俺の家の話

今夜の話は西田敏行の演技が圧巻だったな。
痴呆症のかたの表情は、もうそのものですよ。
リアルすぎて息を呑みました。
訪問介護員2級の研修で特別養護老人ホームへ研修へ行った時や、現職で地方公共団体の福祉サービスで独居老人宅に行っている緊急通報システム取り付け工事で訪問する痴呆気味のかたを見ているようでした。

田舎に住んでいるので、昔、自分の親がいわゆる自宅で祖父母を介護していた時のことを思い出すね。
今でこそ、介護はプロに任せるが主流になりつつありますが、五十路のﾎﾞｸが中学生のころの介護といえば身内がするのが当然の時代で、痴呆が入りかけの祖母を介護していたボクの家はそれはそれは地獄絵図を見ているようでしたね。
詳しくは言いませんが、身内であるからこそ身内に期待をして、期待を裏切られると身内を叱責するみたいなことが繰り返される光景を見ていると、子供としてはたまったもんではないんですよね。

このドラマ、フィクションですが介護に関していうと限りなくノンフィクションな気がします。
宮城県栗原郡若柳町の星、宮藤官九郎は緻密に介護現場を取材して物語を紡いでいるんだろうなと思う。
もしかすると、自分の家での実体験かもしれませんね。
想像では書けない物語だな、とﾎﾞｸは思います。