思い出話 　その７・・・くらいの様な・・・。 サウナ勝負編

車もバイクも大好きだけど、思い出と云うモノも大好き。





・・・、とっ、言いつつ・・・、思い出したくは無い、思い出と云うモノも有る。






２０年以上前・・・・。

まだ、事務所も無く、個人の大工をしていた頃。



その日はたまたま、午後からの仕事が無くなった。


午前中で仕事を片付け、昼ご飯を食べて、さて・・・、午後から何しようか、とっ、・・・。



その当時は、風呂屋に行ってサウナに入るのが大好きだったので、鳥取砂丘にある温泉施設へと行った。

自宅からも近く、大浴場からは砂丘の景色と、日本海が見渡せる。
更に温水プールも併設する、町営の温泉施設である。




平日の午後、この当時、この施設はいつもガラガラであった。





その日も客の姿はまばらである。

脱衣所に行くと、私以外の脱衣籠は２つだけが使用中。





やっぱり、暇な様子である・・・。

そのまま、服を脱ぎ、浴室に向かう。

大浴場には人けが無い、他の２名の温泉客はサウナにでも居るのであろう。

シャワーで軽く身体を洗い、私もサウナに向かう。




サウナのドアを開けて中を覗くと、２人のオッサンが居たのだが・・・・。



２人のオッサン・・・、私の姿を見た途端、サッと離れた。

・・・、とっ、言うか、先程まで２人のオッサンはサウナの中で肩寄せ合っていた様子。


私がドアを開けたので慌てて左右に離れた・・・。


何気に片方の方の股間に目をやると、あからさまに勃○している・・・・。






「うっあ～・・・、最中だったのか？」とっ、思った。






こんな時、皆様ならどうされるのだろう・・・？



もちろん、見ない振りして、ソッとドアを閉めて出て行くのが大人の対応なのであろうが・・・。





何となく、負けず嫌いの気性が災いして、２人の間の空いた空間に座った。







・・・、サウナの中、汗だくのガチホモに挟まれ座る私、因幡屋・・・。

いや・・・、ホント、自分の選択を後悔した。


私、当時、３２歳くらいだと思う。

汗だくのガチホモおやじ達は４０歳前後・・・。





私自身、若い頃から同性愛者に対して偏見は無いと思ってはいる。

自分自身がしたいとは思わないが、他人の性癖であったり、持って生まれた性同一性の方の趣味嗜好には関心は無い。
自分に強制さえされなければ、ご自由にどうぞ・・・、とっ、言うスタンスである。



しかし、ここは、公共の温泉施設。
彼らが自宅で何をしていようと私には関係ないが、このような場所で愛を育む権利は誰にも無い。

「ケシカラン！」事なのだ！


しかも、よくよく考えれば、いま、私の腰かけている座面は２人が先程まで愛を育み、色々な汁を垂れ流していたと思われる場所でもある・・・。
そう考えると、座っているお尻の辺りが気持ち悪い。
何やら、ヌルヌルしている様な気もして来た・・・。



もうね、気持ち的には、早くその椅子から立ち上がり、サウナを出てお尻を洗いたい気持ちで一杯である。








・・・、私は、人一倍の負けず嫌いである。





・・・そんな自分が大嫌いだ。




この時の私の脳裏では「ケシカランこいつらより、先にサウナから出たら負け。」と言う思考が働いた・・・。


要するに、私が先にサウナを出て、彼らが「やれやれ・・・、アイツようやく出て行きやがった、早速、続きを・・・。」なんて云う、展開になるのが腹立たしいと考えたのだ。



今思うと、馬鹿な思考であるとは思う・・・。


たぶん、時間にして２０分程度であったとは思うのだが、やたら長く感じた。






とうぜん、する事も無く、妄想だけが広がる・・・・。





最初に考えたのは「おいおい、レイプされたらどうするんだ・・・。」と言う悲しい妄想・・・(笑)


３０過ぎの私が４０歳前後のオッサン２人に・・・・、あ～、考えたくも無い！



そんな事になった日には、ソッと、一人で旅立ち、安ホテルの一室で部屋の明かりを消して、膝を抱えてシクシク泣かなければならない・・・。



いや、絶対に、泣くのであろう。




妄想は肥大する・・・。

右側に座っている奴が向って来たら、裏拳を鼻の頭に叩き込んでやろう、とか、左側の奴が覆い被さって来たら、右膝でキン○マを潰してやろう、とか・・・、シュミレーションをする。


こんなシュミレーションする位なら、サッサとサウナ室から退室すれば良いのだが、負けを認めたみたいで悔しいので、その場を動く事が出来ない・・・。




何と言う、ダメな性格なのか・・・。


この辺りになると、２人と私の我慢比べだ。



２人は私がサウナに入るより先に入っている。

絶対に、私よりは先に出て行くはず・・・。
しかし、彼らはサウナ慣れしているのか、一向に出て行く気配が無い。

それとも、性欲が勝り、私が出て行くのを待ちかねているのか・・・。



先程までの行為の火照りが醒めぬ２人のガチホモと、その２人の間に挟まれ、暑さに耐える私・・・。


永遠と言う言葉が思い起こされる。







・・・、結果。


私は２人の汗まみれのガチホモに襲われる事も無く、暑さとの戦いを制した。


２人は連れ立って先にサウナ室から出て行った。


私は暫く暑さを我慢してから、サウナ室を出た。


ガチホモたちは水風呂に浸かりながら、楽しそうに話をしていた。





私がサウナ室から退出するのを確認して、また、スグにサウナ室へと消えて行った・・・。





彼らの浸かっていた水風呂に入る事に躊躇いを覚えた私は、椅子に腰かけ冷たいシャワーを浴びる。

まるで、燃え尽きて真っ白い灰となった矢吹ジョーの様に、椅子に腰かけ背を丸めたまま、戦いの余韻に浸りながら・・・(笑)





もう一度、彼らのいるサウナ室に向かう気力は無かった・・・。


自分で勝手に始めた彼らとのサウナ勝負には勝ったと思う。






しかし・・・、虚しい。


私は「試合には勝ったが、勝負では負けた。」・・・、そんな気分で一杯なのだ。





え～、思い出話と言うタイトルで始めたこのブログ・・・。


特にたいしたオチは無い。

そりゃあね、あそこで何かアクションでも有ったのなら、話しとしては面白いのだろうが・・・、そんな事は願い下げなのだ。





私の脳裏に焼き付いて、思い出となっているのは、サウナのドアを開けた瞬間の彼らの驚いて飛び跳ね、左右に分かれた時の表情と、やたら隆々と勃○したアレである。





思い出したくも無い、思い出の話しなのだ。




今後も、人様の性癖や趣味嗜好に関して文句を言う積もりは無い・・・。



・・・・、だけどねぇ・・・、せめて、ＴＰＯと言うか、時間や場所は弁えて、愛を育んで頂きたいモノだとは思う。



貴方達の育む愛の形は、私にとっては嫌な妄想を掻き立てる、恐怖でしか無いのだ・・・(笑)













今回ね、仕事がバタバタなので、初めて、ワードで文章を打ち込んでから、ブログへと揚げてみた・・・。

凄く、楽ちんである・・・(笑)

みんカラ初めて、１年以上経ってから、このやり方が分かった。

我ながら・・・、パソコン、向いていないなぁ・・・、とっ、思う(笑)