今年最後のDIREZZA DAYに参加すべく、タカスサーキットへ行って参りました。
数週間前から天気予報とニラメッコしていたんですが、雷雨から曇り時々雨、はたまた終日雨天になったりと、予報内容がコロコロと変わっていたんですね。
最終的には、前夜に雨は降ったものの、当日は素晴らしい快晴となってくれました。
これまでタカスサーキットに来ること3回、3年前の初回のみが晴れ(ドライ)、あとの2回はフルウェット(土砂降り)だったんですよね。
3年ぶりにドライのタカスサーキットを堪能できることに(嬉)
さて、先週のタカタ走行の際、右フロントにダメージを出しちゃいました。
おそらくは、ハブナックルとロワアームを繋ぐジョイント部分にダメージが出ちゃっている感じ。
ジャッキアップしてタイヤを揺すると、ごく僅かですがカタカタとガタが出ます。
走ってみると60km/hくらいまでは何事も無く、そのガタの存在に気付けない感じ。
ただし、70km/hを超えたあたりからステアにガタが出始め、80km/hあたりからは『壊れるぅぅぅ』って感じにガタガタブルブル… そんな症状でした。
何れにしても、このままではサーキット走行なんて出来ませんので、福井市に前日入りする道すがら、兵庫県の某ショップさんに立ち寄って修理をして頂くことに。
いつもながら某ショップさんの仕事は細やかで、先ずは各部をチェックしてくださいました。
結果として、ハブナックルとジョイントとの接続部分に1mm弱程度のガタが確認されました。
ただ、ジョイント自体に問題は無い様子でして、犯人はナックル側の固定ボルトだった様なんですね。
画像の上側のやつなんですが、ナックルを前後から締め込みつつ、ジョイント凹部に嵌り込む様にしてジョイントを固定するボルトなんですね。
画像は取り外した当該ボルトなんですが、大きな傷がついていますし、ちょうどジョイント凹部と接触するあたりのネジ山がヘタちゃっているのが分かると思います。
このヘタった部分とジョイントの凹部との間に僅かな隙間ができちゃって、それでガタが出ていた様なんですね。
ネジ山がヘタっていないボルトに交換してもらったら、ガタは殆ど無くなってくれました。
ちなみになんですが…
これで直った… と思ってテスト走行をしてみますと、やはり80km/hあたりからなんですが、僅かに雰囲気の異なるガタ(と言うかブレ)が…。
まさか?!って感じでホイールをバランサーにかけてみますと、インナー側がヤバイくらいに歪んでおりました(涙)
どうやら、主犯はこのホイールの歪みだった様です。
ジョイント部分のガタは僅かだったんですが、ホイールの歪みからくるブレがそれを増幅してしまった様なんですね。
本来なら先ずはホイールの歪みをチェックするところなんですけど、ジョイント部分にガタが確認されてしまったので、そこが原因だって決め付けてしまっていました(反省)
現場用のホイール&タイヤに履き替えましたら、ピタっとガタ・ブレが無くなりました(^^;
(何だかショップさんにも悪い事しちゃったみたいで… 本当にお恥ずかしい)
ちなみに、怪我の功名なんですが、足廻りのチェックをしていてEDFCの断線を発見。
ショップさんの一角をお借りして、修理させて頂きました。
何から何まですいません(^^;
さてさて、DIREZZA DAY当日です。
前夜に雨が降っちゃったので路面はウェット、ただし本当に素晴らしい快晴となりました。
午前の早いうちにドライになってくれそうです(嬉)
とまれ、いそいそと走行準備をします。
他の(参加者の)皆さんですが… 同じグループの方々はDIREZZA CHALLENGEでお会いしたことのある方ばかり(笑)
… と言いますか、同じグループだと、DIREZZA CHALLENEGEのCLASS 2~4で拝見したことのある車両ばかり(だけ?)ですね(笑)
やっと生で拝見することができたM氏のVAB。
イメージしていたものより、ずっとカッコ良かったです(さすがの速さでしたし!)。
さてさてさて、今回のDIREZZA DAY、参加した1番の目的は、タカスサーキットにて大井さんに愛車(GVB)を同乗ドライブして頂くことだったんですね。
(希望者は大井さんドライブにて同乗走行をお願いできるんです)
一応の説明をしますと…
タカスサーキットって、(ショートサーキットとしては)大きめのヘアピンカーブ、そして、奥がきつくなる複合コーナーばかりで構成されたコースなんです。
阿讃もそうなんですが、特にタカタはターンイン勝負なコースだと認識しているんですね。
ターンインを上手くきめたら、後は気持ち良く(アクセルを)踏んでいく… そんなコースだと思うんです。
(勿論、阿讃には阿讃の、タカタにはタカタの難しさがあるんですけど)
一方、タカスは、ターンインから脱出(アクセルオン)にかけて、暫しの時間的なタメが必要になるコーナーばかり。
具体的には、Rの大きい回り込んだコーナーに対し、時間的に比較的長い荷重コントロールを必要とするコーナーばかり… って事になると思うんです。
自分はこの手のコーナーが本当に苦手なんです。
実際、(誤解を恐れずに書きますけど)インプ自体がこの手のコーナーが苦手で、長く回り込んだコーナーや奥がキツくなる複合コーナーだと、終盤でアンダー大会になっちゃうことも多いイメージなんですね。
(コアなインプファンに叩かれそうで怖いですが)一方で、エボ(特にCTとCZ)がどんなコーナーでも弱アンダーで走っちゃうイメージに対して… です。
上記の様なコース構成のタカスでもって、大井さんドライブにて同乗体験ができれば、攻略・上達のヒントが得られるかな… と。
大井さんの荷重コントロールの上手さは、沢山の方々から聞かされていましたので。
ちなみに、大井さんドライブの同乗走行は、予約の空きの関係もあって、自分の最終フリー走行枠の直前ということになりました。
とまれ、大井さんとの同乗走行まで色々と考えながら走ってみますが、思うようにタイムが出ませんでした。
タカス初走行となった3年前のDZC2015でのベストタイムすら僅かに更新できない状況に…。
DZC2015での走行はNクラス枠でしたし、マイGVBの戦闘力は確実に上がっているはずなのに… です。
ヘアピンと複合コーナーの走り方について、完全に迷子になっちゃっている感じでした。
そうこうしていますと、早くも大井さんドライブの同乗走行の時間に。
先ずは、その同乗走行の様子(動画)を貼ってみます。
動画だと伝わりにくいかも… なんですが、同乗して気付いたことをメモってみます(備忘録)。
・理に適ったライン取り
もっと攻めた場合、また、よりハイグリップなタイヤを履いた場合、相応にタイムが伸びる理に適ったライン取りだと思います。
・ブレーキ開始位置が総じて私よりも奥
特にゲッチャンとトップスピードコーナーへのアプローチでは、車1台から1.5台分くらい奥でした。
それでもABSも作動せず、ガッツリと止められています。
ログとしては1~1.2の制動Gでした。自分でも出せる制動Gなわけですけど、自分のドライブだと突っ込み過ぎになりそうでした(ターンインに支障が出そう)。
・ターンインから強烈なフロント荷重
フロント外側にガッツリと荷重が載ってターンインに入っていきます。
コーナーによってはリアが完全にインリフト。リアのアウト側もトントンと跳ねています。
自分によるドライブ時には勿論、他のドライバーの同乗時にも経験の無いレベルの強いGを感じました。
ちなみに、自分が同レベルのフロント荷重を作ろうとすると、フロントタイヤが破綻して進入アンダーになる… と思います。
・ターンインから脱出までのタメの時間は、ステアの切り込みでアウト荷重を維持
フロント荷重をアウト側に移していくステアのタイミングが絶妙。
・脱出時、不思議なくらい横Gが消えていく
これが特に凄いと思ったんですが、アクセルを開けていく際、嘘みたいにヨーが消えていくんです。
ライン取りも素晴らしいんですが、アクセルオンとステア戻しのタイミングが(やはり)絶妙。
自分が同じタイミングでアクセルを開けると、リアが出ます(ヨーが残っている)。
・Gがフロント~アウト~リアにきれいに半回転
デジスパイスのログが2周目のアタックの途中で切れてしまったので、今回の動画には速度とGの情報を合成できていないんですね。
ただ、取れていた1周半のログを見ますと、大井さんのドライブでは、ヘアピンの進入から脱出までそのGが半径1~1.1Gくらいの半円上をきれいに半回転しているのが分かりました。
以上、全てが当たり前の話と言うか、常識の域を出ない内容とは思うんですね。
動画の中で大井さんも仰っていますが、走りはいたってシンプルなんです。
ただ、とにかくハイレベルと言いますか、荷重コントロールってここまで極められるんだなぁ… と。
(しかも、初乗りの車で… ですよぉ)
本当に良い経験ができました。大井さんに感謝です。
尚、この後、大井さんドライブによる同乗走行を参考にして最後のフリー走行枠を走ったんですが、約0.8秒のタイム更新ができました(嬉)。
大井さんに比べれば全然ダメダメですけど(見直すべき点が多過ぎる…)、当日ベストの走行動画を貼っておきます。
あと、完全に自分用なんですが(笑)、自分の当日ベストタイムのラップ、そして、大井さんのアタック2ラップの各コーナーを比較した動画も作ってみました。
パッと見、似たようなドライブに見えるんですけど、内実は全然違います(^^;
とまれ、スポーツドライビングの奥深さを感じつつも、もっともっと上手くなりたいって素直にそう思えた良い機会になりました。
今年初開催となったDIREZZA DAY。
DIREZZA CHALLENGEのガチな雰囲気も良いですけど、ほのぼのした雰囲気な中で純粋に上手くなりたいって思える本当に楽しいイベントでした。
是非、来年も開催してもらいたいです(^^)
最後に… 当日お相手頂いた皆々様、本当にありがとうございました。