
先日の「マツダファンフェスタ」で,パレードの出走準備をしていたら,お友達のT-eMさんの弟さんに声を掛けられました。
彼は高校時代の後輩でもあるんですが,普段はこう言ったクルマ関係のイベントに来るような人間じゃないのでびっくり。
聞けばお母さんと共に温泉旅行を兼ねて来たそうですが,「今日はエチュードで来たんか?」と聞くとそうだと言う彼の愛車は画像のクルマ(1987年式エチュードGi)
https://minkara.carview.co.jp/userid/236785/car/129966/2859282/photo.aspx
画像は2003年の「fMAZDA」のオフ会で撮影したもので,2代目デミオがデビューしたばかりの頃でした。
このクルマは,お友達のT-eMさんが1993年にマツダディーラーで購入したものですが,一緒に中古車を探していた僕と車種を絞り込む際に,「意表をついてエチュードもええかも?」と盛り上がっていたほど,当時でも微妙にレアなクルマでした。
BFファミリアシリーズから独立した「スタイリッシュ3ドア」ということで,「従来の3ドアハッチバックから脱却し,クーペのフォルムを打破した」と当時の資料にも記されており,テラスバックと称されました。
ファミリアの輸出仕様の大型バンパーが取り付けられたボディは,ファミリア3ドアハッチバックより若干長く,全高が低くまとめられており,発売当初は後に初代ロードスターにも搭載された1.6L DOHC 16バルブ(B6型・1,597cc・110PS)エンジンのみの設定で,上級グレードにはクルーズコントロール等も装備されるなど,ファミリアよりちょっと上級なスペシャリティカーでした。
外観では,2代目サバンナRX-7(FC3S)風のテールランプはスタイリッシュだったし,内装もファミリアと基本的には一緒ながらも,インパネスエード調?の表皮が施され,メーター照明もBFファミリアのアンバー(橙)照明ではなく赤照明で,カッコイイバケットシート等も相まって結構好きでした。
当時を知る人の話だと,マツダとしては1975年デビューのロードペーサー以来,約12年ぶりの新しい車名ということで,メーカーとしてもかなり意気込みが感じられましたが,基本的にファミリアと変わらないデザインと価格の高さなどが災いし,現実には予想以上に販売が伸び悩みました。
ファミリアのマイナーチェンジと同時に登場したうえに,届出型式も「BFMP」と全く同じで,まさに派生モデルでしたが,社内呼称の車種型式では「BF」ではなく「EB」が与えられていたそうです。
後のユーノスプレッソや,オートザムAZ-3が「EC」系になっているので,実質的な後継車種となることを意味します。
いずれも1代限りで消滅したと言う意味では共通していますが・・・。
BFファミリアがBGファミリアにモデルチェンジした後も,1990年まで販売が続けられたエチュードですが,当時約10,000台販売されたようです。
ただし,2011年にとある筋で調査したデータでは,ナンバー付きの現存数は74台までに減っており,現存台数は既に50台を切っているのではないかと思います。
同時期に取得したデータでは,カペラロータリーの現存台数が48台,グランドファミリアが45台でしたので,これらの旧車と同じくらいレアなクルマであることは間違いありません。
こんなレア車が現れたとなれば,コアなマツダファンが黙っていないと言うことで,あちこちに画像がパパラッチされていましたね。
ここや
ここ
・・・とは言え,現オーナーは普段のアシ替わりで雨の日も風の日も通勤に使っており,このクルマのレア度をあまり認識していなかった?ようですが,クルマにあまり興味ないのが幸いしたのか,近所の整備工場で言われるがままお金を掛けて維持して来たので,機関系はコンディションを維持しているようですが,外観は結構痛みが見られます。
これを機会にもっと小奇麗にして維持してもらいたいものです。
当時のエチュードのCMです。
Posted at 2014/12/20 20:12:15 | |
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