YXS10のブログ一覧

タクシー上がりのコンフォートシリーズが自家用車として短期間で2台も納車されたと知り、気になっていたので見せてもらいました。

コンフォートシリーズの自家用はコンフォート教習車のガソリンMT車が多く、タクシー仕様は珍しいです。

1台目は工場長さんのコンフォートです。

2005年式のYXS11型で、グレードはスタンダードデラックスパッケージのAT車です。

ボディカラーはスーパーホワイトII（040）です。

当車は静岡県内のタクシー会社で使用されていた車両になります。

同グレードはスタンダードをベースに内外装を少し豪華にしたグレードで、デラックスではないため、グレードエンブレムは非装備で、リアガーニッシュもメッキではなくシルバー塗装となります。

当世代のLPG車は低排出ガス認定を受けていないため、認定ステッカーは貼られていません。
ただし、MT車は平成22年燃費基準を達成しているため、緑色の燃費基準達成ステッカーが貼られます。

ドアハンドルは教習車のデラックスがメッキなのに対し、デラックスパッケージはスタンダードと同じ無塗装となります。

ドアモールは教習車とSGにしか設定されていませんが、当車は特注で装備されています。

ホイールキャップは標準装備ですが、素のスタンダードでもオプション装着可能です。

フロントフェンダーには当世代からサイドターンランプが装備されるほか、タクシー時代の社番が残されています。

フロントグリルはシルバー塗装です。

カラードバンパーはオプションで、素のスタンダードには設定がありません。

フォグランプは当世代よりクリアレンズで、カラードバンパー選択時にセットで装着されるほか、単独装着も可能です。

フェンダーミラーは大型電動リモコン黒色タイプが標準ですが、当車はメッキタイプが装着されています。
素のスタンダードは黒色手動タイプが標準となりますが、リモコン黒色タイプ、リモコンメッキタイプもオプション装着可能です。

トランクリッドには新車時納車元の静岡トヨペットのステッカーが貼られているほか、火花防止装置、スパレスター装着車のステッカーも貼られていますが、こちらは現オーナーがネタで貼ったもので、実際には装着されていません。

屋根にはタクシー時代のまま無線アンテナが装着されています。

当世代よりハイマウントストップランプがLED化されているほか、リアトレイには空気清浄機のエアピュリファイヤーが装備されています。

エンジンは直列4気筒OHV LPGの3Y-PEです。
タクシー上がりのため、だいぶお疲れの様子です。

バッテリーは55D26Lが標準ですが、当車は95D26Lが装着されています。

コーションラベルです。
エンジンルーム内に装着されていたコーションプレートに代わり、当世代より助手席側Aピラーに装着されています。

トランクルームです。
LPG車なので奥にはガスタンクが鎮座しています。

当世代まで側面の内張りは装備されておらず、鉄板むき出しとなっています。

ハイマウントストップランプは当世代までバルブ式で、2004年以降はLED式となります。


フューエルリッドオープナーはトランクルーム左側に装備されています。


仮免許プレートホルダーに挿入されたプレートには「仮免許練習中」ではなく「本免許満喫中」の文字が。

オーナーがコンフォートを買ったら絶対にやりたいと温めていたネタで、看板業者に特注して作ってもらったこだわりのアイテムです。

実際にこの文面のプレートを装着して旅行に出かけたところを目撃され、Twitterでも話題になりました。

お互いの車両を一通り見せた後、試乗させてもらいました。
3Y-PE+5MTの組み合わせは初体験ですが、静かでギアをつなぎやすく、乗りやすい印象でした。

クラウンコンフォートの3Y-PE+コラム4MTでは発進に手間取り、エンジンを結構回さないといけなく正直乗りづらかったですが、同じエンジンのMT車でもミッションの違いでここまで変わるとは思いませんでした。

動力性能では1TR-FE、1TR-FPEを搭載するTSS系や当世代のガソリン車である3S-FE搭載車に劣ります（3Yの後に1TR搭載の愛車に乗ったら違いは歴然）が、運転しやすくエンジンがシンプルかつ頑丈なので整備性、耐久性に優れ、速さを求めなければ3Yという選択肢もアリだと思いました。

最後に愛車を並べて記念撮影です。

河内飛鳥さん、貴重な車両をお見せいただきありがとうございました。
コンフォートは今までに数台見学させてもらいましたが、今回初めて知ったことも多く勉強になりました。

外装の次は内装を見ていきたいと思います。

内装も納車時から手を加えられておらず、オリジナルの状態を保っています。

エアバッグは2002年以降標準装備されています。

オーディオは教習車時代から非装備のままとなっており、音楽再生時はポータブルスピーカーを使用します。

オドメーターは撮影時点で13万km台です。

1年前に9万km台で納車されており、自家用にも関わらず1年で4万km走ったことになり、田舎のタクシーの年間走行距離よりも走っています。

教官用スピードメーターは非装備ですが、教官用ホーンスイッチは装備されています。

オーディオスペース上段にはブレーキ作動灯が装備されていますが、この手の装備は純正では用意されておらず、特注での対応となります。
教習所によってクラッチやウインカーなど装備される作動灯も様々で、仕様が固定されていない分、ユーザーの要望に柔軟に対応できます。

補助ブレーキはそのまま装備されています。

アクセルペダルはオルガン式です。

LPG燃料カットスイッチとフォグランプスイッチです。

窓の開閉とドアロックは手動式です。

当世代までUVカットガラスは非装備で、2004年以降の型から装備されています。

教習車お約束の2段式ルームミラーです。


ドライブレコーダーはコムテック製2カメラモデルのZDR-015のほか、旅の様子を記録するなど趣味用でGoProが装着されています。


シートは漢のビニールシートです。
シートカバーもUVカットガラスも装備されていないので、夏場はキツそうです。

オプションの布シートは当世代まで肌に触れる部分だけ布張りのセミファブリックで、2004年以降はフルファブリックとなります。

フロントヘッドレストは当世代までシート地問わずビニール張りの小型タイプです。

自動ドアなんてあったっけ?と思ったら、自分で動かすドアでした。
失礼しました。

先日、自家用車でコンフォート教習車に乗られている河内飛鳥さんとお会いしました。

2003年式のYXS11Y型で、LPGエンジンのMT車です。

当車は大阪府内の教習所で使用されていた車両で、教習車でLPG車はそれほど珍しくありませんが、自家用で乗られる方のほとんどはガソリン車を選んでおり、LPG車を個人で乗るのは珍しいです。

それも初めての愛車でLPGを選ぶのは中々チャレンジングです。

外観は購入時の状態を保っています。

バンパーは標準の無塗装です。

当世代までフェンダーにサイドターンランプが装備されておらず、2004年以降装備されています。

オプションのフォグランプは当世代までイエローレンズが標準で、2004年以降クリアレンズに変更されています。

この他、コーナーポールが装着されています。

ホイールは標準の14インチ銀色スチール+センターキャップで、タイヤはダンロップのエナセーブが装着されています。

ドアバイザーは教習車専用の大型タイプです。


教官用アウターミラーです。

2001年の改良で、ガソリン、LPGとも良-低排出ガス認定を受けておりステッカーが貼られています。

リアバンパーには仮免許プレートホルダーの装着跡が残っています。

トランクリッドには新車時納車元の大阪トヨタのステッカーが貼られています。

コンフォートは基本的にトヨペット店扱いですが、かつては大阪エリアに限りトヨタ店とトヨペット店の取り扱い車種が逆になっており、2006年に社名入れ替えの形で取り扱い車種が一部を除き他都道府県と同一になりました。

現大阪トヨペットのステッカーは旧大阪トヨタから社名変更しただけですが、現大阪トヨタのステッカーは旧大阪トヨペットからデザインを一新しています。

エンジンは直列4気筒OHV LPGの3Y-PEです。

コーションプレートです。
当世代までエンジンルーム内に装着されており、2004年以降は助手席側Aピラーにコーションラベルが貼られています。


ボンネットとヒューズボックスに貼られた3Y-PEのサービスインフォメーションラベルです。

ベーパーライザーです。

バッテリーです。
新車時装着品は55D26Lですが、当車は95D23Lが装着されています。
容量は標準を上回るものの、物理サイズが標準より小さいため、本体とカバーの間に隙間があります。

ラジエーターとフロントグリルの間には隙間がありますが、TSS系から隙間を埋めるパーツが装着されています。

次は内装を見ていきたいと思います。

廉価グレードは一部が鉄板むき出しでいかにも商用車という感じですが、DX以上はフルトリムとなり、一部がライトグレーで明るい印象です。

フロアカーペットも廉価グレードはビニールですが、DX以上は布張りとなります。

オドメーターは13万km台と、自家用上がりのため少ないです。

タコメーターの設定は無く、DX デラックスA仕様以下はスピードメーター横にタコグラフ装着スペース、DX以上はアナログ時計が装備されます（時計付きグレードもオプションでタコグラフ装着スペースに変更可能）。

トランスミッションはフロア5速MTです。

DX以上はフロアシフトのみ設定されており、3速ATも選択可能です。

オーディスペースは設計の古さに反し、2DINサイズが用意されています。

オーディオは薄型AMラジオのみ設定されており、当世代はアナログタイプが標準ですが、1992年以降の最終型は電子チューナー式が採用されています。

当車はカロッツェリア（パイオニア）製1DINMDデッキ、MEH-P520に交換されており、スピーカーも標準の1スピーカーではさすがにショボいのか、助手席ドアにスピーカーが増設されています。

料金メーターは大阪メーター製造製で、7セグ蛍光表示管を採用しておりレトロな外観が車にマッチしています。

ちなみに同社は2014年に倒産し、現存しません。

DXのシート地はセミファブリックです。

最上級モデルのDX スーパーデラックス仕様はフルファブリックとなります。

当世代の後席シートベルトは全席2点式です。
1992年以降の最終型は後席左右が3点式となり、安全性が向上しています。

当車はタクシー歴が無いため自動ドアは非装備です。

パワーウインドウは全席手動が標準ですが、後席左右のみオプション設定されています。

後席右には設定があるのに運転席用は設定がありませんが、運転席は座ったままレギュレーターハンドルで操作できるから要らないだろう、ということなのでしょうか。

エンジンルームです。

エンジンは直列4気筒OHV1800ccLPGの2Y-PUです。

コーションプレートです。

バッテリーです。
新車搭載は46B24Rで、当車はGSユアサ製55B24Rが搭載されています。

LPGタンクです。
生産終了から20年以上が経過し、6年検査のタンクは入手できないため、もれなく2年検査となります。

元号が変わり、期限表記はどうなるかと思っていましたが、西暦表記が多いようで、私のクルーも購入時にタンク検査を通し、西暦表記となりました。

上尾ハイヤーさん、貴重な車をお見せいただきありがとうございました。