昨年の4月の西では最大級のMR2ミーティングである「春ワンダー」で、後輪の大径ブレーキを披露しました。
でも、あまり参加者の興味を引かなかったようです。
とは言え、実はその時にはまだしっかり走り込んでいませんでした。
その後、あまり時間が取れず、(昨年の)6月になってやっと自分のホームコース(?)である高野山のワインディングロードをしっかり走らせました。
本当はサーキットで試すべきなのでしょうが、自分は元来ラリー屋、山道での動きをベンチマークにしています。
で、自分の腕の範囲で感想を述べれば、リアブレーキの強化は運転が上手くなったかのような錯覚をするほど明確に車の挙動が変わります。
ブレーキングが安定する事は当然なのですが、ターンイン時のフロントのレスポンスが明らかに変わります。
自分のボケた頭で考えるに、ターンイン時のフロントの負荷がリアブレーキの強化によって減るために、頭の入り方がスムーズになるのでしょうか。
よく解りませんが、この改造は苦労した甲斐がありました。
AW11のS/C車では、リアブレーキのグレードアップは最も重要な改善課題だと断言できます。
その改造の事は、ここらあたりに書いてあります。
AW11 ブレーキ改良 第一部 まとめ
興味を持たれた方はどうぞ。
そして、本題です。
このテスト走行の帰りに、シフトの不具合が出ました。
2速に入らなくなってしまったのです。
1-3-5速は何となくOKなので、だましだまし帰宅しました。
そして、トラブルの原因はこれでした。
シフトケーブルの先端金具の破損です。
ケーブル全容
破損した先端金具
壊れていない金具との比較
これで、スペアミッションに積み替えと言う悪夢は避けられました。
さて、当然シフトケーブルはトヨタから新品の部品としては出ません。
既に製廃です。
そこで、作ってくれそうな所を探したところ、MR2のシフトケーブルを数件製作した実績があるという工場を発見しました。
大阪にある
是枝工業(株)と言う所が、実際にMR2のシフトケーブルの製作をした実績があるとの事なので、そこにお願いする事にしました。
直接会社に行き、社長さんと打ち合わせを行い、お願いしました。
他車のケーブルとMR2のケーブルを組み合わせて製作するようです。
最終的に数回手直しを行う事になりましたが、作業自体は満足のいくものです。
ただ、手直しに時間が掛かってしまい、復活が遅れた事も事実です。
ケーブル取り換え作業
ケ-ブル分解前の状況
シフトの台座部のクリーンアップ
バルクヘッド貫通部ゴムパッキン取付方向詳細
この様な状況で、ゴムパッキンが収まります。
完成状況
さて、ケーブルをそのまま戻すのでは能が無いと思い、色々小技を考えます。
その1
まず、皆さんが良くやっている作業で、ケーブル先端をゴムブッシュからベアリング化してみました。
ベアリング化その1
ところがその後、昨年のMR2ミーティングの時に、滋賀のbeat-fuckerさんと話をした時、「ボールベアリングではなくスフェリカルを使った方が良いなぁ。」と話をしたので、スフェリカルに変えました。
ベアリング化その2
考えてみれば、この方が圧倒的にスムーズに動きます。
その2
レバー根元(左側)のプラスチック製品をオイルレスメタルに変更。
分かりにくいですが、上の2個がオイルレスメタルの製品で、下のフランジ状の物が、標準のプラスチック製の品物です。
ワッシャも片面側がオイルレスメタルになっているものです。
これの効果は全く分かりませんが、プラスチック製よりもメタルの方がいいと思っています。
シフトケーブルのトラブルと同時に、タコ足のトラブルも出て、ほぼ一年近く実家のガレージに寝ている事になりました。
この間、キャビン内のカーペット類を剥がしてあったので、ついでにフレームの継ぎ目の出来そうな所に片っ端から接着剤を注入しておきました。
この作業、思いのほか効果がある様に思いました。
時間がある方には、案外お勧めの作業かもしれません。
さて、シフトケーブルのトラブルから、やっと解放されました。
シフトケーブルのトラブルでお困りの方は、作ってくれる所があるので、安心ですね。
最後まで読んで頂き感謝します。
Posted at 2018/07/25 20:37:07 | |
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MR2 AW11 | 日記