【冬到来】窓ガラスの凍結やバッテリー上がりの対策グッズを紹介

2020年12月2日

冬のクルマ 対策グッズ

いよいよ冬がやってきます。SNSなどでもフロントウインドウが凍った…などという投稿が見られるようになりました。冬のカーライフを快適にすごすのに欠かせない、お役立ちグッズを紹介します。

フロントウインドウの凍結を防止する方法

フロントウインドウが凍る原因は、クルマに霜が降りるためです。屋外であっても屋根がある場所に駐車できればフロントウインドウが凍ることはまずありません。屋根がある場所に駐車できない場合は、フロントウインドウをカバーするだけでウインドウの凍り付きは防止できます。

フロントウインドウをカバーできるサイズのビニールシートやレジャーシートでも十分に役目を果たしますが、専用のカバーでも1000円程度から購入可能です。フロントウインドウよりも高さがあって、ルーフまで覆うことができるものを選ぶと、雪が降ったときのカバーにも使えます。また、ドアミラーまでをカバーする製品もあり、より効果的に霜からクルマを守ることができます。

フロントウインドウや鍵穴が凍結したときは解氷剤を使おう

フロントウインドウをカバーできずに凍ってしまった場合は、解凍して視界を確保しなくてはなりません。今はすべての都道府県でアイドリングが禁止されているので、エンジンを始動して解凍するというわけにもいきません。緊急措置としてエンジンを掛けたとしても、デフロスターから温風が出るほどの水温になるまではかなりの時間が必要です。そこで役に立つのが解氷剤と言われるケミカルです。

解氷剤は200円~1000円前後で販売されているもので、手動のスプレー式や、圧縮ガスを使うものが一般的です。凍っているフロントウインドウに吹き付けて、氷がゆるんだところをスクレーパーなどで削り取ります。スクレーパーが付属していたり、スプレーのキャップがスクレーパーになっているものもあります。解氷剤の主成分はアルコールなので、火気の近くや、喫煙しながらの使用は避けましょう。鍵穴があるクルマは鍵穴が凍り付いてしまったときに鍵穴を解氷するスプレーもあります。この鍵穴用解氷剤は、クルマの中にしまっておいても役に立にちませんので注意してください。今は鍵穴があるクルマでもキーレスエントリーが標準の場合がほとんどなので、このスプレーが必要になる車種は限定されるでしょう。

バッテリー上がりに役立つブースターケーブルやジャンプスターター

冬のクルマ 対策グッズ

バッテリーが上がってしまったときに役に立つのがブースターケーブルです。ブースターケーブルは故障車(バッテリーが上がったクルマ)と、正常車をケーブルでつないでエンジンを始動するものです。ブースターケーブルは安いものだと1000円を切るものもありますが、最近のクルマは大容量のバッテリーを搭載しているので、ブースターケーブルも大容量のものが必要です。大容量ケーブルのほうが損失も少なく、再始動できる確率も上がります。一般的にガソリン車なら80A(A=アンペア)程度、100Aのものを用意しておけばより安心です。100Aの3mでも1500円程度から販売されています。

ブースターケーブルは正常車がないと役に立ちませんが、充電式のジャンプスターターなら、正常車がいなくても自分で解決することができます。充電しておくことでバッテリーが上がったときに、ジャンプスターターをつないでセルモーターを回すという仕組みです。価格は5000円~となります。プロ用のものは10万円を超えるものもありますが、アマチュアがクルマに搭載しておくなら3万円程度が上級モデルとみていいでしょう。高価なもののほうがジャンプスターター内のバッテリー容量も大きくなるのが通常です。車載バッテリーが大きなクルマは、ジャンプスターターのバッテリー容量が大きな製品を買うほうが安心です。

充電式エンジンスターターは充電しておかないと役に立ちません。充電し忘れた場合や、長期間放置した場合などにはエンジン始動ができないこともあります。そこでちょっと面白い製品を紹介しましょう。それがキャパシタ式ジャンプスターターと言われるものです。キャパシタとはコンデンサーのことです。キャパシタ式ジャンプスターターは、上がってしまったバッテリーから本体内のキャパシタに電気を吸い上げてため込みます。それを一気に放出してエンジンを始動しようというメカニズムなのです。バッテリーが上がってしまったと言っても、完全に電気がなくなったわけではありません。ただ、力が弱くエンジンを始動することができないのです。その残った電気をキャパシタに貯めることで、エンジン始動が可能になるという仕組みです。もちろん、バッテリーが上がってしまったクルマからでなく、正常車から電気を吸い上げて(充電して)、故障車のセルモーターを回すこともできます。電気を吸い上げるまでの時間は1分程度です。このキャパシタ式ジャンプスターターは安いものだと5000円程度、高いものは10万円オーバーとなりますが、やはり3万円程度のものがハイアマチュアモデルとなるでしょう。


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諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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