先月の下旬に
森慶太氏というライターがCX-8を酷評する試乗記がwebCGに載った件を
お友達のブログで知り、それをネタに今月はじめに何本かブログを書きました。
どーもこれはお友達の策略にボクがまんまとハマってしまったらしいのですが、、、A^_^;)
ボクはそのライターの事を正直ほとんど知らなくて(苦笑)、だから
当該試乗記の問題点(具体的に5つ)を指摘して仕舞いにするつもりでした。
と・こ・ろ・が、、、
彼は色々な意味で中々の有名人(笑)だったらしく、彼の主張を擁護する人、批判する人、その他w色々とあった挙句に、とっても興味深い情報を見付けてしまいまして(^m^)。
正直コレをブログに書こうかは最初は躊躇していて、実はほぼ封印するつもりだったのですが、、、
先ず躊躇していた理由ですが、過去に書いた
自動車評論屋の批判記事があって、これらが
想定外に大ウケして応援コメントまで頂いちゃったのですが、別にこういうのがボクのブログのテーマでも、ボクのライフワークでもなんでもないので、あんまり
そっち方面で評判が立つのは困るな~とA^_^;)
そして、別にこのライター個人に恨みがあるワケでもないですしね。辛辣な個人攻撃をしたところでボクになんら得るものはありませんし、どうやら少なからず居るらしい彼のファンに、わざわざ反感を買うのも如何なものか?とも思ったからです。
それを敢えて書いちゃおうと思った理由は、どうもそのライターが
ボクのブログを読んだようなので、、、(苦笑)。
2019/12/11追記:彼はこの記事を読んだら、松田秀士さんに対しても食って掛かるんでしょうかね(笑)。
さて前置きはこのくらいにして
本題です。
例の試乗記の
問題点は既にブログにまとめましたが、
お友達の指摘の通りで、正直ところあそこまで辛辣…というよりはメーカーや既にオーナーである人たちの気分を害する、まるで
「読んだそれらの人たちを不愉快にさせることが目的」と云わんばかりの記事を書いた理由は一体何なのか?冷静に考えれば大いなる疑問が湧くものでした。
その
彼の記事を不快に思った人は多かったようで、
ボクのブログにイイね!も比較的多く付いて、同意のコメントも複数頂いたのですが、そんな中である人が、このような記事が書かれた理由についての推察をコメントしてくれました。
その内容にボクは妙に説得力があると感じたものの、彼もなんらかの証拠を元に書いた訳ではないでしょうから、まぁそこで話は終わるハズでした。
と・こ・ろ・が、、、
その後、彼の推察と同じような情報提供(笑)が他の複数の人物から裏(直接のメッセージなど)で届いたりすると、こちらも無関心というワケにはいかず…というよりは、
俄然興味が湧いてくるじゃないですか(^_^;)
その内容は?というと
「例の試乗記は、ミニバンを販売している某国産メーカーの逆ステマかも?」
というもの(驚)。
ボクは
過去のブログでも書いていますが、メーカーが広告代理店などを使って逆ステマをやっているなんて話は、少なくとも日本のメーカーでは考え難いと思っています。しかしかつて
伏木氏の「雉事件」のように、海外メーカーはその限りではない、とも思っていました。何しろ米国ではTV CMで堂々と競合他車との比較が流されたりしてますからね。日本人の感覚では考えらない競合をあからさまに批判するような広告・宣伝が普通にされている彼の国の人たちの感覚と、外車がどの国よりも高い値付けで売れる日本市場でブランドイメージを維持しようと思えば、競合する国産のレクサスに対して逆ステマを行なうことなど、なんの躊躇いも無いだろうと。
ただ上記の話に証拠があるワケではないので、雉事件も含めて真相は闇の中です。
国産メーカーでも、そんなことに手を染めるところがあるのか?
ということで、
複数のタレ込みwに基づき、
「CX-8の販売好調と、低価格のガソリンモデル追加で攻めの姿勢に出たマツダに対して、某国産メーカーが自社のミニバン販売への影響を懸念してネガティブキャンペーンを行った。」
という
仮説を立てて、ちょっと
考察してみたのです。
CX-8の販売好調は事実です。
2.5Lガソリンモデルを290万弱の値付けで追加したことも事実。
そしてその価格は、激戦の5ナンバーミニバンの価格帯に確かにMeetしそうです。
ただ、、、ですよ(^_^;)
いくら好調と云ってもCX-8の昨年一年の販売実績は
3万台レベル。
5ナンバーミニバンって国産メーカー3社合わせて年間
30万台レベルと桁が違います。
CX-8に追加された290万弱の25Sはほぼ裸仕様であり、販売台数がイキナリ倍や3倍になるとは考え難い。多くてせいぜい2~3割増で、5ナンバーミニバン市場のたった2~3%程度でしかありません。
そしてそもそも国産メーカーがこの手の事をやるとは考えていないボクは、こんな微々たる数字で逆ステマを仕掛けるとは、やはり考え難いと思いました。
大体、CX-8は5ナンバーミニバンより
Lクラスミニバンと競合していると聞いています。そこでCX-8の登場を受けてLクラスミニバンの販売がどのくらい影響を受けたのかも調べてみたのですが、、、
自販連の統計ページ(TOP 50)から判る数字に拠れば、アルファード/ベルファイア/エスクァイアの合計が、2017年は13.3万台弱、CX-8が登場した2018年は14.2万台強と、
全く影響が無いように見えます。
と、ここで面白い事実を見付けました。
上記3車種のライバルたる某国産メーカーwのLクラスミニバンが、2017年TOP 50内の実績から、
2018年はTOP 50落ちしていたのです。しかしその某メーカーwの5ナンバーミニバンは、2018年はクラストップの販売実績でした。
これらの事実から、
CX-8の登場で既に老朽化していたLクラスミニバンの販売が打撃を受けた上、低価格帯のガソリンモデルの投入で5ナンバーミニバンの販売にも影響が及ぶことを懸念する国産車メーカーが、どうやら存在しそうだということは判りました。
しかし、、、
色々と噂のある海外のメーカーならいざ知らず、日本のメーカーがそんな破廉恥な行動に及ぶとは、やはり考え難いとボクは思うのですよ。
あれ?
その某国産メーカーって
某欧州メーカーの資本がガッツリ
入ってるじゃん(爆)。
以上の事実は自分で書いておいて何ですが、容疑を裏付ける証拠とまでは言い難いです。しかしながら逆ステマを仕掛ける
動機を裏付ける
状況証拠wにはなりそう(笑)。
トヨタと国内メーカートップの座を争っていたのは今は昔。ホンダに2位の座を奪われたり、経営が傾いて外国資本の支援を受けたり、最近では経営再建の立役者だった元会長が逮捕されたり、、、
そんな中で2018年の販売実績でコンパクトカーとミニバンがクラストップであった点は明るいニュースで、その座を脅かすライバルの存在は、当然面白い筈がありません。
そして日本人のメンタリティなら自社製品の広告・宣伝により力を入れようと考えると思うのですが、欧州メーカーから派遣された社員や幹部なら、自社製品のアピールに留まらず、ここはライバルの足を引っ張る何かをすべき状況である、、、なんて考えるのかしら?(^_^;)
読者の皆さんはどう思われます?(苦笑)
さて、
複数のタレ込みwに端を発し、どうやら可能性として
動機がある国産メーカーの存在まで辿り着いたところで、次なる話題。
どこかの誰かが
CX-8の評判を落とす記事を誰かに書かせたいと考えたとします。
人選の条件としては、少なくとも既にCX-8に対して高評価な試乗記を書いているライターは除外しなければなりません。突然数カ月前とは全く逆の悪評に転じれば、不思議に思う人が居るでしょうし、恣意的なものを感じる人も居るかもしれません。大体、好感を抱いている商品やメーカーに対する酷評を書かせるとなれば、
それまでの評価や信条を曲げて嘘を書くワケだから
普通は抵抗感があるものでしょ?昨今のマツダ車全般に厳しい評価のライターが都合良く見付かれば御の字でしょうが。
もっとも
雉事件の伏木氏の流言wに拠れば、この手のオファーでは
簡単にライターの信条なぞ覆っちゃうくらいの高額報酬がチラつかされるよーなので、まぁ引き受けてくれるライターが見つかれば
誰でも良いのかもしれません(^_^;)。
ところで、当の森慶太氏はマツダ車、更には近年のマツダのクルマ造りに批判的な方だったのでしょうか?(・_・)b
実は問題の記事と同じwebCGの試乗記にこんなのを見付けました。
理想の“アシ”を求めて 2016.12.12
更にコレ。上記の試乗記の更に2年前のもので、彼のメルマガの内容だそうです。
マツダは本物か? 2014年11月23日
読み難いと評判(苦笑)の彼の記事を「読んでみて下さい」と書くのは恐縮なのでポイントを抜粋すると、2年前と4年前に彼が当時のマツダのクルマ造りと、出来上がったマツダ車をどう評価していたかが、以下の通りに伺えます。
先ず
2014年
いまのマツダはホンモノか? というと、「この調子でいけ!」ですね。
俺がもしナンかいうとしたら。
ナンかクルマを買うなら、どれでもいいからご予算と用途とお好みにハマるところでマツダ車をどうぞ・・
と安心して即答できるレベルにはまだ、というのもありますが。
ただし現状でも、国産の同クラス横並び比較でいったらたいがいマツダでオッケーだと思いますが。
なかの事情に詳しいわけではないですが、俺がみたところではいまのマツダ、まだ工事中です。
クルマの走りや乗り心地に関して、「ウチのはこうです!!」っていうのを(それも、普遍的な説得力があるのを)彼らはいま、作り上げようとしている途中だということです。
昔からの流れでなんとなく、はやめて、ちゃんと考えてイチから。
で、いいものができあがりそうな手応えはしっかりあるし、結果もある程度かもっと出せてはいるけれど、でもまだ完成じゃない。
という感じで、当時のマツダ車の出来について必ずしも太鼓判ではないものの、
マツダのクルマ造りの姿勢と、
今後生み出されるであろう商品に
大きな期待を寄せていた風に伺えます。
更にその2年後の
2016年
とにかくデミオ、今回の改良でベターになったことは間違いないと思う。自分たちの考える「いいクルマ」に近づけるべく製品をしつこく改良していくのは、それも間違いなくベターである。
デミオのマイナーチェンジで、やはり十分に納得はいっていないものの、2年前に評価したマツダのクルマ造りの姿勢によって、
一定の改善を認めた上で、その
姿勢について改めて高く評価しています。
そして問題の記事。
くしくも上記のデミオ試乗記から概ね2年後の
2018年
・日本車だから、国産車だから「こんなもの」。もしかして、そういうアタマが作り手の人たちのなかのどこかにありはしないか。
・マツダのクルマづくり力に関しては、エンジン(もっというと、その基礎開発とか先行開発とかだろうか)以外の他の領域が取り残されている感が強い。端的に、特に、それは乗り心地の分野である。
・マツダだって、海外のクルマを参考用ないしお手本としていろいろ買い込んでいるはずだ。何十年間にわたってそういうのを乗ったりバラしたり計測したりしてきて「アナタがた、いったいどこを見てたんですか!?」。
・そろそろ決定版ないし「これがウチの答えだ!!」的な説得力ある乗り心地(や操縦性や安定性)のを出してくれてもいいのではないですか。独特さなんて要らないし、フツーでいい。ナンならどこかのイイののマネでもOK。
・マツダ車はクルマの一番肝心なところ、すなわち乗り心地の快適さの仕上げがどうも雑。「真っすぐ走る」関係のもふくめてザツい。ガサツ。そういうのが多い。
・いっそワルに徹して、割り切って、クルマのことなど分からないし運転も別に好きでもない一般ピープルをコロリとダマす方向でチューニング。そういうテもあるかもしれないけれど、もちろんというか、それも、できてない(やらないでね)。とはいえ実はすごく手間をかけて時間もかけて頑張って頑張ってやって「ヨシ!!」で、これ……なのだとしたら、その場合は目標の設定がどこかおかしい。間違っている可能性がある(「ヨシ!!」じゃないのに出しちゃったとしたら、それはそれでモンダイ)。
解説が要ります?(苦笑)
彼は4年前に当時のクルマ造りの姿勢と出来上がった商品に対して一定の評価をし、その2年後に再び商品の改善の姿勢と出来に一定の評価をしていました。
ところがその2年後の今、
商品の出来に留まらずクルマ造りの姿勢についても酷評していますね。しかも細かく読むと、2年前、4年前にご自身が評価していた筈のクルマ造りの姿勢、更にはその時点で
彼なりに理解していたであろうマツダのクルマ造りの哲学についても、綺麗さっぱり忘れてしまったかの如く、です。
どうしてこのような
掌を返したような記事になったのでしょう?
彼の本音は一体どこにあるのでしょうか?
最近の記事が本音で、4年前と2年前の記事は実はメーカーを慮った嘘であった、というならそれはそれで問題です。
4年前と2年前の記事が本音で、最近の記事が実はそうではないならそれも問題です。
4年前と2年前までは良い調子だったが、
最近のマツダ車は急にダメになったとか?
ボクは行掛り上w、初期型のデミオも、改良型のデミオも、そして最新のCX-8も乗りましたが、この6年余りの間にマツダのクルマ造りの姿勢に進化はあっても、大きな方向転換は無かったと感じてます。だから一貫して、新しい商品の方が乗り心地も含めてクルマは良くなっているという評価です。故にCX-8も愛車のアテンザ(2015式)より乗り心地の改善を確認しました。
これはボク自身の評価ですから、森慶太氏が同じ評価をするとは限りません。
しかしそれはもはや問題ではなく、
クルマとその背景たるクルマ造りの姿勢まで含めて突然、酷評に転じた理由です。
CX-8の試乗記では、ずっと前からダメで一向に改善されないという論調です。明らかに一貫性、連続性を欠きます。「2年前までは良かったが今はダメになった」という説明はどこにもありません。
なんでこんな
事象が起こるのか、とても不思議に思いません?(^_^;)
「
すべての事象に理由がある」とは、森慶太氏が過去の試乗記に付けたタイトルだそうですが、この点は
ボクも全く同感です。
果たしてその理由が何だったのか、そんなのボクは知りませんけどね(笑)。