
昨日購入した丸山のケムナイトを使ってみました。
で、先に現状での評価として特に問題は感じられませんでした。
それでは混合燃料を作る所から。
100:1の混合比で1L作ろうとしたのですが、手持ちのビーカーは目盛が20ccからなのでオイルの計量は付属のキャップを使いました。
レギューラーガソリンを1L用意。
混ぜるとこんな感じ。
ゼノア程じゃないけど結構青いので誤給油の防止になると思います。
テストする刈払機はループハンドル仕様FS2401で、点火プラグはこんな感じ。
約1時間程草刈りした後の焼け具合。
草刈り前より電極が白っぽくなってるし、付着していたカーボンも落ちて来てます。
それで、使ってる時の状況としては・・・
そもそも100:1という事で、スチールのHPウルトラという潤滑性能が極めて高い50:1のオイルと比べて極々トルクが細くなった様に感じましたが、馬力は甲乙付け難いです。
敢えて負荷を掛けて煙を出そうとしましたが視認出来る程の煙は出なかったし、その時の臭いも注意深く嗅がないと気付かない程度。
10分程アイドリングしてみましたが、普通は徐々に回転が落ちて行ったり点火プラグが燻ったり濡れたりするのですが、そう言った事は無かったです。
で、草刈り作業中にワザとガス欠させエンジンをストップしてから空かさずマフラーを外してピストンを観察してみましたが・・・
シッカリとオイルが付着してるのが判りました。
オイルっ気が無い場合、この様にツヤが出ないのでね(^^)
次にエンジンを開けて確認!
ピストンにはシッカリとオイルっ気が有るし、コンロッドに関しても潤滑不足に起因する変色は無かったし、ピストン側面にも吹き抜けによる汚れが無くてキレイです。
因みに汚らしく見える白っぽいのは液体ガスケットです。
クランクケースにしても・・・
青く見えるのは混合燃料と言うかオイルと言うか、これ程視認出来るのですから100:1の混合比で腰下が焼き付く事は考え難いです。
つーか、昨シーズンから本格的に使い始めたHPウルトラのお陰かエンジン内部はとても綺麗ですよね。
因みにピストン側面はパーツクリーナーで洗浄しましたが、御覧の様に洗浄によりオイルっ気が無くなった事で全くツヤが無いのが見て取れます。
安いオイルに有りがちなのがこのオイルっ気の無さでして、開けて見ると本当にオイルっ気が無いんですよね。
そしてピストンヘッドですが・・・
HPウルトラと言えどもデポジットは溜まりますよね。
しかし、今回使ったケムナイトの効果か、剥がれて来てる箇所が有ります。
燃焼室の方もその兆候が見て取れます。
此処まで御覧になってみていかがだったでしょうか?
私の経験上、2サイクルエンジンが焼き付く時って大体動かし始めて20分前後なんですよね。
勿論、場合によってはもっと早い時も有りますが、焼き付く時とかオイルが薄過ぎる時って独特な臭いがしますし、当然変調を来しますのでイヤでも気付きますが、エンジンやキャブレター自体に不具合が無く、相応に燃調が取れてる私の刈払機達に100:1の混合比でケムナイトを使ってエンジンが焼き付くとは到底思えません。
しかし、HPウルトラを使い続けてる直後にケムナイトですから未だ納得し得るに足りない感じがしますので、主にナイロンカッターを使う当該機でトライアルします。
御覧の様にカーボンデポジットが溜まる理由として、負荷の高いナイロンカッターを使ってると回転数とスロットル開度に乖離が生じる為、どうしても燃焼室と排気ポートにカーボンデポジットが溜まる傾向にあるので、オイルの絶対量が少ないケムナイトを使う事でどの様に推移して行くのかが実に興味深い。
と言う訳で、出来る限り掃除して・・・
組み立てました♪
このFS2401は当面100:1のケムナイトで行きます!
それにしてもHPウルトラの清浄性の高さはホンモノですね。
ピストンの裏がキレイなままなんて事は今まで一度も無かったし・・・
実際はピストンリングからの吹き抜けが有るのだろうけど、兎に角キレイなんですよね。
又、ピストン裏に焼け焦げて媚びり付いた跡が無いって事は、潤滑性能の高さによってヒートしてないって事も考えられます。
14,000回転以上で使うチェーンソー向けに開発されたエステル系100%化学合成オイルだけに潤滑性能は元より各性能は素晴らしい。
しかし、せいぜい9,000回転辺りまでしか使わない刈払機にだとオイルが燃え切らずに溜まってしまうのかな?
しかも、このカーボンデポジットが硬くて非常に落とし難い(^^;
なので50:1の指示のHPウルトラですが、混合比を変えてみようかと考えてます。
☆追記☆
手持ちのビーカーが20mℓからしか計量出来ないにしても、先にガソリン1Lを計量してからその計量したガソリンをビーカーに入れて嵩上げ?してからオイルを計量すれば済む事でしたね(^^;