
2025年 第15回

「おはようございます、こんにちは、こんばんは。2月も最終週、世間は3連休は2日目の日曜日を迎えた今日この頃。皆さん、連休は満喫しておられるでしょうか?」

「昨日は休出で仕事でしたが25日火曜日は休みにし3連休化に成功したアイルトン。「行きたくないので休みますよ!」「OK🙆♀️」の流れはホワイト職場の証!」

「本日のアイルトンの予定。「免許更新に行く」以上になります。」

「今だかつて金色を切らした事がないのです。更新直前に青確定になるような事は致しません!!」
さて

「とある先日。ネットの海をフラフラ徘徊し暇と言う時間を海底に沈めていたアイルトン。数年前から買うタイミングを見計らっていた代物を発見し頃合いかと思い遂にポチっと注文する事にしました。」

「が、ちょいとやり取りで問題発生。心は広いけど気は短いのでメールでのやり取りは時間がかかって効率が悪い。直電する事にし…」

「ドク、日本の製品は最高だぜ。」

と言う訳で数日後に到着

「今回ポチッとしたのはウイスキーですね。アイルトンがこよなく愛するサントリーオールドの通称"バードボトル"の筑波万博記念ボトルです。」

高度経済成長期に狂ったように売れたかつてのドル箱ウイスキーがオールド。昭和15年(1940年)紀元2600年を祝うこの年に誕生しましたが戦争の激化により製品の一部は帝国海軍に納入されていたらしいのですが一般販売は戦後の昭和25年1950年となります

「人気絶頂期の70年代から80年代にかけては出荷本数は1億3000本、ケース換算で約1000万ケース。缶ビールや缶チューハイじゃないですからね!」

「その頃の成人男性の1人当たりの消費本数が6本以上と言うデータがあるようで。とは言え今となっては過去の遺物。あるきっかけで衰退する事になってしまったんですね。」

「80年代頭に製造レシピと言うか内部資料が流出。その内容が問題に発展してしまい…」

「構成原酒としてモルトウイスキー27.6%、グレーンウイスキー45.1%、割水26.1%。まぁここまでは全く問題ないのですが…」

「ここに甘味果実酒0.8%、リキュール0.4%、カラメル0.6%と「何ですかコレ?」と言う添加物が並びますが問題はグレーンウイスキー。今のグレーンウイスキーとは違い当時は無色透明の穀物アルコール、飲料用エタノールと言う本来であれば添加物になる代物を使用。」

「無色透明なので当然色はありませんのでモルトウイスキーと合わせると配合比的にモルトウイスキーの色がメチャ薄くなってしまいます。実際は4分の1しか原酒が入っていない訳なんで味や色味が合う訳がなく先の甘味果実酒、リキュール、カラメルなどで調整しちゃっていたらしいのですね。」

「まぁ売れるからってドンドン出してきゃそもそも原酒不足になりますよね。ウイスキーなんて作ったからってすぐ出せる物にはならないので。」

「と言う過去がありましたが現行品は堂々ジャパニーズウイスキーの定義に合致する美味しいウイスキーなので心配ご無用です。」

前置きが長くなりましたが今回の代物は問題が疑われていた正にその時代のオールド。ラベルには筑波万博のマークが入ります。この時代のオールドは特級表記

「昭和までは上から特級、1級、2級と原酒の配合比やアルコール度数などでクラス分けされておりオールドは1番上の特級です。」

酒クズ「御託並べてないで早く飲み比べしろや」

と言う事で味見用に保管していた秘蔵の特級ミニボトルを使い現行品と飲み比べる事にしました

現行品

人気の山崎の流れを感じる甘さ。実に甘いのが現行品のオールド。ストレートよりも水割りやハイボールにすると香りが開いて美味しい

特級品(おそらく40年近く前の代物)

固着してるのかまずキャップが開かないのでラジオペンチを使って開栓

現行品と違いワインみたいな凄く良い香り

っで味の方はと言いますと…

「まぁ何と言うか一言で言えばアルコール辛い。ウイスキーと言うよりウイスキーを添加した他の部類のお酒。例の疑惑を非常に感じる事になりましたよ。多少は経年劣化で味が変わっている可能性はありますがコレを華々しい特級ウイスキーとして売っていたらそりゃマズイっしょ(笑)って味です。」

「と言った感じで飲み比べは終了。長年味見をしたかったので大変満足。オールドは毎年年末近づくと次の年の干支ラベルが発売されるので楽しみ。」

ちなみに昨年末に発売されたのは蛇ラベルでした

「とりあえず今回買った筑波万博ボトルは開ける予定はないのでコレクション用オブジェとして余生を送ってもらいますね!」

長々と

お付き合いありがとうございました!!
Posted at 2025/02/23 06:25:30 | |
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