「松茸御飯の素(松茸エキス入り)」
従来のコンベンショナルな乗用車のエンジンコンパートメント内にお化けオルタネーターを突っ込んで回生能力をUPさせて、時々は動力としてモーターとして使っちゃえばいいんじゃないか?そういう思想は昔からありましたし、サターンは実用化したものの、すでにお蔵入りになっています。
あらゆる試乗レポートを読んでも「HVだと思ってはいけない」との注意書きだらけでむしろ乗りたくなってしまいました。
エスティマハイブリッドやフリードハイブリッドには乗ったことがありましたが、このタイプ(マイクロハイブリッド)はセレナSハイブリッドが初めてです。
エンジンをかけて営業氏の説明を受けます。「ハイブリッドとして機能しているときは液晶表示にS-HYBRIDと表示されます」とのこと。
市街地を普通に走るといわゆる一般的なガソリン車。信号待ちでアイドルストップをしてくれますが、この時に例の表示が点灯。発進すると、たちどころにエンジンがかかり普通に加速。ついぞ走行中に件の表示が点灯することはありませんでした。アイドルストップしただけの15分間。
試乗レポートの忠告は正しかったのだ!その割りには誇らしげな原価のかかったエンブレムが3箇所に追加してます。
私が19歳だったら「こんなクルマをハイブリッドとして宣伝するとはけしからん」とプンスカだったと思います(笑)
しかし、まったくクルマに興味が沸かない方からすれば、ハイブリッドと誇らしげに書いてあるクルマが238万円から買えれば、間違いなくお買い得でしょう。実質的にはただのアイドリングストップ車でも、他の本格ハイブリッドよりも価格が安く、ちょっと前のエコカー減税だって免税になるというのなら、何ら損失は無い訳です。
しかも、「○○さん、ハイブリッドカーを買ったらしいわよ、エコね」とご近所でも評判になること間違いなしと言う特典つき。お客さんも馬鹿じゃない。騙されたフリをしているという側面もあるのではないでしょうか?
(2021年追記)
トヨタ式ハイブリッドこそがハイブリッドだという印象が今よりも強かった2012年頃、日産のSハイブリッドはニセモノ感にあふれていましたが、法的には正式なハイブリッドであり、最小限の投資で減税効果を勝ち取るインテリジェントな作戦でした。当時、トヨタもホンダもこのクラスにハイブリッドを持たず、セレナはクラス初のハイブリッドを実現した点もアピール効果抜群でした。2018年には本格的なシリーズハイブリッドであるセレナe-Powerしましたが、今度はハイブリッドと呼ばず、「電気自動車の新しいカタチ」を名乗りました。カツオのようにちゃっかりした社風は健在なのです。
「乗り込む瞬間にクラスを感じる」
ホンダが快進撃を続ける軽自動車Nシリーズの第3弾。
N-BOXや N-BOX+ではカバーできない「セダン」派の皆さんへ送る一台。
セダンとは言いながらも全高が1600mmを超えるハイトな軽。スタイリングに対しては批判も多いと思いますが、各社、ああいう意匠のクルマを提案している中でホンダもそりゃやるでしょー、と思う。
かわいらしいスタイリングでプレミアムを謳うMINIのビジネスモデル。これを軽に展開したのがN-ONEというわけですね。プレミアムらしく、スマホみたいなピアノブラックの外装意匠。しかも、デカールで装飾することも容易でまさにスマホ。走りにアキレス腱を持つ軽のためにターボ仕様をグレードに関わらず選べるようにしたのは英断です。かつてマイルドチャージやMターボといっていたジャンルですね。N-BOX+のターボに乗った印象ではかなり活発なエンジンで動力性能に不満が出ることは無いと思います。安全性が・・・という向きのためにも横滑り防止装置を装備、サイドエアバッグもグレードによっては標準。なかなか頑張ったなぁと思います。
ディーラーで展示車を見てきました。ものすごく個人的な感想でホンダの人に申し訳ないのだけれど、プレミアム軽、と言うコンセプトに対してちょっと期待してディーラーに行ったんです。しかし、実際はドアハンドルを握った瞬間に萎えてしまったのです。私の身に何が起こったのか!
メッキ処理されたお金のかかったドアハンドルなのですが、触った感じがぺらっぺら・・・・。コレばっかりはしょうがない・・・。軽には全幅に対して規制があるし、あんまり立派なドアハンドルにしちゃうと、肝心の室内が狭くなってしまう。幅方向の寸法が厳しい軽自動車にとってドアハンドルごときに寸法を使うなんて愚の骨頂といえます。
しかし、しかしですよ!人間の手の感覚というのを侮ってはいけない。厚みの少ないドアハンドルの断面係数の小ささ(引っ張るとたわみ感がある)は残酷にもこのクルマの立ち位置を軽自動車という枠に縛るのです。難しいなぁと思う。こいつのためにわざわざ専用にドアハンドルを起こすのもカネかかるし。でも、見栄えとか感触が悪いからってイメージに沿うように新規にドアハンドルを起こした新車だってありますよ。
個人的な想いとしてはお客さんが手で触る部分はそれくらい気を使ったっていいと思います。
プレミアムブランドと呼ばれている車は、そういうしょーもないところにお金をかけます。AUDI TTに友達が乗っていますが、何故か開閉式のオーディオカバー(そもそもそんな不要な部品)がアルミダイキャスト製。触るとひんやりしていて独特の重量感が高級感につながっているのです。
もちろん、N-ONEは軽自動車だしある程度安い価格で提供しなくてはいけないモデルなので本気でプレミアムな方向には進めなかったことは重々承知しているつもりです。でも、もしN BOX開発時にこのことに気づいて握り感を精査して検討していれば・・・・。マイナーチェンジで金型起こせ!みたいなあほな事は思いませんが、残念に思うと共にクルマ作りの難しさを垣間見た気がいたしました。
この文章を書きながら、スバル360開発記に買いてあったエピソードを思い出しました。(うろ覚えなのでスバリストからの厳しい指摘は受け付けません。ニュアンスで感じて下さい。)
ステアリングホイールの設計者が上司に木で作ったモデルを持って来ました。設計者は言います。「ギリギリまで軽くしました」
上司は机からナイフを取り出し、彼の作ったステアリングを丁寧に削り始めました。どんどん削って上司の机は木屑だらけ。その木屑を集めて秤に載せると「ほら、まだこんだけ軽くできた」と言いました。涙ぐましい軽量化への努力です。
この話には続きがあります。
自信作のステアリングを削られた部下は、出図の際はステアリングの裏側に米粒のような突起を多数つけておきました。「細いステアリングでは運転に不安感が出ます。引っ掛かりを良くしておきました」という理屈。単に軽くするだけではペラペラの車になってしまう。
少しでも、些細な形状でもこだわってより良いものにしようとする設計魂を感じるエピソードです。ま、実際は難しいけどね。
このN-ONE、好調らしいですけれど、モデル末期のFITのお客さんを共食いしているらしい。来年フルモデルチェンジするらしいFITですが、グローバルコンパクト(リッターカー)とドメスティックサブコンパクト(軽)の顧客の奪い合いが本格化しそうですね。
(2021年追記)
N ONEを一目見てBMW-MINIの二匹目のドジョウを狙った企画のように見えました。N360のエクステリアデザインを現代版にしたようなヘリテージカーの一種なのですが、軽自動車という制約上ドアハンドルの握りの頼りなさは今でもよく覚えています。MINIはモデルチェンジを繰り返して肥大化の一途を辿りついに禁じ手の5ドアまでデビューさせてしまいましたし、残された3ドアも何だか随分と変わってしまいました。N-ONEが偉いのは、販売面で大ヒットはせず、放置されたかに見えたのですが2020年にFMCされ、しかも見た目はほとんど変えてこなかったのです。N-ONEの魅力であるスタイルを不用意にいじらず堅持する生き様は素晴らしいと思います。
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