
世の中がクリスマスムードの中、家庭を顧みないと思われる
車好き、アルファロメオが大好きな人達の祭典
アルファロメオチャレンジの統一戦を見にFSWへ行ってきました。
統一戦とは 関東、関西、中部、九州の各エリアのランキング上位者しかエントリーが許されない、選ばれし者たちだけの戦い。
日本一の称号を手にしたいと、毎年熱い戦いが繰り広げられるのです。
速い車に仕上げ、気合の入った走りをし、それでも運に見放されたりする。
今回もそんな男たちの悲哀を感じさせる頂上決戦でした。
頂上決戦のレースCはトップが1分56秒1をたたき出した1号車
そして2番手は56秒2の860号車、4番手までが56秒台の接戦です。
11番手までが2分の壁を切っており、タイム差の少ない密度の高い状況の中、
シグナル消灯で飛び出したのが1号車と4番手の85号車。
ところが9番手49号車がまさかのストール。
後続は混乱しつつも、これを綺麗にかわして1コーナーに飛び込んでいきます。
そしてアドバンコーナー入り口で3番手の52号車がインフィールドに車を入れてストップ。
マシントラブルであっという間に優勝候補の一角が消えたその時、
スタートで出遅れ、最後尾まで落ちた49号車が100R入り口でクラッシュ!
コースをふさぐ形となり、赤旗中断となってしまいました。
各車はもう一度スターティンググリッドに戻り、レースの再開を待ちます。
FSWのスタッフは事故車両の排除、コースに出たオイル処理を迅速に行うも、
12月の御殿場、日差しも落ちての時間帯ですから、タイヤの温度は冷えていく。
再スタートがアナウンスされ、周回数は5周に、100Rの入り口のオイル処理、
ライトオンが指示されて、再びスタート進行に入ります。
3分、1分、30秒のボードが出され、赤シグナルが1つずつ点灯。
そして消えた瞬間に抜群の飛び出しを見せたのが、
4番手85号車の4Cでした。ポールの11号車156をと併走して1コーナーを回りトップを奪取。
そして中団が1コーナーに入った時、冷えたタイヤの影響か、1台がスピン!
それを避けるべく、止まる、逃げる、大混乱の1コーナー。
またもや赤旗なのか?と思われましたが、何台かのリタイアにはなりましたが、
コース上はクリアとなり、レースは続行となります。
トップ集団がダンロップコーナーに入った時、またしても優勝候補の1台の
2番手スタートの860号車がトラブルでストップしてしまいます。
これで85号車と11号車2台のマッチレースになるのかと思いきや、
5番手18号車の156がこの背後につけ、11号車をプッシュ。
4Cはコーナーでのスピードでまさり、156はトップスピードの伸びでまさる。
しかし、そんなバトルの中に、するすると4番手39号車の147も加わり、
ワンミスも許されない緊迫した状況の中、4周目についに18号車が2番手に。
しかしすぐさま11号車が巻き返しますが、明らかに苦しそうな走り。
そしてあっと言う間にファイナルラップに突入し、
この4台は一本の糸で縫われてしまったように縦一列のまま、
ホームストレートを駆け抜けて、今年のタイトルは85号車が手にしたのでした。
残念なアクシデントもありました。優勝候補の2台のリタイアもありました。
それでも単調な展開にならない、これだけのバトルがあり、
ひと時も目を離せないそんな統一戦。
すべての参加者に「ありがとう」と言える、素晴らしいレースを見ることが出来ました。