
コントロールユニットを交換したものの、アイドリングの安定性にどーにも「?」がついていたので、点火系を点検してみました。といってもデスビをパコっと開けるだけですが。
パコっとな
駄目じゃん
水滴がついていて、触ってみるとなんと湿気ではなくエンジンオイル。そして端子もやっぱり劣化してます。
前回キャップとローターとカップを交換してから約2年弱、走行は1万キロちょっとですがこの有り様。流石にM119エンジンで一番速く交換する部品と噂される事だけはありますね…。
キャップとローターはさっさと交換しますが、キャップは2年後くらいに交換しようという事で1回飛ばしです。
さっさと新品を購入です。
うーん、新品は見てて安心します。端部の処理がなんか甘いですけど。
で、問題のデスビ内部のオイル漏れですが、心当たりとしてはデスビローターの裏の、カップのその又向こう側の、デスビを回している排気側のカムシャフトと、そのフロントカバーとのオイルシールです。交換した覚えも無いし、前オーナーも交換してなさそうなので、きっと20年ものです。ほっとくとそのうちデスビ内部がオイルまみれになって、最悪車両火災でしめやかに爆発四散しそうなので、さっさと交換です。精神衛生上とてもよくないです。
交換作業は通常のデスビローター交換に少し手間が増える程度なので、ちゃっちゃと作業します。キャップも交換するので、地味に面倒ですがプラグを全部外します。
そしてローターを外そうとして問題発生。ローターを固定している真鍮製と思われる3mmHEXボルトですが、これが既にナメています。なんと自分が手を付ける前から。
HEXを入れても全然かかりもしないので、面倒くさいですが特殊工具の出番です。
面倒臭いなコンチクショウとか思いながら除去作業です。痛そうな外見の逆タップをがつんがつんと叩き込みます。
なんとか取れました。実はこのナメボルトの撤去が一番面倒です。素材が柔らかい上に小径でとてもナメやすいので、触ったらナメるの確定くらいの物体です。
ローターの固定金具は簡単に外れます。カップ交換でもしない限りは中々外しませんが、今回はカップの裏に用があります。
というわけでメインのカムシャフトシールとご対面です。激しくオイル漏れをしているわけではありませんが、滲んだ痕があります。下側もなんかオイルが垂れて乾いた汚れがありますし。
タペットカバーを外さないでこういう部分だけを外すための特殊工具、シールプーラー(シャフトタイプ)です。実は交換するシールそのものより安いんですが。
既存シールをカッターで切ってスキマを作って、シールプーラーの歯をネジ込んで、
てこの原理でメキョっと抜くだけです。ちゃんと引っかかってないと抜けませんが。
無事になんとか外すことができました。
20年間ずーっと無交換だったようなので、崩壊こそしていないものの、もう弾性なんかが失われてます。そりゃオイルも漏れますね。
左右とも新しいシールを入れます。失敗すると、また取り出すのが面倒くさい上にどうみても再利用不可能なので、とてもビクビクです。
シールも打ち込んで、なんとか成功です。打ち込む時に内側がめくれ上がってしまい失敗したりもしましたが、ダメになったシールは再利用できないので更に買い足す羽目になりました。
今回はデスビカップは清掃だけです。次回またローターやキャップと一緒に交換予定です。パッキンだけは毎年交換しようという事で、今回も交換です。
点火系廻りがスッキリ綺麗になりましたが、なによりオイル漏れが一つ潰せて精神衛生上幸せになれます。シール打ち込みがミスっていないか、しばらくしたらキャップの上にオイルの水滴がついてないか確認しないといけませんけれど。
Posted at 2015/04/26 01:13:19 | |
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R129 | 日記