• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年12月23日

2011年紀行 <明智神社/細川ガラシャ生誕の地、北ノ庄城跡/柴田神社、北ノ庄西光寺、丸岡城、金ヶ崎城跡、小浜城跡、常高寺、田辺城、細川ガラシャ隠棲地/味土野女城跡 >

2011年紀行 <明智神社/細川ガラシャ生誕の地、北ノ庄城跡/柴田神社、北ノ庄西光寺、丸岡城、金ヶ崎城跡、小浜城跡、常高寺、田辺城、細川ガラシャ隠棲地/味土野女城跡 > 今年の夏に何年かぶりに、福井に行ってきました。梅雨明けの猛暑日で、とても暑い日でした。大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」ゆかりの史跡を見てきました。中にはドラマの最後「紀行」で紹介されたところもありました。夏の追憶をブログにUPしてみました。




明智神社/細川ガラシャ生誕の地
明智光秀が織田信長に仕える前は、越前国守護一乗谷の朝倉義景に仕えていました。現在の福井市東大味のここ明智神社には光秀の屋敷がありました。
天正3年(1575)、織田信長の命を受けた柴田勝家軍は越前一向一揆の掃討作戦を開始しました。府中(武生)を中心に家々を焼払いましたが、光秀ははかつて家族と親しく過ごし、浪人となった光秀を快く迎え入れてくれた民を守るため、柴田勝家・勝定兄弟に東大味地区を守らせる安堵状を出させることによって、戦禍になることを事前に阻止しました。
本能寺の変で逆臣となった光秀でしたが、当時の明智屋敷跡に住む三件の農家のひとたちが、430年もの間代々ここに祀られた光秀の秘仏(高さ13cmの木像)を秘かに守り続けてきたのがここ明智神社です。
この脇に畳一畳ほどの大きさの歴史資料館があり、農家の末裔の方のお話を直接聞きたかったのですが、夕方5時をまわっており、残念ながら聞くことはできませんでした。

また、ここは光秀の三女で細川家に輿入れした明智たま、のちの細川ガラシャが生まれた場所でもありました。




北ノ庄城跡/柴田神社
北ノ庄城は天正3年(1575)、越前一向一揆を平定した柴田勝家が信長から49万石を与えられ築城した天守をもつお城でした。しかし、天正11年(1583)、勝家は賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉に敗れると、北ノ庄城に火を放ち、妻・お市の方とともに自害しました。
明治23年(1890)、旧福井藩主松平春嶽らの発意により小祠のある場所に神社が作られ、「柴田神社」が創建されました。
 以前訪れたときより整備され、とても綺麗な公園でした。


柴田勝家、お市の方と三姉妹(茶々・初・江)の像


北ノ庄城石垣
北ノ庄城石垣の遺構です。のちに越前福井城主となった徳川家康次男・結城秀康が福井城築城に際し取り除かれ、石垣の根石のみが残った状態であるようです。


北ノ庄西光寺
北ノ庄城跡から車で10分ほど足羽山(あすわやま)の麓にある西光寺といい、柴田勝家の菩提寺です。境内には勝家とお市の方の墓があります。毎年4月24日の命日に全国から柴田家の末裔が集まり、現在でも法要がとり行われているそうです。


柴田勝家とお市の墓


北ノ庄城礎石
この礎石は明治7年(1874)に発掘調査をした際、出土したものです。


丸岡城
丸岡城は別名霞ヶ城とも呼ばれ、天正4年(1576)越前国を領していた柴田勝家の甥である柴田勝豊により築城されました。天守は現存天守といい、江戸時代またはそれ以前に建設され現代まで保存されている日本に12基しか残っていない「現存12天守」のひとつです。
昭和23年(1948)、福井地震のため天守が崩壊しましたが、昭和30年(1955)、再建されました(旧国宝)。


天守閣
外は30℃を超える気温でしたが、天守閣の中は意外やとても涼しく、これならエアコンは要りません。


金ヶ崎城跡
元亀元年(1570)4月に、織田信長が朝倉義景討伐の軍を起こして徳川家康、木下藤吉郎(豊臣秀吉)等が敦賀に進軍、天筒城、金ヶ崎城を落とし越前に攻め入ろうとした時、お市の方の嫁ぎ先であった浅井長政が裏切り、朝倉氏に味方するとの報告が入ったため、信長は朝倉義景と浅井長政に挟み討ちにされました。信長は京都へ急遽退却し、この時金ヶ崎城に残り殿軍を務めてこの難関を救ったのが、のちの豊臣秀吉と伝えられています。


金崎宮


小浜城跡
慶長5年(1600)9月15日、石田三成方1万5千の軍に攻撃され開城した大津城主京極高次は、同日起きた関ヶ原の戦いで西軍の大軍を瀬田の唐橋で足止めさせた功績を家康に認められ、若狭小浜8万5千石に加増、国替えされました。
高次ははじめ、後瀬山城(のちせやまじょう)に入城しましたが、海岸沿いに新城を建築することにしました。息子忠高の代になって、京極家は小浜城の完成を見ずに出雲松江に国替えとなりました。
その後、小浜に入った酒井家により小浜城は完成しましたが、明治4年(1871)出火により焼失してしまいました。
天守閣跡からは小浜湾と後瀬山が綺麗に見渡せます。


常高寺
常高寺は京極高次正室・常高院の願いによって建立された寺院です。常高院は寛永10年(1633)、江戸にて没し、その遺骸は後瀬山麓にあるここ常高寺の境内地に葬られました。


本堂
近年になって再建された常高寺本堂です。中へは入りませんでしたが、お初の方・常高院の肖像画はここで保管されています。


常高院の墓
お市の方次女・初は慶長14年(1609)、夫・高次が亡くなると剃髪・出家して常高院と号しました。
慶長19年(1614)、大坂冬の陣では徳川家康側室阿茶局とともに和議を取りまとめ両家の和議に尽力しました。
寛永10年(1633)、京極忠高の江戸屋敷(現・東京都港区虎ノ門)で死去しましたが、遺言で「もし、将来国替えがあっても常高寺だけはこの若狭の地に、留めおいて下さい」と遺言に残したため、常高院没後の翌寛永11年(1634)、京極氏は出雲松江藩に国替えされた時も、常高院の墓所である常高寺は若狭に残されました。以後、京極家が出雲、播磨、讃岐へと国替えになっても、その庇護を受け続けました。
大名級の高さ4mもある宝塔です。周りの小さなお墓は次女たちのもので、常高院を次女たちが囲み、会食をしている様を表したものです。。
大阪市太融寺にある淀殿もそうですが、とても多くのひとたちがこの常高院のお墓を訪れていました。しかも、女性の多さが目立ちました。


田辺城
京都府舞鶴市の田辺城(復元)です。天正6年(1578)、織田信長の命によって守護大名の一色義道を滅ぼし、丹後を制圧した細川藤孝がこの地を与えられ築城しました。
慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いが起ると、藤孝嫡男・当主忠興は石田三成率いる西軍の誘いを退け、徳川家康率いる東軍に加勢しました。 隠居していた藤孝は自分の居城である宮津城では西軍の攻勢を防げないと考え、宮津城を焼き払い、田辺城に入城しました。
田辺城はすぐさま、石田三成の西軍・1万5千もの大軍で包囲されると、50日にも及ぶ長期戦となりました(田辺城の戦い)。
激闘の末、弾薬が尽きた藤孝は自身のもつ「古今伝授の書」が戦火で忘却されるのを恐れ、それを後陽成天皇に献上しました。藤孝の戦死を憂いた後陽成天皇の仲介で西軍は攻撃をするのをやめ、命を助けられました。


細川ガラシャ隠棲地/味土野女城跡
田辺城のある宮津市から車で約1時間、丹後半島のほぼ中央にある味土野女城跡(みどのおなじろあと)です。
天正10年(1582)、明智光秀が本能寺の変で主君織田信長を討つと、光秀の娘・細川たまは逆臣の娘というレッテルを貼られ、夫・細川忠興は累が及ぶのを恐れ、次女らを伴い山奥のここ味土野の地に約2年間たまを幽閉しました。
そのとき、たまが詠んだといわれる句です。

身を隠す 里は吉野の奥ながら 花なき峰に呼小鳥啼く
(野間の吉野は、奈良の吉野に比せられるほどの桜の名所なのに、その更に山奥に住む私は 花をめでる事もなく小鳥の鳴き声を聞いています。)

昭和初期までここ「味土野」は一体どこにあるのか場所が特定できていませんでした。理由は当時の文献には、たまの幽閉地が「三戸野」と書かれていたためでした。昭和10年(1935)に上智大学教授へルマン・ホイヴェルス氏と東京女子師範学校長の下村寿一氏らが、それまで候補地として考えられていた京丹波町(京都府船井郡京丹波町水戸) を含めた京都府北部を調査し、地形・遺跡・地元の言い伝えなどから京都府与謝郡野間村(現在の京丹後市弥栄町須川)の山中であることが確認されたのでした。 この碑は翌昭和11年(1936)に建てられたものです。
 

Merry Christmas!
ブログ一覧 | 史跡 | 日記
Posted at 2011/12/23 23:00:01

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

箱根強羅夏まつり 『大文字焼』を ...
bighand045さん

今日のまゆげ😺この爪とぎ気に入っ ...
天の川の天使さん

サマーバケーション🍉⛱️🌊
結ヒナパパさん

首都高ドライブ
R_35さん

明日、手術決定しました😂
なつこの旦那さん

自宅に泊まります。
アンバーシャダイさん

この記事へのコメント

2011年12月24日 16:21
JZX100さん、こんにちは♪

いつも大変勉強になります。本当にいろんなスポット行かれていますねエ(*^^)v

私も一乗谷朝倉氏遺跡と丸亀城は訪れたことがあります。やっぱり東日本に比べ西日本の方が歴史的な寺社仏閣や遺跡などは多いですよね。
コメントへの返答
2011年12月24日 17:38
茶~ちゃんさん、こんにちは♪

そうですね、西日本の歴史的遺構は多いような気がします。
安土桃山時代は、京都が日本の中心だった影響も多分にあると思います。
また、私がよく呼んだ司馬先生の歴史小説が、西日本を題材にした作品がやはり主でしたので、おのずと西に行くのかもしれません。
2011年12月24日 17:39
 今晩わ!

 丸岡城いいですね。 僕も最近ここと金森長近の大野城行こうか考えていたとこです。
 でも30℃と言うことは夏に行かれたんですか?

 あと北ノ庄城は僕の中で光秀の坂本城と同様かなり興味のある城です。 残念ながらどちらもその遺構がほとんど残ってないのが残念でなりません。 それもありこの丸岡城は貴重な存在ですね。
 僕的に戦国自衛隊の映画で使用されたときのことを思いだします。

コメントへの返答
2011年12月24日 19:19
スター★マンさん、こんばんは♪

真夏に行って来ました。
このあたりは、冬はスタッドレスタイヤがないと走れないんです。
大野城も行きたかったのですが、時間の関係で行けませんでした(>_<)

丸岡城は、現存天守というところに価値があると思います。
以前、コメントで北ノ庄城に興味があると書かれていたので、アップしてみました(^-^)/
坂本城も歴史的に価値があると思いますが、やはり遺構が湖に少しの石垣ぐらいしか残っていないのが残念です(T-T)

戦国自衛隊は、見ましたが、そうですか、ここだったのですね。
2011年12月26日 22:25
こんにちわ^^

大河ドラマの影響を受けて行きたいと思ってる処ばかりで羨ましいです☆

写真もキレイですし解説も詳しくて行った気分になります♪
コメントへの返答
2011年12月27日 1:23
すみません、コメントが遅れました♪

今年はもう終了しましたが、一番好きな時代描写でした^^
でも来年は、もっと昔12世紀です。。

Bozさんに誉めてもらうと、本当嬉しいかぎりです♪♪

プロフィール

「⚔️関ケ原古戦場・伊吹山 往復ドライブ(再) http://cvw.jp/b/9733/48583822/
何シテル?   08/07 14:34
オートビレッジ時代の2001年11月に登録しました。みんカラもメジャーになり、国産車から外国車まで、いろんなオーナーカーを見て楽しませてもらっています。2025...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

2024 京都 紅葉狩り散歩🍁 嵐山・嵯峨野・北野 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/12/01 14:15:43
2023 紅葉狩り 🍁 錦秋の白川郷・五箇山合掌造り集落&白山白川郷ホワイトロード 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/11/12 19:32:23
完成されたFR スポーツセダン マークX GRMN 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/12/07 23:42:45

愛車一覧

レクサス NX かっつぁんのNX (レクサス NX)
令和7年(2025年)4月9日登録の20系レクサスNX350“F SPORT”です。20 ...
トヨタ マークX トヨタ マークX
2015年式マークX GRMNです。令和元年(2019年)10月に購入しました。限定10 ...
トヨタ マークX G's トヨタ マークX G's
2015年4月7日登録のマークX 350S”G's”です。G'sのエクステリアと、3. ...
トヨタ チェイサー トヨタ チェイサー
2001年式最終型JZX100チェイサーツアラーV TRD Sportsで、2015年4 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2004年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2003年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2002年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2001年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation