路武さんのレースィング講座(解答の巻）

カートオフミの興奮とアルファのかほりがまだ鼻の奥に残る
今日この頃、こんな事を以前やってたので早速解答！























なぜクラッシュした車両が勝利してしまうレースが起きてしまったのか？
(画像の車両とは関係ありません）

















レースはコントロールライン、つまりゴールラインを越える事で順位が決まります。
トップでコントロールラインを通過後にクラッシュしてしまったので
記録上は１位となります。

そして、赤旗が出た周回の前の周回の順位で順位が決定されます。
前の周の記録を元に順位が決められた為、クラッシュしてもリタイア扱いにはなりません。
そして、レースにはレース成立の参加台数や周回数が決められています。
大体のレースでは規定周回数の75パーセントがレース成立周回数となります。
そのレース成立周回数を越えていたのでそこでレース終了ともなってしまったのでした。

今回の場合、クラッシュの度合が大きかったので即刻赤旗中断となり、クラッシュした選手はある意味ラッキーではあったのです。
優勝できてしまったのですから。




この説明でわかったでしょうかね。


ちなみにアイルトン・セナはこのルールのおかげで逆にトップに立ったのに優勝が認められなかった、幻の勝利という例があります。

アランプロストを抜きトップに立った瞬間、豪雨により赤旗レースストップ。
しかし、その前の周回では１位はアランプロストだったので、たとえ周回の途中でトップに立ってもそれは記録には残らないのです。
つまり、周回の90パーセントをトップで走行してもコントロールラインをトップで通過しない限り記録には残りません。

ま、このセナプロの例は当時Ｆ１を統括していた御偉いさん(フランス人）がプロスト(フランス人ですね)を勝たす為に赤旗を出したのでは・・・と言われています。


しかし、クラッシュしたのに優勝って考えられない気がしますが、レースとは奇怪なルールが存在していたのです。