大寒をむかえ、冬も本番。
昨日も一気に積雪が増え、
40cmほどになった。
さて、MAZDA3は、
冬はあんまり得意ではないクルマである。
その理由は?
@@その1:ワイパーを上げることができない?面倒なその手順@@
冬、雪が降るとやらなければならないのが、駐車するときにワイパーを上げること。目的は凍ってガラスとくっついてしまうのを防止するのと、雪の重みの負担をなくすこと、だと思う。まあ、雪国ではワイパーを上げるのは常識。が、しかし、MAZDA3のワイパーはそれが普通にできない。
MAZDA3のワイパーは、コンシールドワイパーと呼ばれるもので、ボンネットの奥に引っ込んでいるタイプ。ワイパーを上げようとしても、ボンネットにひっかっかって上げることが出来ない。それではどうするか、というと、エンジンを切ってから(エンジンスタートボタンをOFFにしてから)すぐに、ワイパーレバーを2回押し上げる。するとワイパーがガラス中央まで動いてくるので、その状態からワイパーを上げることが出来るようになる。まあエンジンを切った時にひと手間かかる、ということ。
でも、まあ慣れてしまえば別になんてことはない。ただし気になる点が一点。それは濡れていないガラス面をワイパーが動くという点。ひと冬の間で何十回もこれをやると、フロントガラスに傷がつきやしないか?ちょいと心配。
あと、もう一つ重要なのが、ワイパーを倒す時。うっかり倒し忘れてエンジンをかけてしまってワイパーが動いたら大惨事になる。ワイパーはフロントガラスに叩きつけられ、ワイパーの根元はボンネットにゴンッ!!と激突する。だから、ワイパーを倒してからクルマに乗り込むのを忘れてはならない。
そしてエンジンをかけてからもうひと手間、ワイパーレバーを一回押し上げてあげることにより、ワイパーはようやくホームの位置へ戻る。
が、
そんな手間暇かかるワイパーであるが、ワイパーが見えないことはMAZDA3の美意識の現れだと考えているので、実は嫌いではない。いいじゃないのコンシールドワイパー。見た目が美しい。
@@その2:電動パーキングブレーキはどうする?面倒な手順@@
極端に寒くなる地方では、寒いときはハンドブレーキはかけてはならないことになっている。なぜかというと凍ってしまい、ハンドブレーキの解除ができなくなる恐れがあるから。ではMAZDA3が採用している電動パーキングブレーキはどうかというと、ハンドブレーキみたいにワイヤーがないので、ハンドブレーキよりも凍りにくいみたいだ。が、ブレーキ部分が凍る可能性もゼロではないだろう。
というわけで、極端に寒くなりそうなときは、パーキングブレーキはかけないでおきたい。しかし、電動パーキングブレーキは、エンジンを切ると自動で電動パーキングブレーキが作動してしまうのだ。
エンジンを停止しても電動パーキングブレーキを作動させないためには、ひと手間が必要。エンジンを切る前に、電動パーキングブレーキのボタン(EPBボタン)を長押しする。3秒ほど押すと「フォン」とチャイムがなるので、そこからすぐにエンジンを切る。(するとEPBボタンが素早く点滅して、電動パーキングブレーキがかからないことを教える)これで電動パーキングブレーキがかからないで駐車することが出来る。
*電動パーキングブレーキをかけない時の注意*
MT車の場合はギアを入れておく必要がある。(1速かバック)なぜならパーキングブレーキがかかってないので動く可能性があるからだ。AT車の場合はPレンジへ。MT車、AT車ともに坂道の場合は輪止めが必要だ。
(新潟市は寒くてもマイナス4度くらいだが、それくらいの寒さでは、電動パーキングブレーキは凍らないかもしれない。どうなんでしょうか?)
@@その3:最低地上高が低い?@@
MAZDA3の最低地上高は140mmだったかな。他車のクルマと比べてもそんなに低いわけではない。が、MAZDA3の底部をのぞいてみると、アンダーパネルですっぽりおおわれており、ここが全体的に低い。だから雪道を走っていると頻繁に、床下を擦る「ザザーッ」という音が聞こえてくる。他車もたくさん走る道なのに、床下を擦るということは、やはり他車と比べても最低地上高は低い方なのであろう。
底部がアンダーパネルですっぽりおおわれているということは、深い雪で亀になってスタックしやすいのかもしれない。もっとも、積雪1メートルになった2021冬の新潟市の豪雪でも、除雪済みの道ではスタックはなんとか回避されたので、大丈夫かもしれない。
@@その4:ホイールアーチのすき間が狭い@@
MAZDA3のホイールアーチ(フェンダーのアーチ)のすき間は狭い。市販車の中でも最小クラスの狭さだ。おそらくマツダは、カッコよさを追い求めてこう設計したのだろう。しかしここが狭いと雪が詰まりやすいことが考えられる。ホイールアーチの所に雪が詰まると、タイヤとすれて「ゴーゴー」音がしたり、最悪、ステアリングが切れなくなることもある。
幸い、去年の新潟豪雪も含めて、今までに困ったことはなかった。
それよりなにより、ここまで狭いホイールアーチはそうそうない。それだからMAZDA3の下半身はビシッと引き締まって見えるのである。まるでスポーツカーのようでカッコいいのだ。
@@その5:雪下ろしにすごく気をつかう@@
MAZDA3の妖艶な美しいボディにも、容赦なく雪は降り積もる。雪が積もれば、雪を下ろさなくてはならない。雪を下ろすには、スノーブラシで押したり引いたりして、ボディに雪を滑らせて落とすのだが、これがね・・・・傷がつかないか、気が気でない。
やわらかい雪ならまだいいけど、ちょっと時間が経って凍った雪など硬めの雪を落とす時は、とても嫌な気分である。
さらに、注意していないと、スノーブラシがボディに当たってしまう。なるべく当てないように作業はしているが、たまに当たってしまうことが良くある。
会社帰りなど、他人はどうやっているか見ることがあるけど、豪快に落としている人がいる。中にはスノーブラシの硬い方で落としている人もいて、信じられない。
私の大事なMAZDA3は、絶対に他人には雪は落としてもらうことはない。過去にあったけど、「ノムラくんのクルマもついでに落としてあげるよ」なんて好意で言ってくれた人もいたから、油断ならない。「傷がつくのでやめてください」とキッパリ断ろう。
というわけで5つ上げてみた。
ようするに、MAZDA3の冬に困ることは、ワイパーの上げ下げが面倒くさくて、電動パーキングブレーキをかけない方法が面倒くさくて、最低地上高が低くて、ホイールアーチが狭くて、雪下ろしに気をつかう・・・・・ということだ。あとは、他のクルマと変わらないかな。雪道走破性もFF勢力の他車と同じだと思う。
逆に、この5つの点を犠牲にすることで、MAZDA3は、まれに見る美しいクルマになっていると思う。だから、これくらいの不便なことは何でもないゼ😊