
前回、乗り心地改善の為にフレキシブルタワーバーを投入。
劇的に乗り心地は改善されたものの、
ネガな部分、
初期応答性の鈍さと必要舵増が凄くキモチワルくてどうにかならないかと思い、
「ガチガチのリアを緩めたらバランスがとれるのでは?」と、

トランクバー下側のブラケットの角度を意図的に「直線にならないよう」に角度調整。且つ、同ブラケットの接続ボルトの締め付けトルクを緩めて、ざっくり「軽く叩けば動く位」に設定。
ダメ元でやったものの、思いのほかバランスが良くなって、「こりゃ結構いいな~」となり、
「もうちょっとなんか出来ないかな?」と思ったので、

中古で購入・整備したものの、フレキシブルターワバーで想像以上にフロントが弱くなり、さらにコレまでつけたら、86の持病(?)の舵を切り始めにあるグンニャリした遊びが復活する気しかしなかったので取付けなかった、
『フレキシブルドロースティフナー』
をリア周りに流用出来ないか?と検討・・・

新型BRZより、リアエンドへの装着効果が実証されて展開されており、旧モデルにも装着可能という事で、
とりあえずコレを真似てみることに・・・
そもそも、
『ドロースティフナー』って、冷静に文字の意味を考えたら当たり前なんだけれど(当初は”ロード”スティフナーと勘違いしてたw)、
『ドロー』で、押されたのを戻すモノでなく
『引っ張り側にテンションを掛けるモノ』。
ソレを踏まえた上で、
実際にバンパーを外して取付位置を確認したところ・・・

画像はレイルのリアフレームエンドバーなんだけれど、純正でもこの位置に同様の一体物フレームが入っており、
ドロースティフナーが入るのは、エンドバーの外側・下側固定ボルト位置にブラケットを取り付けて、高さはエンドバーの下、前後位置はボディとエンドバーの中間・・・
普通に考えて・・・
「こんなトコにこんなモン付けて効くか???」となるw
こんなガッツリ補強が入ってる正にその場所に、取付けボルトも一緒で、こんなひょろい棒一本足して何の意味が?と正常な人は思うはずw
しかも、
ドロースティフナーの張力って思いのほか弱く、
感覚としては中学生の男の子くらいに、「ちょぉその左右にあるヒモ掴んでガッツリ引っぱっといてや~」位のモノで、いわばヘロッヘロ!w
何も知らず、取付画像だけ見たら、「へぇ~効くんかな~」と思うけど、
恐らく、実際に作業して取り付けた人は絶対に、
「・・・コレは何の冗談や?w」となる筈。
しかし、
除電コーティングやマジカルヒューズ等の例もあるので、
「もしかしたら・・・?」と思い施工。

因みに、画面中央より下にある黒い棒状の部分が純正のエンドバー。レイルのように分割式じゃなく溶接された一体物なので、下手したら純正の方が強い可能性もある。
ドロースティフナーは全く寸が足らないので、8㎜の寸切りボルトを適度に切断してパイプナットを挟んで延長。
ブラケットは、フロントメンバー用の物を一部流用(無意味だった場合売るつもりだったので加工せず)し、ブラケットの形状上、そのままだと本体に密着し過ぎる為、大昔ランエボ6のなんかしらの補強パーツを買ったときについてきたM10用スペーサーとワッシャを重ねてボディからある程度距離をつくる。
ボルトは、メンバーの方につける予定で買ってあった、サブメンバー用純正取付ボルトのSU003-02816、10Ⅹ50使用で丁度イイ感じ。
ブラケットが上下方向に対して完全に水平には取り付けられないので、若干ボールジョイントには角度がつくが、範囲内と判断。
(因みに、スティフナ―についてるボールジョイントはTHKの市販品そのままなので、モノタロウで1コ400円くらい)
スティフナーの引っ張りシロ調整(張力プリセット)は、正規品だと2㎜になっているけれど、正規品よりも取付位置がボディ側に寄っていることを加味して、
少し強めの3㎜に設定。
ついでに、バンパー内フレームを綺麗にしてついでにシャシーブラックを吹いて組付け完了!
・・・
で、何の期待もせずに試走を開始したところ・・・
「え?」
なんと、走りに行くどころか
「駐車場の中で転がった瞬間に違う」
一言でいうと、
「リアがペタッとしてる」。例えるなら、乾いたクロスと湿ったクロスのボディへのアタリくらい違う。
「こいつぁスゲェぞぉ~絶対乗り心地エエやろ!」と思ったら、
確かに良いんだけどある意味逆の効果w
明らかに路面への追従性が増えており、ソレが結果的に凹凸をモロに拾う感じ。
恐らく、付けてる車高調でこの部分は大きく変わって、
ウチの車はオーリンズDFVなんで、その特性がより強く出て、特に路面の凹をより精密に拾うようになった感じ。ただ、嫌になる様な突き上げ感は無い。
恐らくこのパーツの意図は、リアの足回り本来の性能を発揮させるモノだと思う。
山区間も走ってみたけど、無茶苦茶イイ!
前後のバランスが物凄い絶妙にとれて、凹凸でも舵は利くしトラクションも掛かるし、1本数千円の3シーズン目ケンダの純正サイズスタッドレスでも全然普通に走れる!
前後ともガチガチに固めてた時だと、スタッドレスじゃかろうじて縦のグリップは使えるけど、横とか斜めなんて使おうとした途端スパッとイクのが、まるでショボイ夏タイヤくらいに走れる!
とにかくコレ以上無いんじゃないかってバランスが良くて気持ちがイイ!!!
でも、
「意味が解らない!w」
あんな全く無意味そうな場所に大した張力も無いモノを付けて、なんでこんな結果になるのか??
そうなる理屈が全くわからない!
共振的なモノを吸収しているんだろうか?
一体、何がどうなってそんな事になってるのか、誰か教えて!!!!
ドロースティフナー、構造自体はシンプルでその気になれば自作でフル製作できる造りで、
製造コストとか全然掛かってないと思うけど、
コレが使える、使おうと思ったのがマジですごい。
フレキシブルタワーバーにしても、凄いシンプルな造りで、構造から端的にみて一般的に認識するタワーバーの役割を果たさない様に思えるんだけど、
実際の所は、恐らく辿る道筋が違うだけで効果がある。
そして、思いのほか僅かなコトで車の性格は激変して、
如何にしてそのバランスをトータルでみて合わせ込むかという事の重要性が身に染みた。
『車はトータルバランス!』(人生全般に言える事だけれどw)
色々と目からウロコで超勉強になりました!
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2022/02/13 07:26:46