意味深な日記の題を見て、覗いちゃった方、ごめんなさい。
1989年8月5日、待ちに待った日でした。そうです。ブラックバード号が21年前のこの日に僕の手元に来た記念日です。
そうです。
今日は、ブラックバード号の21歳のお誕生日です。
今日から、22年目のお付き合いが始まります。
ちょうど人生の半分を一緒に過ごすまでになっちゃいました。
ブラックバード号はサーキットのイメージのが強いかも知れませんが、僕の基本はストリート・・・・・
普段もドライブや移動、買い物でも使って、時にはサーキットでもガンガン走る。そして、いつでも現役・・・・・これが僕のポリシーであり、美学です。
去年のBB号お誕生日日記にも書いた、ブラックバード号ストーリー・・・・・・・
今から25年前の大学1年生、18歳の時、6歳からの幼馴染にその時代ブームだった湾岸最高速ステージに連れて行ってもらった。
その時、湾岸ランナーの中に、その時代に各雑誌を飾ってた1台のマルーンカラーのポルシェが停まってました。
そうです。今は伝説になってるかの有名な
ミ●ドナイト会長の吉●さんの930ターボでした。
のちの、漫画「湾岸ミッドナイト」のモデルとなった車です。
その車のあまりの存在感、オーラに僕の気持ちは一気に高まり、「将来絶対に930ターボに乗る」と心に決めた瞬間でした。
それからは、憧れの930ターボに乗る為に、大学放課後のテニスとアイスホッケーの部活の後は、ガソリンスタンド、居酒屋、そしてスキーツアーのツアーコンダクターのアルバイトを徹夜でこなして資金作りに没頭し、そして大学の授業で睡眠を取る(笑)という毎日を過ごしました。おかげで、
大学は見事落第・・・5年間通う羽目に・・・かなりの節約で貯金に没頭・・・
そして、貯金すること4年間・・・僕は自宅だったことと、酒、タバコは一切しない、洋服やブランドも一切興味無し・・こんなんだったので、貯金もだいぶ貯まった。でも930ターボはめちゃくちゃ高く、やはり高値の花でした。中古という手もありますが、やっぱり新車が欲しい。
いくら貯金が貯まったとはいえ、930ターボは到底無理な金額でした。
ターボは諦め930カレラにしようか・・・でも、930ターボの為に4年間頑張って貯金してきた・・
その時、神の声が・・・・
ドイツ語をしゃべれる車業界の知人が、個人的に輸入してあげると・・・
すると、ディーラーものの930カレラの金額にちょっと足したくらいの金額でターボを輸入してあげられるとのこと。
ディーラーでの930ターボ金額より、800万も安く買えるとのことだった。
よし、930ターボいっちゃおう・・・・即オーダー
待つこと半年以上、やっとのことでドイツからの船便が到着したと思ったら、なんとオーダーミスで別の国に行ってしまったとのこと・・・悲
再オーダー・・・しかし、このことにより、88年式から89年式に年式が変わって、これがラッキーでした。
89年式は、930ターボ最終年式で、しかも唯一の5速ミッションの特別仕様。
で、1年以上してやっとの思いが叶って、1989年8月5日に僕のパートナーとなり、そして鬼ローン返済もスタートしました。
まだチューニングし始めのころの20年位前(エビスサーキットにてサーキット初走行)
まだ、フラットノーズのフロントスポイラーのおとなしい頃
それからの21年間は、本当に語りつくせない思い出を作ることが出来ました。
車内、ボディについたキズ一つとっても、僕とブラックバード号との思い出なんです。
それからのローン返済もキツかったなー・・・
出会い、別れ、喜び、悲しみ・・・・本当に一緒に21年間を過ごしました。
最初の10年は、毎週のように首都高湾岸線に最高速ランナーとして繰り出しました。
今思えば危険なことをしてたなーと思いますが、それも若気の至りでしょうか・・・・笑
その湾岸生活の途中、漫画「湾岸ミッドナイト」の実写版映画の撮影の話が持ち上がり、実際に湾岸を走ってる黒い930ターボが1台いるとのことで、僕の所に撮影で使わせて欲しいとのオファーがあり、ここから僕のポルシェがブラックバード号となりました。
憧れ続けたミ●ドナイト会長の吉●さんの930ターボをモデルにした漫画に出演するだなんて、これも運命を感じました。
そして、11年前・・・・雑誌で「ネコ・ヒストリック・オートモービル・フェスティバル」という車のイベントで、ポルシェのワンメイクレース募集の広告を見て、その頃、湾岸最高速に対して危険を感じてたころもあったので、サーキットをやってみようと思いエントリー・・・・
確か、40台くらいの参加で14位くらいだったような気がします。
これが、ブラックバード号でのレース人生の始まりでした。
その後、アイドラーズのポルシェワンメイクレースを中心に数々のレースに出場。既にレース経験は100戦はいってるかと思います。
2003年 アイドラーズ930カップ(モテギ)でのスタート写真
この時に、40台くらい出場の中での初めての「
ポール・トゥ・ウィン」達成
レース写真では一番のお気に入りの写真 (先頭の黒がBB号)
現在のブラックバード号
BB号の代名詞アフターファイヤーを噴きながら筑波の第1ヘヤピン
筑波1コーナー
珍しいブラックバード号のドリフト(ケツが出たとも言う・・・爆)
レース出走前の緊張の一コマ
ブラックバード号 筑波サーキット ベストラップ 1分フラット車載動画
大好きなclub930turboとの仲間とのツーリング(これ全部930ターボ)
ブラックバード号との20年間・・・
★嬉しかったこと
・21年前の8月5日の納車された瞬間
・アイドラーズに出場し始めて4年目の2003年初戦のモテギでの初優勝・・ゴール後、しばらく立ち上がれない程大泣きした
・その年、アイドラーズで初めてシリーズチャンピオンを獲得したモテギ戦でのゴールの瞬間・・・この時も大泣き・・・
・そして、本当に楽しい仲間がいっぱい増えたこと。この仲間たちにいっぱい支えられてここまで来れました。仲間たちと一緒にいると、本当に楽しい。
もちろん、今でも心の傷として残ってる悲しかったこともいっぱいありました。
・心無い人から、ボンネット全体にキズを付けられたり・・
・外部的要因で手放さなくてはいけない危機
・ここには書けないようなことも・・・
でも、これも21年も付き合っていると、そんなこともあるかと思います。
本当であれば、今日は夜中にブラックバード号を運転して、首都高でも流してお祝いしたかった
・・・・・現在、車検切れ・・・悲
今日は、ブラックバード号との思い出を、心の中でお祝いしたいと思います。
ブラックバード号、21歳おめでとう・・・そして、たくさんの思い出をありがとう。
この日記書いてても、涙が出てきた・・・
長い日記、最後までご覧頂いた方、ありがとうございました。