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ノイマイヤーのブログ一覧

2012年10月31日 イイね!

祝 DS3 一周年

祝 DS3 一周年連続して日記かいてますが、
最近仕事がかなりハードです。

休むことも許されず、笑うことは止められて・・・・
ま、社畜ですなwww

今日でシトロエン納車1年となりました。

早かった!

走行距離は23806km。ほぼ月間2000kmペースで乗っていることになります。
ちなみに10月度の走行距離は1957km。
車検のころには7万km超えてますよね(汗)
間違いなく二束三文なので乗りつぶされる運命にありそうです。可哀相にwww

購入後すぐは近距離通勤+遠乗り+出張だったのですが、
ここ数ヶ月は勤務地変更によって
高速通勤+休日ちょろっと+たまに遠乗りという使用条件です。

正直、直らなかった異音、電子制御スロットルの気持ち悪さ、
本革内装の雨に対する弱さ、高分子材料の弱さなど、
欠点を挙げれば切りがないですが、
それでも魅力的なところがあって結構気に入っています。

毎日、高速道路で通勤していますが高速走行時が
もっともこの車の気持ちいい状態です。
脚もあたりが着いてきてすごく乗り心地がいいです。
加速性能もターボのおかげで楽勝。まず煽られません。
軽くターボが効いている状態でクルージングするときの快適性はとろけそうです。

あと、街中で同じクルマを見かけないというのも良いですね。
カッコよさも重視して買ったので、駐車場に止めたときのカッコよさも捨てがたいです。
蕎麦屋に食事しに行ったら、いきなり店のおばちゃんから
「お兄ちゃんかっこいいクルマ乗ってるわね」
と話しかけられるということもありましたっけ。

会社でもカローラとシトロエンに乗ってるオタクとして覚えてもらえるようになって来ました。

そろそろ二回目の冬ですが、
今年こそ本国のてっちんとホイールキャップを買ってスタッドレスはめるぞ!
Posted at 2012/10/31 21:58:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | シトロエン | クルマ
2012年10月29日 イイね!

70年代末期の乗用車の防錆について

80年代前半のに生まれた方なら分かるかもしれませんが、
子供の頃、町で見かける車って良く錆びていたと思いませんか?

地元を走っていたカローラ、サニー、スプリンター、コロナ、カリーナ、ブルーバード・・・・
私が7歳の頃(1989年)の15年落ちの車(1974年式)はもうサビサビでしたよね。
ドアの下の方やラゲッジドアの角の方・・・・・。
指で押したらズボって穴が開いたりしてましたよね。

かつて所有していたTE71カローラレビンも雨漏りは当たり前でしたし、
フードはグサグザに錆びてモールが最後は外れてしまいました。

現代の15年落ちの車はどうでしょうか。
1997年のクルマ・・・・。全然錆びてませんよね。

1980年代中ごろまでの大雑把な実力は
・1年間は表面錆なし
・3年間は穴開きなしでした。

ところが、1980年代中ごろから塗装が良くなり、防錆鋼板の採用など
グッと技術革新が進んだことでクルマが錆びなくなりました。
ヨーロッパなんかでは12年間穴あき錆なしの保証を掲げている会社もあるくらいです。

・・・で先日、マニアの間でよく錆びると言われているモデルを見てきました。
(車種名が分かってもこのブログ内では某モデルと呼称します)

某モデルは70年代末の設計です。
まだまだノウハウが蓄積されていなかった時代の車種です。
某モデルはそれこそシャープなスタイリングがカッコよく、
後輪駆動のプロポーションのよさが本当に魅力的なモデルです。

しかし、ラゲッジをあけて中を覗き込むと・・・・・




左側の板金合わせ部に錆汁が垂れていました。
本当にコンディションがよかったクルマなので非常に驚いてオーナー氏と共に原因究明に乗り出しました。

ためしに反対側を除いて見ると綺麗なものです。




この違いが何か調べるためにウェザーストリップを外してみました。




フランジにしっかりシーラーが塗布されています。
一方、反対側は・・・・・




錆びている(驚)

どういうわけかシーラーが板合わせ部を埋め切れていませんでした。
ウェザーストリップがあるとは言えども、水というものはどんな隙間にも入り込んでしまいます。
板金のフランジの板合わせ部分もどうしても板隙が生じるものです。
現代のボデーですらそうなのですから、当時の技術でもどうしても隙間が生じるわけで、
そこに水が入ってしまうのですね。

元々狭い部分ですから、塗料の膜厚も不十分。
そんなところにずっと水が入っていれば錆びてもおかしくないですね。

他の部位にも注目すると、


ラゲージロックストライカーの板合わせ部も板合わせの都合上、穴が開いています。

さて、現代の車はどうなっているのかといいますと、
ロウ付けでくっつけてしまうか、シーラーと塗布がスタンダードです。

防水用の不乾性シーラーがフランジの部分に塗布してあります。
一般的な塗装用シーラーは塗布するのが大変で、作業後の膜厚も一定ではありません。
ウェザーストリップの組み付け作業性やシール間距離を考えると、塗装シーラーを使うのは
本当は得策ではありません。
そこでベトベトした不乾性シーラーをフランジに対して塗布することで板金の板隙をシールしてしまいます。
その塗り方はどうやらノウハウがあるようですからここでは触れません。

コスト的にはロウ付けよりも
不乾性シーラー塗布の方が安上がりなのでこちらがいいでしょう。

これぞ、現代の設計の知恵と言えましょう。

1970年代の設計である某モデルですが、今は2012年。
現代のノウハウを駆使して1年でも寿命を延ばそうではありませんか。




お風呂用のシリコンコーキング材を使用してフランジの板あわせのエッジをシールしていきます。
見た目は汚いですが、ウェザーストリップが目隠しになっているので問題ありません。
オーナー氏は「欠点も含めて純正でなければならない」というタイプではないのでガンガンシーラー処理しておきました。

水をシールするには入り口をふさぐのが鉄則です。出口をふさぐと抜けなくなり、腐ります。

このフランジ部を放置してしまうと、こうなります。



これは某モデルのコンディションが良くない別の個体です。
腐るところは同じ車なら大体一緒のようですね。

そこから入った水がたまると・・・・・・



この部分の錆はRrバンパーに隠れて見えない部分にある3枚合わせのフランジに水がかかって
腐食することでどんどんトランク側に錆が進行するようですね。
せめてフランジをカバーで保護するとか、フランジを立てるなどすれば
良かったのかも知れませんが、ノウハウが無かったのでしょう。

現代のセダンはロアバックが一体で成型できますので、継ぎ目の数が少なく、
フロアとのあわせもロアバックの縦壁に突き当てる構造ですので水漏れの心配がありません。
生産技術が発達したが故の構造ですね。




最初の個体で切り欠きが入りまくっていた
ラゲージロックストライカー部にパテが盛ってありました。
恐らく錆びてなくなっていたのでしょう。

この個体のラゲージ合わせ部は本来図面には無いはずのシーラー処理がありました。




雨漏りがするのでこの部分を埋めてしまったのでしょうか?
ただ、鉄則から言えば出口をふさいでも意味がありません。結局腐っています。

入り口のフランジをふさいでいないので以下のような状況に。




下は状態がいい方の個体の同一部分。この状態を維持したいものですね。




よく錆びるといわれる車はそれなりの理由があるものです。
メーカーの怠慢だと言いたくなる気持ちもありますが、当時はノウハウが無かったのです。
今はノウハウがあるのだから、応用できる部分はしっかり応用して
自分自身の手で旧車を維持することが必要になると思います。メーカーは助けてくれませんからね。

個人的に非常に勉強になりました。
Posted at 2012/10/29 23:14:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 調べてみた | クルマ
2012年10月29日 イイね!

ハチマルミーティング事前作業

来週のハチマルミーティングの事前準備ということで、
カローラのワックス掛けを実施しました。

カローラなんですが、普段は
1.雨の日乗らない
2.基本カバーかけて保管
3.洗車はエクスプレスの機械洗車
という状態です。

せっかくのイベントですから、スーパーホワイト2のカローラを見ていただこうと思いまして
今年二回目くらいのワックス掛けをしたという訳です。

カバーをかけているので、角が黒ずんでしまっていましたが、ワックスでごまかしておきました。
近くで見るとダメですが、遠くで見るとハレーション効果で綺麗にごまかせます。




カローラはこれにて終了。カバーをかけて寝かせますwww


次に、スギレン社長の愛車です。
何となくRrホイールから見えるドラムの錆色が目に付いてしまったので
「塗りませんか?」と失礼にもご意見してしまったところ、
「シャシブラあるし、やるかー」という流れに。

さっそく、ジャッキで持ち上げてタイヤとドラムを外します。



あと、軽くワイヤーブラシで磨いておきます。
やりすぎても疲れるだけなので二人で適当にやりました。



ブレークリーンで脱脂してからシャーシブラックで塗装します。



乾燥させるために、丸亀製麺でお昼ご飯を食べてから、
ドラムを車軸に取り付けます。
おお、サラッとスプレーしただけなのになんか良い感じ!



ホイールを取り付けた完成写真。
ホイールの隙間から見えるシャシーブラックが美しいです。
私は口だけでちょっとしか手伝ってませんwwww。



私の車は4輪ディスク車ばかりなのでこういう小ネタは使用できませんが、
ドラムブレーキ車の方は見栄えがグッと良くなりますのでお勧めです。

(2021年追記:RAV4を購入したので、もちろん黒塗りしました)
Posted at 2012/10/29 00:58:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | カローラ | クルマ
2012年10月08日 イイね!

マフラー穴あき修理

先月の秋ヶ瀬オフで発覚したマフラーの穴あきですが、
本日、白変宅で修復作業を実施しました。

冬のボーナスで新品も確保したほうがよさそうです。

これがその現状です。



安城市内のバーデンに白変一家と共に行き、ソフト99の補修グッズを819円で購入。

あとは白変宅で白変さんがささっと修復してくれました。
ありがたやありがたや。



完全に固まるまでは無茶できないので2000rpm縛りで帰りました。
明日から一週間通勤に使ってみます。

気温が低くなってきてエンジンの調子がいいです。
良い季節になってまいりました。仕事もきついし風邪引きそうですが・・・
Posted at 2012/10/08 00:11:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | カローラ | クルマ
2012年10月06日 イイね!

2012年式N BOX+カスタムGLターボ感想文

(2021年10月改題とリンク修正・一部誤記訂正と再構成)
ホンダの国内生産の要となる軽自動車の新作N BOXについてはここで触れました。

この時はRrシートの位置が後ろ過ぎてFrシートの乗員とRrシートの乗員の間に微妙な空間があって疎外感があるとレポートしました。そもそもこの段階でリアシートを前出ししたNBOX+の存在がアナウンスされていて、「+待ちですね」という結論に至っています。

先月、私の妹夫婦が10年以上乗ったワゴンRから新車でNBOX+のカスタムを購入しました。最初にNBOXにしたいという妹夫婦に、NBOXの扱いにくさを説明した上で+の方が絶対に良いから待ちなよー、と説得しておいたのです。

購入に当たり、白変さんの会社(製造業)の紹介制度を利用させていただきました。みんな、車を買うときは白変さんに相談しよう!(CMかwww)

閑話休題

さて、新車を買った二人は夫(30)と妻(26)で結婚3年目で子供なしの夫婦。車の使用は近所のスーパーまでお買い物の足。時々埼玉の親戚宅へ高速道路で尋ねるようなイメージです。今、このカテゴリーの車が売れているのは

1.維持費が安い
2.我慢しない室内空間
3.運転しやすいボディサイズ
4.休日の幅が広がりそうなイメージ


というところではないかと私は考えています。今、ホンダはNBOXシリーズで大躍進を遂げています。かなりの資金を投入し、プラットフォームを新開発し、広告費用をかけて大々的にCMを流して軽ナンバー1の座に上り詰めました。お客様のニーズを読んで、そこに合う商品を投入すればヒットするという例ですね。先ほど私が仮定した4つのポイントについて、実際に試乗して体感してきました。

1.維持費が安い



このNBOXシリーズ。ある調査によると購入者の平均購入価格は170万円なのだそうです。100万円でお釣が来ると思いがちな軽自動車に+70万円も高い価格で購入するというのはどうも不経済な気がします。最近はダウンサイジング派が増えてきて、軽を軽と考えずに購入する層が増えてきています。今までは200万円クラスのクルマに乗ってきたんだから170万円でも安い、と感じるのでしょうね。

こういう見方もありますし、うちの妹夫婦に言わせると、普通車と軽自動車は本体の値段は変わらないけど、税金、保険代、車検代、高速代などその他諸々の維持費が普通車と違う。長い目で見れば普通車は高くて手が出せないとのことです。もはや4年で車を買い替える人は少数派で一台の車に長く乗る人が増えたのです。いま、170万円のお金があるからといって、170万円で普通車を買うのと170万円の軽自動車を買うのとでは、5年後の得失は明らかに軽自動車に軍配が上がりますよね。よく軽自動車のカタログに1300cc普通車との経費比較というのが載っていますが、確かに豊かではない若い夫婦にはこの負担は決して小さくないと思います。ただし、彼らは安いだけの車に乗りたいと思っているかというと決してそうではないのです。だったら、ミラe:sにしたら良いじゃないかと極端な方は仰るかも知れませんが、それでは物質的豊かさが満たされない。リッターカーと同等に思える軽自動車なら購入時の価格が高くてもいいんだ!・・・・そのあたりが、消費者心理の難しいところなのですね。

2.我慢しない室内空間



乗り込んでみると、この内装。フィットハイブリッドよりも豪華に見えます。自発光式スピードメーター、メッキ部品、ピアノブラックの加飾パネル、本革巻きステアリングなどなど、下手なリッターカーが裸足で逃げ出す内装は車幅の狭さを除いてまさに170万円級。「ミニマムトランスポーターとしての質実剛健たる内装のお手本はピエール ブーランジェに学べ、サー アレック イシゴニスの・・・・」というエンスーのお説教を笑い飛ばすような俗っぽくも魅力的なインテリアです。Fr席はよほどのデブを横に乗せない限りNBOX+は十分な質感と広さを持っています。スイッチ類も触ってみたところ、安っぽさを感じるヤワさも皆無でした。

特筆すべきはドアトリム。えぐりが絶妙で感覚的な幅方向の広さを拡大させることに一役買っています。ドアトリムの裏側はガラスが昇降したり、補強のためのレインフォースメントが必要だったり簡単にえぐれるわけではないのですが、がんばったと思います。

NBOXで広すぎた後席は+ではスペース確保のためにRr席が前出しされ、スライドドアから乗り込んですぐに座れる位置に適正化されて、適度な居住空間と細やかなリクライニング角度を得ることに成功。後席トルソー角マニアの私としてはNBOXとNBOX+の後席の違いだけでも十分に決め手になると考えます。

私は常々車というのはそんなに広くなくても良いと言っています。(だからDS3に乗っているというのもあります)でも「これはこれであり」だと考えます。

3.運転しやすそうなボディサイズ



この写真は千葉県八千代市近辺の生活道路です。信号が多く、路線バスも走る。40キロも出れば良いほうで、わき道から自転車が飛び出してくる・・・となにやらJAFMATEを読んでいるようなシチュエーションです。

アルファードやエルグランドもこういうところは走れるでしょうし、むしろ、うまく走れないやつは下手糞である、と切り捨てる御人もいらっしゃるでしょうが、一度、こういう道路を軽自動車で走ってみれば、その扱いやすさに感心なさる事請け合いです。

自転車を追い越してもはみ出しが少ない。狭い路地の交差点もスイスイ曲がれる。ピタ駐ミラーのおかげで停止線ぎりぎりまで寄せられるなど、NBOX+の進化はこのような生活道路で最大限に発揮されます。

ひとつ残念なのは広角ドアミラーがものすごく見づらい点です。空力的な観点や意匠、コストの縛りもあろうかと思いますが、天地幅の大きな素直なミラーにして欲しかったです。これは妹夫婦双方が不満として挙げていました。

私もよく軽自動車に乗って動的性能に不満を掲げることが多かったですが、このような生活道路ではネガティブな部分は全く気になりませんでした。どうせトロトロ走るか信号待ちなのですから。

4.休日の幅が広がりそうなイメージ



従来の軽自動車のサイズにスライドドアをつけてミニバンのように使う、ミニバンのよさはそのままに軽自動車として買えるというのは、うたい文句のままならすごいことです。

本来は「車をどんな風に使用しているか」という生活の実態に合わせて車を買うべきだと思いますが、逆に車を基点に新しい生活のイメージを膨らませるというのも楽しいことです。「この車ならデイキャンプにもいけそうだ(今まで漫画喫茶で引篭もってたけど)」「この車なら友達夫婦を乗せて日帰り温泉に行けそうだ(友達も居ないし、シャワー派だけど)」などなど。

インターネットで開発者のインタビューを聞くと、「塾の送り迎えで子供の自転車を軽々と積み込めたら・・・・」「A型ベビーカーを畳まずに車内に放り込めたら・・・・」という軽自動車ユーザーがあきらめていた使い方を提案していました。確かに私が子供のころ、両親はバネットセレナでそういう使い方をしていたっけ。これを軽自動車でやれたらすごいと思いますが、それをやってのけました。



バックドアを開けて後ろから見ると荷質のローディングハイトがものすごく低いです。もともろ助手席タンクレイアウトのNBOXのローディングハイトは低かったですが、FF車で33cmというローディングハイトは常軌を逸していると言って差し支えません。

こういう構造にするためには、Rrフロアを新規に起こさねばなりませんし、排気系の取り回しも考えないといけませんし、何よりもボディ剛性が無茶苦茶落ちるはずです。ロアバックパネルが皆無なわけですから・・・・。シェア面(力をせん断方向に突っ張らせる面)が一切無い・・・。ボディ設計者が見たら卒倒しそうなレイアウトです。デミオやスイフトは走りのためにローディングハイトを犠牲にしてるのに、NBOX+はその対極を走っています。

一応、Dピラー下部は太らせていますが、下端のコーナーRも小さいし徹底的に不利です。細かい形状や板厚、スポット数でケアしていると想像しますがさぞかし大変だったでしょうね。

通常使用の場面ではバックドアを開けたとき、予想外に後ろにスペースが必要になるのでショッピングモールなどの駐車場では壁や後ろの駐車車両に対して注意が必要です。

ワインディングから高速道路まで試しましたが、私レベルのドライバーでは応答に対する遅れなどは感じませんでした。そもそもNBOX自体がハイトでおっとりと走らせる性格の車ですので峠でのコーナリングとか超高速走行時のレーンチェンジなどは危なくなければOKでしょう。

あと、後突性能も少々不安に感じるわけですが、詳しい断面を見たわけではないのでコメントは差し控えます。

公式コメントいわく、NBOX+のそもそのもスタートは車椅子仕様車を格安に作るための企画だったのだそうです。今までも車椅子仕様車は存在しましたが、その価格は高かったのです。

通常のプロセスでは先にベースとなる車を設計し、そのあとで車椅子仕様を設計します。後から補強が必要になったり、下手すると屋根を高くするような大掛かりな変更も必要になります。そうなると、製造工程もベース車と分けねばならなくなります。
NBOX+は最初から車椅子仕様車の要件を織り込むことで無駄を削減して車椅子仕様車の比較では20万円近い低コスト化を実現しています。ただ、それだけでは台数が見込めないから車椅子仕様のコンポーネンツを使ってNBOXの派生車種として一般ユーザー向けに売っちまえ!という面白い企画です。車椅子専用設計の部分を一般ユーザーに少しずつ負担してもらおうという魂胆でもあるわけですが、出来上がった車が良ければ別に問題は無いと思います。

遊べそうなイメージは走りにも表れています。妹夫婦が購入したのはターボ車。これは私が一押しだったので強引にプッシュしましたが、「よく走る」と夫婦にも好評でした。NBOX+のターボも近年の軽のようにおとなしい味付けのターボエンジンです。




こいつの主戦場である市街地では威力を発揮しないのですが、上り坂ではググっと力強くなります。発生トルクを考えれば実力はリッターカー以上。アクセルを少し踏み足すだけでヒューンと急坂を上るのは気持ちいいです。ターボといえども、市街地走行での燃費はリッター14.7km/Lでした。使用条件を考えれば十分合格といえるでしょう。

NAの場合は市街地はともかく幹線道路を走らせるとエンジン音も大きくなり、轍のうねりにあおられてフラフラして精一杯感が否めませんが、ターボ車になると多少走りがシャキッとします。

成田空港まで足を伸ばして高速道路を使用してみました。エンジン回転数は80km/hで2500rpm付近、100km/hで3000rpm付近。かつての1300ccクラスのマニュアル車と大差ない回転数。自分がヴィヴィオに乗っていたころは1000rpmは余計に回っていました。

高速道路でも余裕のある走りを見せてくれます。勢い余って追い越しレーンも走らせましたが、流れをリードする実力があります。ただし、そういう速度域になると車幅の狭さが災いして安定感があんまり無いです。また、サイドバイザーからの風切り音がシャレになりません。ドアからも変な共振音がしますのでやっぱりぶっ飛ばすのはやめておいた方がいいでしょう。ターボゆえに燃費もものすごく悪くなります。

ターボのみに与えられたクルーズコントロールを駆使してのんびりと無理せずにクルージングするのが正しい使い方といえましょう。東名高速の上り坂も流れに伍して走る事が出来ます。トルクの無い燃費最優先のCVTを積んだリッターカーよりも軽快に走るでしょうね。こういう動的な性能も重要で「休みを利用して遠出しようかな、軽なら高速代もフェリー代も安いし」という新たな生活のイメージが沸いてくる事でしょう。

まとめ

やっぱり売れている車にはそれなりに理由があります。車とはかくあるべき!という理想を追い求めた車も必要ですし、多少我慢してでも突き抜けた個性がある車も素晴らしいですが、NBOX+のようなお客さんのワガママを叶える車、潜在的なニーズを具現化した車というのも心地よくて魅力的です。3時間ほど試乗してみてそれは良くわかりました。一緒に生活していればさらに実感できることでしょう。

冒頭でNBOXの平均購入価格170万円と書きましたが、もし、NBOXが従来の枠組みの軽だけをぼんやり作っていたら、平均購入価格は140万円くらいだったかもしれません。部分的には普通車と渡り合える性能をもち、税制面などの維持コストで優遇されるという強かさを、楽しげなパッケージで包んだところがミソなのなと思います。

個人的には、内装もよく、パッケージングも悪くなく、動力性能も十分にあり、燃費も悪くないので価格さえ気にしなければお勧めできる車種です。自分が買うなら2トーンカラーのGターボです。これに格安ナビを奢ってあげれば生活には困りませんね。

余談ですが、カタログを見ているとこの車の開発で考えたことや想いが非常に分かりやすくまとめられていて良いカタログだと思いました。SPECIAL FACTの項目は一般的なカタログでは「(車に対して無知な)お客さんには分からないからどうでもいい」と省かれていた部分をしっかり解説することでむしろ、無知なお客さんとコアなお客さんを同時に感心させ得ると思います。苦労した分、設計陣がどうしてもアピールしたかったのでしょうか。

(2021年追記)
N BOXは2021年においても軽自動車のベストセラーを突っ走る今やホンダを代表するモデルになっている。二代目のジンクスも乗り越えて大したものだ。本ブログで取り上げたNBOX+はリムジン感覚の通常モデルの陰に隠れて不人気街道まっしぐらであったが、マイナーチェンジでRrシートスライドを手に入れて以来すっかり+の存在意義が消失してしまったのだからやむを得ない。これにより軽スーパーハイトの中では随一の後席快適性を誇る。

ちなみに妹夫婦は一人目の子供、二人目の子供が産まれるまで荷物を満載にして使い倒してフリードへ買い換えた。そしたら今度は父が軽でもよく走ると感心して2021年にN WGNのカスタムターボを購入したほどだ。当時から軽の商品力強化のスピードとBセグ登録車のそれが一致しておらず、軽を選ぶ人が増え続けている。これはステップアップに期待した自動車業界としての問題であるが、ユーザーは比較的賢い選択をしていると言えよう。
Posted at 2012/10/06 12:38:30 | コメント(3) | トラックバック(0) | 感想文_ホンダ | クルマ

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何シテル?   06/13 18:13
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