2021年11月、あるツアーに参加してきました。
石井あつこさんのガイドで廃線跡を歩こうツアー(わたらせ渓谷鉄道)
かいつまんで説明しますと、足尾銅山からの鉱物輸送を目的として開発された足尾鉄道の路線が、銅山衰退後に国鉄足尾線となり、平成元年にわたらせ渓谷鉄道となっています。
現在は廃止され、立入禁止とされている間藤駅~足尾本山駅(の手前)間の路線を徒歩で踏破出来るという内容です。
アテンドは、廃道界では有名な女性廃道探検家の、通称トリさんこと、石井あつこさんが務めます。
金曜日に開催という事でしたが、たまたまシフトの休日だった事もあり、ツアーに参加してみる事にしました。
ちなみにこのツアーは、アテンドを務める方は異なりますが年に複数回開催されているので、興味のある方は開催を待ってみると良いでしょう。
NSXの代車として貸してもらった青いワゴンRで、集合場所の大間々駅に来てみました。
快適ですね~。
都合上、一般道だと大子町~日光を抜けてくるのですが、それって今回のゴール方面から南下してきてるって事だよね…。
ここで思いがけぬハイドラでハイタッチが。
スバルマイスターの
ラ長さんと初めまして。ツアーに参加されるとの事。
群馬に来るんだから86で来るべきだったかな…今更ですが…。
不敗神話のRという事で勘弁…。
廃道が出会いを広げてくれるのか、みんカラが広げてくれるのか。
他にツアーの参加者が何名か居ました。
大間々駅に到着したトロッコわっしー号に乗り込みます。写真ありません。
一部はツアー参加者で班分けの上、貸切られています。
この穴が気になる…。
そうこうしているうちに、わたらせ渓谷鉄道終点の間藤駅に着きました。
ホームの橋には、スイッチバック跡が。
旧路線はあれでZ字に折り返して登って行ったって事かな?
正直鉄道は詳しくない。
ここでわたらせ渓谷鉄道の担当者と、アテンドの石井さんを交えて朝礼を行います。
基本的にイヤホンを通して説明を聞きます。
今回のツアーの参加者には二種類の傾向があり、一つはネットで見たツアー広告から参加している廃道廃線好きの好事家。
もう一つは、地元の新聞に掲載されていた広告を見て参加した地元の方。
新聞に広告載せてたとは知りませんでした。てっきり前者だけかと…。
NSXのキーホルダー付けてたら、ちょっと話しかけられました。
出発します。
少し歩くと、間藤駅から伸びている線路が、県道250号で途切れている事がわかります。
※GoogleMapよりキャプチャー加工
現役の頃は、踏切があったようですが、今は道路も手直しされたようです。
右側。
強烈な掘割。
ここをそのまま歩くと間藤駅に出る。当然線路の上を歩いて着くので大変危険だし、通報案件。
そして左側の厳重な柵は、足尾銅山の運営元、古河機械金属社の敷地となります。
同社は不法な立ち入りを厳しく監視しており、ツアーの下見を伝えて立ち入っていたわたらせ渓谷鉄道社長と石井さんが注意される事もあった様子。
今回のツアーも、線路のある場所以外は立ち入らない事を条件に開催しているそう。
ハメを外すような参加者がいるとツアー存続が危ぶまれます。
中央にいる女性が、アテンドの石井さんです。
まずは橋を渡ります。
ここはさすがに線路の上を歩くわけに行きません。
渡っているところの動画。
渡った後。
20人くらいでの団体行動となる上、基本的には線路のある場所以外を歩かない事となっているので、立ち止まって写真を撮るのは難しいです。
隙を見て適当に。
隧道入る前に少し説明。
暗いので自前の照明を使ってという事。
上を通っているのは県道250号から分かれた道で、本山小学校跡に繋がっています。
入りましょう。
レンガ巻き立て。
トンネル内の動画。
さくさく進みます。
なかなかレールのある廃線跡は通れない。
コンクリート橋が落とされてる。
多分上流に出来た橋が新しいのだろう。
線路の近くに神社?
砂防ダム用暗渠に対するの橋。
2本目の隧道です。とても短い。
やはりレンガ巻き立て。
向赤倉隧道かな。1本目には名前が無かった。
抜ける前と抜けた後を撮る、ここらへんは廃線ガチ勢ですね…。
さて、廃線跡踏破も終わりが見えてきました。
ここから先の橋を渡ると本山駅跡に到達します。
基本的には立入禁止となっており、ごくまれに古河機械金属社の厚意で入れる事があるらしい。
実際、このツアーより2日前に開催された元鉄道マンのアテンドツアーでは、立入できる事が出来たようだった。
どういう基準なんだろ。古川財閥の気分次第?
仕方ないので、遠めに写真だけ。
と、ここで図ったかのように本山駅跡に無断侵入しようとする4人の若者達が(画面中央)。
当然、同行しているわたらせ渓谷鉄道の社員より注意を受ける。
しかし、平日の昼間から若者が4人も何やっているんだ…(笑)
我々は橋を渡らず、横の脇道から道路に復帰します。
つまり廃線跡を辿るのはもう終わりです。
ガチ勢は、さっきの若者達の行動力がちょっと、ほんのちょっとだけ羨ましいと思ったかもしれない(笑)
ケタのところに、内線番号のようなものが書いてあり、異常があった場合は連絡するらしい。
外には、現道の横に古びた橋が。
古河橋という。
説明板。
ここから歩いて間藤駅まで戻ります。
トロッコわっしー号。
そして……このツアーは昼休みがない。弁当も無い。
14時半~15時半が足尾銅山見学時間兼昼休みとなっている。でも、周りにコンビニもない。
正直、かなり強引(笑)
以前、インパクトブルーで足尾銅山観光した事があるので、さくっと戻ってきました。
誰かが1件だけやっているラーメン屋を発見。ヒロII世さんというお店。
ガチ勢を中心に数人が入り、出来るのが早いラーメンを注文。
少し談笑する機会を得ました。
参加者の中に、この鉱山地区出身の方がいらっしゃり、今回のツアーも庭のように話されていました。
その為、駅前のますや肉店というお店が美味しいという事で、帰りに数人コロッケをごちそうになってしまいました。以前住んでいた頃はよく買っていたそう。
地元出身者様、その節はありがとうございました。
そうそう。今回のイベントで初めて鉄印帳という存在を知りました。
御朱印帳の鉄道版だそうですが、もらえるのは第三セクター、いわゆるローカル線のみとなっています。
ツアーの参加費に含まれているので、ツアー参加の特別版スタンプが入っているレアものもらえました。わたらせ渓谷鉄道の社長が1つ1つ直筆で書いているらしい。
なお、画像はヤフオクからです(爆)
売るとツアー参加費の半分くらいカバーできるようだ。
16時半頃、大間々駅に到着。
その日は戻らず、大間々にある民宿に泊まりました。