
ポルシェ純正オイルは現在A規格とC規格があります。
A規格がポルシェ製エンジン、C規格がVW製エンジンです。
A40はポルシェ製エンジン、粘度がSAE40程度(50もある)
C20ならVW508/509相当
C30ならVW504/507相当です。
【要約】
ポルシェ純正クラシックモーターオイルは4種類。
鉱物油なのは1977年以前の空冷2.7Lエンジンまで。
930以降は空冷エンジンも純正オイルは合成油。
空冷=鉱物油ではない。
【本文】
A規格やC規格とは別に
クラシックモーターオイルと呼ばれる旧車向けのエンジンオイルがあります。
こちらは規格は明記されておらず年代と車種で選択する感じです。
20W-50(鉱物油): 1977年以前の2.7Lまでの空冷モデル
10W-60(合成油): 3.0L以降の空冷モデル(930、964、993)
10W-50(合成油): 4/8気筒トランスアクスル車(924、944、968、928)
5W-50(合成油): 初期の水冷モデル(986、996)
20W-50が鉱物油な理由はこの時代はコルクガスケットだからです。
コルクの隙間を鉱物油のスラッジで埋めて完成するので合成油では漏れてしまう。
ゴムのアニリン点とは別の話です。70年代以前の車両。
では、何故77年の2.7Lまでが対象なのか?
ご存じの方も多いと思いますが
930の初期型は2.7Lでした。(~77年)
とうにコルクガスケットの時代ではないのに何故?と思ったのですが、2.7Lまではクランクケースがマグネシウム合金だったそうです。
マグネシウム合金は柔らかいですし、歪みによるオイル漏れは想像出来ます。
(サーマルリアクターが付いてた時期は熱源になりより歪んだそう)
※見た目が930でも77年式までは901ビッグバンパーモデル
ターボだけ75年から930、NAモデルの930は78年から
型式、年式に依らず3.0Lはアルミクランクケースなので合成油OK。
2.7L以前はマグネシウムケースなので鉱物油。
930以降は全て合成油でOK。
細かいことを言うと912Eはどうか?とかカレラ3.0はどうだ?とかありますが、カルト過ぎるので割愛させてください。話が終わらないよw
最近空冷911は鉱物油という動画が流れてきていてモヤモヤしていました。
いつも言ってますが、鉱物油の方が良い理由は基本的にありません。
鉱物油も大量に酸化防止剤と潤滑材をブチ込めばオイルとして成立します。
でも、それってPAOベースでアニリン点から計算出来ないから逃げの一手ですよね?
だいたい、空冷ポルシェって鉱物油使ってても漏れる時はオイル漏れてますよね??
1万歩譲ってPAOだから漏れると言うならエステル使えばいいし。
(コスモリンでベチョベチョで漏れも判らないかもしれませんが…)
鉱物油でも合成油でも好きな方入れたらいいと思いますが、ポルシェ公式が空冷でも合成油を使ってる。
これは明確なエビデンスと言えると思います。
本家ポルシェ純正が空冷でもちゃんと合成油なのを知れて安心しました。
鉱物油を指定するエンジンはエンジン側の精度の問題がある。(~77年)
空冷=鉱物油では無いと言うことです。
結局、鉱物油なら交換サイクルも短くなるし安いし儲かるのでしょうね。
もしくは鉱物油だろうが合成油だろうがオイル漏れするから鉱物油の方が漏れてもお客を説得しやすい。
合成油で漏れると騒ぐお客が居るのは想像が付きます。
これに関してはちょっと同情します。
クランクケースがアルミでも実際に歪んでいるのでしょう。
だから鉱物油じゃないと維持出来ない。
最初にも書きましたがポルシェ純正は合成油です。
この意図は「ちゃんと直して乗れ」と汲み取りました。
客側のリテラシー(お金も)が低いので鉱物油でやるしかない、と言うのは理解出来ます。
ならばそれもセットで説明した方が良いと思いますよ。
クランクケース、シリンダーバレル、ヘッド、タペットカバー
と片バンクだけでも重力方向に4か所も継ぎ目がある。それが倍。
まあ、漏れますよね。鉱物油でも漏れると思うけど。
「空冷はまともなエンジンが残ってない」
良く聞く話です。でも、疑問に思いません?
ポルシェのパーツなんて幾らでもあるんだから直せばいいのでは?と。
お金は当然掛かるけど直す術はありますよね?
ちなみにこのポルシェ純正20W-50も
水素化分解鉱物油のようです。
Gr.IIかGr.IIIか判りませんがGr.Iベースでは無いと。
SDSが見つけられませんでしたのでどなたか情報お持ちの方、コメントお願いします。
「オイル検証のために3.0SCを買ってみた」とか言ってみたいなーww