• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

シシィのブログ一覧

2019年11月11日 イイね!

福島県古殿町にあった発電所跡を探してみよう

福島県古殿町にあった発電所跡を探してみよう
ネット社会の今、誰も見つけていない事を探すのは、どの分野でも難しい事だと思います。
誰も調べていない事があれば、どんな道程や成果が出るかは自分次第となります。

今回、福島県内にかつて存在した発電所を調べてみると、まだ誰も触れていない物件がありましたので訪ねてみました。
2019年11月と2020年5月に往訪した為、季節感の違う写真が混じります。

大正7年、大正11年(1918年~22年)に古殿町百目鬼、竹貫小松川に水力発電所が建設されました。
古殿町のHPでは、歴史の中でも大きな出来事だった事が載っています。

※古殿町WEBサイト
竹貫水電小松川発電所落成記念祝賀電飾アーチ
alt


小松川発電所と思われる場所を以下に載せます。
小松川沿いにあったようです。
※国土地理院地図 明治四十一年測量昭和八年要部修正版
alt


入り口と目星をつけた場所に、通行の邪魔にならないよう、雑に停めます。
alt


古殿町で伐採された木材で作られた案内。
alt


さて、どーこだ?
alt


対岸の林の中と見込んで、小松川林道へ入ります。
alt


結構歩いたけど、何もないな~。
alt


崩れた個所が見えるけど、近づけない。
alt


歩き回った時間はカットし、川へ…。
alt


橋の方を見ると
alt


ガレの激しい箇所があり、以前に大きな水害があった様子が伺えます。
大きくひしゃげた自転車。
alt


山本式味噌摺機。
alt


路肩が崩れて落ちてきたガードレール。
alt


完全に取り込まれたゴムバンド。
alt


川に入らないと先に進めない。
alt


ここから先は一眼類は置いていきます。
慎重に歩いていきます。
ここから11月⇒5月になります。
alt


それっぽいところに上陸。
alt


いくつかの遺構が
alt


残っています。
alt


大きく崩れている箇所があります。
これは林道からも見えていました。
alt


結構登ってみましたが、結局はただの土砂崩れ跡で何もありませんでした。
 alt


ふと、対岸の一部に古い石垣が組まれている箇所がある事に気付きました。
alt


真ん中に目を凝らすと…
alt 


明らかに水路のような遺構を見つけました。
alt


なんとか対岸へ。
alt


近くに来ました。
alt


石を組んで作られたアーチが1基、加工して作られたアーチが2基ありました。
alt


下は砂があって写真では見にくいですが、人為的に塞がれているようにも見えます。
アーチ部分の真ん中の大き目の石は要石と呼ばれ、石材が滑らないようにする鍵となります。
突然出会った石造りのアーチは美しくみえます。
alt


2つのアーチ。
こちらは下部をコンクリートで固めて塞いでいる様子が分かります。
alt


中は抜けていないようです。
ゾゾっとしますね。
alt


古い石垣の上が登れそうです。
alt


何かの建屋があった跡。
alt


トタンと基礎部分が残っていますが、殆どが緑に囲まれてよく分かりません。
alt


真ん中に水路があり、先ほどの石造りアーチに続いているようです。
詰まっているようですが、石で塞がれているのでしょうか。
よく見えませんが…。
alt


この水路は山側から続いています。
alt


見上げると水路のトンネル、福島県道135号線の下を通っています。
alt


建屋跡の横には、コンクリートで作られた階段と基礎部があります。
県道135号線側へ上がっていくので接続されているように見えますが、草木が生い茂っているので実際は結構難しいかと思います。
alt


水路を追いかけ、福島県道135号線に戻ります。
ここに水路がありますね。
alt


ずっと山の上まで続いています。
さすがに登っていくのは辛そうなので、ここまで。
alt


建屋跡まで戻ってきました。
水力発電は水の流れる勢いでタービンを回して発電するので、高低差で勢いをつけたりしますが、山側から水を呼ぶには、小松川の一部を山側まで引き込む必要があるわけですが、結構な工事です。
規模は小さいようだったのですが、ここが竹貫水電の小松川発電所だったのか?
対岸の遺構は発電所の関係だったのか?
とりあえず仮に、ここを小松川発電所としたいと思います。
美しい石造りのアーチを見つけて満足でした。
alt


後日、古殿町図書館で調べてみました。
百目鬼(どうめき)発電所の跡地も調べたのですが、地図に発電所マークもなく、推定場所にも全く跡が見つからなかったので諦めました。
大正7年に開業、13kwの発電力という、ささやかな発電所だったようです。
ちなみに大正3年に、同じ福島県の猪苗代第一発電所が37,500kwの能力を持っています。
※古殿町史より
alt


小松川発電所についての記述もあります。
大正10年開業、75kwの発電能力がありましたが、水路に不備があって50kwまでの許可しか出なかったようです。
alt


図書館の横に民俗資料館もあり、発電所の資料がないか尋ねてみました。
職員の方が4名ほど色々探して下さって、冒頭のwebサイトにあった電力アーチとこの写真を見せて下さいました。
これは15kwの発電能力を擁する百目鬼発電所の内部で撮られた写真です。
かなり小ぶりな施設、機器類であった事が伺えます。中央にあるのがタービンになるんでしょうか。
残念ながら小松川発電所の資料は無いようでしたが、おおよそ似た雰囲気だったのではないかと思います。
この写真の所有者は、創業者の子孫の方ではないかと思います。(名字が同じなので)
alt


さて、帰りましょう。
冒頭では紅葉でしたが、新緑になっています(笑)
ずっとこのスクールゾーンの旗が立てられているので通学路のようですが、ここから古殿小学校まで約9kmあるので、小学生が歩いて通うのは難しいでしょうね。
理想は自分でデカい施設跡を見つけられればいいのですが、なかなか難しいですね。
地道~に探すしかなさそうです。
alt
 
Posted at 2021/09/11 20:47:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | 廃墟 | 日記
2019年11月05日 イイね!

福島県福島市の大滝は、まだ廃れてない

福島県福島市の大滝は、まだ廃れてない
宮城県のレアなダムから、福島市と米子市の境にある、大滝宿に来ました。
なお、今回の資料の殆どを「わが大滝の記録」様を参考にさせて頂いております。
実際に居住されていた方のサイトですので、かなり濃厚です。


大滝は、かつて山形県~福島県の通行を大きく変えた萬世大路の施工基地として作られました。
明治天皇が行幸(外出)された際、この大滝に宿をとられた事で知られています。
青看板にも、行先に名前が記されています。
alt


入り口では、かつて経営されていたであろうお土産・飲食店の廃墟が出迎えてくれます。
後述しますが、昭和54年(1979年)に無人化した後、昭和59年から「大滝宿」の観光化を計ったようですが人気が出ず、平成3年(1991年)頃には自然消滅したそうです。
alt


ここから未舗装路です。国道13号の旧道に当たります。
明治時代末期、ここの左手には饅頭屋さんがあり、近くの大滝銅山に販売されていたそうです。
alt


未舗装路をトロトロ走っていると、対面から悪路の王者ジムニーが。
道無きところへ避けて走ってくれました。王者の余裕さすがです、ありがとうございました。
 alt


ちょっと路肩で一休み。
通称「かど」と呼ばれる場所のようです。
alt


割と整理されている未舗装道でも、自転車も載せてへろへろです。
山菜・きのこのお店。
alt


ふるさとを想う。
alt


今は画面真ん中の分岐路のやや南側にいます。
この道は1934年(昭和9年)に失業対策工事で施工された通称「救済道」です。
ひたすら南に行き山を越えると、秘境駅として有名な赤岩駅までたどり着けます。
当時の方は、福島の市街地に出るためにここを歩いて赤岩駅まで通ったのだとか。
alt


大滝橋という橋を渡って…上の地図でいう、赤い屋根の建物がある箇所に来ました。
大滝分校跡です。
alt


路駐しているうちに、レクサスCT200が1台通過しました。
後ろに見える坂道は、分校へ入るためにあったそうです。
alt


分校跡に、大滝記念碑があります。
alt


立派な記念碑があり、大滝の歴史が記されています。
かいつまんで記載しますと
「大滝は明治10年(1877年)、萬世大路の建設基地として生まれた町で、開通後は難所の栗子峠を越す前の宿場町として栄えた。」
「明治33年(1900年)、奥羽本線の開通により徒歩の客足は激減。30年足らずで宿場町は終焉を迎えた。」
「以降、大正、昭和初期を平和な山村として過ごした。昭和10年(1935年)、266名、43世帯が暮らした頃が最盛期となった。」
「しかし、終戦後は高度経済成長期を迎え、都市との経済格差が著しくなった。昭和41年(1966年)は新道(現在の国道13号)が開通し、主要道からも外れてしまった。」
「加えてエネルギー革命が興り、主産業の木炭が廃れ、昭和54年(1979年)に無人となった。しかし、明治天皇が宿泊し祖父親子三世代に渡って築いてきた大滝の文化に万感の思いがあり、記念碑を残す」
この記念碑自体も昭和54年のものだそうで、ちょっと驚き。
alt


離郷十周年時の記念碑。
平成元年(1989年)に改修した記載有。
alt


平成25年(2013年)、奉納の山神神社鳥居。ついこの間ですね。
alt


山神(さんじん)神社。
alt


山神神社の由来が記載されています。
明治43年(1910年)に三ツ石(光石とも)三平なる浮浪の人物が、萬世退路を通行中に良質な鉱脈がある事に気付き、一攫千金を得た。氏は、ここに神社を建てて山の安全を願った。」という事が由来のようです。
しかし、大滝銅山は鉱床極めて浅く、大正時代には閉山しました。
alt


感じるのは、どの記念品もキレイである事。
定期的に大滝に住んでいた方の集いがあり、手入れをされていらっしゃるようです。
 alt


道まで戻ります。分校のすぐ近くに旧ポンプ小屋があり、現在は大滝を管理される方々の事務所となっています。
alt


すぐ横にある旧太見邸。
冒頭の大滝宿観光化の際に福島県の商人が空き家を買い取って、芝居小屋等として営業していたそうですが、長くは続かなかったようです。
向かいは同じく空き家(旧須田邸)を買い取り、大瀧屋という食堂があったそうです。
alt


悲痛な叫びが書かれています。
不法投棄・窃盗は、廃墟・廃道に必ず付いて回る問題です。
alt


こからは、86を棄てて歩きます。
すぐ近くにも建物があり、こちらは茶屋だったようです。
こちらのHPを見ると2006年には「コーヒー1杯500円」等の看板があったようです。
alt


先に進みましょう。
楜沢橋が見えてきます。
alt


昭和11年竣工。
alt


建屋が見えてきました。
alt


旧渡辺清治邸。
右にある萱は、冬の間に家の周りに敷き詰めて防寒効果を高めたそうです。
軒下まで雪が積もる事が多かったんだとか。
alt


一枚失敬。
掃除機は昭和60年(1985年)で、無人化後のものでした。
alt


明治天皇が宿泊された、旧渡辺要一邸。
alt


明治14年(1881年)、明治天皇が宿泊した事を記念して作られた碑。鳳賀註蹕の蹟と刻まれ、二ツ小屋隧道と、ここの2つに建てられています。
(前回、二ツ小屋隧道で見逃しました)
alt


昭和になり、御影石で改めて建てられました。
alt
 

この渡辺邸に宿泊されたわけですが、本来は隣の高野邸に泊まるところを渡辺邸が増改築する等して明治天皇に泊まってもらえるように嘆願した結果、渡辺邸に泊まる事になったとの事。
当然、高野家と渡辺家の仲は険悪となったようですが、子孫の方はそういったわだかまりはないそうです。
>(高野邸は現存せず)
alt


この先も萬世大路、旧国道13号線が続くのですが、家屋が無いため急激に廃道化していきます。
alt


少しわかりにくいですが…
この旧西川橋を渡ると、大滝の集落は終わりです。
alt


先はかなりの藪なので、行きません。
alt


旧西川橋をスルーすると、後から出来た現国道の建設などで使われた作業道と思われる道が続いています。
車で来たら、ここで転回しましょう。
alt


現:西川橋。国道13号線。
alt


新しく出来た、東北中央自動車道の新西川橋。
alt


謎の足場。
alt


謎の足場の対面は、足場を撤去した跡が残る。謎の足場側にも、撤去をした跡が残る。
alt


ストリートビューで見ると、単に空き地に足場がかかっているだけに見える。
対面のトンネルも4車線にするためにあるわけではないようだった。
alt


道がなくなるが、現:西川橋が架かるまでは農作業道があったらしい。
その後、補償としてかなりの幅員を持つ道が出来ましたが、現地では確認出来ませんでした。
alt


1966年時点の大滝。
左上の橋が現:西川橋。下にかかっている小さな橋が旧西川橋。
画面中央やや右にある大きな家屋が渡辺邸。
右に見える分岐路のうち、現道に上がっていくのが補償で出来た作業道です。
alt


86を棄てた茶屋まで戻ってきました。帰ります。
alt


左手に、大きく傾いた金属の門のようなものが見えます。
ここ元々の木炭倉庫で、その残骸と思われます。
alt


大滝の入り口まで戻ってきました。
alt


廃墟と御地蔵様のいる水汲み場。
蕎麦屋だったらしい。
御地蔵さんの涎掛け等は新しくなっているものもあります。
alt


東北中央道。
alt


岩を削りまくった物凄い力技を感じさせます。
alt


登れるようです、疲れた。
alt


連絡道になっており、この区間は国道13号から入る場所で、高速道路ではありません。
alt


特に何もない行き止まりだけがあります。
alt


では、大滝を離れます。2019年秋の東北の旅はやっと終わりました😅
alt

関連情報URL : https://ootaki.xsrv.jp/
Posted at 2020/03/30 03:16:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 旅行/地域
2019年11月05日 イイね!

宮城県仙台市の大倉ダムは、日本に2基しかないマルチプルアーチダム

宮城県仙台市の大倉ダムは、日本に2基しかないマルチプルアーチダム
前回、北上市でいつもの水力発電所跡を1日かけて堪能しました。

その後、仙台市内へ向かいました。
東北道で、インパクトブルー所属のStar Lineさんとハイタッチしました。
ハイタッチ後、事故による通行止めの案内が実施されており、築館ICで強制的に降りる事になりました。
alt


後から知りましたが、18時前に起こった交通事故のようです。
最大50kmの渋滞になり、0時を過ぎても事故処理が終わらなかったとの事。
ガス欠で路肩にハザードを点けて停車した車から、70代の夫婦が助けを求めて高速道路上に飛び出してきた為に、次々と後続車両に轢かれるという痛ましい事故だったといいます。
高齢化社会の中では、逆走も含めてこうした思いもよらない行動に遭遇する事例の一つでもあるかも知れません。
現場は凄惨を極めていたとの事で、もう30分早かったら遭遇していた事を思うと、山屋さんと長く話し込んだのが良かったようです?
alt


強制的に一般道に降りましたが、仙台以北から東京方面に向かう全ての車両がここで降ろされている事もあり、大渋滞となりました。
私は3日間高速道路乗り降りし放題のプランを利用しているので、使ってこそ意味がある?
次の古川ICで乗り直し、プランを最大限利用しました(^-^;
仙台港北ICに近いスマイルホテルに泊まりました。値段がめちゃ安いので不安でしたが、良いところでした。
alt


ここから本題、大倉ダムへ向かいます。
仙台の東から仙台駅前を突っ切って西に向かいます。
命名権の関係で、本名は仙台環境開発大倉ダムですが、長いので…ここでは大倉ダムとします。
土日祝は右に入れない事になっていますが、今日は平日ですので右に曲がりましょう。
alt


まずは、アーチダムの上を弓なりに走ります。
alt


渡りきると、退避所があり、またアーチが始まります。
ダムの天端を走り続ける事になります。
alt


なお、ここは交互通行です。やや高い壁があるので、86のような車は相手から認識されにくそうです。
私は自転車載せてるから平気ですけど😁
alt


どういう事かというと…
渡り切ったところに、親切な看板があります。
このようにアーチが2つあるというのが大倉ダム最大の特徴です。
普通、アーチ式ダムというと黒四ダム(黒部ダム)のように、弓なりに作られたダムを指します。
大倉ダムはそれが2つ繋がっているマルチプルアーチ式(多連式アーチダム)という事になります。
alt


このマルチプルアーチという形は、以前紹介したバットレス式ダムよりもさらに珍しく、日本に現存するのは2基しかありません。
香川県の豊稔池(ほうねんいけ)ダム(1930年竣工)と、ここ宮城県の大倉ダム(1962年竣工)のみとなっています。
大正時代に着工された豊稔池ダムは5連式の石積アーチとなっており、国の重要文化財に指定されています。香川県に行く事があれば是非行ってみたいですね。
大倉ダムは2連のコンクリート造で、アーチダムが2つかかっているような形をしています。
とはいえ、5連式も2連式も、石積もコンクリートも日本唯一となりますので、どちらも大変貴重な形をしたダムです。

※画像は名所旧所案内様による豊稔池ダム
alt


マルチプルアーチ式を採用した理由としては、バットレス式ダムと同じく、工費の節約と言われています。
前述の豊稔池ダムは灌漑(農業)用として作られました。国の施策による多目的ダムや、豊富な資金力のある電力会社の発電用ダムと違い、灌漑用ダムの場合は地元が工費を負担するケースが多かったようです。
特に戦前はセメントの価格が高く、いかに少なくしてダムを造るかが工費を節約する要でした。
その為、重力式ダムに比べて2割~5割の経費削減が見込める方法が、このマルチプルアーチ式だったといいます。
豊稔池ダムは地元の大きな期待を背負っており、15万人を投入、わずか4年作られました。しかし、複雑な形が作業効率を落とし、結果として期待に沿うような能率的な成果を上げる事が出来ず、以後採用されませんでした。
その後、建設費の兼ね合いと地質の良さから2連のアーチの大倉ダムが出来るまで、マルチプルアーチ式ダムは豊稔池ダムだけでした。

文字だらけで申し訳ございません。86を適当に捨てます。
この奥は、大倉小学校や郵便局等があります。
alt


チラ見する大倉ダム。
ここから2連のアーチが見えるが、こうして平面で見るとあまり実感が湧きません。
alt


ダム手前のロックシェッド横に据えられた大倉ダム記念碑。歩きでなければ気付きにくい。
記念碑にはアーチ式コンクリートダムである旨だけが記載されています。
用途として、灌漑・上水道・発電の多目的ダムである旨が記されていました。
alt


86で渡ってきた天端ではありますが、徒歩で横断を試みます。
alt


中央を目指しましょう。
alt 



紅葉がまだ美しかったです。
目下に見えるのは、大倉川という川です。
alt


中央の待避所に到着です。
ここには駐車をするなという旨が書いてありますが、何台かはとっかえひっかえ駐車しておりました。
今日のような平日は問題ないが、夏休み等の長期休暇期間に待避所が使えない事は、あまり考えたくない。
alt



駐車するな、と書いておきながら駐車しなければ読めないような案内があるのも誤解を招く一つかもしれない。ベンチもあるし。
私のように、遠くに車を棄ててから歩いてくる人間は多くないと思う。
この案内も、大倉ダムがマルチプルアーチ式である事は一切触れておらず、それ故に何故この形を採用したかも触れていない。
日本で唯一の2連アーチだとか、日本で2基しかないマルチプルアーチだとか、もっと主張すれば良いのではないかと思う。
この待避所が混むんじゃ困るけどさ。豊稔池ダムは結構PRしてるみたいだよ。
alt


では、渡り切りましょう。
alt


やや斜め前から。
なかなか全体を捉えるのが難しいです。
alt


大倉湖。
alt


大倉大橋。
名前はすごそうだけど、一車線しかない上にバスが通る。
alt


大倉ダム事務所。
alt


少しダムから離れると、大倉ダム下公園という広場に行けます。
名前の通り、大倉ダムの真正面にあり、あおった光景でダム全体を見る事が出来ます。
alt


仕方ない。ここで2号機、初フライトにします。
alt


当時、Phantom3 Advanceから変わって、かなりビビリながらの飛行。
マルチプルアーチの形が良く分かります。
alt


初フライトの為、なんだかロクな写真がありません。
もっと全景を捉えろって感じですが…。今は慣れました。
是非、宮城県に来たら大倉ダムに寄ってみて下さいね。見たら自慢出来ますよ。
さて、次は山形県です。

       :ツウになる!ダムの教本
       :一般社団法人日本ダム協会
       :Wikipedia
alt

Posted at 2020/02/19 00:32:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | 景勝地 | 日記
2019年11月04日 イイね!

岩手県北上市の旧和賀川水力発電所は、やはりすごい(後編)

岩手県北上市の旧和賀川水力発電所は、やはりすごい(後編)
何がすごいって、それは一番最後のお楽しみなんです。

さて
屋上を登った!
という事は、次は地下ですね。
alt


階段を使って普通に降りられます。
alt


さっき覗いた穴。
alt


色々な批評や見解のあった事故でしたが、全くの他人事ではありませんね(^-^;
廃線探索で、橋から転落して亡くなった方がいらっしゃったというのも聞いた事があります。
なので、深い場所を覗き込む時は誰か落っこちていたら嫌だなーと思っていました😅
明日は我が身だ…。
alt


地下部分には陽が当たらないので、足元には十分注意が必要です。
ここまでは昨年も来ました。
広くなっている真っ暗な部屋があるので、入ってみましょう。
alt


この場所は既に、ヘッドライトが無ければ真っ暗で何も見えないくらいの場所です(^-^;
alt


さらに下る階段があるので降りてみましょう。
alt 


かなりビビりながら降りていきます。
カメラの水平を忘れるくらいに…。
初めてこの建物に生き物がいました。コウモリです。
alt


ドラム缶がたくさんしんでた。
alt


見上げる。明るい世界に帰りたいよう。
alt


陽の入る場所があった。
alt


明かり区間に出る。
alt


両側にこんな配管跡がある。
alt 


中は意外とキレイ。高すぎて登れない。
alt


明かりの全く無い、行き止まりの丁字路。
すごいイヤでスルーしようと思ったけど、毒を食らわば皿まで。
alt


ヒエッ…。
alt


クマでもいたらどうすっぺと思っていましたが、意外とキレイな空間だと、写真を見て思いました。
現地では、真っ暗すぎて何が居るかも分かりませんでした。
カメラ差し込んで逃げ(笑)
alt


明かり区間の、こういうちょっと空いてる横穴。
alt


何かありました。回すの?
alt


上の階に戻ってきました。
実家のような安心感。
alt



いったん外に出ます。
alt


前回も近づいたストレージタンクを目指します。
道中、24-70mmレンズのレンズキャップを崖に落っことし、やっとこ拾ったら結局別の場所で紛失しました。
alt


中間地点に到着。
alt


去年、17mmで絵面が収まらなかった。今回は収まって満足。
なお、この配管は中で一つに繋がっており、インスタ映えしそうな空間になっている。
alt


ここの屋上にも登った。
alt


紅葉は良い。それ以外に見るものはなかった。
alt


なんか、良い写真が無かったけどストレージタンク。少し感動が薄れているのかも知れない(笑)
alt

 
相変わらず、足場のコンクリが薄い。
alt


下にも降りられるけど、降りていません。
次回は降りるようか…。ここら辺の地域は他にも見たいものが多く、困ります。
alt


では、ストレージタンクも離れます。
alt


戻ってきました。
alt



点かない電灯。とかいいつつ、夜に来て点いてたりして。
謎メーカー5,000円の怪しい単焦点レンズですが、結構いいですね。
alt


しんでる吊り橋。かつての東北電気製鐵行の吊り橋。
alt


一本だけ持ちこたえているのは、昨年も同じ。
alt


一般的に、木製吊り橋の寿命は40年くらいのようです。ここのような降雪の厳しい場所は、さらに短いでしょう。
alt


では、そろそろ戻ります。
alt


ふと、下に落ちていたモノを見ると鈴木式シヤタアの刻印が。
内外國特殊
鈴木式シヤタア
建築金物商會製造
と書いてあるようです。
現株式会社鈴木シャッターは、1939年10月、この旧和賀川水力発電所が出来る1年前に屋号を建築金物商會から鈴木シヤタアに変更しています。
alt





…で、最後に信じがたい話が。
alt


入り口まで帰ってくると、何やら覚えのある方が…。
なんと!昨年お会いした山屋さんではないか!
昨年、名前も連絡先も聞かずに別れましたが、私が昨年の11月4日に訪問したのを覚えていて、また11月4日だからと見に来たのだと。
そうしたら青い86が居たので待っていたと…。すごい。
alt


1時間以上話し込んで、すっかり暗くなってしまいました。
積雪の激しい時の写真や、和賀川の水位など…。
本来、湯田ダムに行く予定でしたが、この嬉しい出会いに大感謝です。
こんな事ばかりしていると、偶然の出会いが大変嬉しく感じます。
また敢えて、名前も連絡先も聞きません。また2020年11月に偶然会うために(笑)
alt

Posted at 2020/01/30 23:15:17 | コメント(3) | トラックバック(0) | 廃墟 | 趣味
2019年11月04日 イイね!

岩手県北上市の旧和賀川水力発電所は、やはりすごい(前編)

岩手県北上市の旧和賀川水力発電所は、やはりすごい(前編)
前回、誰も使わないサイクリングロードを走行しました🚴
思いがけず昼飯を食べてしまった事もあり、既に時間が午後となってしまいました。
急いで移動します。

ここから八幡平を目指します。
早朝に来た時はガラガラだった国道103号線は、午後にはを見る人々で溢れていました。確かに、随分紅葉が…とは思っていましたが、こんなに混雑するとは。
しかし、主だった駐車場は一か所だけで、後は全て路駐。かなり迷惑でした(^-^;
alt


途中、完全に通行が止まってしまいました。
やっと動きだした先には、誰かぶつけたのか?パトカーが2台、事故処理をしているようでした。
路駐が関係あるのかは分かりませんが、他人に迷惑をかけるのはやめましょう。
alt


途中、よく同じような自転車を見かけました。
恐らく、レンタルサイクルが近くにあって、紅葉を見るために来られた方々と思います。
自転車載せながら抜かすのは、何とも言えない気持ち。
alt


八幡平の西からアスピーテラインを通り抜けます。
何気に初めて通行します。いつも手前までは来てるんだけど…。
alt


有名なだけあり、かなり壮観な眺めの道路でした!
途中、黒いSUVが前の軽自動車にくっ付いてはブレーキを踏むという事を、全線に渡って繰り返していました😅半分はブレーキランプ付けてましたね(笑)
軽自動車もよく走っていたな~、私だったら速攻譲ってます😓
alt


とりあえずいつもの場所へ。
alt 


いつもの場所。松尾鉱山緑が丘住宅
数日前に買い直したドローン2号機を飛ばそうとしたら、飛ばし方は解るけどなんかプロペラがこのままでいいのか?よく分からない…。高額なモノなので、大事を取って自重😓
代わりに、70-200mm F2.8の試し撮りです。
これで大三元揃いました😁全部タムロンだけど(笑)
alt


私のスタイルだと、重くてデカい望遠レンズってあまり使わないのですが、新しいチャレンジと車撮る機会を増やすという意味合いも込めて購入しました。頑張って使おう。
alt


この後、教習所の廃墟を訪れたのですが…この時期の陽の落ち方はStar Lineさん並みに早くて、暗くなってしまったので、行っても全く状況が分からずボツ
行き直しだな…。
alt


ここから本題。
岩手県内で一泊した後、旧和賀川水力発電所を目指します。
私の旅の楽しみは宿泊施設の朝食なので、出るのは結構遅くなってしまう。仕方ない。
alt


いつも、このセンターラインしか通れない道はワクワクします。
alt


入り口(と勝手に思っている)にやってきました。相変わらず、謎のカーブミラーが気になる。
alt


前回は、あの橋を渡りました。
その後、山を登ってサージタンクを目指しました。
alt


今回は渡河ルートを行います。
alt


今回は渡河用に色々装備を揃えてきました。
alt


深くは無いですが、深さは腿くらいまでのところに絞りながら歩きました。
カメラたすきがけてるので、腰まで浸水するのはやめてくださいしんでしまいます。
alt


ここで溺れ死んだ女の霊のオーブ…じゃなく、水滴が。
渡河時は久々に単焦点レンズにしました。他のはレンズが長くて重いので先端が溺れそう😅
alt


オーブが出たまま、とりあえず対岸に到着。
alt


よく見ると、コンクリートで出来た構造物が、いくつも川に倒れています。
alt


奥に見えるのは和賀川本流。
今渡ってきたのも和賀川ですが、支流です。北上川につながる一級河川です。
alt


じゃ、ここから登るよ。
山ルートは1時間以上かかったけど、渡河は15分くらい。早い。
雨天時・雨天直後、春の増水時には使えない事のあるワザなので、万能ではない。
alt


朝日が眩しい。
alt


では、再びお邪魔します。
alt


いつ見ても、まるで作り物のような美しさ(作り物です)。
alt


2回目で、内部をある程度把握しているので、余裕があります。
しかし、よく晴れてくれるぜ。前日のサイクリングロードは雨だったが…。
alt


ステンドグラスかよ、ってくらいの色鮮やかさ。
alt


昨年は17-35mm F4の広角レンズでしたが、今年は15-30mm F2,8に入れ替えました。
出目金レンズですが、初使用が閉塞隧道の中という辛いデビューでした。
今日の為に買ってきたようなものなので、活躍してもらいましょう。
alt


壁をよく見ると、わずかに落書きがある。
といっても、かなり昔のもののよう。以前はここへ繋がる道があり、簡単にたどり着けたらしいので、その時代のものと思われます。
内容も中学生くらいが書いたように見えますが、気になるのが前の落書きを一度消したような跡がある事。
alt


では、早速2階に上がりましょう。
alt


昨年見忘れた、屋上を目指します。
alt


配電盤室へ向かいます。
alt


配電盤室。下まで落ちる穴もあるので、注意が必要です。
alt




ちょっと出られる中二階の出窓から。
alt


昨年はここをちょろっと見て終えてしまったのですが、外に出られます。
alt


今、赤い〇の所に居ます。
alt


一応、下から上がって来られますが、樹に支えられた腐った階段を上るのは遠慮したい。
alt


ここからの景色も良い。
alt


ゆすると、まだこの梯子は信用出来そうです。
では、上に。
alt


登りました。
カメラがカンカン当たる(^-^;
alt


窓から覗いてみます。
alt


私を魅了した構図を撮るには、あのヘリに足をかけないといけない。
alt


これに全体重を預ける?
恐らく大丈夫だろう、恐らくな。
alt


……いやいや!さすがに無理でしょ。冷静になろう。
他の人はやってる人もいるけどさ。俺の運動神経では、あわわわわでガクブルで転落だよ。
15mmで精いっぱい乗り出して撮影。何枚やっても、このくらいが限界でした。
alt


こっちから撮ったなら、反対も行かないと。
この樹は、こんな土の浅い場所に根づいている。すごい生命力。
alt


外に出るのも面倒なので、中を伝います。
alt


これも、さっきのような樹になる事があるのだろうか。
alt


向かいに御神酒が置いてあります。いつから置いてあるのか分かりませんが、地震でも落ちずにずっと祀られています。近づいてみた方もいらっしゃるようです。
alt


こっち側も似たような感じ。
左のパイプが映っているのは弱者の証(^-^;
alt
 

では、屋上へ。
alt


何もないけど、なかなかいいね。
 alt


初めて、紅葉を撮影するのにPLフィルターを付けてみました。
かなり感じが変わりますね。
ここからは、和賀川がよく見えます。
alt


おおげさなくらいに、紅葉を表現出来るんですね。
今11時過ぎですが、来る途中のコンビニで買ったカロリーメイトとお茶でランチにします。
alt
 

ランチで10分程休憩してから、また降りて中を散策。
alt


つい訪問記録として全体を撮りがちなので、一部切り取って表現するという事にチャレンジしたいと思っています。
ちゃんと便所も行ったのに、便器の写真撮ってない事に気付きました。
alt


碍子のやつ。
alt


立体的で好き。
alt


面白かった。
alt



いい天気だし誰か来るかなと思っていましたが、結局この日は終日貸し切りでした。扉を開けて待っていたのに。
alt


去年と同じように撮ってみます。
alt


石垣を伝って外に出てみましょう。
威風堂堂ですね。
木の枝の流れは気になりません。ちょっとしか。
alt


正面から。
ここで一旦区切ります。
後編は、前年には行っていない箇所に行きます。タイトルのすごい、の本当の意味は後編の最後で。
alt

Posted at 2020/01/20 23:22:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | 廃墟 | 趣味

プロフィール

「@EARTH さん
今日居ましたよ😉」
何シテル?   04/29 21:00
青い86/NSXと言えばこのヒト…というのを目標に、ブルーの86/NSXで楽しんでいければと思っています。 無言フォロー歓迎です。飽きたら外すでOK。 ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2019/11 >>

     12
3 4 56789
10 111213141516
17181920212223
24252627282930

リンク・クリップ

超カンタン♪NA1 NSX ドリンクホルダー取付 センターコンソール部 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/02/07 19:25:08
センターコンソールにUSBスイッチホール取付 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/02/07 19:22:07
カスタムオーダー.フロアカーペット交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/12/29 18:49:50

愛車一覧

トヨタ 86 トヨタ 86
2013年7月納車の86GTグレード。 フルノーマルの展示車両を購入しました。 ギャラ ...
ホンダ NSX ホンダ NSX
New Sports Car X(30年前)。 ボディカラー、よく聞かれますが純正色で ...
トヨタ シエンタハイブリッド トヨタ シエンタハイブリッド
シエンタ ハイブリッドのシルバーメタリック。 スライドドアってすごい。運転席からもボタン ...
輸入車その他 トレック マーリン7 輸入車その他 トレック マーリン7
車が悪路に行けないので、いつも廃道廃墟に行くのに苦労します。 という事で、自転車はオフロ ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation