
都民がJRの陰謀で毎朝毎晩洗脳を受ける時期がやって来ました。

北東北がNEWSなのです。

神秘の地を巡るのは必然のことなのです。
というわけで、週末雑記です。
元々知り合いのロードスター乗りの方と「晴れている場所にドライブに行きましょう」という話をしていたのですが、寸前の天気予報で晴れそうな場所が北東北しか無いことが判明し、結局私一人で出かけることに。(ご本人は青森でもどこでも行ってみたかったみたいだったのですが、突然の決定に奥様の許可が下りなかったようです)
さて、どうせ一人で行くなら改めていろいろ計画を立てなければなりません。梅雨入り前ということもありますので、無理してでも行くべきタイミングですし。
それに、
2024年にマイカーがほとんど無くなるという衝撃の未来予測が文科省から発表になりましたしね。出来る限り乗っておくべきでしょう!
さて、実際のコースですが今年の5月に一度岩手・青森(八幡平・八戸-下北-十和田)を走っているので、それとダブらせないようにすることと、比較的晴天の可能性が高そうな日本海側にあり、前々から行ってみたかった白神山地をコースに組み込んで大ざっぱな計画を立ててから家を出発します。(金曜夜20時30分)

白神山地まで720km。。。う~ん、遠い!!
白い点々は前回の涸沢の帰り道です。(走った記録が全部残せれば良いのに、消えていってしまうんですよね)

夜の内になんとか岩手県まで走り、中尊寺PAで一眠り。おやすみなさい。
6月12日(土)

朝から快晴かと思いきや、えらい曇天で慌てて天気予報を確認し直しますが、予報自体は相変わらず「晴れ」になっているので、朝靄か「やませ」の影響か何かでしょう。(5時)

PAで買ったおにぎりとバナナをパクつきながら秋田を目指します。

よしよし、ちゃんと晴れ間が覗いています。

秋田道に入ってしばらく走ったところで晴れてきました。
クラレでも飛び出して来るんでしょうか?

秋田市を抜けてから高速道路を降り、青看板につられて気の向くままに男鹿半島を目指します。

やって来ました日本海。 男鹿半島の南の付け根辺りです。

ご覧の通り、すばらしい海が広がっております。

海が鏡になるのははじめて見ました。

さて、いよいよ男鹿半島の真骨頂、海を眺めながらの絶景ワインディングロードに突入です。

そう言えば、太平洋側でこういった景色を眺められる場所って少なかった気がします。(砂浜が多いですよね)

そりゃぁ、男鹿半島ですから海はもちろん綺麗です。

海に山に変幻自在の極上ワインディングロードです。

半分ぐらい走って振り返ったところです。ガスをまとい海に突き出した山々が圧巻です。

早朝は誰も居ないので、好きなだけ好きなペースで走ることが出来て幸せです。

程よい長さの直線と程よい半径のコーナーが続きます。

ヤッホ~

この海に飛び込んで行くような感覚がたまりません。

イタドリ(オオイタドリ?)が道路にはみ出すような道に出会うと、東北に来たんだなぁと実感します。

入道崎のエリアに入ってきました。

植生が一気に変わって、視界が広々と開けます。

春の花が道路脇に咲き乱れていて爽やかな気分になります。

入道崎です。

さて、お次はメインイベントの白神山地に向かいますか。

白神山地の山々がガスをまとっているかどうかで本日登るかどうかを決めるつもりなのですが、とりあえずコンビニで最低限の食料を買い込んでおいてあります。
そして、早くも小腹が減ってきたので、早速パンを囓ります。

ここも大好きな景色が広がる八郎潟です。

このスケールは何度走っても圧倒されますね~。

さらに内陸側の農道をつなぎながら北上を続けます。

いよいよ青森県入りです。

この分だと、もしかしたら晴天の白神山地を拝めるかもしれません。

普段なら必ず立ち寄る十二湖エリアもすっ飛ばして、まっすぐ白神山地へと車を進めます。

さて、白神ラインです。正式名称は県道28号岩崎西目屋弘前線。
全長54.5kmのうち44キロがダート区間ということでその名を全国に轟かせている白神山地世界遺産緩衝地域を駆け抜けるスーパー林道です。
登山口が白神ラインのど真ん中にあるので、ついにこの道を走る時がやって来ました。
北東北をドライブするときは、どうしても時間に追われるかのようにこのエリアを駆け抜けることが多く、結果白神ラインは宿題のまま今日まで残っておりました。

では、空の状態も悪くないですし、行ってみますか!
(山は少しガスっていますが、もう11時過ぎなので、これは仕方が無いです)

最初は拍子抜けするほどきちんと整備された道が続いているのですが、、、

途中からいよいよダートロードに突入します。
凸凹は少ないのですが、石が浮き気味でタイヤがほとんどグリップしません。
仮にダート区間が40kmあったとすると、メーター読みで20km前後しかスピードが出せていないので、抜けるのに軽く2時間はかかる計算になります。

途中の峠から見渡した白神山地最高峰の白神岳(標高1235m)です。
(写真で一番高く見えている山のひとつ奥の山です)
そして、 今回登るのは白神岳ではなく、景色が一番良いと評判の天狗岳に決めております。

わかってはいましたが、延々とダート区間が続きます。(ところどころ展望台の付近などで一瞬だけ舗装されている場所もありますが)

白神ラインに入ってから1時間、12時半に登山口の天狗峠に到着。私の車含めて4台ほど車が停まっていますが、世界遺産の山とは思えない静けさです。
(反対側にもう一台停まってます、宮城ナンバー1台に青森ナンバー2台)

すでにお昼を回っていたので、昼食でも食べようかと思ったのですが、せっかくなら景色の良い場所で食べようと決めて、ひとまず登山装備に切り替えて出発することにします。 (12時半)
出発してすぐに残り5kmの看板が出るのですが、そこからしばらく歩いたところに同じ看板が出ていて、「残り4km」を期待して覗き込んで皆がずっこけるであろう、、、

「残り4.5km」の看板。
もちろん私もずっこけました。

天狗「峠」から天狗岳の「山頂」を結ぶ道ですから、いわゆる稜線歩きということになります。とは言え、ブナ林の中を歩くので北アルプスの森林限界上の稜線歩きのように視界は効きません。(ブナ林を楽しむのが本来の姿ですし)加えて稜線は痩せている場所もけっこうあって、ブナの木に見とれて上を見上げながら歩くと、両脇の斜面から滑落しそうです。

なかなか展望が開けないので、弁当を食べるきっかけをつかめないまま歩き続け、結局腹が減ってきたので、パイネを歩いたときから残してあった行動食を頬張ります。(って、チョコが灰色に変色しグニャグニャに溶けてました・・・)空にはどんどん雲が広がって来ているのですが、眺望がきかないのでそれほど気にはならず、かえって涼しく歩くことが出来ました。

途中に道が少し崩壊している場所があって、「自己責任」なる言葉が書かれた看板が出ています。いろいろ守られた現代社会にあって、「自己責任」とはっきり言われる感覚が好きだったりします。

これが「自己責任」崩落地帯です。(右側にちゃんとロープがあります)

歩く人が少ないからか、道を覆う笹類が伸び放題です。よく見て歩かないと登山道から外れてしまいそうです。

山中ですれ違ったのは写真の団体1組、夫婦1組、父子1組(らしき男性2人組)の計3組でした。(車の台数とぴったしです)

ミズナラかと思ったら、これもブナの木でしょうか?
幹の直径は軽く1mはオーバーしていそうです。

稜線と言うことで思ったよりもアップダウンが多く、いつまでも続くブナ林の中を500m刻みで案内看板が登場するので、なかなか進んでいる感覚が得られず、いいかげんお腹が空っぽでシャリバテ気味になって来たところで最後の急登が目の前に現れます。
諦めてこの辺で昼食を食べようかとも思ったのですが、せっかくなので歯を食いしばって上り詰めます。(毎度このパターンのような・・・)
そして、気がつくといつのまにやらデジイチのレンズフィルターが外れて無くなっています。笹藪漕ぎの時に外れたのでしょうか?どうせ来た道を帰りも歩くので、そのときに探すことにして、そのまま進むことにします。(運悪く斜面を転がり落ちていたらアウトです)

案内看板によると、山頂付近で
緩衝地域から世界遺産核心地域に入るようです。

ここまで来てようやく視界が開けてきました。
同時にかなり雲が取れてきて気温も急上昇です。

出発してから約1時間45分、ようやく天狗岳山頂に到着しました。
もう、バテバテです。 (14時15分)

しかし、山頂到着と同時に晴れるなんて、なんてタイミングが良いのでしょう!!
(写真右端が白神岳)

向白神岳と白神岳のあたりからガスが湧き上がってます。
天狗岳の先へと続く道があるのですが、この先、核心地域に分け入っていくためには
事前の届け出が必用なようです。

さ~て、待ちに待った昼食です。(おにぎりに焼き鳥)
いやぁ、腹減った~。

世界最大と言われるブナ林はこうやって山肌を遠くから眺めるより、中に飛び込んだ方が体感しやすいんだと改めて実感。
なんでも、「こんなに遠くまで来て苦労して登ったのに、こんな景色!?、これで世界遺産?」と、白神岳の山頂で絶句する人が多いという話を事前に聞いていたので私は過度な期待はしていなかったのですが、核心地域の入り口に入ることが出来たという満足感は十分に味わうことが出来ましたし、ここからの眺めは写真で伝わる以上の迫力と神々しさがあります。

さて、そろそろ下山しますか! (14時40分)

しかし、下山と言えるのは最初の急坂だけで、あとは行きと同じで稜線を登ったり下ったりを繰り返します。
しかもレンズフィルターを探すために藪を除けて探ったりしながら歩かなければならないので、いっこうにペースが上がりません。

やったぁ! あったぁ!
わかりやすい場所に落ちていて助かりました。

再びブナ林の中を歩いて行きます。
というより、前半飛ばしすぎた上にシャリバテまでやってしまったので、帰りのちょっとした登りの辛いこと辛いこと。

お、倒木にキノコですね。
ブナってキノコの苗床ぐらいにしか利用価値が無いからこそ手つかずで残されたという側面もあるみたいです。

行きはこの辺りも曇っていたのですが、帰りは快晴でかなり暑いです。

再び崩落地帯を通過。

どこまでも続くブナ林の稜線を歩き続けます。
痩せ尾根で気を抜けなかったり、藪で道が分かりにくかったり、アップダウンが延々と続くために「往復10km」という距離以上に疲労が進行するのに驚きました。

山頂を出発して1時間40分、行きよりも少し時間を短縮しつつ天狗峠に到着。(16時20分)
メジャーな登山口なら温泉とか自販機があって一気に復活出来るのですが、ここにはそんなものはありません。

あるのは峠からどちらに進んでも20kmはあろうかと言う白神ラインのダートロード。。。
るるる~

あまりの暑さにとっくの昔に水は飲み干しちゃったのですが、頬をなでる風が涼しいので、それだけが救いです。

ダート区間40kmオーバーはさすがに長い!

なんせ峠だけでも3つ越えますから。

車も砂かぶり放題! (たま~に対向車とすれ違うので前からも被ります。喜んで走っているのはたいてい四駆です)

しかし、これが白神山地らしい姿ですよね。

ようやく白神ラインのゴール地点、西目屋まで降りてきました!
暗門の滝遊歩道入口にアクアグリーンビレッジANMONなる建物があって、自販機が見えます!!
というわけで、ようやく一息つきました。さらに温泉もあったので入ろうかどうしようか悩んだのですが、日が沈む前にどうしても行きたい場所があったので、今回はパスすることにします。(17時25分)

舗装道路、最高!!

岩木山を横目に見つつ、、、

夕日が沈む前に慌ててやって来ました、、、

津軽半島です。(十三湖手前の直線地帯)
予定では夕日を眺めながら竜泊ラインを走れるはずなのですが、間に合うかどうか。

太陽、沈むのちょっと待った!!

さようなら~、私の太陽。

気を取り直して、竜泊ライン、マジックアワードライブです。

う~ん、これはこれで贅沢な気分!

なんせ、ただでさえ空いている道なのに、輪をかけて誰も居ませんから。

ここから先へと続く道を眺めていると、体の奥底から抑えきれない衝動が沸いてくるのを感じます。

では、行きますよ~

ビバ、ロードスターロード!

そして、展望台までやって来ました。(白神爺。さんの物欲を刺激するような写真を一枚)

デジイチ+フォトショップ合成
展望台に停まっていたBMWのオープンカーも私と同じ品川ナンバーで、朝の三時に出発して笹川流れ経由でここまで来たとか。最近は関東から土日青森ドライブが流行りなんですかね?
(そう言えば
十和田の方にもたくさん関東の人が居るみたいですし)

♪ご覧あれが、竜飛岬、北の外(こぶし)れと~
というわけで、やって来ました本州の北の外れ。
写真ではわかりにくいのですが、北海道もうっすらと見えています。

竜飛崎灯台が明るい光を放っています。

夜の灯台は本来の役割を果たしていて、かっちょいいですね~。
さて、もう20時になりましたし、今晩寝る場所を確保せねばなりません。一応テントも持ってきているのですが、できれば掛け流し温泉付きの宿に潜り込みたいところ。
下北半島の先端、大間崎には素泊まりの民宿が何件かあるのですが、竜飛には無いようです。
携帯で調べたところ、弘前・黒石エリアまで行かないと、今から飛び込める宿は無いようです。その中に一件、あきらかに掛け流し温泉がついていそうな宿があったので早速予約を取ります。
ところが、手続きをしている最中に「本日の受付は終了しました」の表示が出た後、手続きをやり直そうにもリストから消えてしまい、手続きを完了させることが出来ません。
幸い電話番号は分かっているので、直接電話をかけると、白神爺。さんとまったく同じしゃべり方(つまり、津軽弁)のおじさんが「大丈夫だよ」という返事をくれたので、予約を入れてすぐに出発します。

途中のコンビニでおにぎりとソーセージを買い込み、パク付きながら青森市方面を目指します。

どうせ景色も見えないので、国道を使って津軽半島を突っ切って青森まで走り、さらに高速まで使って移動します。(良い景色のところ金払ってまで迂回する勿体無いルート)

というわけで、22時過ぎに弘前大鰐の大坊温泉にやって来ました。電話で話をしたおじさんが、同じ話し方で丁寧に建物の中を案内してくれました。

出稼ぎ対応長期滞在型(立派なランドリーがあったので)っぽい感じの、清潔感溢れる宿でした。(温泉に宿がくっついたような感じです)

大浴場の営業は終了していたのですが、こちらの小浴場で十分です。もちろん源泉ドバドバ掛け流しです。温泉最高!!部屋に戻ってから翌日の下調べを少ししてから、速攻で布団に潜り込みました。
おやすみなさい。(24時)
6月13日(日)
4時45分起床。

すぐに宿を飛び出します。周囲は青森の広大な田んぼ地帯です。

日本の朝ですね~。
本日のメインイベントは岩木山なのですが、自動車で入れるのは朝8時からなので、それまで周囲をドライブすることにします。
すでに北東北名物(やませが原因?)朝靄が立ちこめて来たので、まずは標高を上げることにします。

なんせ、裏山が八甲田ですからね~。すぐに標高を上げられます。

毎回、毎回、地獄沼で撮影しているのに、今回も吸い寄せられるように車を停めて撮影。

ここからの眺めは本当に神秘的で、硫黄の香りに釣られてつい入浴したくなっちゃいます。

早朝の八甲田は本当に静かで独り占め気分満点です。

交差点のコンビニ風スーパー(白神爺。さんのみわかると思います)でおにぎりを買わなかったことを軽く後悔しつつ、絶景を眺めながらの朝食タイム。

食べ終わって荷物を確認しようと、すこし後ろに下がった隙に、絶景ポイントを撮影おじさんに奪われました。 どうやら、私が食べている間、場所が空くのを待っていたようです。

水芭蕉がものすごい数咲いているのですが、ここには近づくことが出来ませんでした。

う~ん、デジイチのラチチュード(暗いところから明るいところまでの許容範囲)を余裕で振り切るコントラスト。
すばらしい!

ここも来るたびに毎回同じアングルで撮影しているような気が・・・

ここも

そして、ここも。

すばらしすぎます八甲田。

これだけの規模の広葉樹林は日本広しと言えどもそうそう無いですからね。

さて、いつもは車で駆け抜ける八甲田ですが、たまには自分の足で歩いてみることにしました。

田代平の湿原です。

レンゲツツジがちょうど満開でした。

さすがにボチボチと観光客が来ています。

ワタスゲも綺麗だなぁ~

コンデジパノラマ~。

池糖にはおたまじゃくし。
鳴いている声はてっきり親蛙かと思っていたら、ハルゼミだそうな。
カッコウの鳴き声と白神爺。さんの鶯の鳴き真似も聞こえてきます。
(
こちらのページの私コメントのに対する返信参照)

そっか、八甲田の湿原は歩かないと眺められなかったのですね。(道路から見える場所は湿原という感じでは無かったので)

う~ん、すばらしい。
堪能しました!

そして、再び幸せドライブです。

八甲田は何度訪れても気分をハイにさせられます。

いつもの牧場を抜けて下界へと下っていきます。

あれ? 展望台から岩木山が見えないどころか、なぜか雲海が・・・

時間が経てば下界も晴れると思っていたのですが・・・

お~、こりゃ酷い。(右に青森空港が見えているはずの場所です)
ちょっと焦りましたが、街中をしばらく走ってようやく霧が晴れてきました。

県道を適当につなぎながら、メインイベントの岩木山を目指します。

ようやく見えました! (アップルロードにて)

とっくの昔に8時を過ぎて岩木山エリアに入ることは出来るのですが、せっかくなのでアップルロードドライブ。

りんご畑、堪能しました!!

さて、今度こそ岩木山に向かいます。
昨日、天狗岳を下山した後に、カーナビを使ってどこで夕日を眺めるか物色しているときに、、、

岩木山を直登する道を発見したのですが、、、

拡大すると全然直登じゃ無いんですよね。しかも、カーナビによると営業を終了しているらしく、ルート検索が出来ませんでした。
なので、本日チャレンジと相成りました。
その、直登じゃない岩木山スカイラインの入り口で1700円を支払い、八合目まで一気にワープです。

日本百名山に所属する山なのですから、歩いて登るべきなのでしょうが、ロードスターで登ってみたいという衝動には勝てませんでした。

お~、こちらもすばらしい景色の山岳道路ですね~。

69回ほどハンドルを右へ左へと切っているうちに、、、

八合目に到着しました。
おみやげ屋さんに顔を出してペットボトルのお茶を調達しつつ、美人のおばさん店員にこの先の登山道の様子を尋ねてみると
「登山道の様子って言われても、私、登ったこと無いし・・・」
という返事。
質問の仕方がまずかったと思い、登山靴が必用かどうか尋ねてみると、
「私はいつもズックで登ってるわよ」
とのこと。
つい数秒前に「登ったことがない」と言っていたような気がするのですが、ズックで大丈夫らしいので、そのまま登ることにします。
ちょうどバスから高校生か大学生ぐらいの団体さんが降りてきて、元気よくそのまま登山道へと吸い込まれていきました。
では、私も!

下界に手を振りつつ、すごいスピードで登ります。
今日は体の調子が良いのか汗一つかきません。(というか、なぜか上着を着ています)
きっと財布から800円分の硬貨が消えて無くなって体が軽くなったからでしょう。

10分で九合目に到着です。
日本に数ある山の中から百名山に選定されるだけあって、さすがの眺めです。

この登り坂を見たときに確信しました。
おみやげ屋の美人なおばさんが「私は登ったことが無い」と言っていたのが正解だったことを。

去年乗鞍になんちゃって登山靴で挑んで両足挫くという憂き目にあったというのに、今回は登山靴でも無い街歩き用の靴で登ることになりました。
車で八合目まで行けて、リフトで九合目まで上がれるというイメージですっかり勘違いしていました。
まぁ、とにかく捻挫だけはしないように気をつけて行きましょう。
幸いぐらぐらと動くような石はほとんど無く、グリップが効くザラザラの岩肌だったので、快調に登ることが出来ました。
(でも、登山靴の方が数倍楽なのには違いがありません)

九合目から20分で山頂に到着です。

単独峰だけあって、360度すごい視界です。
が、例の靄が立ちこめていて、なかなか遠くを見渡すことが出来ません。
一応、十和田八甲田方面に向かって手を振ったのですが見えましたでしょうか?

昨日登った白神山地方面。

パノラマ~

鷹とか鷲と言われてましたが、ただのトンビだったりして。

コッペパンをパクつきながら、景色を堪能します。
やたらとカミキリムシが舞っていたので、一匹手に載せて眺めていたら、思いっきり指を噛まれました。

私が山頂に到着してから20分後、ほぼ同時に出発した学生軍団が元気よく登って来ました。
いやぁ、若いっていいなぁ。

さて、下山するとしますか。 (写真に写っているおばさん2人組は静岡の沼津から来たそうな)

お~、直登じゃないロードが見えてますよ。近くを歩いていた子どもが「田んぼみたい!」って言ってるのを聞いて、さすが青森と思ってしまいました。(青森に棚田ってありましたっけ? もしかしたら別の地方の子かも)

そこら中にミヤマキンバイが裂いていて目を楽しませてくれます。

そんな仲に、綺麗な紫色の花が咲いていたので写真を撮っていたら、おじさんに「その花はなんていう名前の花ですか?」と声をかけられて、「花は詳しくないんです」と答えたところ、別のおじさんが「それはミチノクコザクラ、固有種だよ」と教えてくれました。
固有種と聞くと急に得した気分になります。おじさんありがとう。

岩に手をついたところで違和感を感じ、あわてて手をどけたらカミムシが居ました。危ない、危ない。

慎重に、慎重に下っていきます。

さて、8合目まで一気に行きますよ~

下界が眩しい!
手で眩しさを遮りながら8合目駐車場まで一気に下ります。
決して登山をする人間としての後ろめたさから何かを手で隠しているわけではありません。

8合目駐車場からロードスターに乗り、69回ハンドルを切りながら下っていきます。

途中、巨木の森なる場所があったので、少しだけ立ち寄ってみます。 (熊出没とか看板が出ていましたが、軽トラも停まってますしね)

再びブナの森です。人間を写さないと大きさが分からないので一緒に写しておきました。

下山後は一度日本海側の鰺ヶ沢に向かいます。

この日本海が目の前に広がる景色は何度見ても感動的ですね~。
そう言えば、いつの間に高曇りになったんでしょう?
携帯で調べてみると、南から一気に雲が広がってきていて、北東北も全滅の勢いです。
この動きは予想できませんでした。(各種天気予報も青森・秋田は快晴マークでしたし)

「日本一の大銀杏」です。(
白神爺。さんのブログを読んで一度見てみたかったんですよ)
気のせいか、先日青森県の別の場所で日本一の大銀杏を見た気がするのですが・・・

青森県には2本有るのですね! (納得)
(前回見たのは根岸の大銀杏。樹齢1100年以上で日本最古の銀杏の木という説もあるのだとか)
お腹が空いたので、道の駅に立ち寄ります。

本日の「トイレで一言注意」。

本日のてんぐさ(for マニアなTABさん)

海を眺めながらイカ焼きとイカ焼きそばを頬張ります。 (焼きそばが本当に出来たてで、手を火傷しそうになりました)

追良瀬川です。
平仮名で書くと、おいらせがわ。

国道を外れてちょいと脇道へ。
(ここでわき道は普通チョイスしないコースだと思います)

まだまだいろいろありますね~、青森は。

杉の木に藤がからみついて不思議な組み合わせになってます。

春のクリスマスツリーって感じです。

その後は五能線の特急と追いかけっこしながら、、、

椿山へ。(立ち入り禁止でした)

ここまで来たら当然立ち寄りますよ、、、

不老不死温泉。

実質男性専用の混浴です。(女性用は別にありますから、わざわざここに入る女性は居ないでしょう)
と、思っていたら嬉しい事実が!!
やったぁ~
というわけで、 目の前の海を眺めながら潮風にあたるのがなんとも気持ちよかったです。
(途中から数名殿方が入ってきましたが、湯船がでかいので芋洗い状態にはなりませんでした)
わかっているのに源泉を舐めたら死ぬほどしょっぱかったです。

さ~て、そろそろ東京に向かうとしますか!
自宅まで残りの距離を検索っと・・・、、、
720km!!
見なかったことにして、近場でルートを作り直します。
(そう言えば、行きもそんなもんでした)
何度も書きますが青森県、遠すぎです。

残りの距離を思ってやるせない気持ちになった心の渇きを、
お殿水で癒します。

現実逃避しながら下道を南へ走り、再び八郎潟へ。

一瞬だけ高曇りが晴れてくれてラッキー。

ん? なんでしょう? あれ。

NHK秋田第二放送の電波塔だそうです。

とりあえず、最後の最後に晴れてくれてありがとう~!
さ~て、現実逃避はここまで。
いよいよ東京を目指します。(残り650km)

秋田道に乗って岩手方面に向かいます。

今回、はじめてまともに食べた料理が天ぷら稲庭うどん。
(あとはすべてコンビニ料理だったような・・・。せっかく北東北に来たのにちょっともったいなかったです)

東北道に入ったところでに、後方から追い越し車線をロードスター軍団(3台)が走ってきました。
なんと、同じタイミングで
なーちゃん、
hiroさん達とジャンクションを通過したみたいです。

何食わぬ顔をして前沢SAまでついて行き、ここで皆さんに挨拶をしてから東京を目指しました。
(
To-yさん、
oku_yu-さん、一緒にいらした皆様、ありがとうございました)
その後、休憩で立ち寄ったSAでジュースを持ってレジに行ったら
「釣りですか?」
と、突然尋ねられ、きょとんとしていると
「いや、あんまり焼けてるから」
と、レジのおじさんに言われました。
そう言えば、関東組の皆さんも焼けてましたから、私が焼けないはずはないのでした。
その後は順調に走り、東北道も首都高も渋滞レス。
24時頃東京に無事到着しました。
入梅直前、全行程2030kmのドライブ&山登りでした。

今回何食わぬ顔で混ざっていたコンデジ(TX7)画像は・・・・

こちらの八甲田での写真でした。
以上です。