今晩は・・・😉
My7・・・「Upgrade2022」・・・「駆動系」・・・。
・・・昨日の、「概要」に続き、今回は、「LSD」に関して、「私見」を少々・・・。
冒頭の画像・・・「Upgrade2018」・・・完了時のモノ・・・
当時は、エンジン・ギアボックス等を文字通りフルチューン致しましたが、「デフ」に就いては、「R500純正BMWケース+TITAN LSD」仕様のままでした・・・その時点では、「満足」しておりましたが、今から見れば、「重大な妥協」・・・でした・・・😖
マウンティングに就いては、かなり工夫しておりましたが、その後、「BMWケース」内の「TITAN LSD」の重大な欠陥や「ドライブシャフト」の強度不足等の情報を得ました・・・My7の様な乗り方やサーキット走行を趣味で楽しむレベルでは、「実害」は殆どない事・・・ではありますが・・・😅
・・・とは言え、「最強のロードゴーイング7」を目指す以上、「進化」は既定路線ですので、今年も、「かなり無理をする予定です」・・・🤣
・・・長くなりますので、本題に・・・
★Caterham 7用Differential Housing★
Caterham 7用のDifferential Housingには、「BMWケース」と「Ford Sierra 7”ケース」とが存在します・・・「ケース」に就いては、どちらも、「実用上の問題はない」・・・という事を先に申し上げておきます・・・。
・・・ですが、「どちらかを選択するなら」・・・「Ford Sierra 7”Housing」を選択するべきである・・・という事に就いては、前回、ご説明致しました・・・。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2045811/blog/45818023/
(Caterham・・・「Upgrade2022」・・・「駆動系/概要」。)
・・・その点を踏まえた上で、ココでは、「Ford Sierra 7”Housing」用のLSDの内、「定評」のあるものに就いて、幾つかご紹介致します・・・。
★Caterham 7" Differential用LSD★
・・・「詳述」すると、キリがありませんので、T7が実際に走行させた事のあるモノ、もしくは、実装している経験豊富なユーザー方からのレヴューを得られたモノ・・・の内、比較的、「特徴のあるLSD」に限定して、ご報告致します・・・。
・・・上の画像は、現在、日本の正規輸入元のカタログ(本国と同様)に掲載されている、「Ford Sierra 7”LSD Final 3.62Assy」です・・・。
・・・しかし、コチラは、現在、本国で「製造中止」となっており、実際には販売されておりません。
しかも、内蔵されているLSDの詳細な仕様はおろか、「製造元」も不明のままカタログに掲載されております・・・多くの部品を「外注」で搭載するのはCaterhamの常套手段ですが、まさか、「LSDのサプライヤー」が不明のまま「アッセンブリー」を販売していたとは・・・少し驚きました・・・😅
・・・ですので、現在、620R等の「Ford Sierra 7”」デファレンシャルギアボックス搭載車のオーナーさん方は、一度、中を開けてみると良いかも知れませんね・・・大抵は、Quaifeが使用されているようですが、自分が試乗した620Rは、デフの効き具合からATBだった様な気がします・・・🤔
・・・それはさておき・・・以下は、「WESTERMANN-MOTORSPORT社」のカタログからの情報と海外の知人たちから報告された内容をまとめたものです。
(画像は、WESMOのサイトから借用)
●Quaife ATB Differential
・・・コレは、一番有名なATB(トルセンデフ)です。
メンテナンスや破損を心配したくない場合は、ATBが最適だそうです・・・ノイズも殆ど発生しないとの事。
但し、アグレッシブな走行やレースシーンでは、「ロック率の低さ」故に、リフトした内輪が空転する場合があります・・・その分、扱い易く、メンテナンスサイクルも長く、ロードカーには人気がある様です。価格も、機械式LSDよりはリーズナブルです。
・私の個人的な印象では、「扱い易いがヌルイ」・・・という感じですね。「TITAN LSD」と似ています・・・耐久性は段違いでしょうが・・・。
●Tran-X Limited-Slip Differential
・・・コチラは、Quaifeがリリースする、「機械式プレートタイプLSD」です。
先のATBよりも遥かに高いロッキングパワーがあり、また、ランプ角やプレートの設定変更も可能。
90年代の「Ford Motorsport LSD(ZF)」がディスコンとなった後、多くのRacing 7で使用された実績品です。
しかし、プレートの摩耗が多い事、オイル管理がシビアな事等が指摘されています・・・。
・コレは、多分、乗った事がある・・・のですが、断言はできません・・・。
ただ、ストレートでも、「直ドリ」・・・バリバリでした上、「Quaife製」と聞いておりましたので、多分コレかな・・・という感じですかね・・・。
「いかにもLSD」・・・という印象でしたが、メンテナンスサイクルが短いのはどうかと・・・。
・・WESMOのHPをご覧になればお分かりになりますが、上記の2品・・・「格安」ですね・・・。
・・・で、お次が、「本命」・・・。
●WESMO LSD for 7" Differential
・・・コチラも、WESTERMANN-MOTORSPORT社がリリースするLSDですが、「コンペティションシーン」では、最早、このLSDの一択・・・という事の様です。
ランプ角は、30°/45°から選択が可能で、これは好みによるようです・・・WESMOのRacing 7では、30°が「基本」の様ですが、45°でも、「空転」の問題は、ほぼ無いそうです。
90年代の「ZF LSD」は、最高の実績品でしたが、最早絶版です。また、元々は、「Ford Sierra 7”」用・・・というだけあって、プリロードが高過ぎる為、Caterham 7用には、再構築が勧められておりました。
もし、現在でも、「ZF」をご使用なら、当方で、「プレート」のスペアを御提供は出来ますが、「ZF」のシングルプレートに対して、「ツインプレート」で伝達トルクを倍増させた上に、Caterham 7用に適正なプリロード設定を行っているこのLSDが選択肢に入るなら、迷う余地は全くありません・・・。
・・・実は、このLSDは、ある著名なエンジニアのデザインしたモノで、WESMO以外でもこのLSDを扱うサプライヤ-は、多く存在致します・・・あまり、「大声」では言えませんが・・・。
・・・以下に、ユーザーのレポートを御紹介させて頂きます・・・。
◎「私は、このLSDを初めて使用した際、スタート時に、車のエンストを防ぐために、一定の始動回転数を従来の2倍にする必要がありました。以前は4000〜4500 rpmで起動する必要がありましたが、現在は定期的に8000rpmが必要です。これは、両方の車輪がロックしてグリップしていることを明確に示していますが、過去には1つの車輪が滑っていたに違いありません。」
◎「ケーターハムは、限界でのパワーオーバーステアを減らして、コーナーをより速くネゴシエートすることができ、車のハンドリングを向上させました。もう1つの機能強化は、スタンディングスタートからの加速の大幅な増加でした。
このLSDは、現在入手可能なSierra7インチLSDの少なくとも2倍のトルクを伝達することができます。使用中のノイズ(NVH)も最小限に抑えられます。
4年間のレース/テストでは、静的プリロードはドロップオフなしでまったく同じままでした。」
・・・今まで、このLSDを批判するレビューを見た事がありません・・・。
・・・My7では、既に、この「定番品」の導入を決定しておりますが、LSDの「ガツン」という効き具合と、アクセルオフでのターンインのスムースさ、そして圧倒的な耐久性(=ハイコストパフォーマンス)の点から採用を決めました・・・。是非、改めてレポートしたいと思います・・・。
・・・これ以外にも、国内外で、「優れたLSD」は存在しますが、「Caterham専用」にデザインされた物ではない為、あの「超軽量な車体+ハイグリップタイヤ」に使用するには、「再構築」が必要なのです・・・。
・・・国内では、「O社」、海外では、「D社」等、「LSDのサプライヤー」としては一流でも、「Caterham 7用LSD」を製造し、データ収集までしたメーカーではないのですね・・・その様なサプライヤーに「特注」すれば、素晴らしいLSDを製造可能だと思いますが、現実的ではありません・・・。
・・・既に、「最適解」が確定している以上、My7には、件の「最強LSD」を搭載する予定でおります・・・。
・・・十分にお伝えする事は出来ませんが、要点を申せば・・・
「現在、レース或いはスポーツ走行用のCaterham 7用LSDの決定版は、確定している」
・・・という事の様です・・・。
・・・個人的には、ZF、TITAN、Quaife搭載車両の「試乗」・・・位しか経験がありませんが、皆が絶賛するLSD・・・是非ともテスト&レビューを行いたいと思います・・・ああ、楽しみ😝
・・・と言う訳で、”Caterham・・・「Upgrade2022」・・・「駆動系/LSD」。”・・・現行の有名どころのLSDの御紹介でした・・・。
・・・では、皆様、また近々・・・。