
今週は3連休。
ということで、少し遠出をしよう。
今はコロナであんまり遠くへ行くのは
あまりよくないようだ。
だから隣県の山形へ行くことにした。
置賜地方の米沢市は何回も行ったことがあるが、宿泊したことがなかったので、米沢に泊まろうかな。さっそくルートインホテルに電話するも、喫煙ルームしか空いていないとのことで、いろいろ調べる。朝食がバイキングのホテルはないかなと探すと、ホテルαー1があった。しかし今は外壁の工事中で、窓から景色が見えないとの情報が。電話して聞いてみると、駅側のルームは景色は見えないが、市街地側なら見えるとのこと。上層階は空いてますか、と聞いてみると、最上階10階の部屋が空いていた。ということでここに決めた。
9/18(土曜) 10:00出発
まずは会社へ行き、すぐに終わる仕事を1時間ほどやった。その後、会社近くの幸楽苑(朝から営業しているのでありがたい)で塩野菜タンメン(超うまいよね)を食べてから、出発。時間は10時。
国道290号線&113号線&287号線で米沢市へ到着したのは、12時15分だった。新潟市からは125km。
さて、米沢で何をしようかな。米沢は何回も来たことがあり、観光地もいろいろ行っている。考えたのは、鉄道に乗ること。米沢の近くに(そんなに近くもないが)山形鉄道フラワー長井線というのが走っている。それに乗ったことがないので、乗ってみようかな。
山形鉄道フラワー長井線
山形鉄道は、南陽市の赤湯から、長井市を経て、白鷹町を結ぶ全長30.5kmの路線。JRではなく、第3セクター鉄道である。1両の気動車がトコトコ走るのどかな線だ。
JRから乗るには、赤湯駅と今泉駅がある。私は今泉駅から乗ることにした。まずは米坂線で今泉駅へ。米沢発13:14の米坂線・今泉行きに乗り込む。キハ110の2両には3人くらいしか乗っていない。なんという寂しさ。空気輸送のキハ110は70kmh前後でのんびり進む。13:44今泉着。
さて、いよいよ山形鉄道だぞ。
13:56 赤湯始発・荒砥行きの1両の気動車がやってきた。車内は残念なことにロングシート。しょうがないか。乗客は15人くらい乗っていた。学生と一般人が半分半分。
乗っている気動車は新潟鉄工製YR型。1988年製であるので、なかなか古びた車両。排気量13リッターのディーゼルエンジンをうならせて走る。私はディーゼルエンジンの真上のあたりのシートに座ったので、エンジンの力強い音と振動を感じることが出来る。変速機は変速2段・直結1段というもので、私はあんまり乗ったことのないタイプ。変速時に独特の音がする。
今泉から10分で長井に到着。沿線で一番の都市であるので、ほとんどの乗客が降りてしまい、車内は数人になって一気に寂しくなった。乗っているのは私と鉄道マニアが一人、鉄道好きの子供と親、おじさんが一名、ってなところ。
沿線の風景は、田んぼの風景、遠くに山々。1両の気動車が60kmhくらいでトコトコ走る。まことにのんびりしており、眠くなってくる感じ。最上川の鉄橋を渡ると終点の荒砥に到着した。今泉からは30分だった。
5分後に折り返しの列車が出るので、急いで駅の外に出て、風景を眺める。荒砥は白鷹町の中心にある駅。しかし終着駅なのに無人駅であった。切符はどうするかというと車内清算である。列車に乗り込むときに整理券を取り、降りるときに清算する。ローカルバスと一緒の方式だ。JRに慣れていると一瞬どうするか迷う。
14:31 荒砥発・赤湯行きの気動車に乗車。こちらもやっぱり1両だ。しかし、さっき乗ってきた気動車がそのまま折り返すのかと思いきや、後ろでスタンバイしていた別の気動車がやってきたのだ。まあ同じ型式の気動車ではあるけど、うれしいことに車内はクロスシートだった。なぜそのまま折り返すことをせず、わざわざ別の車両を出してきたのかは謎である。
でもクロスシートだからうれしい。進行方向左側のボックス席を確保♪うれしいな。やはりボックスシートだと旅の気分が盛り上がる。
乗客は6人ほど。さっきと同じ景色を今泉までさかのぼる。今泉からは米坂線と交差。山形鉄道は左へカーブ。赤湯へ向かう。今泉から赤湯までは国道113号線と平行している。ここをクルマで走っているときに線路が見えて、乗ってみたいなと思っていただけに、今は乗れてうれしい。
終点の赤湯には15:23。荒砥からは52分だった。乗客は最終的に15人位になったので、意外と乗ってる印象。
赤湯からはJRで米沢まで戻る。ここは山形新幹線も走るので線路が強固。JRの電車719系は110kmhでぶっとばす。のんびり走っていた山形鉄道から乗り換えるととても速く感じる。719系は高音の「キーン」というモーター音がスピード感があって良いね。赤湯からわずか15分で米沢に帰ってきた。
米沢の駅弁「牛肉どまん中」を買う
米沢といえばコレ。新杵屋製造の駅弁である「牛肉どまん中」。これがうまいのなんの。駅の構内売店にも売っているし、駅前にも店がある。私は駅前の店に電話をして、一つ予約しておいたのだ。お値段1250円なり。ホテルで食べる予定。
ぶどう・まつたけライン
時間は夕方4時半。ホテルへ行ってもいいが、ちょっと行きたい道路がある。それがぶどう・まつたけライン。赤湯と米沢を結ぶ広域農道で、「ぶどう・まつたけライン」は愛称である。
国道13号線で赤湯へ行き、右折するとぶどう・まつたけラインに入る。走ってみると、山裾の山林の中を走る広域農道だった。まあ普通の広域農道だった。ぶどう畑がたくさんあって独特の景色であった。
米沢へ帰ってきたら6時だった。米沢駅近くのスーパー「マックスバリュー」でおやつや飲み物などを購入。いざホテルへ。
ホテル・αー1 米沢
駐車場へ至る道路が超狭いなぁ。駐車場は30台が一つ、40台が一つ。ホテルの敷地内にも少しあるが満車だった。その後チェックイン。部屋は10階の1014号室。展望は最高。米沢の市街地の夜景がとてもきれい。やはりビジネスホテルに泊まるなら、なるべく上層階が良いよね。
まずはお風呂。残念ながらホテルα-1には大浴場はない。その代りプライベートバスという貸切風呂が7ヵ所ある。それぞれ種類が異なり、バイブラバス・ジェットバス・大理石風呂・ヒノキ風呂・などなど。うれしいことに無料で利用できる。空きがあるか電話してみると、バイブラバスが空いていたので、さっそくフロントへカギを取りに行く。いやあ良いねえ、貸切風呂。そこそこ大きなお風呂(2~3人サイズ)を独占できる。部屋のバスよりも格段にゆったりできる。1時間まで利用できるから時間もたっぷり。気持ちの良い時間を過ごせた。
お風呂を上がったら、待ってました。「牛肉どまん中」。いやあ、この駅弁はほんとにおいしい。タレの染み込んだやわらかでジューシーな牛肉と、牛そぼろが、どまん中という山形県産のお米の上にたくさん乗っているのだ。(ただし米沢牛とは書かれていない)おかずもおいしくて、美味しく完食♪
食後におやつなど食べてると、お腹いっぱいになり、ベッドで読書していると眠くなり寝る。
翌朝は7時半に起床。いざお楽しみの朝食バイキングへ。やはりビジネスホテルのバイキングはうまいね。スクランブルエッグ・卵焼き・塩焼きそば・山形名物の芋煮・鮭・肉コロッケ・マカロニサラダ・etc。ただ、いつものクセでたくさんとり過ぎてしまい、食べ過ぎてしまうことに。部屋で少し休む。
窓からは米沢の街がよく見える。やはり10階は眺めが良いね。遠くに見える山が見覚えのある特徴のある形。えぶりさし岳だ。この山は新潟県関川村の山形県境に近いところにある山で、新潟市からもよく見える山。それにしても新潟市から見える山が、米沢市からも見えるとは。なんか不思議な気がした。
9:50チェックアウト。
道の駅米沢
朝の駐車場にて愛車にすこしショックなことが。特大の鳥のフンがついていたのだ。このままドライブを続けるのには気分が悪い。ということで近くの道の駅へ。トイレに行き、ペットボトルに水を入れ、流しながらティッシュで汚れを落とした。
ホッとしたついでに、道の駅米沢を眺めてみると、これがとっても充実している道の駅だった。駐車場も満車に近く、人でごった返している。道の駅にも閑散としたところもあれば賑わっているところもある。道の駅米沢は後者だった。なかでも米沢牛の食べられるレストランは良さそう。
しかし私はなぜかお腹が痛くなる。しばらくトイレにこもり、クルマに戻り、いざ出発。
雲上の大渋滞 磐梯吾妻スカイライン
さて、まっすぐ新潟へ帰れば130kmくらいだが、それでは面白くない。ちょっと、というか、かなり遠回りして福島市経由で帰ろう。
米沢市と福島市の間には無料の高速道である「東北中央自動車道」がある。しかしすべて対面通行だ。だから制限速度も70kmhと低い。しかし国道13号線の板谷峠に比べれば圧倒的に早い。なんたって板谷峠の真下を全長9000m(8972m)の栗子トンネルが貫いているのだから。全国で5番目に長い道路トンネルで、無料で通れる道路では日本一長いのだとか。いやになるくらい長い栗子トンネルを抜け、あっという間に福島市の福島大笹生インターに到着。
ここから磐梯吾妻スカイラインへ。これで裏磐梯へ抜け、喜多方を経由して新潟まで帰ろうという魂胆。今日は雲一つない晴天なので、磐梯吾妻スカイラインは絶景が堪能できるだろう。ううむ、楽しみ♪
磐梯吾妻スカイラインは標高1600m以上まで登るので、登り勾配でヘアピンカーブの道路が延々と続く。それにしても交通量が多い。まるで幹線の国道みたいだ。渋滞しなきゃいいが、と思ったらそれは現実になった。標高1400mを超えたあたりでクルマが詰まった。え、まさかの渋滞!?おそらくは一番標高の高い所にある浄土平の大駐車場が先頭だと思われるが、そこまではまだ4kmほどある。つまり4kmもクルマが数珠つなぎになっているってこと??
渋滞は30分も我慢した。その30分で進んだ距離は、わずか数百メートル。全然進んでいない。徒歩よりも遅い。しかも登り坂の渋滞は、MT車にとってはきついのである。クラッチも減るだろう。この調子では浄土平に着くのは何時間かかるのだろうか?ちょっと気分が重くなる。
これはダメだと思い、私はUターンした。磐梯吾妻スカイラインを通り抜けるのはやめたのである。このまま行けば裏磐梯に抜けられるのに、それが出来なくなった。それにしても・・・・こんな山の上で大渋滞にはまるとは!!まったくの予想外だった。
ヘアピンカーブを延々と下り、再び福島市まで降りてきた。しょうがないので、国道115号線で裏磐梯方面へ抜けることにした。こちらの土湯峠は、磐梯吾妻スカイラインの1600mほどではないにしても、1000mくらいまでは登るので一般国道にしては高くまで登る。そして裏磐梯へ。
裏磐梯まで来れば、喜多方市まではすぐ。そして喜多方市から新潟市へは100km程度だ。
おしまい。
まとめ
走行距離・・・・・459km
使用ガソリン量・・・・・25.6リッター
平均燃費・・・・・17.93kml
ガソリン代・・・・・3660円
ホテル代・・・・・6300円(朝食800円込み)
切符代・・・・・2130円