
2013年11月茨城ラウンドから参戦し、昨年は3戦(千葉、宮城、茨城)参戦し運良く総合6位を獲得。そして今年、昨年よりも「より速く、より上手く」を目標に、今年も「マツ耐」を参戦します。
まず自分としての初戦、「マツダファン東北ミーティング2015 in SUGO」のレースイベントとして開催の「マツダファン・エンデュランス ・東北ラウンド」に参加しました。(以後長文となる点、御理解ください。)
今回は昨年の経験から開幕戦のSUGO本コースを熟練度(昨年は初めてのコースで苦労しました)を上げるため、今年1~2月はワンスマのシミュレータートレーニングでコースの経験不足を補い、さらにタイヤもRE-71R(225/45R18)に変更するなど昨年の周回タイム短縮の準備を行いました。
体調の不安(当日早朝走行での睡眠不足)を取り除くため、前日の11日は福島市内のホテルに宿泊(SUGOまでは一般道利用で片道1時間の距離)しました。
18日当日は遅刻は無いようにAM4時40分はにホテルを出発。交通量の少ない国道4号線を燃費ペースで走行。途中給油、コンビニで昼御飯を購入したりと、サーキットへはAM6時に到着しました。
天気は快晴。パドックに入ると、蔵王の山々が迎えてくれました。
既にエイトリアンCupの参加者が入ましたが、自分のクルマを今回マツ耐で利用するピット(NO.10)に入れて、ピット内にクルマに積んできた荷物(椅子、テーブル、サーキットギヤ等)に置いた後、クルマのチェック(タイヤ;石の噛み込みが無いか傷が無いか、エンジンルーム&フロアカバー;不要なオイルが垂れていないか)を行いました。
牽引フックも装着して準備完了。準備作業をしているうちに参加車両が続々と入場。車検時間までやる事無く、周囲のクルマを観賞したり、SUGOのパドック内を散策しました。
AM8時には本コースイベント開始。まずはエイトリアンカップがスタート。
次の本コースイベントは、マツダファン・サーキットトライアル(以降MFCTで表記)。1組目、2組目順で1回目のタイムアタックスタート。MFCTは各組12台前後の走行数でクリアは取りやすそうですが、筑波でのMFCTを体験した自分には寂しい状況と感じました。(ここ数年MFCT常連さんとして参加されていた方が出ていないのも寂しいと感じた要因なのかも)
せっかくの”マツダのお祭り”、パレード参加された方の中からMFCTにも参加してくれる方が出てくれると良いなあと思いました。
マツ耐とパーティーレースはきっちり車検場で車検しました。
通常のマツ耐と違い、JOY耐のような公式レースのような(車両重量計測は無いですが)チェック(装備品も含め)が入ったのはビックリでした。
そして予選。予選開始直後に燃費走行のギヤ段+エンジン回転縛り4,500rpmで1分57秒台をマークできた時点で予選終了。タイムアタックの走りをすればたぶん1分50秒は切れるタイムは出たかも(ベストタイム+10秒が今自分がそのコースで”楽に”ドライブできるレベルなので)しれませんが、本番は決勝レース。タイムアタックしない状況で順位は15台中11位とロードスターの中に入らない順位につけた(ロードスターの中に入る順位は確実に燃費走行の流れを崩す)のでまずはOKでした。
マツ耐の予選も終了し、燃料を冷やす時間(燃料が冷えた方より燃料タンクに燃料が詰め込めるので)を作る意味でも、ぶらぶらと会場を散策。

こちらはマツ耐・筑波大会ではライバルのAZ-1では。今回はMFCT参加だそうです。11月のマツ耐・筑波大会、参加の際はよろしくです。

新型ロードスターも展示してました。たぶん今年のメディア耐久はこのクルマが主役。どんなレースを展開(NCに対して速さは?燃費は?)するのか興味あります。

MZRacingのブースに立ち寄ってみると、Dパドックで開催中のマツダ車体験試乗ドライバーとして当日大活躍、休憩中の谷川選手と遭遇。先日のS耐もてぎ戦の完走や午後のマツ耐についてお話したあと、写真をとカメラを構えたら、野上選手を除く(体験試乗ドライバーのお仕事中なのでしょうか?)MZRasing1号ファミリアのチームメンバー(みん友・たら爺さんリーダーのチームです)集合写真となりました。今年もマツ耐、よろしくです。
そして、人の集まりの少ないうちにCカーのあるPITへ。
まずは1991年JSPC参戦車両・Mazda787B。最高位は富士1000kmの3位。

JSPCのMazdaは日産、トヨタ、プライベートポルシェの中ではあまり目立たない(特に予選は)チームキャラクターでしたが、あの4ローターエンジン音はターボ全勢の中にあって、とても目立つ存在でした。(No.201はアンフィニカラー787Bだったのを覚えてます。)
そして1989年ル・マン参戦車両・Mazda767B。この車両は総合9位。こちらは13J改(787Bは御存知R26B)エンジン。

787Bと見比べると、リヤウイングの取り付け位置、両車ともに「全てはル・マンのため」なのか、リヤウイングは最高速重視。マツダのCカーはレスダウンフォース仕様が一番似合っている思います。
あと個人的にはMX-R01の展示&走行も計画して欲しかったです。マツダのC-カーの中では鬼子で人気無いですが、MX-R01のベース車両、ジャガーXJR-14は、SUGOで開催されたJSPCで当時最強のNISSAN R90CPを周回遅れにした実力は脅威であり、SUGOに縁のある車両の点で欲しかったと思いました。特にMazdaが最初で最後に手がけた(製作はエンジンデベロップメントと”外注”ですが)3.5リッター自然吸気エンジン音、あの音と迫力をもう1度聞いて見たいです。
会場の展示&走行のレース車両はCカーだけではありません。昨今のマツダの国内モータースポーツでは、”S耐”が力を入れている(マツダに関わる有力プライベートチームが参戦)カテゴリーかと思います。

特にST-5クラスに参戦しているNOPROデミオSKYACTIV-Dは実施サーキットに入って走行音を聞いてください。ホント走行音が”静か”点は、文章だけでは表現できませんので、サーキットで体感してください。
お昼の時間帯、本コースは、各オーナーズクラブごとのパレードランが開催されてました。
(写真はロードスターズ・東北ミーティング in SUGO)
パドックではマツダの車両で活躍しているレーシングドライバーのトークショー、「MZ Racingプレゼンツ・スペシャルトークショー」が開催。各レーシングドライバーの紹介とMC Zuppyから引き出される各人のトークはとても面白かったです。
787B&767Bの走行がここまで集めたのか、スタンドにはかなりのお客さんが。もてぎで開催されている”もてチャン”や”Joy耐”でもスタンドにこんなに観客を見たことがありません。ここ東北の地でも”マツダのお祭り”として盛り上がってと再確認。(ただ関東圏でも”マツダのお祭り”を開催して欲しいと思うのは私だけ。行うのなら「オーバルコース」も駐車エリアやイベントエリアに使えるツインリンクもてぎはどうでしょうか。)
マツ耐2回目・午後のミーティング開始直前で、787B&767Bが走行。ミーティング中は甲高いエンジン音がよく聞こえ、ミーティングが無ければ、走行している姿をじっくり観たかったです。
ミーティング後に村上選手と野上選手が楽しいお話を。
野上選手「TCR(加藤選手のチーム)を追ってくれませんか?」
村上選手「え~、1人だし、燃費がわかんないから無理だよ。」
野上選手「大丈夫ですよ。ついていけば何とかなりますよ。」
本当にそうなのでしょうか?(結果はレース後に・・・。)
そしてグリットに。現場でしか判らないトラブル。それは全車グリット間違い。(マツ耐用に準備したグリット位置を示す黄色のプレート、もっと大きくしてくれないと判らないです。)皆でクルマ押して正しい位置に。私のクルマを押してくれた方々、ありがとうございます。
マツ耐に参加しているとSUGOのレースクイーンに御近づきになれるのは集合写真撮影の時だけ。この方は”奥山かずさ”さん。写真撮影にお付き合いいただいてありがとうございます。
そして本戦、走行の写真はみん友・留美さん(ありがとうございます)からの提供です。
レースプランは燃費走行のギヤ段+エンジン回転縛り4,000rpmで昨年よりも5秒/Lapも速い2分2~3秒台を余裕を持って周回。(新タイヤ・RE-71Rのおかげかもしれませんが、シミュレータートレーニングの成果が確実に出てました。澤さんありがとうございます。)
ただ1時間目の燃料消費は計画よりも+4L。
そこでさらにヘアピン4速、ストレート6速、それ以外は5速の燃費走行のギヤ段+エンジン回転縛り3,500rpmに変更。それでも2時間目の燃料消費も+4L。残り燃料は10L以下。残り燃料が少なくなるとき&Lapタイムが燃費で落ちる頃にPITインを計画して、1回目は走行2時間目、そして走行2時間10分目、最後は2時間20分目に行いました。(ちゃんとSUGOオフィシャルがPIT停止回数と時間をチェックしてました)
終盤、TCR車両の走行についてじっくり見る(追いつかれる状況と追い抜かれてからの状況)ことが出来き、燃費が厳しい時の走り方のヒントがなんとなくつかめました。(ヒントはホームストレートなど直線部分下りではなかなか追いついてこない点。[ケンオートNCロードスターや村上モータース.ロードスターなどは追いついてくるので]もしかすると下りはアクセルをちょっと抜いているのかも。)

2時間30分の耐久レースは無事完走。ゴール直後燃料残量は1.7L。昨年よりもPIT1分停止×3回の規定ができたものの、昨年と同じ70Lapsの周回ができ、ゴール後コース1周してPITに戻ってこれた(昨年はゴール後ガス欠でコース上停止)ので、かなり良い走りができたと思います。レース直後のリザルトは写真の通り10位ですが、上位のケンオートNCロードスターは、レース終了10分前にコース上停止、レース終了3分後までにフィニッシュライン通過しないためリタイヤ扱いとなり、総合9位でレース終了。ベスト10フィニッシュできた点は満足です。
簡単ですが,当日の状況について写真でまとめて見ました。
2015年4月12日 マツダファン東北ミーティング2015 in SUGO その1
2015年4月12日 マツダファン東北ミーティング2015 in SUGO その2
2015年4月12日 マツダファン東北ミーティング2015 in SUGO その3
2015年4月12日 マツダファン東北ミーティング2015 in SUGO その4
レース終了後の表彰式では、クラス1チーム参加のため、昨年まであったクラス表彰は今年からは発生せず。オープン・レシプロTUNEDは2チーム参加でしたので、クラス優勝が成立しMZRasing1号ファミリア・チームがウイナーズキャップとクリスタルプレートを貰ってる光景をみて、「先着したのに・・・。ウイナーズキャップ欲しい!」と思った次第。(RQもいない表彰式だったし、悔しくって表彰式の写真は撮らなかったです。(そして後日「2015年度 マツ耐ジャパンツアーシリーズ賞 ポイント結果表(第1戦終了時点)」を見て唖然となるのですが・・・。それはあとで。)
完走した充実感が大きい(しかし、マツ耐シリーズポイントの着け方は「意義アリ」なのですが)”マツ耐”、次の参戦は11月の筑波(7月の九州ラウンドは、ヘルパー参加予定のJoy耐と日程バッティングのため不参加)は、クラス表彰の成立度合いから、オープン・レシプロTUNEDで参戦しようかと思う次第です。