2012年10月29日
普通一種自動車運転免許を取得する際にも、駐車は注射と同じように非常に苦手とするものであった。何せ、船のように自分がどのように動いているのか見える場所まで動いて確かめる様な術がなく、ミラーとフロントガラスという非常に限られた視野から情報を手に入れて頭の中で組み立てなければならないという、何ともめんどくさい環境で制御しなければならないからだ。船の着離岸のほうが感覚的に楽だ。
そんな愚痴を垂れても仕方がないので、とりあえず縦列駐車の練習を受けることにするが・・・。
私の通う教習所は、もともと普通一種のみを教習していた関係上、校庭がちょっと狭い。そんな訳で、いろいろなところで無理が出ている。たとえば外周のカーブでは対向の普通車とすれ違いが出来ないところがあったり、内部の課題コースも結構きちきちに詰まっていたりと、なかなかのものだ。
そして大型バス用の縦列駐車は、なんと中央の交差点を右折したすぐ左側という、「なんじゃこりゃ」と思わせるような所にあった。右折したらすぐに左折合図を出して、縦列駐車の敷地に進入して『課題開始』のハザードを出さなければならない。課題開始前に車体をまっすぐにするのが非常にあわただしい。
また、課題開始時の注意点として、車体が車道に『はみ出してもいい』という特例があった。つまり、それだけクリアランスがなく、狭いのだ。
そして、車体の誘導を間違えて変に駐車スペースに近づいたりするともうそれで8割アウトが決まったようなもので、ある意味車体誘導の正確さを磨くという意味では非常にいい経験になったのかもしれない。
縦列駐車についても例のシミュレーションソフトで一通り練習してきたが、シチュエーションが違いすぎるからなのかそれともソフトのほうが甘いのか、なかなか一発で線の中に車体を入れることができなかった。
手順を口頭で申し上げるならば
1、駐車位置から1mほどクリアランスを開けて平行に進み、最後に少しだけ右に車体を振る。
2、振った状態で後進をはじめ、車体右側面が駐車位置の左後ろ隅の角に合うように車体を誘導していく。
3、車体の前が駐車位置の前を通り過ぎたら、一気にハンドルを右一杯に切って車体を「横移動」させる感覚で持っていく。
4、駐車位置と車体が平行になったところで止め、ハンドルをまっすぐ戻して、出られる位置で車体を止めて完了報告。
感触的に駐車スペースの左右の『深さ』が浅く、キチンと車体を持っていかないとすぐに車体がはみ出ていく。
この時間の教官は、教習原簿とかをバスに見立てて熱心に車体の動きをレクしてくださり、非常にありがたかったのだが、私の頭が悪くて理解ができませんでした(ぉぃ
まぁとりあえず、試験で出なければいいや(コラ
そして12時限目。
今までの総復習のような感じ。
隘路、鋭角とこなして、S字に入る。
ところで、この教習所は大型車に対しては敷地が狭い。
教習車の駐車スペースも、専用のものが確保できず色々な課題コースに止めてあったりする。本日乗ったバスの駐車場所は鋭角だ。
そして、S字には普段大型一種のトラックが住んでいた。ええ、わたしがS字にお邪魔した時にもご在宅でした。
私が、接触検知用のバーの先に佇むそれに気がついて停止すると教官がが怪訝そうにこちらを見たが、『トラックが止まっています!』と報告すると慌てたように事務所に電話してどかせるよう手配をしていた。
坂道発進もやったが、相変わらず下りが下手くそで、立ち席客転倒必至な揺れ具合。
絶対やばいってこれ。
Posted at 2013/02/02 17:59:01 | |
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大型二種 | ビジネス/学習
2012年10月24日
私が購入したバス運転シミュレーターには「車庫入れ」ということで方向転換の練習課題が入っていたが、鋭角については、風景は書かれているものの通常ではプレイできなかった。たぶん何か細工をすれば出来るようになるのだろうが、もうそんな細工をする技術は絶えて久しい。ので、鋭角については必死に情報収集を行うことにした。その結果、鋭角については、「前輪が内角の延長線上を通過したらいっぱいまで切り、前輪が当たりそうなところでストップ。逆に一杯切ってから後退し当たるまで後退、その後もう一回一杯に切って前進して脱出」という手段だけを頭に入れた。
そして実践。
鋭角については、もう一呼吸ハンドルを切るタイミングを遅らせればきれいに脱出できることが判明。
しかし、アイドリングでバックする際、どうもタイヤが縁石にタッチしている感があり、ミラーでの後輪監視が課題となった程度で、特に問題はなかった。
しかし問題は方向転換。内側後輪よ、なぜ角から離れていく。
方向転換でまず戸惑ったのが、シミュレータにはない、「車体を斜めにする」という体制づくり。
理屈上、車体を斜めにすれば入りやすいのはわかるが、どのくらい斜めにすればいいのかが全く感覚がつかめないままこの時間は終わった。また、後輪が角に差し掛かってから一杯に切るのだが、どんどん角から後輪が離れ最終的には入った方向側の縁石から距離ができてしまい、そのまま方向転換して反対側に出ることが非常に難しい体制が出来てしまうのだ。これまたシミュレータで同じシチュエーションを作って練習をし直すことにした。
うう、このままではやばい。
Posted at 2013/02/02 16:42:28 | |
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大型二種 | ビジネス/学習
2012年10月23日
自分の運転のダメダメさ加減が車体の大型化によって際立ち始めた今日このごろ。
白状すると、ぶっちゃけ自分の体の幅以上の車、すなわち4輪全般が苦手なのだ。
ハンドルを握らせれば助手席の存在を忘れ、むしろ自分の左側に空間が存在する事を忘れ、左側座席に座る者に恐怖を与え続けていた。 しかしこのままでは徒に時間を浪費するだけなので、色々なサイトを参考に、先日購入したバス運転シミュレータでS字とクランクを集中的に練習してみた。特にクランクは鬼門でもあり、そしてバス運転の基礎が全てつまっているとの論評もあり、集中的に練習した。
結論として、「曲がる方向の後輪を見ればどうにかなる。」というのと、フロントオーバーハングがあるバスがどのような風景をフロントガラスに描きながら曲がっていくかということを体得出来たかに思った。
その結果、S字については特に難なく通過できた。二速アイドリング走行もばっちりですよ。
隘路については、教科書に書いてある軌跡図をイメージして適当に『前輪が外側の線を通過したらハンドル切りはじめ』と勝手にタイミングを計って舵を一杯に切ったら勝手に間に入ってしまった。そしてあっけなくこの課題を終了してしまった。そのおかげで修了検定でえらい目にに遭うのだが。
まずは、第一の課題だった「大型車に慣れる」はクリアした感じだ。
次は鋭角からの脱出。難儀しそうな課題である。
Posted at 2013/02/01 19:49:08 | |
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大型二種 | ビジネス/学習
2012年10月20日
教官に怒られまくってすっかりバス恐怖症となった私だが、だからといって教習をやめるわけにもいかず、とりあえず淡々と予約を入れてバスに乗車することにした。
本日の教官は前回路端停止を教えてくれた教官で、非常にやさしく教え方も非常にわかりやすい人で、この人なら坂道発進の極意を教えてくださるだろう(そして何回失敗しても大丈夫だろう)と、少しだけ前向きになることが出来た。
まず前回の失敗を反芻し、「ハンドブレーキはきちんと下ろし切る」「回転数を750回転で維持できるまでクラッチをつながない」を今日の目安として心にとめた。そして確かに坂を上る所まではうまくいったのだが・・・。
今度は坂を下るシーンでえらいことになった。
私はどこかの教習時限で、坂道を下るときクラッチを切りブレーキのみで減速するよう指導を受けたような気がした。当然それを実践するとバスはその自重により坂道をえらい勢いで下るわけだが、「指導の呪縛」に囚われた私は、一生懸命それをブレーキで止めようと必死になり、結果として、乗客を乗せているバスだったら車内事故確実の急減速急加速を繰り返すこととなった。
三回ほどそれを繰り返したところで教官がバテてしまい「とりあえず気分を切り替えるために路端停止行こうか」と指示された。
ところで、どうもこれは文民の皆様のほとんどがなさらないらしいのだが、私の場合右折左折後退時の呼称をすべて行っていた。たとえば右折時なら右折の指示を受けた際「右折了解しました」と復唱し「右ミラーよし右合図、右後方確認よし」と呼称しながら右に寄せていき、「右後方よし右折はじめ」でハンドルを切っていた。しかしこれをやると時間がかかってしょうがないらしく、教習所内に設置してある切り替え間隔の短い信号では『やってる間に赤になる』という恥ずかしい状態に陥ることとなり、そうなると教官から「もう声ださんでええからはよまがろ」と御叱りを受けることになる。
教官曰く、そんなまどろっこしいことをしているのは自衛官か警官と相場が決まっているそうで、「いざ戦になったら丸裸で放り出される運命ですわ」という当方の謎かけではちょっと正解まで至るには難しかったようだ。
(私の出身校の、戦前の卒業生は戦死率6割だったそうで)
結局、坂道の下りについては右カーブと出口の右折がましになっただけで根本的な解決に至らず、スムーズな下りについては課題を残したまま次のステップに進むことになった。
Posted at 2013/01/22 11:44:01 | |
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大型二種 | ビジネス/学習
2012年10月09日
大型二種教習は、のろのろとながらコマを進め始めた。
そして4日目を迎えた今日。思い出したくもない教習となった。
本日横に乗る教官は、先日学科を担当された教官で私としては非常に好感を持てた為、本日は気持ちよく教習が出来ると期待していた。
本日は一つコマが進むということだが教官が楽勝ならスムーズに進めるさとかなり楽観的に構えていた。
最初に教官が運転。
この教官の運転には特徴があり、きちんと5点確認(右ミラー、右後方、左ミラー、左後方、車内)だけでなく、前方ミラーを使って前下方に隠れたクソガキがいないか確認していた。『右よし、左よし、車内よし、前方よし』とこんな要領である。 是非習慣にして自分の者にしたいものだ。
また、『大型二種免許は一番高等な免許なのだから、ハンドルを回すときもあわてた風でまわすのではなく、お客様が見て気持ちが良くなるように優雅に回さなければならない』と指導された。確かにあわててハンドルを切る運転士の乗るバスに乗りたいかといわれれば・・・(^^;
さて、坂道発進といえば皆様何を思い浮かべるだろうか。
普通一種を取得するときの最初の関門?それとも何もなく教官に言われた通りにしたら難なく通過できた?私は後者で、坂道で苦労する他の生徒達を理解することすらできなかった。自動二輪ではもはや『課題』ですら無かった。そんな風に坂道発進をなめ切った私に、この教習所の坂道は牙を剝いた。
私が通う教習所の坂道は少し特殊で、坂道の頂上から右にカーブしている。さらにそのカーブの内側には木が植わっており、枝が道の上にかぶさっていた。枝の高さは普通車なら気にならない程度だが、高さが3.8mあるバスにとっては、当たるか当たらないかギリギリのところである。そして特筆すべきことは、私はカーブが苦手だ。
まずはじめに教官がお手本を見せた。見た感じどうってことない、普通の坂道発進で、むしろ坂道を降りた後に道が右に曲がっている事と、坂道の後右折するときに内側の縁石に乗りそうなことが気になったくらいだった。
そして、運転席と教官席を交代し自分で坂道発進に差し掛かった。
坂道に差し掛かり、所定の位置で止まり、(ワイヤー式ハンドブレーキなので)ハンドブレーキを引き、アクセルをふかしてクラッチを上げ、音が変わったところでハンドブレーキを下して発進・・・
なんで後退してんねん!!!
これはあかんとブレーキを踏む。教官も同時に踏んだようでクラッチが間に合わずエンストした。
自分でも何がなんだかわけがわからない状況で、とりあえずもう一回やり直し。
やり直し作業をしていく中で自分で原因を分析してみると、まず、後退するということは登る為の力が足りない為であり、アクセルをもう少しふかしてみればきちんと前へ進むのではないか、という結論に至り、次はその通りにしてみる。
所定の位置に停止し、ハンドブレーキを引き、アクセルを先程の倍ぐらい踏み込みながらクラッチの足を上げ、ハンドブレーキを下すと・・・
バスはものすごい音を立てながら坂を上り始めた。
そして右折に差し掛かりつい普通車の感覚でハンドルを切り、案の定縁石に乗り上げる右後輪。その間もものすごい音はなり続けている。
たまらず教官が「ハンドブレーキ下りてるか!?」と怒号を発する。
「下ろしています!」と返答するも、インジケーターに目線をやるとそこには非情にも「ハンド効いてマース」と赤いランプが。
そして車内には異臭が漂い始めた。
「こりゃあクラッチ焼けとるな」と隣でぼやく声。
教習終了後の注意事項として
「とりあえずおちつけ」
「ハンドブレーキはきちんと下ろせ」
「坂道は登りきるまで半クラッチを維持しろ」
と、普通一種で食らうような注意事項をくらってしまった。
今振り返ってこの状況を思い出すに、まず「普通車の10倍はあるこのガタイを坂道から落としたらどえらいこっちゃ」という焦りがすべてをワヤクチャにしたように思える。また、バスのディーゼルエンジンのトルクを過信し、「少々ラフにやってもエンジンで何とかしてくれるだろう」という人任せな発想が思いっきり覆った事も、焦りにつながったように思う。
まず旅客を輸送するバスは、トラックはもちろん乗用車にも劣るパワーウェイトレシオ(1馬力当たりの重量)であるということを頭に入れて運転しなければならない。故に加速も遅いし逆に減速も遅い。トロい事船のごとしである。故に、坂道なんぞというところでは細心のコントロールをしてあげなければならないのだ。エンジンがディーゼルだからといってそこになれ合ってはならないのだ。
そしてきちんと制御してやれば、たとえ満員で立ち席がいるバスであろうと、スムーズに坂道発進が可能であり、普通車の10倍はあるかもしれない重さの重量物であっても安全に制御でき、焦る必要は何もないのである。
またあとで気が付いたのだが、私は坂道発進の際、アクセルを踏み込みながら同時にクラッチをつないでいた。これだとバスの場合、どこでつながったがが全く分からない。エンジンが遠方にある上回転数が遅いため、本当につながったのかどうかがわからず、延々とクラッチをつなぎ続け結局エンストに至るというミスもやらかした。
故に、回転数を750回転なら750回転と決め(本当は1200回転くらいがベスト)、そこでアクセルを維持したのちクラッチをつなぎ、ガクンと回転が下がったところできちんとハンドブレーキを下し切れば、勝手にバスは坂道を上ってくれるのだ。
外周をきちんと回れ始め、バスに慣れてきたと思い始めた所でのつまづきは、非常に大きいダメージとして後々まで残った。
Posted at 2012/11/01 20:13:38 | |
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