あれから10年

震災当時は四十路なりたてだった。
10年経って五十路になったが、当時のことを思うと胸が締め付けられてこみ上げるものがある。

津波の映像を流されると涙が出てきます。
我が家は、仙台東部道路の名取インターから陸側に直線で2㎞無い所にあります。
地震直後はよくわかりませんでしたが、当日夕方のラジオのニュースで若林区七郷地区で仙台東部道路より海側からご遺体が多数流されてくるという情報がながれ、ただ事ではないと思いました。

震災当日は余震があまりにも酷かった為、kei works Rさんのフルバケに身を沈め、嫁と夜を明かしました。
F12kg、R10kgのバネにレース用車高調が入った車は一晩中続く大きな余震で揺られていました。
全く眠れず、夜が明ける頃自宅付近を二人で見回りに行ったら薄明かりの中、東部道路が走っているほうからホタルのような光がキラキラと舞っているのが不思議でした。
その後、水が完全に引く前に県道塩釜亘理線の閖上近辺に入った人の話を聞くとこの光景もうなずけました。
車の中で寝ている人が何人もいたので窓をたたいてみたが全く反応がなかったそうです。
陸にいる方々はまだマシであっという間に波にさらわれて海に行ってしまった人たちが未だ１２１５名の方々が帰ってきていません。
ほんと先日、東松島でほぼ完ぺきな白骨遺体が発見されたという話を聞いて泣きました。
あの日から、まじめに人生観が変わりましたよ。
自分の死について考える日々が死ぬまで続いていくことでしょう。

震災で亡くなられた方々、震災関連で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

震災3年目に書いた震災の画像アーカイブはこちら。