前回、アイドリング不調、
『P000C吸気側VVT異常』発生対策として、
バンク2吸気側のカムポジションセンサーを交換してみたものの・・・
結果としては、
ダメでした。
その数週間後、いよいよ根本原因と思われるチェックランプ、
『P0020 VVT2OCV異常』が発動。
恐らくコイツが今までの間欠性異常の悪化により現れた本丸で、
ごく稀に点灯したP000Cと違い常時点灯!
実際の症状的には、アイドル時にチェックランプが点灯し、チェックを消すと走行中は点灯せず、また停止してアイドル状態になると点灯。
発生初期の時点では、乗っていてソコまで変化は感じられず。
やっぱりOCVが悪いのかとストックと交換してみたりするもダメ。
VVT本体の異常も疑われるため、もうお手上げや~と、フェニックスパワーへ!
すると、ちょうど少し前に同様の症状で入庫してたSサン86の例があり、Sサンは走行距離が結構いっていたこともあり、結果的にエンジン強化と合わせての修正となったものの、症例から見るにVVT本体の機械的問題ではなく、『ハーネス絡みの電気的なモノ』との事。
配線をイッコイッコ追って潰していかなくてはならず、猛烈に時間がかかるとの事。しかし、丁度お店が超忙しい状態で代車も空いておらず、とりあえず普通には走れるため暫く待つことにしました。
それまでの間、兎に角場所を絞り込みたい、可能ならどうにかしたい!と思い、テスターだのワイヤートラッカーだのを買って色々やってみるものの轟沈!
ネット上にも情報は転がってない!
乗り味も明らかに悪化してきており、2500~4500rpmくらいがスッカスカ・・・
ひたすら関連する情報を探りまくっていたところ、86/BRZではないものの、ベンツの4気筒で定番のトラブルとして、OCVからの
オイル漏れが毛細管現象によりハーネスを伝ってコンピュータにまで到達して不具合を起こすという情報があり。
ソレ系の情報を調べてみると、国産でもレヴォーグやダイハツの軽でよく似た症状があるというのを確認。
ココで、毛細管によるハーネス汚染という可能性を候補に入れる。
また、Sサンの86と自分の86との共通点を考えたところ、
丁度Sサンの86が車検前入庫時にバンク2付近からのオイル滴りを発見したというのと、自分の86もタービンブローで交換時、同様にバンク2側でオイルにじみがあったという事。
また、オイルキャッチタンク配管の繋ぎが丁度OCVハーネス近くにあり、バンドが緩くブローバイが若干だが滲んだ痕跡あり。
OCV交換時も周辺がオイルっぽかった事。
ソレらを複合すると、毛細管によるハーネス汚染は可能性として十分にあると判断。(周辺のオイル汚れは片っ端からクリーナーで除去、以降は漏れなし)
じゃ、どうすんの??となるが、86/BRZのエンジンハーネス脱着は「エンジン降ろすか?」って勢いの物で容易ではない・・・
で、もし毛細管現象でオイルだかブローバイだかが吸われて異常をきたしてるなら・・・

ウェットタイプの接点復活剤を同様に毛細管でシコタマ吸わしたったらどうなる??
ベンツの様にヒタヒタになるまでオイルが付着していたワケではなく、そうかどうかも怪しい状態だったので、
イメージとしては大量の接点復活剤によって中和されて導電性が回復するのでは?という予想だったけれど・・・
実際に、バンク2側OCVカプラーの端子からシコタマ接点復活剤を吹いては待って、吹いては待ってを繰り返したところ・・・
まさかの復活!!!
マジか・・・予想が的中!?と歓喜し、久々に全開にして様子をみたところ・・・
テスト走行暫くしてまたチェックランプが点灯!
が、
今度はバンク2ではなく、
『P0010バンク1吸気側VVT異常』
しかし、コレでオイルかブローバイかの異物流入による抵抗増大での不具合がほぼ確定!
恐らくは、中和ではなく(もしくは中和されながら)接点復活剤に押されてバンク1側の配線に向かったと思われる!
なので、バンク1吸気側OCVカプラーでも同じことをすればイケる!と思い、近くでクレの接点復活剤を購入し、ガンガン吹きまくる!
ついでに、最期はメインハーネスのカプラーに来ると予想し、せき止めるつもりでメインハーネスカプラーに吹いたところ・・・
エンジンを掛けると、
『エラーコードの玉手箱やぁ~』状態!(5~6コ出てたけど、原因がハッキリしてるので詳しくは見ませんでしたw)
かろうじてアイドリングするレベルで、完全に積車コース!
ヤベーと思い、メインハーネスカプラーの接点復活剤を拭き取ったところ、エラーコードは全て消えましたw
P0010も消えたので、一応予想は間違ってなかった。
(因みに、最初にバンク2側でやったときも、メインハーネスカプラーにも吹いてたんだけれど、ワコーズのはクレの様にベトっとしておらず問題が出なかったと思われる。やっぱりワコーズかぁ~)
で、
チョコチョコとテスト走行を繰り返し、P0010が出たら接点復活剤を噴く。
しかし、ウチの車はバンク1のOCV前にブローオフがあってスプレーノズルでの直噴きが出来ず。しかも下にはフロントパイプがあるものだから、ソコにかかったスプレーが焼けて煙モクモク!
仕方ないので一旦家に帰って、ワコーズの金属ノズルの先をトーチであぶって、クレの樹脂ノズルを挿して延長し、端子へ直噴き。
メインハーネスへのカプラーも定期的にスプレー、紙ウェスで拭き取り。
そしてP0010も出なくなる。
後は、この状態がいつまで続くのか?他に問題はでないのか?というところ。
また経過観察だなぁ~
バンク2側は、オイルフィルターがあったりオイル給油口があったりで、ちょっとしくじると、自分と同じような現象に陥る可能性があるので要注意だと思います。
まぁしかし、言えるのは、
86/BRZってホントにコストを限界まで削ってる車だなぁって事。
『好きなようにチューニングしてください!』って出したわりに、本来はもっともっとキャパを持たせて欲しいところが、ノーマルでいっぱいいっぱいってのが滅茶苦茶おおい。
ハーネスもその中の一つで、3番の失火原因だったり、今回のオイル吸い(ソレも吸ったかどうかわからないレベル)による抵抗増大による導電不良にしても、結局ギリッギリの数値で設計しているからでは?
チェックランプには出ないけれど、左右のVVT動作タイミングに差があって本来の性能を発揮できない個体があるのも、ハーネスのキャパ不足によるものなのでは?
素人の推測なんで、実際はどうなのかわからないけれど・・・
ともあれ、コレだけ個体数が出てる車両の割に、
エラーコードを元にした不具合情報、修正情報が少なすぎる。
殆ど海外のサイトを翻訳して、って流れになってしまう。
なので、自分が体感して解決できて、コレで間違いないってヤツは、
後の誰かが困って検索したとき、救いになる様に纏めていきたいと思います。
(やっぱ間違ってた!って箇所は、都度修正していきます)