
19 第222回

「皆さん、こんにちは(^^)夏休みは初日の8月10日。とりあえず、お天気は大丈夫みたいですね( ´ ▽ ` )いかがお過ごしでしょうか?」

「少し早いんですが、今夜はちょいと出ますので先に上げさせてもらいます第222回!」

「今回は、予告通り模型講座シリーズ。梅雨がグズグズしていたので、休止していたんですが、7月後半に晴れ間を見ながら突貫制作( ̄∇ ̄)」

「ではでは、恒例の3編構成でお送りします。お付き合い下さい♪(´ε` )」
さて

「時は7月頭。7月は2週連続で帝都は秋葉原に進出していたアイルトン陣営。その1度目に行った際に、今回のお題を選定し、お持ち帰りしました」

「え〜と、確か……」

最近名前を変えた、平成最後の赤いファミリアの後輩と行った時っすね(^^)

定価が高く、「秋葉原の模型屋さんで1番安い所ねぇかなぁ?」と徘徊していると、ありました(爆)最安値¥2900!!

「新品で、コレ以上安くしろ!とは、さすがに言えませんよね(笑)」
今回のお題は……

イタリアは、イタレリ製の1/24スケールモデル。アウディ クワトロ ラリー(^з^)-☆
アウディ クワトロ。

1980年のジュネーブモーターショーで、アウディブースにて発表されたのが、アウディ クワトロ。当時「技術革新による前進」を全社的なスローガンとして挙げていた、アウディの最先鋒モデルとして世に出される事となったモデル。

「この車の最大の特徴は、駆動方式。アウディは、独自に開発した4輪駆動システム「クワトロ システム」(Quattro Drive Train)を80系のボディーに搭載」

それまで、世界ラリー選手権(WRC)などのモータースポーツ界では2WDが当たり前の時代。

特に、ミッドエンジン車や、リアエンジン車などが幅を利かせていた時代でもあり

前輪駆動の車を無理やり、ミッドシップ化してしまうメーカーまで現れました。

4輪駆動と言うと、軍などで使われる軍用車や

今で言う、↑SUV的なイメージが現代より強く「4WDのスポーツカー?あり得ないでしょ?そんな車」と言うのが、世界的共通認識でもありました。

当時の一般的な4WDと言うと、悪路での低速走破性に重点を置いた2駆/4駆切り替え式のパートタイム方式が主流で、4輪駆動状態だと前後輪の内輪差により、スリップが発生する為、舗装路での高速走行には不向き。

対するクワトロシステムは、前後の回転差を吸収する為にセンターデフを採用。高出力を4輪へ分散し、舗装路&末舗装路での走行性能向上を可能にした、フルタイム方式でありました。
「4WDで、スポーツ走行は絶対に無理!」

そんな、世の中の常識をひっくり返したのが、このアウディ クワトロと言う車。1981年には、世界ラリー選手権に実戦投入。初陣のモンテカルロ・ラリーでは、リタイアとなってしまうものの、2位以下に6分以上の大差をつけて独走を披露。

当初こそ、チマチマとトラブルが発生しましたが、第2戦のスウェーデン・ラリーで初優勝。

「スタート前までは、散々な事を言われていましたが、終わってみれば後続に大差をつけての圧勝」

翌82年には、破竹の勢いでシーズンを席巻!アウディ念願のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得!!

もはや、「4WDじゃ勝てない」ではなく、「4WDじゃなければ勝てない」の時代に突入となり……

ハンヌ・ミッコラ

ミシェル・ムートン等の「クワトロ使い」達のドライブで、既存の2輪駆動スポーツモデルを駆逐。おびただしい数の勝利を挙げて、1983年にはハンヌ・ミッコラがドライバーズ・タイトルを獲得(^^)

唯一、クワトロに対抗出来たのは「ミッドエンジンの申し子」ランチア ラリー 037。

84年には、マニュファクチャラーズ&ドライバーズ・タイトルの2冠を独占!アウディにとって、2度目のメイクス・タイトル獲得でもありました。

ただ、シーズン後半にアウディ撃墜の為に送り込まれる虹色のライオンが、翌85年にシーズンを席巻するとは、誰も想像していませんでした。

85年には、最終兵器スポーツクワトロS1がデビューしますが、こちらはまた後で(笑)

それまでの非常識を常識に変えて、見事4WD革命を成功させ、その後のスポーツカーの在り方をも変えた、偉大な1台。今回は、アウディ クワトロ ラリーをカタチにします( ^ω^ )

1/24スケールのプラモデルとしては、初めてとなるヨーロッパ製。イタリアのイタレリと言うメーカーさんになりますね(^^)

説明書は、2種類。日本語版と、ヨーロッパ仕様。ですがね、どちらも印刷が潰れていて、なんて書いてあるか読めない(爆)

特徴的なワークスカラーである、アウディトリコロールはデカールで再現みたい(^∇^)

部品はこんな感じ。パーツ点数は少なめっすね( ^ω^ )

早速、開けてしまいましょう!

ちなみに、自分アイルトンはクワトロ大好き!!タミヤ製も数台作りました(笑)

ボディーは、思っていたよりもシッカリ肉厚。タミヤっぽい造形ですね(驚)

ただ、よく見ると「さすがは、イタリア製だわ……」と思う箇所多数。ホイールアーチ歪んでるし(笑)

ルーフ付近も、パーティングラインは良いとして、微妙に波打ってるのか?挙句、謎のサンルーフっぽいのが透けてるし(爆)

「聞いてはいましたが、やはり向こうの雑把は、日本人の比ではありませんでしたわ(笑)」

まぁ、やりましょう。修正から(笑)

あっちら、こっちら、削りに削り……

モールドもかなり甘いので、彫り直して……

腹周りの部品達。「カチ」っとした感じではなく、「グニャ」っとした感じ。

唯一は、無駄にメッキ処理されてないのが救い。メッキ剥がし用のコーラの在庫が無くて(笑)

シャーシ周りも、バリバリ削って修正。

ホイールも、期待を裏切らないレベルでバリが多数あるので、シッカリ処理します。「だいたい、スポーク部分に普通バリ無いだろ!?」って(笑)

そして、ジャブジャブと洗車(^∇^)

拭き取り、乾燥後に治具組して……

サーフェーサーを吹いちゃいますが、続きはまた次回( ̄∀ ̄)

「次回は、塗装&デカール貼り編をお送りします( ^ω^ )」

「今夜、日光でお会いしましょう」

「お付き合いありがとうございました〜♪」