新しくやってきた古い車は、見事に新車当時の古い装備のまんまです。
95年の初回登録の際に、恐らくディーラーで取り付けたであろう古いナビが生きていたくらいです。もちろん今では置物にしかなりません。
ETCくらいは欲しいな、ということで友人から貰った余りのETCユニットを取り付けようと思います。
伊達グルマでありたいという事で、それなりに取り付け位置やら収まりやらを見栄え良くしたいものです。このようにせっかく雰囲気をだしているセンターコンソールの横に、「イマドキの電気製品でーす」みたいな感じで自己主張されると雰囲気が崩れてしまいます。スイッチから何から時代差を感じるので、浮いてしまいます。
となるとグローブボックスかセンターコンソールの小物入れの中か、どこか目立たない場所ということになるのですが、実はこの車には助手席グローブボックスが存在しません。整備マニュアルから察するに、エアバックユニットか、グローブボックスの二者択一の設定だったようです。国内ではエアバックの車両しか見た事無いですが。
センターコンソールのシャッターの中は、カップホルダーになるため邪魔になります。
肘掛けを横に開く小物入れは、なかなか開けるのが面倒なのとカードを忘れてしまいそうです。
で、今回はステアリングコラム下のカバーの、キーホールの下の位置に埋め込んでみようという事になりました。目指せ純正風。
作業のため、早速該当部品を外します。ネジを外すだけでウッドがあーだのがないため、あっさり簡単に外れます。
こんなかんじで、アンダーカバーに埋め込めたら綺麗に収まるかしら?という計画です。
90年台中頃までのベンツと言えば「最善か無か」という言葉で知られるように、過剰品質で有名でした。このR129型のSLも前期型はまさしくその精神で作られている車です。そして、アンダーカバーを軽い気持ちで外した自分の前にその精神が立ちはだかります。
カバーだけかとおもったら、中身がみっちり詰まっていたのでした:(;゙゚'ω゚'):
この中にETCを埋め込むということは、カバー表面に穴を開けるだけではなく、中身もくり抜く必要があるということです。
見込んでいた作業量が劇的に増えた事にもめげず、まずはカバー表面にETCユニットの頭を出すための穴を開けます。カッターでザクザク行けば大体の物は切れるのです。プラでも木材でも。
で、表面を切り取ったところ強大な敵が立ちはだかりました。鉄板です。:(;゙'A`'):
つまりこのアンダーカバーは表面がカーペット素材ですが、その下にクッション、その下はリブの入った金属板が全体を形作っており、その内側にはウレタンとスチロールが詰まっているわけです。カバー1つにどれだけコストをかけていたのかと…
そのおかげで私のカッターは完全に歯が立ちません。カッターで鉄板は切れません。
が、鉄板が切れないからと言って撤退許可は下りません。
我が身既に不退転!(゚д゚)
ドリルで穴を開け、穴と穴の間を繋げて行ったり、ピラニアソーで切ったりしながら鉄板を始末します。「このカバー、妙にしっかりしているな」と思っていましたが、まさか鉄板でできていたとは驚愕です。
なんとか穴を開け、ETCを取り付けられるようにできました。
内側もカッターやペンチや掃除機やらを使ってETC本体を仕込めるようにしました。KIAIの域です。
ETCを設置したアンダーカバーを車に取り付けてみます。
割りと綺麗に収まったのではないかと思います。表面だけ切り取って元に戻すわけにも行かないので、及第点に届かないと非常に困るのですが。
そして今回は内装の加工で時間を使い切り、肝心要の配線については何も手を付けていないのでした。
追加装備が多い場合、付けるならいっぺんにやるのがいいよねということで、各種装備そのものは届いていますが、作業時間が取れずに放置されています。
クリーニングに車弄りに、今回の車もやることが多そうです。
Posted at 2012/10/01 01:22:44 | |
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R129 | 日記