ロードバイク暦1年、2台目としてチタンフレームを買ってしまいました。ここ最近はワクワクでムダに走りまくったり写真を撮りまくったり、せっかくなので写真多めでレビュー的な事でも書いてみようと思います。
チタンバイクはなかなか買う人がいないので情報が少ないんですよね・・・。情報提供のつもりでもあるのでマニアックな内容に注意!
〔チタンフレームを選んだ理由〕
レーシーな性能よりも乗り心地と丈夫さと見た目重視、でもほとんどの理由がただ単にこの元素に対する思い入れだったりします。
見た目の好みは細身のホリゾンタルフレームでロゴやグラフィックが無くて無塗装でとにかく地味なモノ。
ロードバイクといえば、ダウンチューブにメーカーのロゴがでっかくドーーン!!と入ってて派手な
カラーリングなのがお決まりだけど、パイプを繋いだだけの地味な構造体な感じの方が好みなんです。
決してレトロなのが良いわけじゃなくて地味なのが好きなだけ。
なのでなるべく色彩やロゴのない地味なパーツだけで組みました。もちろん派手なレーシングマシンも好きだし憧れもあるんですけどね。

文字通りのホリゾンタル(水平)フレーム、美しいなっ!!
とがった特徴は無いしカーボン製に比べたらかなり重い部類になるけど、地味で堅実で一生愛せるフレームだと思います。
納品はこの状態

ダウンチューブのPanasonicのロゴは無しでオーダー、この場合はトップチューブに小さなロゴが強制的に入れられますが、これはシールなので剥がせます。でもPanasonicは子供の頃から親しみを感じているブランドなので、いざ手元に来ると剥がすのが惜しくなってしまいました・・・。
ヘッドチューブのエンブレム

これはカッコいいデザインだと思う。
フレームの表面仕上げは標準のポリッシュだけど、十分綺麗で輝いてます。でもこれから何十年かけて擦り傷だらけのくすんだ渋いバイクにしていくんだ、チタンのカッコよさは使用感が出まくってからが本領発揮だと思ってます。細かいキズなんか気にしないでガシガシ乗りまくるぞ!
オイル汚れなんかを強力な溶剤を使って気にせず拭けるのも無塗装フレームの良いところ。
BB周り

パナソニックはMADE IN JAPAN、 材料のチタン合金もMADE IN JAPAN。
ヘッドチューブ周り

溶接ビードも美しいな
フレームパイプは《3Al-2.5Vチタン合金》製

バテッド加工をしていないプレーン管なので、軽さはないけど想定外の力(ぶつけた時の凹み)なんかには強いはずなので、自分にとってはコストと求めてる性能が反比例してる都合の良い例だと思ってます。
力のかかるリアエンドは《6Al-4Vチタン合金》製

ロクヨンチタンは過去に薄板を曲げようとしたり打刻で文字を入れようとした事がありますが、めっちゃ硬くて硬くて・・・orz
この経験からとても頼もしく感じています^^。
バーエンドキャップは純チタン製のオリジナル
ジオメトリーはこんな感じ

トップチューブ長さで535mmのサイズをチョイス
前車TCRのSサイズの水平換算と同じ長さになるサイズだけど、ホイールベースが15mm長くなってリアセンターも5mm長くなるので乗り心地UPに期待。各社のチタンフレームのジオメトリーを比較したところ、自分が知る限りはこのフレームが一番まったり仕様なジオメトリーになっているよう。レース機材が欲しいわけではない自分にとっては、このフレームを選んだ大きな理由の一つです。
そしてこのサイズは身長172cmの自分が乗るにはパナソニックが想定する適正範囲内とはいえ、少し大きめ傾向、この分はショートリーチのハンドルをつけてカバーすることにしました。なるべくホイールベースが長いのにしたかったのと、ヘッドチューブもなるべく長いのにしてハンドル位置を高くセットした時にコラムスペーサーがなるべく少なくて済むようにとの考えです。
この辺は一段下のサイズと結構悩みました。でもパナソニックのオーダーシステムならかなり細かい
サイズ指定が出来るので、一段くらいサイズが変わってもあんまり違いが解らない気がします。
コラムスペーサーはとりあえず42.5mm分を入れてセット

ロードレーサーの様式美としてはなるべくハンドル位置を下げたいところだけど、ここは妥協しました・・・。
平均時速30km/hrにも満たない速度で走ってるうちは下げてもデメリットばかりだろうし。
ステムはDIXNA(ディズナ)のリッジラインステム90mm
コイツは細くて華奢で地味でパナチタンに似合ってると思います。2014って書いてあるのは2014年モデルって事じゃなくて、アルミ合金の型番です。
買うタイミング的に都合が良かった(^ω^)
クランクにはDIXNAのラインガードを装着

やる気満々なロードバイクには似合わない実用パーツだけど、コイツなら似合ってる!!
ホイールとブレーキはアルテグラの6800シリーズにしてますが、クランクは105以下じゃないとこのガードが着けられないのでここはいつまで経ってもアップグレードするつもりはありません、それくらいお気に入りなパーツです。
サドルはフィジークのアルデアバーサス

あまり前傾しないおケツ荷重なポジションが好きなのでほんとはもっと厚めのサドルが向いてるはずなんだけど、このデルタ翼な見た目のカッコよさにやられました(笑)
薄くて硬い割には意外と大丈夫、ロングライドの距離や速度がケツ痛律速になった事はありません。相性良いみたい。
シートポストはDIXNAのカーボンフロッグシートポスト、フロッグって何だよ?と思ったら・・・

ここに居ました蛙さん、なるほどね。
こいつは前後のボルトの締め付けバランスでサドルの角度が微調節できる方式で素晴らしいです。
しかもフルカーボン製なのに安い、そして地味。DIXNAはこんなパーツを作ってくれるから好きだ。
〔走行してみてのインプレッション〕
比較対象は前車のGIANT-TCR
アルミフレームのエントリークラスロードバイクです。

聖地ヤビツ峠のヒルクライムや100kmライドを含む計500kmほどを走っての感想になります。

FRT17はTCRと比べてチタンフレームの特徴として言われるような、しっとりとした乗り心地を何となく感じました。
ただし、TCRとはジオメトリーが違うのと、フロントフォークがストレートからベント形状に変わった事がかなり効いてると思うので、チタンならではの感覚なのかは解りません。
少なくともタイヤを23C→25Cに太くした時のような差に比べたら無視できるくらいという印象です。
チタンフレームでよく言われるダンシングでグイッと踏み込んだときのフレームがしなるバネ感、
これは残念ながら自分には感じられていません。登りをハイギアでガシガシ踏んでハンドルをぐいぐい引き付けるような走り方をTCRのときからやっているけど、やっぱり違いはよく解りません。わざと大げさにやりまくってるけどわかりません。
でもこれは体重が53kgほどでしかも貧脚の自分ではしょうがないのかも・・・。
そもそも自転車自体は自分よりも数十kgも重い人が乗ることを想定して作られているでしょうしね。
ちなみにランニングシューズの話、NIKEのAIRMAXは自分の体重ではあまりAIRクッションが沈まないのでただの底がブ厚いだけの靴にしかなりません(焦

しかし、両手に荷物(20kgくらい)を抱えて履くと楽しい履き心地にwww
こいつで箱根駅伝の6区を走ってみたいと思わせます( ̄▽ ̄)
自転車にも想定した機能を発揮するための最適な重さ・脚力のスイートスポットってものがあって、自分はその範囲を外れてるんじゃないかと思います。
ってことで大したレビューはできないのですが、元々性能的な事ばかりに期待して選んだわけではないので・・・
このフレームを選んだ理由はあくまでも見た目と元素自体への思い入れ。
写真を色々撮ってきたのでここからは写真集^^
チタンバイク乗りだったら必ずここで写真を撮るべき??

茅ヶ崎にあるチタン製のモニュメント〔サザンC〕です。
チタンバイク乗りの聖地みたいにならないかな~~。

地味なチタンバイクは街にも溶け込みやすいな。

地味さいこー♪

子供の頃、自転車の事を『じでんしゃ』って言ってたっけなぁ。
ちなみに電車はだいっ嫌いだ!! みんカラでなら書いても批判されないよね^^;
メタリックな背景で

無塗装の地味な金属フレームの撮影は難しい・・・。

自転車だと部屋の中で愛でられるのが良いんだ。
半年後にレビューを書いてみました。
こちら→
チタンロードバイク6ヶ月レビュー
フォトギャラリーにも載せてるのでよかったら見てやって下さい。
こちら→
チタンバイクをカッコよく撮りたい
《参考データ》
FRT17フレーム重量:1557g
(フォークとシートクランプ込みで2071g)
納期2.5ヶ月
完成車重量:8.9kg
GIANT-TCR 今までどうもありがとう!!

TCRフレーム(BB込み)重量:1329g
(フォークとシートクランプとBB込みで1985g)
改めてよく観るとFRT17よりも凝った造詣しててハイテクでよくできている感じがします。
安いエントリークラスのフレームとはいえレース機材としてはパナチタンよりもこっちの方が全然格上なんだろうな、改めてGIANTのコストパフォーマンスはすごいと思う。
そしてこのカラーリングはGIANTの中ではトップレベルにカッコイイと思う、チタンに特別な思い入れがなかったらずっと乗ってただろうな・・・。