紫の子は、当時のAMG車両や最上位のバブリーなグレードと違い、ウッドパネルがセンターコンソールとパワーシートの操作盤にのみ使用されています。手がかからないしクラック入れる可能性も低くなります。
しかしまぁ、17年も経って自分の前にオーナーが2人もいたらそれなりに傷が入ります。ひび割れこそないものの、一部に欠けがあったりもします。ウッドパネルの小傷というのは結構目立つもので、光を反射すると一発でバレる感じです。しかし、リペアはかなり慎重にやらないと、むしろコンディションを悪くしてしまう事もありえるため、のんびりじっくりやるべきです。
あれ?部屋に持ち込んでのんびりやるといい暇つぶしじゃないの?
ということで早速ウッドパネルを摘出します。E38と違ってあっさり外れるので、慣れると簡単です。バコっとな。変に力をかけてヒビを入れないように注意しましょう。
今回は家に持ち込むので、コネクタを全部外します。
作業するなら車内より屋内が一番!机の上でのんびりじっくり繊細な作業ができます。車内でちょこちょこやってできる事なんて、たかが知れてるのです。ていうか車内での作業は姿勢が変になって疲労度がやばいんですけどね。
部屋に持ち込んだら、作業がしやすいように外れるものは全部外してしまいましょう。スイッチとの境目にケミカルが入ってあーだのこーだの苦労するのは非常にマヌケなので。ていうかスイッチも清掃しますしね。
リペアの前に、まずは雑巾で綺麗にします。傷と汚れを間違えたりするとマヌケですし、現況をよく把握できるようになります。一番の理由は部屋の中にホコリまみれってどうなのよ、なんですけど。
小傷磨きをかける前に、どう作業していくかの検討用の、今回の栄えある人身御供として小物入れを蓋を選びました。ちょうどいいサイズなんです…。
照明にかざしてみると、ばっちり小傷まみれです。17年目のおばあちゃんの割には綺麗な方でしょうか。ボロい印象は変わりませんけど。
今回のリペア手法として検討したのは、まずはQUIXXのアクリル用です。コンパウンドと違い、傷の周辺部を変形させて目立たなくさせたり、小傷だったら消したりできる奴ですね。
そしてもうひとつ、小傷消しとかの王道のコンパウンドです。今回はWAKO'SのPC-2とかいう超微粒子コンパウンドです。
どっちがええのんかーというわけで、両方試してみました。左側がQUIXX、真ん中が何もしていない部分、右側がコンパウンドです。
QUIXXは傷の消え方は良い感じなんですが、なんか別のトコまで変形したのか微妙に曇っているような…
コンパウンドも小傷は消えているんですが、大きい傷がなかなか大変です。そこまで他の部分を削るのも抵抗があります。
どうしたものか、もう少し綺麗になる方法はないだろうか。と悩んでいると、
「あれ?、QUIXXをやったあとに、コンパウンドをやったらどうなる?」
というわけで試してみます。もう面倒臭いのでテストピース全面にやっちゃいます。
成功!良い感じに綺麗な表面になりました。たまに傷が残ってますが、それは相当深いやつなので今回は見送りになりました。
小傷の酷い場所と比較してみると、別素材かと思うぐらいに違いました。
さて、ところで手持ちにザイモールなんかもってたりすると、こんな時にもうひと押ししてみたくなるのが人っていうものです。ヤッチマイナー
更にピカピカになりました。なんか映り込みがクッキリしてますね。ワックスなので、表面保護にもなるため、悪いことはないはずです。あの甘い匂い以外は。
雰囲気を出すために、カメラをX100にバトンタッチしてみます。キズ取りが甘かったのがまだ若干の線が見えますが、この手法で上手く行けそうです。
別アングルから。うーんまーべらす。ウッドがピカピカテカテカで素晴らしいです。かくあるべし。本体を全てリペアするのはかなり時間と手間がかかりそうですが、やるだけの価値はありそうです。

Posted at 2012/11/07 03:08:57 | |
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R129 | 日記