やっと冬らしい気温になってきました。
ぼちぼちと 『好タイムが出た!』 なんて話も
聞こえるようになってきた今日この頃、
皆さん、ステキなカーライフをお過ごしでしょうか。
阿讃の走行ブログをZESTINO Gredge 07RSのレビューを交えつつ書こうとした前回のブログ。
コースインのところで中断と言う… 実に中途半端な状況でしたが今回はその続きを書こうと思います。
ちなみに、タイトル画像は阿讃到着時、ピットロードにポツンと放置されていたEK9のものです。
拝見したことのあるEK9でしたからオーナーはすぐに分かったんですけど…
2時間くらい画像の状態で放置されていたので 『何があったの?!』 って超心配になりました(^^;
EK9のオーナー様、決勝まで約一週間になりましたね。
応援に行けず恐縮なんですが西の空よりご健闘を祈ってます。
頑張ってください☆
さて、1コーナーやM字(特に最後の左)、コークに最終コーナーと、
各コーナーのクリップ前後に水パッチが残る状況でした。
全開で走れない懸念もありましたが、 新タイヤを試したい誘惑に勝てず1枠を走ることに。
尚、新タイヤ(ZESTINO Gredge 07RS)の冷間空気圧ですが、
ZII☆を履いていた時に近い設定として、フロント 1.9キロ、リヤ 2.0キロとしておきました。
剛性が高くてヨレの少ないイメージを持っていましたし、
また、他の方が同じGredgeの07RRで走られているを見ていて、
熱の入りが遅く、内圧の上昇にも時間がかかる印象を受けていました。
そこで、温間空気圧がZII☆の美味しい設定(2.2~2.3キロ程度)よりも若干低くなる様に、
内圧上昇には時間がかかるであろう事も視野に、
上記の通り敢えてZII☆と同じ冷間空気圧を採用してみたわけです。
さて、コースイン後、じわじわとペースを上げつつタイヤに熱を入れていきます。
4周くらい流したところでグリップ感が出てきたので軽いアタックに入ります。
ところが…
ブレーキがヤバいくらい効かず、
また、水パッチが予想以上に邪魔をしてマトモなアタックになりませんでした(^^;
パッドを交換してから最初のサーキット走行だったんです。
事前にしっかり焼入れしたつもりだったんですけど、アタリが出ていなかったみたいです。
特に2コーナー手前では全く止まらず、何度もサイドを引くハメになりました。。。
水パッチの方は、M字後半の左とコーク、そして最終コーナーのものが絶妙な位置にありまして、
クリップを過ぎたあたりで大カウンター大会を楽しむことになる始末。
結局、進入も脱出も甘々で走らざるを得ませんでした。
気温が高いこともあって、少しまともに走れた周回も44.8~44.9秒程度しか出せず(^^;
ともあれ…
次回の参考とする為、タイヤの熱・内圧の上がり方とグリップ感の変化を確認するため、
クーリングも含めて15周程を走って当日は終了となりました。
上記の通り、甘々な15ラップ程の周回ではありましたが、
当日を走ってのZESTINO Gredge 07RS (265/35R18)に関するレビューは次の通りです。
①初期応答性が極めて悪い?(保留)
総じてアジアンタイヤ全般に言えることだと思いますが…
国産ハイグリップラジアルに比べると、ステアを入れ始めた際の応答性が極めて悪いです。
コーナー進入時、フロントタイヤのグリップと相談しながらジワーっとステアを入れていくわけですけど、
かなりの舵角にならないと鼻先が入っていきません。
ちなみに、当日はそのままZESTINOを履いて自宅まで帰ったんですが、
街乗りでも小舵角時の応答性が悪いのが気になりました。
とにかく初期応答は極めてダルなタイヤだな… という印象だったわけです。
ただし、内圧を上げていけば異なる特性が出てくる可能性もありますので、
ここでは結論は出さず、次回サーキット走行時の確認項目として保留することにしました。
②高い横グリップ
初期応答は非常にダルなんですが、一旦旋回を開始するとヤバいくらい横に粘りました。
ステアをジワーっと入れていく際、
上記の通り初期応答がダルかったので進入開始時には 『 曲がらない?! 』 ってなるんですが、
そこから大きくステアを入れると 『 曲がるぅ!! 』 って感じになって…
何とも不思議なフィーリングでした。
ますます上記した内圧を上げての走行をしてみたくなりました。
NANKANG NS-2R (TW80)とは比べるまでもなく、
純粋な横グリでしたら、おそらくDUNLOP ZII☆の285/30R18よりも上と感じました。
ちなみに縦グリも低くはない印象でしたが、甘々な脱出しかしておらず判断材料不足となりました。
③熱・内圧の上昇は思った以上に早い(遅くはない)
前述の通り、冷間内圧をフロント 1.9キロ、リヤ 2.0キロにコースに出ました。
クーリング及び甘々な走行約15周を終えた直後の温間内圧は、
フロント 左 2.3キロ / 右 2.4キロ、リヤ 左 2.3キロ / 右 2.3キロでした。
ZII☆ほど初期から熱・内圧が上がってくれるわけではありませんが、
熱・内圧共に思った以上に早く上昇するようです(走り方やコースのタイプに大きく影響されますが)。
④対磨耗性は良くはないが未知数
甘々なアタックしかしていませんので、ガッツリとタイヤを使って走れてはいませんが、
以上の走行を終えたタイヤ4本の画像を以下に貼っておきます。
【右フロント : 阿讃では(私の走り方ですと)一番負荷が高いタイヤになります】
【左フロント : 阿讃では(私の走り方ですと)三番目に負荷が高いタイヤになります】
【右リヤ : 阿讃では(私の走り方ですと)二番目に負荷が高いタイヤになります】
【左リヤ : 阿讃では(私の走り方ですと)一番負荷が低いタイヤになります】
甘々な走りしかしていませんので、リヤが全然使えていないのが分かって頂けると思います。
リヤの磨耗状況は参考にならないにしても、右フロントの状況から低いTWはダテではなさそうでした。
さてさて、こんな情報だけでは(何より私自身にとって)まともなタイヤレビューになりません。
阿讃とタカタの占有予約の入っていない週末をチェック、数日前に今度はタカタを走ってきました。
以下、タイヤレビューを交えてのタカタ走行について書きたいと思います。
当日は早ければ朝9時位から雨が降るかも・・・ って天気予報だったんですが、
今回もまた新タイヤを試したいという誘惑に勝てず(笑)
1時間でも走れれば・・・ という思いでタカタへ。
路面のキレイなタカタであれば、ノイズの少ないタイヤチェックができるだろうとウキウキでした。
結局、11時くらいまで天気はもってくれて、2時間程度をドライで走ることができました。
4班に分かれての走行になりましたので、実際にはドライにて3枠を走ることになりました。
お昼には下の画像の様に、土砂降り状態になりましたが(^^;
そうそう、当日はVABでタカタを走られている ひろぽんさん が見学に来てくださいました☆
若い方なんだろうなってイメージはしていたんですが、予想を超えた若さに驚かされました(笑)
とってもカッコいいVABも拝見できましたよ。
殆どノーマルのVABでありながら、数回のタカタ走行で既にタイムは62秒をきられているとか。
若いながらもVBAのオーナーとして本気でサーキットを走られている・・・
素晴らしいと素直に思いました♪
さてさて、先日の阿讃走行を踏まえて
走行前の冷間タイヤ内圧をフロント 2.3キロ、リヤ 2.4キロに設定してコースに出ます。
温間で4輪が2.6~2.8キロくらいになることをねらってみました。
前回の阿讃走行から初期応答性が向上、それでいて高いグリップを発揮してくれれば・・・
という思いでした。
さすがにインラップは大人しく走ってみますが、のっけからグリップが出ている感じです。
次周では部分的にですが進入・脱出共に軽く攻めてみますが、既に 『準備OK』 になっていました♪
インラップを含めて3周目には少し控え目でにですがアタックに入ってみます。
いきなりですが、ZESTINO Gredge 07RS は
『 鬼グリップ 』 でした!!!
進入ではグイグイと頭が入っていきますし、脱出でも殆どテールは出ません。
シーズンに入ったばかりでリハビリ状態の自分のドライビングでは限界が分からないレベルでした。
概ね四輪がベッタリ路面に貼り付いた感じなんですが、
進入姿勢さえ作ってやればそこからはアクセルをガバっと開けても
ヌルヌル~ってフィーリングが持続して簡単にコントロールもできます。
前回は大いに不満に思った初期応答性のダルさも、高目の内圧にしたらビンゴ!!
進入時のステアリングインフォメーションが段違いに改善されました。
僅かな舵角でもちゃんと鼻先が反応してくれる状態になりました。
3周目に少し控え目に走ったアタックにて簡単に59秒フラットが出ました。
『 あんな走りで 59秒フラットが出ちゃうの?? 』
と言うのが素直な感想でした。
尚、その後のアタックは58秒台後半が続いて1枠目は終了ということに。
ピットに戻ってすぐに温間内圧をチェックしてみます。
フロントが左右共に 2.7キロ、リヤが左右共に2.6キロでした。
続いての2枠目ですが、敢えて内圧調整を行わず、約30分後にコースインしました。
前述の通り、シーズンに入ったばかりで乗れていないながらも
のっけからアタックに入り、自分なりに頑張って攻めてみた結果が当日ベストとなる 58.674秒。
そのベストラップの車載動画をアップしておきます。
横も縦もグリップが余っている感じなんですよねぇ(^^;
(とまれ、このタイヤのグリップに慣れて、もう少し気温が低ければ自己ベスト更新もできるかも☆)
さて、1周のクーリングを挟んでアタックを続けてみますが、
フロントが逃げるようになってきてアンダー気味に。
タレてきた感覚と内圧が上がり過ぎた印象でした。
ピットに戻って再度の温間内圧チェックを行うと、
今度はフロントが左右共に 2.85キロ、リヤが左右共に2.75キロでした。
どうやら2.6~2.7キロ位の温間内圧設定がこのタイヤと自分の走りに合っているようです。
この後は、いつ雨が降ってきてもおかしくない状況になってきましたので
個人のアタックは終了、助手席を取り付けなおし ひろぽんさん を横に乗せての同乗走行に。
(ひろぽんさんに参考になる同乗走行になったなら良いのですが)
とまれ、この同乗走行の枠が終わったあたりから雨が降り始めたので、
色々と良いタイミングでした(^^)
さて、今回のタカタ走行(※)を終えてのZESTINO Gredge 07RS(265/35R18)の再レビュー下記します。
(※)個人でのアタックが約6~7周、同乗走行でのアタック(59秒台半ばの周回)が3周。
以上の計10周のアタック走行を行った上でのレビューです。
①タイヤ温間内圧は(自分としては)少し高目の2.6~2.7キロ位が良い
低い内圧では初期応答がダル過ぎる傾向。
2.6~2.7キロの(自分としては)少し高目の設定であれば不満に思うダルさは感じられず。
②鬼グリップ
ラジアルとして使ってOKなのかな・・・ と思ってしまえる位に鬼グリップだと思います。
少なくともDUNLOP ZII☆の285/30R18よりもグリップ力は上と感じています。
縦も横も各々がハイグリップなわけですが、縦から横への変化にも寛容な感じで無理もきくと思います。
グリップ面での総評になるかもしれませんが、
かなり簡単にタイムの出せるキャラとグリップ力と思います。
③熱が入った後は2~3周目にはタレが出る
焼肉やお鍋のタレではありません (スイマセン
一旦熱が入ると、そこそこ早くタレが出る印象を受けました。
1時間くらいの休憩では表面はネチョネチョのままなんですが、
走行後40分くらいでフロントをスロープに載せてジャッキアップすると、
スロープがタイヤに貼り付いて一緒にジャッキアップされるレベルです(笑)
このネチョネチョ状態でタカタを(自分の走り方で)走りますと、
2周目の後半あたりから少しタレを感じました。
タイムを出すなら(他のハイグリップラジアルでも似たようなものですが)
軽くない車両の場合、基本的には1発勝負と思います。
④対磨耗性はグリップ力から 『お察し』 のレベル(溶けまくりです)
先の阿讃走行後と同様、走行後の4輪についてタイヤの画像を貼っておきます。
【右フロント : タカタでは(私の走り方ですと)二番目に負荷が高いタイヤになります】
【左フロント : タカタでは(私の走り方ですと)一番負荷が高いタイヤになります】
【右リヤ : タカタでは(私の走り方ですと)四番目に負荷が高いタイヤになります】
【左リヤ : タカタでは(私の走り方ですと)三番目に負荷が高いタイヤになります】
以上の画像、いかがでしょうか?
タイヤカスの出方、付着量がとんでもないことになっています。
減り方も特徴的で、タイヤパターンやタイヤサイドの角は殆ど落ちず(欠けず)、
全体が一様に溶けていきます(溝が浅くなります)。
左フロントに履かせたタイヤは明らかに浅溝になってしまっていて、
凄まじい減り方なのが分かります。
前後ローテーションしないと、下手したら走行会2回はもたないかもしれませんね。
ちなみに、参考情報ですが私のGVBはフロントが約4度、リヤが1.5度程度のキャンバー設定です。
あと、こんな画像も撮っておきました。
走行直後のフロントタイヤ内側です。
スロープが貼り付いた跡も確認できますね(笑)
国産ハイグリップラジアルよりも安価であるとは言え、磨耗レベルが凄まじいです。
速さ(タイム)に対するコスパは極めて高いと言えますが、
走行量に対するコスパは高くないと思われます。
さてさて、ZESTINO Gredge 07RS (265/35R18)のレビューは以上なんですが、
更に値段が安くてTREAD WEARが180となる07RRも試してみたくなりました。
とまれ、今シーズンも週末のサーキット走行を楽しんでいこうと思います。
阿讃・タカタと当日にお会いできた皆様、
今シーズンにご一緒することになる皆々様、
ありがとうございました & 宜しくお願いいたします(^^)