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2013年10月28日 イイね!

性能差のある走行データの使い方

S2000RRはクルマが凄すぎて、あまり参考にならないのではないか?というコメントをいただきましたが、そんなことはありません。

では早速比較してみましょう。



赤:N1仕様のFD2シビック(ラップタイム:1分59秒)
青:トップフューエルS2000RR(ラップタイム:1分40秒)

ラップタイムで約20秒も違います。
でも差がついているところは

1、直線加速区間
2、高速コーナ(コカコーラと100R)

主にこの2箇所

120km/h以下の区間ではコーナ速度とブレーキングはほぼ同じです。
そこで、そういう目でこのデータを比較してみると

1コーナではS2000が遅いがヘアピンではS2000速く、ダンロップでも速い。

ヘアピンは速度が高いので、S2000はダウンフォースが効いていると考えれば、妥当な差と考えられる。
しかし、1コーナとダンロップはコーナ中の最低速度に大きな差がない。
にも関わらず、逆転現象が起きているということは、どちらかのクルマがどちらかのコーナでミスをしている。あるいは、セッティング等の理由でうまく走れていない。
と考えることができます。

僕がざっと見た感じでは、1コーナはS2000がうまく走れておらず(横Gが低い)、ダンロップはシビックがうまく走れていないように見えました。(やや減速しすぎ)

また、13コーナはダウンフォースを考慮すれば差があるのは妥当で、ネッツと最終はほぼ同じように走っているのでどちらもうまく走れているように見える。

という感じで、比較対象がうまく走れているという前提に立てば、自分がうまく走れているかどうかが大よそわかります。

タイヤのグリップに違いがある場合でも、コーナ中の最低速度は最大横Gの0.5乗に比例するので、換算すれば妥当かどうかがわかります。

さらに、摩擦円の縁で走る区間の速度変化は走行ラインの曲率の変化を表すので速度変化を見ることで走行ラインに違いがあるかどうかもわかります。

いろいろ書きましたが、覚えておけばいいことはひとつ。
「うまく走れている走行データを重ねると、クルマの性能差に関係なく、同じような速度変化をしている。」
です。

まずは重ねてみて、違いのあるところはなぜ違いがあるのか?と考えるだけでも十分参考になると思います。
Posted at 2013/10/28 00:13:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年10月27日 イイね!

REV SPEED 12月号

三重トップフューエルS2000RRの車載映像からデータをエクセルに取り込んだところ、さっそくいいネタがあったので使わせていただくことにします。

今月号のレブスピードに「ブレーキを残さないコーナリングが速い!?」という特集がありました。
ここでは谷口信輝選手の走らせ方として紹介されています。

ところで、S2000RRのドライバーはこの谷口信輝選手です。
従って、今回入手したデータを詳しく見てみることで、実際の状況がわかります。

では早速見てみましょう。
(0.1G刻み表示のものをグラフ化したので、実際はもっとなめらかだと思います)

1コーナ




コカコーラ


ヘアピン




ダンロップ


最終




僕が見る限り、普通にブレーキを残していて、普通に摩擦円の縁に沿った走り方になっているように見えます。

本当にブレーキを残さないような運転をすると、横G最大で前後Gが0のところに点が集まります。
ところが、この走行データでは減速G最大→横G最大→加速G最大まで均等に点が並んでいるので、横Gが最大のところだけを積極的に使うような走りにはなっていません。

こんなの、データ見なくたって実際の走行見てればわかりますが、Gサークルを見てみれば一目瞭然なので、今回グラフ化してみました。

本当かよ!
って思った方は、自分でグラフを作ってみるとわかりやすいと思います。

Posted at 2013/10/27 19:51:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年10月27日 イイね!

Top Fuel S2000RR走行データ分析

今日もとっても天気がよかったすね!

さて、三重トップフューエルS2000RRの走行データを入手できたので、貴重なデータを公開してくれている太っ腹な三重トップフューエルさんに感謝しつつ、今後の比較用にエクセルでグラフ化してみました。

グラフ化をするには、特殊ノウハウ、そして高度な知識が必要なので初心者向きではありませんが、一応紹介しておきます。

①エクセルシートに0~100.9秒まで0.1秒刻みで時間を入力する。
②動画を再生して、0秒のところで一時停止する。
③グフフ化したいデータを入力する。
④コマ送りで3コマ進める(時間が0.1秒進んでいることを確認する)
⑤③と④を1009回繰り返す。
⑥グラフ機能の散布図でグラフ化する。

これはかなり難易度が高いです。
ロガー使用暦10年のエキスパートを自負する僕でさえ5時間以上かかりました。

ということで、実際は時間と根気があれば、誰にでもできる簡単作業ですが、こちらが完成したグラフです。


画面から読み取っているので、読み取り間違いや、入力間違いが若干あると思いますが、とりあえずは今後の比較や検討に十分使えそうです。

ついでにシミュレーションの合わせこみもしてみました。


合わせこみの数値
横G:1.18G
減速G:0.95G
加速G:1.18G
走行抵抗:200kgf@180km/h
ダウンフォース:240kgf@100km/h
出力特性:S2000ノーマル×2.1
車重:1300kg
走行ライン:僕の推奨ライン

合わせこみの数値はあくまでも合わせこみのためのものなので、あまり意味がないないのですが、いくら合わせこみをしようとしても全く合わない場合があるので、今回の場合は、走行ラインや、各Gの値はそれなりに合っていると思います。
Posted at 2013/10/27 15:57:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年10月25日 イイね!

Top Fuel S2000RR車載映像

今日は、有休で歯医者に行ってきました。
10年くらい前から左上の親不知が虫歯でボロボロだったのですが、やっと抜くことができました。
取れた歯は、見るも無残な状態でした。

さて、そんな今日は抜歯したところの麻酔が切れて集中力が上がりません。
なので、ネット調査です。

サスストローク関係の調査をしていると、ココアシステムズという会社のブログが出てきて、そこの8月27日のブログに三重トップフューエルのS2000RRがでてきました。

そこにはWTACに向けて富士スピードウェイでのテスト走行車載映像があり、タイヤの温度とか、車高のロギングデータも表示してありました。

速度が上がるとダウンフォースで車高が下がることとか、ブレーキやコーナでの車高変化がわかってとても参考になりそうです。

ひまなので、0.1秒毎(3コマ毎)に車載映像からデータをエクセルに写してみようかな・・・。
Posted at 2013/10/25 20:39:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2013年10月19日 イイね!

131004茂原走行会分析その5

今回こそは9コーナにしようと思いましたが、気が変わって車輌のGとサスストロークの関係を見てみることにしました。

ネタ的には、以前の日光の例と全く同じです。
ただ、計算式が間違ってたので、次式に修正しました。

走行時縮み量(サスストローク)をLとすると
  L=L1×(1+ay×ky+ax×kx)+L0  ・・・式1
 ay:前後G
 ax:左右G
 ky:前後G係数
 kx:左右G係数
 L0:0Gバネ遊び量
 L1:1G縮み量(遊び分を除く)
 L:走行時縮み量

前回から式1を修正するとともに、それぞれの係数も若干変更しました。
ky=0.3、kx=0.4、L0=6、L1=23

結果
サスストロークは横軸が時間の方がわかりやすいので、時間で区切ってみました。

ピンク:横Gと前後Gからの計算値
青:実測値

1~2コーナ


3~4コーナ


5~6コーナ


7~8コーナ


8~10コーナ


Gの変化を見ると、妙に前後Gが滑らかですが、横G(Lateral)は100Hzでサンプリングしていて、前後G(Longitudinal)は10Hzサンプリングなのが理由だと思います。

データの取得方法
速度:ダッシュボード上のGPSアンテナ
横G、前後G:運転席の左右中央に設置した本体内蔵のGセンサ
サスストローク:左リアにつけたストロークセンサ

これと言って新しい発見はありませんでしたが、改めてサスストロークは横G+前後Gでほぼ決まってるということが確認できました。

ところでなんで、こんな計算してるか?なのですが、
それは、サスストロークのデータを見たときに、そのときの値が何が原因でその値になっているのか?を切り分けたいからです。
横G+前後Gから算出したサススロトークとぴったり合うところは、その値になっている理由が車輌にかかっている横Gと前後Gであることが明確です。

しかし、合っていないところは縁石を乗り越したり、路面の凹凸を拾っていたり、サスペンションが振動しているところだったりすると考えられるわけです。
ダンパーの役割はまさにこういうとこでこそ発揮されるはずなので、こういうところを中心にサスストロークのデータを見ていけば、きっと何かがわかるに違いないと思っています。

実際のところ、今はまだ何もわかっていませんが、わかるようになるまでがんばりたいと思います。
Posted at 2013/10/19 23:46:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット走行 | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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