YXS10のブログ一覧

上尾ハイヤーさんの1992年式YT140コロナSTDです。

長野の事業者でタクシーとして導入されたものの、僅か2年あまりで白ナンバーに変更され、以後20年近くに渡り社用車として使用されていました。

2010年代前半に同社のサイトを通じて個人に売却されましたが、車両代替で手放すことになり、黄色いYT140コロナを所有されていた某先生が引き取り、数年間静態保存されていました。

黄色い個体の調子が悪くなり、代わりの車両として某先生と親交のあった現オーナーが白い個体の復活を手伝うことになりましたが、諸事情により現オーナーが引き継ぐことになりました。

実は当車は最初の個人オーナー時代にオフ会で拝見しており、10年ぶりの再会となりました。

バンパーはSTD専用となる緑色のモール入りです。
フォグランプは以前から乗られていた、現在休車中のシルバーのDXから移設されています。

ヘッドライトはシールドビーム式の丸型4灯です。

テールランプの縁はDX以上がメッキなのに対し、STD、DX デラックスA仕様はブラックとなります。

タイヤはシルバーの個体からレトロなデザインのブリヂストン製RD-603が引き継がれています。

ブレーキは4輪ドラム式です。

ベンチシート・コラムMT車です。
DX デラックスA仕様はコラムMTでもコンソールボックスが装備されたセパレートシートとなり、ベンチシートはSTDのみ設定です。

床には新たに緑色の防汚マットが施工されています。

水中花シフトノブは以前乗られていたクラウンコンフォートから移植されています。

オーディオは薄型電子チューナー式AMラジオが装備されていましたが、1DINアナログ式に交換されています。

千葉県内で開催された第5回商用車ミーティング関東へ参加しました。

なそでさんの2000年式YXS10クラウンコンフォート・スタンダードです。
以前2006年式同一グレードのコラムAT車に乗られていましたが、現オーナーと共に運営スタッフとして参加されている上尾ハイヤーさんが乗られていたコラムMT車に代替されました。

ホイールは純正黒色スチールにセンターキャップの組み合わせで、タイヤは一般向けのダンロップ（住友ゴム工業）製エナセーブEC202です。

ダッシュボードに飾られたポケットティッシュは、2000年当時存在した通信キャリア、IDO（auの前身）と消費者金融の武富士です。

クリアファイルは新たに加わった上尾ハイヤーグッズで、当イベント会場で実際に販売されました。

一部ディーラーで納車前点検合格車に貼られるOKステッカーです。
メーカーレベルで貼られないので部品番号が設定されておらず、ディーラーやモビリティパーツで新品注文できないレアアイテムです。

タクシー用機器は前愛車から移設されており、純正ラジオもAM/FMタイプに交換されています。
シフトノブは水中花からウッドタイプに交換されています。

前愛車は再び法人タクシーとして活躍中とのことです。

TSS10クラウンコンフォート・スタンダードです。
VSCが装備された2013年以降の型で、カラーリングからして元東◯◯福と思われます（現在は東京都外登録）。

ジャパンタクシーの普及が進んでいる都内ではかなり減っていますが、都外では末期モデルなら現役車が多く活躍しています。

ここ数年でコンフォートシリーズの個人所有は増えましたが、TSS系クラウンコンフォートは今でも珍しい存在です。

塗装の白色部分は純白ではなく、少しクリームがかっています。
トランクリッドにはバックカメラが装備されています。

TSS10ではベンチシート・コラムシフトが廃止され、全車セパレートシート・フロアATとなっています。
また、エアバッグのレスオプションも廃止されています。

VSC&TRCが装備された2013年以降はタコメーターが装備され、タコグラフ設置スペースが廃止されています。

ヘッドレストは2012年に大型化され、リード製ハーフカバーが装着されています。

パワーウインドウは運転席+後席左のみ装備されています。

Kazumaさんの2007年式YXS10クラウンセダン・スーパーデラックスです。
YXS系クラセダはイベントでは初めて見ました。

黒塗りで高級感があり、あまりタクシーっぽくない外観ですが、走行距離は50万kmに達しています。

ホイールは純正アルミでタイヤはダンロップのタクシータイヤ、SP TX-01です。

ベンチシート・コラムAT車です。
コラムシフトは2007年に廃止されており、希少な存在です。

センターパネルはGパッケージ用の木目調に交換されています。

エンジンルームです。
搭載エンジンは直列4気筒2000ccLPGの3Y-PEです。

ボンネット裏の遮音材は撤去されています。

LPGタンクです。

エンジンルームです。

搭載エンジンは直列6気筒2500ccターボの1JZ-GTEで、最高出力は当時の自主規制上限値となる280psです。

90系ではツインターボでしたが、100系ではVVT-i採用と同時にシングルターボ化されています。

ツアラー系ではツアラーSに2500ccNAの1JZ-GE、ツアラーに2000ccの1G-FEが搭載されており、アバンテGにはツアラー系には無い3000ccの2JZ-GE搭載車も設定されています。

大人の事情で100系ではチェイサーのみ4気筒1800ccの4S-FE搭載車も設定され、モデル途中までアバンテ（1999年まで）とXL（前期型のみ）に4気筒2400ccディーゼルターボの2L-TEが設定されています。

ツアラーVでは電子制御スロットルのETCSが採用されていますが、サブスロットルのみ電子化されており、メインスロットルはワイヤー式です。

後期型でツアラーSにETCSの改良型であるETCS-iが採用され、アバンテ系にもオプション設定されています。

バッテリーは新車時が55D23Lで、現在は85D23Lが搭載されています。

エアクリーナーは納車時点でキノコ型の社外品に交換されており、吸気性能の向上によりパワーアップが期待できるものの、燃費悪化や交換周期がシビアになるので注意が必要です。

純正品も中古で入手済みですが、社外品に交換する方が多く、格安で入手可能です。

サービスインフォメーションラベルです。

ボンネット裏にはチェイサーの生産工場であるトヨタ自動車九州のラベルが貼られています。

コーションプレートです。
社内型式の末尾5桁で3兄弟が区別されており、AはマークII、Bはチェイサー、Cはクレスタです。

ボディカラーはスーパーホワイトII（040）で、後期型のイメージカラーである当色か、前期型のイメージカラーであるダークグリーンマイカP.I.O（6N9）であることがオーナーの必須条件でした。

クラクションはPIAAのスポーツホーン（400Hz）が装着されています。

トランクルームには純正のラゲージトレイが敷かれています。

最後に試乗させてもらいました。
実は昨年末にも一度見せていただいており（時間の都合上撮影はほとんどできず）、今回2度目となります。

2000年代以降の車と比べて角ばって見切りが良く、ボディサイズも今の車基準なら全然大きくなく、最小回転半径も5.1mなので取り回しは良好です。

クラッチやシフトレバーは重めですが、排気量に余裕がある分低速トルクがあり、発進や変速もスムーズです。
そしてターボが効き始めると刺激的な加速が味わえます。

高性能車でありながらセダンなので高い視点でいつものドラポジが取れ、居住性も十分で視界も良好で意外と乗りやすい車でした。

チャンピオンシロナさん、当日は貴重な車を見せていただきありがとうございました。

運転席です。

ツアラー系は専用のスポーツタイプで、硬めで適度にホールド感があり、疲れにくさ重視の設計ですが、クッションは厚みがあり、乗降性も良好で快適性を犠牲にしていません。

納車後に純正ハーフシートカバーが装着されていますが、これが意外とマッチしています。

アバンテ系とラフィーネは座り心地重視のラグジュアリータイプで、グレードによりAとBの2種類が用意されています。

XLはノーマルタイプですが、一番数が出ないXLの為だけに専用シートが用意されており、逆にコストが掛かっている気がします。

ツアラー系はリクライニング、スライドが手動式（アバンテ系は運転席のみ電動式）ですが、ランバーサポートのみ電動となっています。

サイドエアバッグは100系3兄弟全車標準装備で、1996年9月のモデルチェンジ時点ではかなり早い採用でした（トヨタ車初採用は1996年8月改良の20系セルシオ、国産初採用は1996年6月登場のY33シーマ）。

フロアマットは純正でツアラー系専用品です。

助手席ドアトリムです。

後席を見ていきたいと思います。
カーテシランプはフロントドアのみ装備されています。

リアドアにはチャイルドロックが装備されています。

スカッフプレートはリアも車名入りです。

後席も前席同様硬めの造りですが、ゆったりした造りで快適に過ごせそうです。
シートベルトは中央席にも装備されていますが、ヘッドレストは左右席のみです。

リアヘッドレストはアバンテGのみ調整式です。

リアセンターアームレストです。
XLを除く全車に装備されており、アバンテGはボックス付きとなります。

レッグスペースは必要十分な面積が確保されています。
シートバックポケットはXLと前期型ラフィーネは非装備です。

リアガラス上部にはブツブツ状の日除けが入っています。
最近の車では同様の日除けがセンターバイザーとしてフロントガラス中央上部に入ることが多いです。

これがあるとフィルム装着が難しいと言われていますが、当車は綺麗に施工されています（以前乗っていた170系クラウンも同様の造りでしたが、フィルムを貼ったら上だけ上手く貼れませんでした）。



コンソールボックス後部には後席用の灰皿とカップホルダーが装備されています。

コンソールボックスはアームレスト一体型で、前方にはカップホルダーが装備されています。

足踏み式パーキングブレーキ装着車は形状が異なり、2段式で上段は開閉がヒンジ式、下段はスライド式となっており、カップホルダーはコンソールボックス下段と一体になっています。

グローブボックスはキー付きです。

ルームミラーです。

フロントマップランプです。

運転席サンバイザーです。


照明はありませんがバニティミラー付きです。


助手席サンバイザーです。
照明付きバニティミラーが装備されており、アバンテGと2.5アバンテは運転席側も照明付きとなります。

天井に装備されたルームランプです。