(冒頭からチカちーな僕w)
僕 「あぁ~」
僕 「毎日、毎日」
僕 「あづいんだけど~」
僕 「もうこれだけ暑いと」
僕 「かき氷が止まんないよ!」
曜 「そんなに一気に食べたら」
曜 「また頭が痛くなるよ」
僕 「もう遅い~」
僕 「それにしてもさ~」
僕 「これだけ世の中」
僕 「文明が発達しているっていうのに」
僕 「 ”涼” を取る方法って」
僕 「これくらいしかないのかね~」
僕 「大体ね!」
僕 「今年暑すぎるんだよっ!」
曜 「確かに」
曜 「 ”涼” を取るって言っても」
曜 「限界があるもんね~」
曜 「と、なれば~」
曜 「今年も」
曜 「アレやっちゃう?」
僕 「おっ!」
僕 「アレやりますか!」
僕・曜 「真夏の風物詩!」
僕・曜 「怪談話!」
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僕 「ところで・・・」
僕 「曜ちゃんはさ」
僕 「金縛りってあったことある?」
曜 「金縛りって」
曜 「突然身体が動かなくなるっていう」
曜 「巷では怪奇現象って呼ばれるやつだよね?」
僕 「そう・・・」
僕 「これはね」
僕 「昔に体験したことなんだけどね・・・」
曜 「ごくっ・・・」
僕 「これはちょうど」
僕 「夏が終わった」
僕 「秋の黄昏時のこと・・・」
僕 「ウトウトとしていたときにそれが起こったんだよ・・・」
---<金縛り>---
これはまだ母と同居していたときの話です。
僕の自宅は一軒家で1階に母の部屋があり
2階に僕の部屋があるためお互い住み分けていました。
その頃はまだ母も夕食を作ってくれていたため
僕が2階の自室で過ごしていると普段から階段の下で
夕食が出来たことを呼び掛けてくれていました。
そのこともあって僕は仕事も暮らしも自由にさせていただいていました。
そんな僕の自室は隣に部屋があり
それはふすまを隔てて分けられていました。
部屋には整理のできていない荷物が山積みになっていたことで
自室側の扉が使用できなくなっていたため
1階に降りようとすると隔てているふすまを開けて
隣の部屋に一旦移動してから
そこにある扉を開けて下に降りていたのです。
そのため、いちいちふすまの開閉が面倒だったために
冬場以外はふすまは開放してあり
実質2部屋を自室として使用していたことになります。
また、だらしない生活を続けていた僕は自室の片隅
足元と右側面を壁が位置するところに布団を敷いており
それはいうまでもなく万年床でした。
そんな暮らしをしていたある日
この日は仕事も休みだったため
午前中に用事を済ませると
午後からは自室に籠って
TVを見たりゲームをしたりと
相変わらず自由に過ごしていました。
「夕食までにはまだ少し時間がある」
そう思った僕は身体を横にしようと
部屋の片隅に敷いてある布団に身を委ね
仰向けになってボーっとしていると
ウトウトとしてしまい
どうやらいつの間にか眠ってしまいました・・・
どれくらいの時間が経ったのだろうか?
ふと頭上の方角に何やら気配を感じて
目は瞑ったままでしたが
意識だけが目覚めた状態でした。
その気配はちょうど隣の部屋を隔てるふすまに位置するところから
しばらくこちらの様子を伺うように立っている感じでした。
どうやら僕が眠ってしまっていたため夕食の準備が出来たことを
下から呼びかけても反応が無かったために
母が2階まで上がってきて僕を呼びに来たようです。
「申し訳ない」
そう思って眠気眼で起き上がろうとした瞬間!
身体が重く、いうことを効かない!
あっ!
そう思ったと同時にその気配は
大股で飛び込むように僕の方へ走ってきて
頭上のすぐ側でピタっと止まりどうやら僕を見下ろしているようです!
この異常な行動に ”それ” が母でないことはすぐに察知いたしました!
なっ!
僕は声にならない声を発しようとすると
”それ” が急に右側面の壁と足元の壁を
もの凄い速度で
バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! と
何度も何度も往復しだしました!
”それ” が走る度に敷布団が沈み
”それ” が今どこにいるのかを背中で
そして足元で感じることができます!
この異常な行動とあり得ない速度に
”それ” が生きた人間ではないことがわかります!
その異常行動が続くと何事も無かったように
再び僕の頭上でピタリと止まりました!
”それ” はどうやらまた僕を見下ろしているようです!
目を開ければ ”それ” の正体を見ることができますが
その勇気が無く僕はひたすらこの異常事態を
整理するのに時間が掛かってしまいました。
”それ” はやがて音も無くスーッとしゃがみ込み
顔を近付けてくると
どうやら僕を覗き込んでいるようです!
パラ・・・ パラ・・・ と
”それ” の髪の毛が僕の頬に垂れてくるのがわかります!
そして ”それ” がさらに目と鼻の先の距離まで顔を近付けてくると
何やら小声で呟いていることが聞こえてきたのです!
しかし、 ”それ” が何を言っているのか聞き取ることができず
ボソ・・・ ボソ・・・ ボソ・・・ ボソ・・・ とひたすら呟いているのです!
流石に危険を感じた僕は
”それ” の正体を見ようと
勇気を振り絞って
目を開けると!
ヨーソロゥー!
曜 「ちょっ!」
曜 「あのね!」
曜 「だからそんな恰好はしていn・・・」
フッ・・・
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Posted at
2018/08/15 22:00:09