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2016年09月05日 イイね!

三菱自動車は、なぜ不正がなくならないのか?再追加

三菱自動車は、なぜ不正がなくならないのか?再追加

三菱自に立ち入り検査
燃費再測定不正で国交省


国土交通省は2日、同社の本社(東京都港区)と名古屋製作所(愛知県岡崎市)を立入検査した。問題発覚以降、立入検査は3回目


三菱自は販売中の9車種の燃費を再測定した際、本来なら往復3回ずつの走行で得たデータの平均値を利用すべきなのに、最大で60回の往復を繰り返し都合の良いデータを使って計算していた。測定方法は道路運送車両法に基づいて決まっているが、良いデータを得るために多数の走行を繰り返すことは想定していないという。石井国交相は「常識的に考えて極めて不適切」と指摘
(2016.9.3新聞記事より)

一部車種で最大60回の往復でデータ取得を行った点について考えてみます!!
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まず初めに、これだけの試験回数を行ってデータを取得してるので、MMCもやればできるじゃないか・・・回数が多い(データ数が多い)ことは、悪いことではありません。ですが、今回MMCのとった行為は常識的に考えても不適切というより不正行為です。どこかの政治家が「法的には問題ないが道義的責任は感じている」と発言しますが、MMCのトップも記者会見で「法定違反ではないと認識している」が、と同じようなことを言っています。この期に及んで、まだそんなことを言っているのか・・・

▼走行抵抗値について
走行抵抗値の計測試験では「惰行法」 :(注1)参照が用いられます。MMCもスズキも、この測定方法に問題がありました。MMCに関しては燃費を良く見せる不正も行いました。

惰行法を行う上で60回往復したと言っています。どういうことでしょうか!?

「惰行法」とはシンプルに、「90、80、70、60、50、40、30、20km/h」と8つの指定速度があり。それぞれの指定速度に対して、往路と復路それぞれ3回の惰行時間、それらの平均惰行時間を計測し、そこから走行抵抗を求めるとしています。
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▲参考:3往復の試験データ表

【MMCの再測定試験】
(往路60回+復路60回) × 指定速度8パターン = ポイントデータ数960P
各指定速度当りのデータ数は120個となります。
なぜ60回の往復を行ったのか?
既存カタログ燃費値との整合性を図るため都合の良いデータが得られるまで60回もの往復試験を行ったということです。全てのデータから平均値を求めたのであれば問題はありません。3往復のデータより信頼性は向上します。

国交省が定める試験】
(往路3回+復路3回) × 指定速度8パターン = ポイントデータ数48P
各指定速度当りのデータ数は6個となります。
信頼性という点では往復60回で平均値を求めたものより低下します

都合の良いデータ(上限値)3往復分と都合の悪いデータ(下限値)3往復分の比較をすれば、誰が考えても値にかなりの乖離が発生するのは当然です。良いデータからのみ平均値を求めたのですから「平均惰行時間」の妥当性は極めて低くなります。MMCはこれを分かって行っているはずです。これを「法定違反ではないと認識している」というのであれば「ものづくり」をする資格はありません!!


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どう考えても不思議な企業です。国交省も独自で燃費試験を行うのは分かりきってたはずなのに、なぜ不正行為と分かるような再測定「チャンピオンデータ」を抜き取る方法にでたのか?・・・
たしかに、数%以下でも燃費値の乖離は問題です。それよりも、このような不正を行う企業姿勢が問題として非難を浴びるのだと思います。なかには、他メーカーもカタログ燃費と実燃費はかなり違うだろ!!三菱たたきは、いかがなものか・・・と言う人もいます。しかし「それはそれ!これはこれ!」と言うことではないでしょうか。

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toランナー

(注1)
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2012.03.30】 別添42(軽・中量車排出ガスの測定方法) より

3. 走行抵抗測定方法 

走行抵抗測定方法は、3.1.の惰行法又は3.2.のホイールトルク法とする。

3.1. 惰行法 

3.1.1. 試験路における走行抵抗の測定 

(1) 走行抵抗の測定を行う速度(以下「指定速度」という。)は、20km/h、30km/h、40km/h、50km/h、60km/h、70km/h、80km/h及び90km/hとする。 

(2) 走行抵抗の測定は、試験自動車を指定速度+5km/hを超える速度から変速機を中立して惰行させ、指定速度+5km/hから指定速度-5km/hに至るまでの惰行時間を0.1秒以下の単位で測定することにより行う。 

惰行時間の測定中は、ブレーキ操作及びハンドル操作を行わないものとし、クラッチはつないだ状態とする。 

(3) 各指定速度における惰行時間の測定は、往路3回及び復路3回行うものとし、その平均値(以下「平均惰行時間」という。)を求めるものとする。 

なお、往路毎又は復路毎の惰行時間は、それぞれの最大値と最小値の比が1.1以下であること。 










Posted at 2016/09/05 23:38:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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何シテル?   03/24 19:38
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