
8月上旬の某日、「
ブラスト」の公演に行ってきました。
本当にすばらしいパフォーマンスでした。(特に3:30以降がやばいです)
こちらの方がブラストっぽいですね。
別にファンでもなんでも無いですが、はるな愛が来ていて、ちょうどCM映像の撮影をやっていました。
では、久しぶりの週末雑記。
8月7日(金)
今回は一度山に登ってみたいという会社の方(以降Hさん)を引き連れて、北アルプスへ向かいます。
テント泊が希望ということで、一揃え道具を購入してもらいました。(一気にそろえたので、けっこうな投資だったと思います)
さすがにはじめての登山でテント担いで1500m上下するとかは無理なので、最初は室堂から五色が原で計画して登山計画書も渡していたのですが、寸前の天
気予報で上高地から涸沢に向かうことにしました。(とは言え、今回お連れするHさんは普段からマラソンや自転車、武道やフィットネスジム通いをするなど、体
力自慢の方なので、体力面はあまり心配しておりませんでした)
二人ともはずせない飲み会があったのでそちらに出席し、夜11時過ぎに都内を出発。
ロドだと2人分の山道具+着替えなどを積むのは苦しいので、Hさんの車を出してもらいました。

長野県までの運転は酒を飲まなかった私が担当。
深夜なのに大混雑のサービスエリアに驚くHさん。
午前2時過ぎに松本インターを降りてからコンビニで食料を調達し、深夜なのにペースカーに行く手を延々阻まれつつ車を走らせます。
午前3時に上高地手前の沢渡駐車場に到着。
はじめての登山で車中泊は申し訳ないなぁと思いつつ、座席を倒して、って、私のザックが私の後方に積んであって椅子が倒れません!!
ちなみち、Hさんは八王子からずーっと、サービスエリアとコンビに以外ではぐっすり寝ておりましたよ。
(体力を温存しておいて欲しいので、それで良いのですが)
では、おやすみなさい。。。
8月8日(土)
朝5時に起床。(私は2時間睡眠)
天気予報どおり曇天だったら、もっとゆっくりしようと思っていたのですが、晴れているので、さっそく最終パッキングを開始します。(もちろん、すこしでも天気が良くなることを狙って、室堂からこちらに変更しているわけですが、あっさりと晴れていたのにびっくりしました)

というわけで、Hさんの車ですが、赤のミニです。(小さな車なので、私のザックが私の後ろにあったわけです)
Hさんが、
「さすがにテントは重いです」
と、言うので、ためしにザックを持ち上げてみると、軽く20kgは超える重さ。(私ので水食料やカメラ抜きで10kg前後)
これは、まずいと思い、ザックの中身をすべて出してもらい、必要なさそうなもの(主に衣類や快適グッズ、あきらか余分な食料)をガンガン車に戻してしまいます。
準備が完了したところで、うろうろしていたタクシー運転手に声をかけ、もう一人相乗りの人を誘って、Hさんと3人でタクシーに乗り込みます。

さて、では上高地にむけて出発しますか。

大正池のあたりに来ると空が曇っています。
今日は気圧配置の関係で午後は少し晴れ間が見えるはずなのと、はじめて登山のHさんに、すこしでも晴れ間を見せてあげて欲しいと祈る気持ちで雲を見上げます。
上高地で登山計画書を書き直して提出し、水を汲んで靴紐縛って、いよいよ出発です。

河童橋を見るのは今年2回目です。

上高地から横尾の小屋までは、はじめての登山にはちょうど良い歩きやすい道。
しかも1時間に一回山荘があるので、休憩もばっちり取れます。

梓川を眺めながら、長い行程を歩いていきます。
ペースは普段の2/3ぐらいに抑えます。
なので、どんどん抜かされますが、急ぐ必要性も無いので、のんびり行きます。

行程の1/4、徳沢に到着したあたりで青空が見えてきました。
ばっちり読み通りです。

本格的な梅雨明けを待ちきれない人々が大挙して押し寄せてきているようでした。
あ、そうか、世間一般の会社だと、今日からお盆休みなんですよね。
海の日3連休の北岳や、秋の紅葉シーズンを髣髴とさせる混雑ぶりです。
ここで、まったりコーヒーブレイク。(一人ならあり得ない休憩)
今のところHさんの体調もばっちりの様子。

再び歩き始めます。

なんとか、晴れている涸沢を見てもらえれば良いのですが。。。

中間地点の横尾を目指して歩いていきます。

コースタイム+30分で横尾に到着。

Gパン履いて山に一人で来る若い女性かぁ、と、思っていたら地方新聞の記者さんでした。
(きっと山にGパンはご法度だと先輩記者に教わらなかったのでしょう)
顔よりでかいカメラを使いこなしています。

さて、後半戦に突入です。

ある程度覚悟はしていましたが、すんごい混雑です。
われわれのペースだと抜かれる一方なのですが、そんな道幅も無いので、周囲にペースをあわせて歩き始めます。

ここから標高を上げていくので、Hさんにとっての正念場になるかと思います。

河原で休憩。
あと、残り1/4です。

ここから斜度がきつくなります。

がんばれHさん~

涸沢はもうちょっとですよ~

なんと、涸沢手前にこの時期にでかい雪渓が残っています。
テン場、大丈夫ですかね?
(Hさんはそんな事を知らないので大喜びです)

というわけで、無事に涸沢ヒュッテに到着。(コースタイム+1時間)

ひとまず、少し休憩。
落ち着いたところで、ためしに山頂方面を指差し、
「これから奥穂に登ってみます?」
と、尋ねてみると、
「絶対に無理(笑)」
と即答で返ってきます。まぁ、そりゃぁ、そうでしょう。初めての登山で、ここまでテントを担いできただけでも立派だと思います。

残雪でテントを張れる場所も少ない上に、混んでいるので、休憩もそこそこに先にテ
ントを張ります。
(Hさんのテントです)
雪が残っていたり、平らじゃない場所が多いので、お互い少し離れた場所にテントを張ります。

再び涸沢ヒュッテに戻って、一杯800円のビールで乾杯。
(普段お酒は飲まない私ですが、まじめに美味しかったです)

さらにカレーライス。
これまた美味い!

テントサイトに戻り、お湯を沸かしてココアを飲み、お餅を焼いたりしてまったり時間をすごします。

ありゃ? なんか激しい上昇急流が起こってきて嫌な予感がします。
「Hさん、もしかしたら、お餅焼くの間に合わないかもしれません」
「え? なんでですか?」
「ちょっと、後ろ見てみてください」

この暗さ、相当な高さの積乱雲です。
大粒の雨が数滴落ちてきたところで、焼き途中のお餅を片付け、Hさんに別れを告げて自分のテントに駆け込みます。
直後、大雨が降り始め、ついでに目の前でスパークが発生し、2秒後ぐらいに空気を震わす激しい爆発音。
どうやら1km以内に雷が落ちたようです。(テントサイトや山小屋には避雷針があるので、ひとまず安心)
Hさんに雷が来るって言うのを忘れたので、今頃テントの中でびっくりしているだろうなぁ。
テントを叩きつける雨の音と、その後も鳴り続ける雷の音を聞きながら、テントで大人しく待機します。
しまった、今回(最近ずっと)テントに簡易フライをつけないで居たのですが、このぐらいの大雨になると、入り口から浸水しちゃうんだ・・・
テントの中にポツポツと染み込んでくる
水滴をタオルで拭きながら、積乱雲が去るのを待ちます。

待つこと30分、のつもりが、テントで横になった途端ついつい寝てしまったので、2時間後にHさんのテントに顔を出します。
案の定、雷の最中、テントの中で身を低くしていたそうな。(意味は無いと思います(笑))
いずれにせよ、山の天気の変化のスピードを体験できたので良しとしましょう。
さて、後は暗くなって寝るだけなので、明日の4時過ぎに起こしに行くことを伝えて、自分のテントに戻ります。
夏山で読もうと買っておいた「
落日燃ゆ」を読みながら、眠りに就きました。
おやすみなさい。
8月9日(日)
朝3時に目が覚めます。
テントを叩く雨の音。
それほど酷い雨でもないので、浸水はしていないみたいです。
一旦眠って、朝4時に再び起床。(目覚ましが無くても起きられます)

お、月が見えていますよ。
今日も晴れないかなぁ。
Hさんのテントに顔を出し、朝食を食べておいてもらうようにお願いします。

私もしょうゆラーメンに餅を放り込んで、朝飯にします。
終わったところで、テントのパッキングに取り掛かります。
設営に時間がかかっていたHさんの事だから、仕舞うのも時間がかかるだろうとのんびりやっていたら、Hさんはさっさとテントを片付けてしまった様子。
あわててテントを片付けようと覚えたばかりの新しい畳み方を思い出しながら作業をしていると、
「ぎんがめさん、すごいですよ」
と、Hさんから声がかかります。
なんだろうと、Hさんの方を見ると、何やら空を見上げています。

おぉ、さっきまでかなり曇っていたのに、急に晴れて日が差しているじゃないですか!
「ぎんがめさん、こっちもすごいですよ」
教わるがままに振り返ってみると、

最高のアルペングリューエン。
しかも虹付き。
こりゃぁ、すごい!
写真を見ていただければわかるとおり、この時テントサイトに直射日光は当たっていないので、(私を含めて)気が付いていない人が半数ぐらい居ます。

ものの3分ぐらいで、ショータイムは終わりました。
いやぁ、見逃さなくって良かったです。
Hさん、ありがとう!!
さて、出発するにあたって、Hさんに
1.昨日来た道を戻る
2.道悪だけど少し登って屏風の耳を通過するパノラマコースで戻る
3.奥穂を超えて上高地に向かう
の、3つの選択肢を出してみたところ、迷わず2をチョイス。
涸沢ヒュッテでパノラマコースの道の状態を聞き、問題ないことを確認してから、出発します。

最初しばらく、滑落注意の道が続きます。

ロープを張ってある場所では、3点確保などの基本を守ってもらいながら慎重に進んでもらいます。

こういう場所でも足を滑らさない歩き方を練習。

稜線が見えてきました。

そして、稜線に上がってみたところ、なんと富士山から南アルプスまで全部見えています。
曇りだったので、これはびっくり。
Hさんも大喜びです。

今回はじめての稜線歩きです。山に来たんだから、少しぐらい稜線を歩けてよかったです。
そして、正面に見えている、尖がったピークが屏風の耳(2565m)です。
少し進んだところで、屏風の耳への分かれ道があったので、そこでザックをデポ(置き去り)して、雨具と水だけ持って、屏風の耳を目指します。

先ほどの稜線を振り返ったところ。
後続の人が歩いてきています。

さすがパノラマコース、涸沢一帯を見渡せます

屏風の耳までもう一踏ん張り。(先行者が小さく写っています)

屏風の耳に到着。
ぜひ、そこの尖がった石に座ってくださいとお願いしたのですが、拒否されました(笑)
かわりに、私がその石に片足を置いた写真を撮ってもらったのですが、
後で確認したら、まったく意味が無い写真だったわけで。。。
それはともかく、せっかくのパノラマを楽しみます。

富士山に甲斐駒ケ岳。

槍ヶ岳方面。
左の落ち込みが去年歩いた大キレットです。

槍ヶ岳のアップ。

昨日泊まったテントサイト、手前が巨大雪渓で、左上が涸沢ヒュッテ。

前穂高岳。
先に山頂に来ていた人は、途中で追い抜かされた人ではないので、間違いなく上高地方面から来ているはずなのですが、あまりに早い時間にここに到着しているの
で、出発時間を尋ねてみると、なんと、夜中の2時に上高地を出発して、本日は涸沢から奥穂、前穂と超えて、夕方までに上高地まで日帰りで戻るのだと
か・・・(今回のわれわれの4倍、私の普段の2倍のコース)
たまに居るんですよねぇ、信じられない体力をお持ちの方が。
後続のおばちゃんグループが登ってきたのと、雨が降り始めてきたので、ザックをデポした地点まで戻ります。

さて、ここからいよいよ下山開始です。
長い長い下りなので、ゆっくり行きます。

たまに花の写真を撮らせてもらいつつ、小さな休憩代わりにします。

うまいこと気がまぎれてくれればよいのですが。

なんか、いろいろな花の写真を撮ってます。

さすがに下りは厳しいらしく、Hさんのペースも落ち気味になってきました。
あと、カッパを着ているので、汗だくになります。

自転車やマラソン、ジム通いでは「下り用の筋肉」は鍛えられないですからね。
下りは小屋泊まりで痩せてて体重軽い人が有利だと思います。(慣れている女性なんか、下りは速いもんです)

降ったり止んだりする雨で濡れている上に、石の急坂。知ってはいましたが、厳しい道が続きます。

なんとか辛抱してもらって、梓川が間近に見えるポイントまで下ってきました。
本当にご苦労様です。

ここまで来れば、あとは徳沢目指して緩やかに下っていくだけです。

徳沢に到着すれば休憩が取れますが、それまでは撮影休憩で我慢してもらいます。

吊橋で梓川を渡り、

少し歩いたところで、

徳沢に到着!
ソフトクリームを注文して、大休憩。
(ここのソフトクリーム、疲れている分を割り引いても、そん所そこらのソフトよりぜんぜん美味しくてびっくり。これから毎回立ち寄ることにします(笑))
疲れが一通り取れたところで、上高地に向けて、歩きやすい道を進んでいきます。

ゴールが近づいてきて、ペースが上がるHさん。
(私より身長がある方なので、ペースを上げられると、私のほうが付いていくのが大変になります)

1時間歩いたところにある明神館で昼食。上高地まで行っちゃうと、大混雑ですからね。

観光客に混じってラストスパート。

無事に上高地に到着。
昨日の朝と違って、穂高の山々がきれいに見えているのに、一向に関心を示さないHさんに、記念撮影は良いのか訪ねると、
「さっきまで、もっとすごい景色を見てたから」
との返事。(晴れていたら、違っていたかもしれませんけどね)

それでも、初登山記念として、無理やり記念撮影。
お疲れ様です!
その後、バスを待つのももどかしく、とっととタクシーに乗り込み(おとな~)、沢渡駐車場を目指します。

大正池です。
駐車場に戻ってまずは着替えて、車で近くの坂巻温泉に向かいます。
早い時間に外来入浴が終わってしまうので、一度も入ったことが無い温泉でした。

駐車場から走ること10分、坂巻温泉に到着。

お盆の日曜日だと言うのに貸しきり状態。
ぬわ~、天国じゃ~。
とは、Hさん談。
もちろん私にとっても至福の時間です。

内湯も露天も豪快に源泉賭け流し。
いやぁ、気分最高です!

蕎麦でも食べましょうということで、松本に向かいます。
ミニですが、「ドイツ車」って感じですね。しっかり、まっすぐ走ります。コーナーを攻めたわけではないのでわからないのですが、ハンドルを切った分だけきっちり曲がるのはさすがです。(ホイールベースが長いからか、意外に小回りが利かなくて驚きましたが)
そして、松本城を眺めてから街を越えて、携帯電話で口コミサイトを調べてやってきたのが、

浅間温泉。

こちらのお店です。

Hさんは天ぷらそばを、私は水そば、二八、十割の3品盛りを注文。
水蕎麦は、文字通り右下に写っている水に蕎麦をつけて食べるものです。
なかなか美味しかったですよ。

そして、中央高速名物の小仏トンネル渋滞に巻き込まれつつ、東京に戻ってきました。
Hさんが
「次はいつ登りに行きますか?」
と、尋ねてくれたので、今回の登山は成功だったと思います。
以上です!