先日、共立と新ダイワの刈払機のエンジンで
掃気ポートにカーボンが溜まる事を書きましたが・・・
実にタイムリーなタイミングでこの様な動画を見付けました。
【草刈り機修理】朝、草刈り作業中に急停止の相棒。復帰できるのか?
確かにこんな感じでは溜まってもおかしくないなと思う動画が有ったので貼って置きますから興味を持たれた方はご覧になってみて下さい。
で、このケース?はとても興味深かったので此処に至る迄の経緯が気になり、動画主様の動画を遡って視聴した上で私なりに思った事を書いてみました。
エンジンの焼き付いた背負式刈払機を手に入れて新品のシリンダー・ピストン等を購入して復活させたのは良いが・・・
既に腰下構成部品が歪んでるか、シリンダーを外す時とピストンピンを抜く時にクランクかコンロッドを変形させた可能性が有ると思った。
25.4ccのエンジンだが太さが3ミリ前後のナイロンカッターを使用してた様だ。
刈払機の諸元を見た限り減速比はSRE2730と同じ。
私の場合、2.2ミリ四角で38cm以内、2.4ミリツイストで40cm以内を大体の限度としてますが、3ミリを使ってみたら実用性が無い程出代を短くしないと回せませんでしたね。
動画主様は3.0ミリ前後のナイロンコードを好んで使われてる様なので、エンジン回転数が7,000回転と回って無いんじゃないかって思います。
加えて背負式と言う事でフレキシブルシャフトのロスも有りますし、無理させ過ぎなんじゃないかと(^^;
動画主様が使われてるナイロンコードだと最低33cc以上の排気量の刈払機を使われた方が良いと思います。
確かにエンジンの調子がイマイチの様だ。
キャブレターの不具合と言うより調整不適切だと思う。
経験を積んで無い方にワルボロWYGキャブレターの調整は難しいと思いますし、正規品では無いと思われるダイアフラムを無調整で組むのも良くないなと思いました。
ワルボロ製キャブレターですが、メタリングダイアフラムは高価であろうと正規品がオススメだし、良いオイルを使って適切な管理をしてれば頻度にもよるが10年以上も使えたりするので頻繁に交換するモノでは無いと私は考えてます。
度を越した過負荷で使うとエンジン回転数に対するスロットル開度の差が大きくなり良い燃焼が出来ずカーボンが溜まり易くなるんだけど・・・
腰下構成部品の懸念と、見た通り度を超えた過負荷運転による酷使と思いますが、新品部品で組んでたったの三ヶ月しか使ってないのに吹き抜けがこの状況で、キャブレター調整不適切も重なってか私が見た分には状態は良くないなって思います。
ましてや運転中にカーボンが点火プラグに付着し短絡して止まる様な状況ですし。
ただ、このシリンダーの排気ポート側にはデコンプらしきミゾが有りますので、この手のタイプはどうしても排気側にキズが入り易いし吹き抜け易い傾向にある事は付け加えておきます。
後に新品キャブレターと自分でメンテナンスしたキャブレターの比較動画がUPされてましたが、私が見た分には調整不適切であろうと思います。
今の私の場合、こう使えばこうなると把握してたり予想して相応に対処等しながら使ったり、消耗品と割り切って交換する事を前提とした使い方など相応にリスクを承知でやってますが、世の中実に様々です。
たかが刈払機のエンジンとは言え、当然私も含め2サイクルエンジンを触る場合は相応に最低限の勉強はしてからの方が良いと考えますが、分離給油と違って混合燃料を使う事も念頭に置いときたいものです。
まあ、私も過去に二輪の競技に参加してた頃、何回もエンジンを焼き付かせたり壊した苦い経験が有りますが、そうやって培ったモノが今日の私を支えております(^^;
☆追記☆
刈払機の場合、戻し焼けが無い様なのでまだラクです(笑)
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刈払機&アグリズム | 日記
Posted at
2021/10/15 12:37:44