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ノイマイヤーのブログ一覧

2012年10月29日 イイね!

70年代末期の乗用車の防錆について

80年代前半のに生まれた方なら分かるかもしれませんが、
子供の頃、町で見かける車って良く錆びていたと思いませんか?

地元を走っていたカローラ、サニー、スプリンター、コロナ、カリーナ、ブルーバード・・・・
私が7歳の頃(1989年)の15年落ちの車(1974年式)はもうサビサビでしたよね。
ドアの下の方やラゲッジドアの角の方・・・・・。
指で押したらズボって穴が開いたりしてましたよね。

かつて所有していたTE71カローラレビンも雨漏りは当たり前でしたし、
フードはグサグザに錆びてモールが最後は外れてしまいました。

現代の15年落ちの車はどうでしょうか。
1997年のクルマ・・・・。全然錆びてませんよね。

1980年代中ごろまでの大雑把な実力は
・1年間は表面錆なし
・3年間は穴開きなしでした。

ところが、1980年代中ごろから塗装が良くなり、防錆鋼板の採用など
グッと技術革新が進んだことでクルマが錆びなくなりました。
ヨーロッパなんかでは12年間穴あき錆なしの保証を掲げている会社もあるくらいです。

・・・で先日、マニアの間でよく錆びると言われているモデルを見てきました。
(車種名が分かってもこのブログ内では某モデルと呼称します)

某モデルは70年代末の設計です。
まだまだノウハウが蓄積されていなかった時代の車種です。
某モデルはそれこそシャープなスタイリングがカッコよく、
後輪駆動のプロポーションのよさが本当に魅力的なモデルです。

しかし、ラゲッジをあけて中を覗き込むと・・・・・




左側の板金合わせ部に錆汁が垂れていました。
本当にコンディションがよかったクルマなので非常に驚いてオーナー氏と共に原因究明に乗り出しました。

ためしに反対側を除いて見ると綺麗なものです。




この違いが何か調べるためにウェザーストリップを外してみました。




フランジにしっかりシーラーが塗布されています。
一方、反対側は・・・・・




錆びている(驚)

どういうわけかシーラーが板合わせ部を埋め切れていませんでした。
ウェザーストリップがあるとは言えども、水というものはどんな隙間にも入り込んでしまいます。
板金のフランジの板合わせ部分もどうしても板隙が生じるものです。
現代のボデーですらそうなのですから、当時の技術でもどうしても隙間が生じるわけで、
そこに水が入ってしまうのですね。

元々狭い部分ですから、塗料の膜厚も不十分。
そんなところにずっと水が入っていれば錆びてもおかしくないですね。

他の部位にも注目すると、


ラゲージロックストライカーの板合わせ部も板合わせの都合上、穴が開いています。

さて、現代の車はどうなっているのかといいますと、
ロウ付けでくっつけてしまうか、シーラーと塗布がスタンダードです。

防水用の不乾性シーラーがフランジの部分に塗布してあります。
一般的な塗装用シーラーは塗布するのが大変で、作業後の膜厚も一定ではありません。
ウェザーストリップの組み付け作業性やシール間距離を考えると、塗装シーラーを使うのは
本当は得策ではありません。
そこでベトベトした不乾性シーラーをフランジに対して塗布することで板金の板隙をシールしてしまいます。
その塗り方はどうやらノウハウがあるようですからここでは触れません。

コスト的にはロウ付けよりも
不乾性シーラー塗布の方が安上がりなのでこちらがいいでしょう。

これぞ、現代の設計の知恵と言えましょう。

1970年代の設計である某モデルですが、今は2012年。
現代のノウハウを駆使して1年でも寿命を延ばそうではありませんか。




お風呂用のシリコンコーキング材を使用してフランジの板あわせのエッジをシールしていきます。
見た目は汚いですが、ウェザーストリップが目隠しになっているので問題ありません。
オーナー氏は「欠点も含めて純正でなければならない」というタイプではないのでガンガンシーラー処理しておきました。

水をシールするには入り口をふさぐのが鉄則です。出口をふさぐと抜けなくなり、腐ります。

このフランジ部を放置してしまうと、こうなります。



これは某モデルのコンディションが良くない別の個体です。
腐るところは同じ車なら大体一緒のようですね。

そこから入った水がたまると・・・・・・



この部分の錆はRrバンパーに隠れて見えない部分にある3枚合わせのフランジに水がかかって
腐食することでどんどんトランク側に錆が進行するようですね。
せめてフランジをカバーで保護するとか、フランジを立てるなどすれば
良かったのかも知れませんが、ノウハウが無かったのでしょう。

現代のセダンはロアバックが一体で成型できますので、継ぎ目の数が少なく、
フロアとのあわせもロアバックの縦壁に突き当てる構造ですので水漏れの心配がありません。
生産技術が発達したが故の構造ですね。




最初の個体で切り欠きが入りまくっていた
ラゲージロックストライカー部にパテが盛ってありました。
恐らく錆びてなくなっていたのでしょう。

この個体のラゲージ合わせ部は本来図面には無いはずのシーラー処理がありました。




雨漏りがするのでこの部分を埋めてしまったのでしょうか?
ただ、鉄則から言えば出口をふさいでも意味がありません。結局腐っています。

入り口のフランジをふさいでいないので以下のような状況に。




下は状態がいい方の個体の同一部分。この状態を維持したいものですね。




よく錆びるといわれる車はそれなりの理由があるものです。
メーカーの怠慢だと言いたくなる気持ちもありますが、当時はノウハウが無かったのです。
今はノウハウがあるのだから、応用できる部分はしっかり応用して
自分自身の手で旧車を維持することが必要になると思います。メーカーは助けてくれませんからね。

個人的に非常に勉強になりました。
Posted at 2012/10/29 23:14:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 調べてみた | クルマ
2012年10月29日 イイね!

ハチマルミーティング事前作業

来週のハチマルミーティングの事前準備ということで、
カローラのワックス掛けを実施しました。

カローラなんですが、普段は
1.雨の日乗らない
2.基本カバーかけて保管
3.洗車はエクスプレスの機械洗車
という状態です。

せっかくのイベントですから、スーパーホワイト2のカローラを見ていただこうと思いまして
今年二回目くらいのワックス掛けをしたという訳です。

カバーをかけているので、角が黒ずんでしまっていましたが、ワックスでごまかしておきました。
近くで見るとダメですが、遠くで見るとハレーション効果で綺麗にごまかせます。




カローラはこれにて終了。カバーをかけて寝かせますwww


次に、スギレン社長の愛車です。
何となくRrホイールから見えるドラムの錆色が目に付いてしまったので
「塗りませんか?」と失礼にもご意見してしまったところ、
「シャシブラあるし、やるかー」という流れに。

さっそく、ジャッキで持ち上げてタイヤとドラムを外します。



あと、軽くワイヤーブラシで磨いておきます。
やりすぎても疲れるだけなので二人で適当にやりました。



ブレークリーンで脱脂してからシャーシブラックで塗装します。



乾燥させるために、丸亀製麺でお昼ご飯を食べてから、
ドラムを車軸に取り付けます。
おお、サラッとスプレーしただけなのになんか良い感じ!



ホイールを取り付けた完成写真。
ホイールの隙間から見えるシャシーブラックが美しいです。
私は口だけでちょっとしか手伝ってませんwwww。



私の車は4輪ディスク車ばかりなのでこういう小ネタは使用できませんが、
ドラムブレーキ車の方は見栄えがグッと良くなりますのでお勧めです。

(2021年追記:RAV4を購入したので、もちろん黒塗りしました)
Posted at 2012/10/29 00:58:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | カローラ | クルマ

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「@キャニオンゴールド さん 恐ろしい。北斗の拳のザコキャラが⚫︎ぬ前みたいな💦」
何シテル?   06/15 14:19
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
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