Betaが折れた…

工具という不粋になりがちな道具を、イタリアらしく遊び心を取り入れ、粋な雰囲気を醸し出しているイタリアの工具ブランド、Beta。
工具にアクセントとしてオレンジを使っているのが特徴的で、それがアイデンティティにもなっています。
日本では、他のメジャー輸入工具ブランドに比べ、扱っている工具屋があまりないため、お目にかかる機会は少ないかも。
ワタシはW.I.T.か東急ハンズで買っていましたが、ハンズはBetaの日本の輸入代理店が倒産してから、ほとんど見なくなりました。

またBetaは一時期、スクーデリア・フェラーリ（フェラーリF1）御用達（要はスポンサー）として使われていた事でも有名です。
まあ、フェラーリと同じイタリアのメーカーなので当たり前と言えば当たり前かも知れません。
フェラーリ限定モデルもありました。
しかしながらその実、F1のピットに持ち込まれたBetaのチェストの中身はSnap-onだったと言われていた事もあります。
それは同じイタリアブランドで数年前まで、やはりスクーデリア・フェラーリで使われていたUSAGも同じですが。
そう言えばF1トヨタのピットでも、KTCがスポンサードしていたので、ネプロスのチェストが置いてありましたが、その中身にSnap-onが混じっていました。

で、このグリップの付いたヘックスレンチ。
これを入手した20年ほど前の当時、私の知る限り、ヘックスレンチにグリップが付いたブランドはこのBetaだけでした。
普通の細いヘックスレンチ棒だと高トルクをかけた時に手がやたらと痛くなったのですが、このグリップタイプはそう言った事もなく、重宝していました。
しかしながら、ソケットレンチタイプのヘックスの方が遥かに使いやすいということを後に知る事になります。

さて、これもかれこれ20年くらい使っていますが、使用頻度はそれ程高くはありません。
今週末のレースに備え、ステアリングを交換していた時に事件は起こりました。
ステアリングをBOSSに留めているボルトを緩めようとして、時々あるカジリだったのですが、ちょっと力を入れたらいとも簡単に折れやがりましたorz
ちょっとガッカリ＆信用出来なくなった瞬間です。
製造は台湾（イタリア製が存在するのかそもそも疑問）なのですが、それでもイタリアブランドとして信頼して（する方が間違ってる？ｗ）いたので、ガッカリです。

Betaはオシャレなワークウェアをラインナップしていて、数着持っていますがこれは結構お気に入りです。
縫製はすぐほつれてくるので微妙ですが、直す前提で。
残念ながらMade in P.R.C.（People's Republic of China 要するに中華製）です。