そして決勝レースが始まります。
レッドシグナル消灯で飛び出したのは、3番グリッドの2号車でした。
予選の展開が想定外の展開でしたから、ここ一発に集中していたのでしょう。
逆に43号車はタイミングを合わせられず3番手に後退。
冷えたタイヤを上手く使える2号車は、S字までにしっかりリードを作り、
このまま逃げ切りの展開を感じさせます。
しかし、今回は予選も決勝も何時もと違う。
37号車がリードをジリジリ削り始め、背後にピタリと付ける展開に。
そして2号車がビクトリーの立ち上がりでミス。
これに乗じて37号車がトップに。
しかし、態勢を立て直した2号車が、反撃に転じての接近戦。
繰り返し順位を入れ替える今シーズン初の展開です。
招待ドライバーの2号車は章典外ですから、
37号車は実質のトップではありますが、これはプライドの戦い。
逆転に次ぐ逆転をどちらが制するのか?
最後はあっけなく、奮闘空しく力尽きてしまった37号車を引き離し
2号車がトップでチェッカーフラッグを受け、激戦は幕を閉じました。
見ている方は気楽で良いけれど、勝った2号車のドライバーは
「ヤバかった」と漏らすほど、追いつめられていたわけで、
来シーズンはどんな展開が繰り広げられるのか、
楽しみ間まだまだ続きます。
Posted at 2023/12/13 22:35:38 | |
トラックバック(0) |
サーキット | 日記