
今晩は・・・😊
最近、Garage 7関係のお問い合わせにお答えしている内に、またしても、「Upgradeの虫」が騒ぎだし、「木乃伊取りが木乃伊になる」・・・状態のT7です・・・😅
せめて、「みんカラ」で鬱憤を晴らして、トンデモナイ事になるのを避けるのが精一杯・・・。
今回の「症状」は、「駆動系」に発症しました・・・。
・・・キッカケは・・・「カーボンプロペラシャフト」に関する、多くのお問い合わせの過程で入手した以下の情報・・・
「こんにちは
あなたの質問は1つだけですが、答えはそれほど簡単ではありません。
CTGはCaterhamのプロペラシャフトを製造しなくなりました。
問題は、
シーケンシャルギアを使用するとスリーブが常に破損することでした。
これがあなたにとって何を意味するか:
あなたがあなたの車への深刻な損害を避けたいならば、あなたはそれを変える必要があります。
我々は、例外なく、620のプロペラシャフトと常にフォードデファレンシャルを使用します。 BMWのデフではすぐに大きな問題が発生すると思います。
ご参考までに。 ケーターハムの工場では、すべての420レーシングカーと620すべてにフォードのデファレンシャルが例外なく装備されています。
我々は一定量のCTGプロペラシャフトが在庫にあります。中古として提供する予定です。 ただし、シーケンシャルギアボックスを備えた車両は対象外です。
敬具」
・・・自分が付き合いのある専門家の内の御一人からのアドバイスの抜粋です・・・。
・・・因みに、
My7では、現時点まで、「SADEV+CTGペラ+BMWデフ」で、全く問題は起きてはいません。・・・😜

・・・但し、ご覧の様に、
Quaife搭載時代の2017年にBMWデフが損傷し、換装した事が1度ありました・・・。

・・・早く直したい一心で、その原因を究明することなく、「新品BMWデフ」に載せ替えてしまいましたが、多分、上記の、
「BMWのデフではすぐに大きな問題が発生すると思います」・・・という文言の「問題」をMy7は既に経験していたのかも知れません・・・。
・・・という事で、My7は例外としても、
「シーケンシャル+CTG製カーボンペラ+BMWデフ」・・・という組み合わせに就いては、
「イマイチ」・・・との情報を入手した訳です・・・勿論、コレは、「街乗りレベル」での話ではありませんが・・・。
・・・そこで、
「Upgrade症候群」・・・「発症」・・・🤣
以下、順番に・・・
◉デファレンシャル&LSD

・・・コチラは、My7にも現在使用中の、「Caterham仕様BMWデフ」・・・。

Fordデフが、「絶版」となった為、2010年頃からCaterhamに採用されています。
鋳鉄ハウジングで重い事と、取り付けに「ブラケット」が必要な事が難点ですが、My7では、この画像のような「強化ブラケット」を作製して、取り付け強度については万全を期しています・・・。
ですが、このデフに採用されている「TITAN製機械式LSD」は、内部の消耗が激しく、「耐久レース」の様なハードな使用には不向きである事が指摘されていました。
そこで、メンテナンスフリーなトルセンデフ等の代替品も用意されていますが、こちらは、レースなどでは、トラクション不足となる事があり、「コンペティションシーン」ではまず使用される事はない様です・・・。

・・・コチラが、「Caterham仕様Fordデフ」・・・。
・・・取り付けに「ブラケット」は不要、ハウジングも軽量、そして、選択できるLSDのバリエーションがBMWデフに比べて圧倒的に多い事等から、ディスコンとなった現在でも、「リビルト」されてコンペティションシーンでは使用されています・・・元々は、シエラ用の汎用品なのですが・・・。
My7では、先に述べたような理由で、「ペラ優先」でBMWデフを使用して来ましたが、「この先」に進む為には、「Fordデフ」・・・マストアイテムの様に思えてきました・・・😅
と言うのは・・・

・・・選択肢は極めて多いのですが、例えば、上の画像のLSD・・・。
LSDのロック率に就いては、各種の見解がありますが、My7に使用しているTITAN製LSDでは、比較的マイルドな設定で、ドライバーにとって、特に公道走行の際には扱い易い特性の様です。但し、耐久性に難あり・・・コレは、自分自身が経験した事でもあります。
そこで、「どうせ変えるなら・・・」という事で、選択肢の一つに挙がっているのが、上のLSD・・・。
・・・ザックリと言えば、「耐久性が高く、ロック率の経年変化が少ない」・・・その結果、各ドライバーの「好みのLSDの効き具合」を長期的に維持できる・・・という事になります。
勿論、無負荷時のホイールの空転を避けるための最低限のロックを維持しながら、尚且つ、ドライバー好みの設定を選択する事が可能です・・・。
この様なLSDは、BMWのデフハウジングを使用している場合、殆ど選択肢がありません・・・。
・・・かつては、「ZF」や「TITAN」等から、それなりの物が出ていましたが、それらも現在ではほぼ絶版・・・「Fordデフ」が絶版なのですから、まあ、当然ですが・・・。
しかし、
「絶版」となっても、
「リビルト」して迄使用される所に、
「BMWデフ」に対する、「Fordデフ」のアドバンテージを感じざるを得ません・・・。
自分の「使い途」からすれば、極端な言い方をすれば、「無用の長物」・・・と言えるかも知れませんが、よりエキサイティングな7になる事は間違いない上、「信頼性・耐久性」の問題が指摘されているBMWデフを今後も使用して行くのは如何なものか・・・という事ですね・・・。
・・・ですが、現状、620R用カーボンペラという物が存在しないので、
あの「レスポンシブルな感覚」は、Fordデフを使用する以上は諦めざるを得ないか・・・と考えていましたが・・・
そうではありませんでした・・・😝
◉「カーボンプロペラシャフト」

・・・現在、My7に使用中の「BMWデフ用カーボンプロペラシャフト」・・・。
ノーマル比50%軽量で、アクセルレスポンスの向上がハッキリと体感できる「大のお気に入りアイテム」です・・・。
以前に、Fordデフをインストールしようとした際にも、「カーボンプロペラシャフト」を使えない事・・・
『シーケンシャル+Fordデフ用のカーボンペラ』は、その時点で製造されていませんでした・・・が、「BMWデフ」を続投させた要因の一つでもある位です。
・・・その件については・・・
https://minkara.carview.co.jp/userid/2045811/blog/41517524/
・・・上のリンクをご覧下さい・・・。
しかも、このサプライヤーは、既に全てのカーボンペラを製造していません・・・。
ですので、「カーボンプロペラシャフト」・・・現在では、入手はほぼ不可能・・・。

・・・BMWデフをFordデフ以上に頑強にシャシーに搭載する為に、ここまでヤッて、「BMWデフ用カーボンプロペラシャフト」を使用して来た訳ですが、そこへ最近、上掲の様な、
「良くないお知らせ」が入って来た訳です・・・。
・・・因みに、「カーボンシャフト」自体に問題がある訳ではない様で、「シーケンシャル用カーボンペラ」のスプライン部分に問題がありそうです。
自分は、この点について、別の国の「カーボンペラ」の専門家に尋ねておりました・・・
「異常」ですね・・・自分も・・・😅
すると、
「その部分の損傷は、以前に報告されている・・・ギアボックスとペラとの接合部分のスプラインの焼き入れに問題があり、カーボンシャフト自体の問題ではなかった」
・・・との事。
・・・ソレなら、「接合部分」に問題のない「カーボンプロペラシャフト」を造れば、まさに「完璧」・・・😆
という事で・・・

・・・既に現在、この様な状態・・・。
・・・今回、検討中の「カーボンプロペラシャフト」は、現在使用している物と寸法等はほぼ同じですが、リアのフランジがFordデフに対応している点が異なります。
・・・そして、決定的なのが、「強度」・・・。
実際には、「ペラ以外の部分」が耐えられないので完全にオーバースペックではありますが、従来、市販されていた、Caterham用カーボンペラと比較して、「数倍」の出力に対応しています・・・まさに、「大好物」・・・😍
・・・という事は・・・
「SADEV+特注カーボンペラ+Fordデフ」
・・・という
「理想的な組み合わせ」が、「可能」・・・という事になります・・・。
・・・まさに、
「完璧」・・・。
・・・自分の知る限り、ココ迄ヤッている7は、世界的にもほとんどいないと思います・・・普通は、「特注カーボンペラ」は使いませんからね・・・。
・・・という事で、「Caterham・・・雑感78」・・・G7関連の応接中に発症した、「Upgrade症候群」・・・「駆動系」・・・のお話でした・・・。
Garage 7のお陰で、
「普通は知らなくて良い情報」が耳に入る様になり、「大迷惑をしております」・・・😅
・・・他にも、SADEVやQiaifeに関する情報や具体的なLSDの銘柄等、触れたい話題は沢山あるのですが、長くなり過ぎましたので、この辺で失礼致します・・・。
・・・皆様、どんどんUpgradeして参りましょう・・・😂
・・・では、また近々・・・😉
Posted at 2021/05/16 19:00:00 | |
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