お早うございます😊
My7・・・今後のテーマとして、
「駆動系のUpgrade」を検討している件に就いては、再三お伝えしてある通りです。
◉現在のMy7
先ず、現状の再確認を・・・
「SADEV+CTGカーボンペラ+BMWケース+TITAN LSD+ワンオフブラケット+ワンオフストラット+R500用ドライブシャフト」
◉今後の計画の推移
1案・・・当初は・・・
「SADEV+ワンオフカーボンペラ+Sierra 7インチケース+Tracsport ULTRA LSD(ファイナル3.92)+ワンオフデフストラット+420Racingドライブシャフト」・・・
「最強仕様」
2案・・・次に・・・「
SADEV+CTGカーボンペラ+BMWケース+Tracsport ULTRA LSD(ファイナル3.92)+ワンオフブラケット+ワンオフストラット+R500用ドライブシャフト」・・・
「ハイコストパフォーマンス仕様」
・・・の2案がありました。
1.は、「最強」ですが、コストもさることながら、
作業時間が非常に掛かります。各パーツを複数のサプライヤーに個別に発注する必要がある上、順序立てて「コレに合わせてコレを製作、その次は・・・」という具合で、1度に全てのパーツが揃わない。
My7では、現在、LSDに「危険信号」が出ておりますので、「作業の長期化」はなるべく避けたいのです・・・。
・・・そこで、「最短距離」という事で・・・
2.を実施する心算でした。コレなら、
「LSDの換装」のみで、完成します・・・しかも、パフォーマンス的には、十分。そう考えていた訳です。
現在のMy7では、Sierraケース仕様に対して、ハッキリと劣る点は、「LSD」のみですので、コレでも十分・・・と言う訳です。昨日迄、この「2」の案で実施する心算でした・・・。
◉2021年6月29日・・・転機
・・・以上の様な状態でしたが、その前に、以前に故障したまま保管していた「1基目のBMWデフアッセンブリー」・・・コレを簡単にCheck致しました。
それが、冒頭の画像です・・・。

・・・OILも入れたままの状態でしたので、まずはOILを排出。

・・・輩出したOILには、かなりの鉄粉が混入していましたが、それよりも問題だったのは上の画像・・・
「鉄粉」ではなく、
「金属の破片」がケース内に散乱し、OIL受けにもご覧の通り・・・。
既に、
「役了」のデフですので関係ありませんが、単なる経年劣化ではありえない状況です・・・。

・・・内部はやはり、
「TITAN LSD /Caterham OP」が入っておりました。
それを仔細に点検してみると・・・

・・・何と、
センターピニオンの数ヶ所が欠損、その破片がケース内に散乱し、一部はプレッシャーリングのカム部分に噛んでいる状態・・・コレでは走行不能になるのも当然ですね・・・。
・・・という事で、2017年のデフトラブルの原因は大方判明しましたが、TITAN LSDでも、ココ迄破損する事はレアなケースです。
LSD機能の低下やチャタリングの増加を見過ごして放置すると、こうなるという事でしょう。皆さん、「早目の対策」を強くおススメします・・・My7の様になれば、既にケースも再利用はほぼ不可能ですので、Assyでの交換という事になりかねませんので・・・。
・・・そこで、以前の記憶や各種の情報から、現在のMy7(2基目のデフアッセンブリー)の状態について見てみると、
1基目の全損時の「10歩手前」・・・という印象です。
チャタリングの増加、低速コーナーでのパワーロス・・・典型的な、LSD機能の低下状態。但し、「故障」と言うレベルではありません。敢えて言えば、OH時期、という印象です。
・・・ですので、上記の「2」案を実施するのには良いタイミングだったのですが、その件に関して、Factoryと相談しました所・・・
「2案では、ドライブシャフトはBMWケース用のR500用を使用する事になる。コレはダメ。強度不足で危険なレベル。実は、620Rのドライブシャフトも全開走行では危険なレベル。既に、その検証も済んでいる。
現在、十分な強度を持っているのは、420Racing用ドライブシャフトのみ」
・・・との事。
同じ事を海外の専門家達も言っておりました・・・。My7では、「妥協」を極力排して、「納得のゆくMy7」の製作をテーマにしておりますので、この様な情報を得た現在では、上記の、「2」案・・・採用する訳には行きません・・・。
必然的に、「Sierraケース」の採用が決定いたしました・・・。
・・・その上で、「なるべく早期に完成させられる完璧なドライブトレイン」の製作の必要性が明らかになりました・・・。
・・・その際、「1」案は、「完璧」なのですが、時間とコストが掛かり過ぎる為、現時点では厳しい状況・・・そういった思案の結果・・・
◉My7・・・駆動系Upgrade2021
・・・の、現時点での、「最有力案」は・・・
3案・・・「SADEV+620R用強化プロペラシャフト(Caterham OP)+Sierraケース+Tracsport LSD+420Racingドライブシャフト+ワンオフデフストラット」
・・・であろう、と考えております。
大好きな、
「カーボンプロペラシャフト」・・・コレの単品製作には、やや手間が掛かり過ぎますので、「今後の課題」として保留しておき、まずは、上記の仕様で作業を行う心算でおります。
・・・「特注カーボンプロペラシャフト」は、「オーバースペック」なアイテムですので、実用上、「マストアイテム」と言う訳ではありません・・・私自身の、「自己満足」の為のパーツ(しかし、ソレが大事)ですから、「今後の楽しみ」としておきます・・・また、
「3案」で駆動系を構築すれば、
「1案」へのUpgradeに必要な物は、「ワンオフカーボンプロペラシャフト」のみとなりますので、決して、遠回りと言う訳ではありません・・・。620R用強化プロペラシャフト自体、「フルレース仕様」のパーツですのでそのまま続投する可能性もあります・・・また、然程、高価なアイテムでもありませんので、今回は、コレを使用してみる事と致します・・・まあ、「カーボンプロペラシャフト」の良さも十分に体験済みですので、620R用強化プロペラシャフトに不満がなければ、「ワンオフカーボンプロペラシャフト」は、今後も不採用となる可能性も大です・・・。
・・・以上が、「現時点での企み」なのですが、今回、使用予定のパーツに就いて簡単に触れておきます・・・。
◉プロペラシャフト

「PROPSHAFT SADEV GEARBOX FORD DIFFERENTIAL S3」
耐久レース等に使用される、「強化プロペラシャフト」です。
◉ドライブシャフト

「DRIVESHAFT S3 LH 420 RACE SEQUENTIAL GEARBOX」
耐久レース用の強化ドライブシャフト。コレは、左用。左右で長さが違います。
識者によると、現在、Caterham用のドライブシャフトとしては、「唯一合格点を与えられるドライブシャフト」・・・との事。
因みに、同じアプリケーションに適合する、ドライブシャフトの1.5倍以上の価格です・・・かなりの「差」があるのでしょうね・・・。

「DRIVESHAFT S3 RH 420 RACE SEQUENTIAL GEARBOX」
・・・コチラは、右側用・・・。
・・・そして次は、今回のUpgradeの「キーポイント」でもある、LSD。
◉LSDユニット
LSDに就いては、好みや用途により、選択肢は無数にあります・・・その内、以前から、注目していた物を少々・・・

・・・コチラはドイツ製、Sierraケース、BMWケース、それぞれに対応した「高級品」がリリースされており、その評価も抜群ですが、注文に応じて、カスタムメイドされており、大変高価です。
しかし、「品質」は、最高との事。GTカー、ツーリングカー、フォーミュラレーシングカー・・・その他、最高のステージで実績の有る、いわば、「ハイエンドLSD」だとの事・・・フィーリング・耐久性・・・どれをとっても、「完璧」だそうです・・・。ただ気になるのは、Caterhamでの採用例が少なく、「Caterham用の実績品」と呼べるほどのデータが揃っていない点ですが、「現行最高のLSD」の一つと言えそうです・・・。
もし、コストに制約がなければ、ココで「7専用LSD」を作らせれば、「最高」でしょうね・・・。

・・・国内にも、良さげな物が幾つかあります。
コチラは、OS技研の「スーパーロック LSD」・・・。
他車種で実績の有る製品で、構造的にもユニーク、耐久性にも優れ、且つマイルドな効き方で、アクセルオフでのコーナーリング時等には実にスムース。でありながら、いざとなれば、100%ロックも難なくこなす、素晴らしいLSDだそうです。
少し気になるのは、やはり、Caterham用アプリケーションでの実績がない事。
My7がお世話になっている方も、「もし可能なら、OSで7用に特化した仕様で作ったら面白そう」・・・と話していらっしゃいました。
但し、
Caterhamに使えそうで現在ラインナップされているのは、BMWケース用のみ・・・この時点で、My7での採用は見送りました・・・。
特注品にも対応してくれますが、コストは跳ね上がります・・・既に、その情報も入って来ております。
ソコソコのパワーの7で、BMWケースを使用している方にはおススメ出来そうですね・・・。
但し、BMWケース対応のドライブシャフト(というより420Racing用以外の全てのドライブシャフト)に欠陥が確認された以上、「最強」のCaterham7をターゲットにする上では、Sierraケース用の製品がリリースされていないLSDは、選択肢に入れる事は出来ません・・・。

・・・
そして、コチラが、今回、My7に採用予定の、「 LSD」・・・。
これは、そもそも、且つてのRacing7の定番品であった「ZF-LSD」を研究した上で開発されたLSDです・・・。
特筆すべきは、他のLSDの様に、
「Sierraケース対応だから7にも使える」、「BMWケース用があるから俺のにも合うかも・・・」と言う様な「適合」ではなく、最初から、「競技用Caterhamの為の専用LSD」として開発されている点です・・・。
他社製品では、更に斬新なメカニズムを持った製品やユニークな製品も多数あります・・・そして、それらをテストして、比較して・・・というのは、大変面白い作業だと思いますが、その作業を散々繰り返し、日本製からドイツ製、イギリス製等々、世界中のLSDを知り尽くしている「大多数のサプライヤー」や「有名レーサー」が、結局、このLSDを自社や自分のRacing7に採用している・・・この事実が、My7にこのLSDを採用する1番の理由です・・・。
・・・つまり、「最高の実績品」・・・ということです・・・。
・・・実際には、そこまでシビアに突き詰めなくても、例えば、ATBやトルセンでメンテナンスフリーを狙うと言う様な用途もありますし、好みのブランドだから選ぶというのもアリだと思います・・・また、走行ステージや車種も千差万別ですので、最後は、「好み」で決めればよい訳です・・・。
・・・いずれにせよ、「唯一の正解」・・・という物はない様な気がしております・・・。
・・・ただ個人的には、「最高のパフォーマンス」を一応の目標にしておりますので、「1番強い7が使用しているLSDを使いたい」・・・というのが、個人的な感想です・・・。
・・・その点では、現在、「レースシーンで最速の7」の主流である、このLSDが、My7用としては、「第1候補」・・・となる訳ですね・・・。
世界中で、1番、「実績」のあるLSD・・・使ってみたいんですよね・・・🤤
・・・と言う訳で、My7、今回、
「超ハイスペックカーボンプロペラシャフト」だけは、今後のテーマとして保留する事と致しましたが、そのベースとなる、
「最強ドライブトレイン」に就いては、ほぼ、完成させる事が出来そうです・・・。
・・・以上、最新の情報により、再度の変更を余儀なくされた、
「Upgrade2021」・・・「予定変更」・・・のご報告でした・・・。
・・・では皆様、また近々・・・