(続き)
途中を思い返してみる。
左岸側に、いかにも“谷”らしいまともな出合いは無か
った。
ただ、橋から20分ほどで木々が覆うような小さな沢が
ひとつだけあった。
「ここかな?いや小さいだろう。時間も経ってないし」
そう思って先に進んだ。
実は右岸にあるはずの“クグリ木谷”(細く流れていた)
と“おりしき谷”(枯れていた)も行きは解らなかった。
帰りに先入観入りで見ると、「どうもここっぽいなぁ」という程度。
とりあえず時間・体力的にもう・・・何よりも淵が進めないので引き返す。
東西に流れる川は快晴の午後の日が差し込み、反射で顔が熱い。光って川底が見難い(汗)。
しばらく歩き、件の出合い。
「ほんとにここなのかなぁ・・・」何かめげた気分で少し進むと、滝らしき音が聞こえてきた。
流れが左に曲がると、樹林の向こうに“畑さこの滝”がありました。
落差は25m。滝幅・水量もこの時期は少ないのですが、日差しを浴びた岩盤がいい感じです。
て言うか、写真的にはコントラストきつ過ぎ(汗)。
(写真のシャドー部の地形に興味がある人は、レベル調整のできるソフトで試してみて下さい)
左側は柱状節理がもげ落ちて転がり、右側はざらざらの岩が崩れてざれざれ。
水は綺麗。飛沫が少ないので、右に行ったり左に行ったりと1時間ほど眺めて撮ってました。
さて、帰りは難関“溝の上にどう上がるか”がある訳ですが、橋まで戻りながら周辺注視。
落ちる事はできても登るのは無理そう(爆)。
まあ地図上は更に川を少し下ると岸がなだらかになるので、その辺りから林道に藪漕ぎか、
とか考えていました。
で、橋から下流へと進み始めると、右岸の木の枝に白いビニール袋が縛ってあり、その木の
陰に怪しいロープを発見。ちょっと感動w。
実際登ってみると、降りた所と違ってこちらは上の方が危なっかしい感じ(汗)。
最後の笹をかき分けると、橋のたもとに出てホッと一息。
自前で短いロープ、持った方が良いのかなぁと思ったのでした。
林道をてくてく戻るとさすがに長丁場で膝が痛みます。
珍しく最後まで快晴で、後頭部が熱いのでなるべく木陰を繋いで進みます。
車に戻るとひと安心です。
すぐ脇の“クグリ木谷”の冷たい水で顔を洗い、片付けて帰りました。
用語説明:【出合い】
谷が合流する所、本流に支流が流れ込む所などを指す。決してお金を払ってワクワクしたり、いかがわしい行為を想像してはイケマセン。
Posted at 2009/09/22 16:35:49 | |
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涼しげな話 | 日記