9月19日(日)
3時頃目が覚めたので、薄目を開けて窓の外に目をやると、すごい数の星が瞬いていました。
(寝る前はまだ月が煌々と照っていたので)
ドアを開けて顔を外に出してみます。
さすがに、ここまで来ると星空が綺麗ですね~。天の川も見えています。
ひとしきり眺めてから、再び眠りに落ち、5時40分頃再び目が覚めた時には、すでに明るくなっていました。
早速、四国カルストに向けて車を走らせます。
こんな早朝に来ているのは私ぐらいなもんかと思っていたら、それなりに人や車が来ていてびっくり。(後で気がついたのですが、宿泊施設やキャンプサイトがいろいろとあるんですね)

少し遅れて雲の中から太陽が顔を覗かせました。
早速カルスト台地のドライブを楽しみます。

お~、雲海です。
道路から雲海までさえぎる物が何も無いのがすばらしい!

牛達もまだお休み中。

本当はこのあたりで太陽が高く昇るまでゆっくりしていたかったのですが、石鎚山へのアプローチの時間が気になりだしたので、泣く泣く移動することにします。

ここは有名なビューポイントですね。
何度も写真で見ました。

いかにも「カルスト」という感じがするのはこの区間でしょうか。

奥にある大野ヶ原方面奥に道が続いていたので、内心では多少急ぎつつ、そちらにも足を伸ばしてみることにします。

こちらもすばらしい景観。

源氏ケ駄馬の駐車場。
時間があったら散策してみたかったです。

さて、いよいよ間に合わなくなるので、そろそろ石鎚スカイラインへ向かうとしますか。

そして早速細い道がスタートです。(県道36号)

次々に登場するブラインドコーナーでは昼間はミラーを凝視するしかなく、対向車の存在に神経をすり減らします。
(みなさん、昼間はライトも付けてくれませんしね)

国道440号に入ってからも状況は変わらず・・・・

しばらく走って、ようやく2車線道路に出て一安心。
ここからは快調に石鎚山方面に向かっていきます。

昔は有料道だったからか料金所がそのまま残ってます。
今7時半ですから、あと30分以上早く到着したとしても、結局中に入れなかったのかもしれませんね。

標高の高い山々が目に飛び込んできたところで、おにぎりを頬張って登山の準備を整えます。
道路の方も、さすが(元有料)スカイライン、すばらしい眺めです。

石鎚山でしょうか、まるで槍ヶ岳のような形をしていますね。
(見る場所、見る方向によってかなり形が変わる山だとあとで気が付きました)

8時ごろ駐車場に到着しました。
満車だったら・・・と心配しておりましたが、まだ少しスペースが残っておりました。
右端に写っているのが石鎚山。
山頂を見上げるというよりは、水平に近い角度で見えているので、今日は鼻歌交じりに登り下り出来そうです。(と、この時は思っておりました)
ちなみに、登山口からの標高差は500mになります。
さっそく準備を済ませ、案内看板をサブのコンデジで写真を(地図代わりに)撮っておき、いざ出発です。

昨日のKさんの習慣に習って、私も神社に立ち寄って挨拶をしてから登山道に向かいます。(なんせ信仰の山ですからね)

境内を通過して登山道に向かうことができるようになっています。

土小屋登山口です。(8:15)
コースタイムは3時間。
10時にガスがあがる可能性が高いので、ちょいと急がねばなりません。

信仰の山と言うことで、なんか、もっと、違う雰囲気の山を想像していたのですが、まったくもって普通の山歩きです。

道もごらんの通りの整備具合。(この木道も余裕ですれ違えるぐらいの道幅があります)

もっと仏様とかが並んでいる岩中心の山を想像していたのですが、笹の原のえらい爽快な景色でびっくりです。

あえて言うのなら、ファミリー登山客(特に子どもが小学校低学年ぐらい)が多く、子どもが走ったり粗相をしたりするもんだから説教モードに入る親御さんが多くて、そんな人が前後に居ると延々と一緒に説教を聞かされ続けるはめになるのが難儀です。
(きつい登りじゃないし、子どもが急ぐので簡単に引き離せませんし)
石鎚山もテントサイトが肩にあるので、日帰りの人と日程をずらして、夕方登って一泊して、朝に下ったりするのが正解なんでしょうね。

いや、しっかし気持ちよいですね~。
まだ早朝で風も冷たく、本当に歩きやすい気候です。

山頂方面をアップで。
登った後だからわかることですが、右の建物が弥山の山頂、その次が天狗岳の山頂、一番高く見えているところが南尖峰の頂上です。

これだけ整備されているのなら、登山入門の山としてお勧めできますね。

なかなか標高を稼がないまま山頂直下までやってきたので、近づいたときはさすがに見上げるような高さがありました。

正面の横に伸びている尾根がロープウェイ方面から登ってくる道で、もうすこし右に進んだところで合流するところです。

そして、合流して少し登ったところが、ちょうど二の鎖直下。
(ロープウェイ側から上がってくると、試し、一、二、三と合計四本の鎖場があります)
ようやく信仰の山っぽくなってきました。

なにやら小屋がありますが、そのまま素通りします。

二の鎖です。
迂回路が整備されていますので、ほとんどの人は迂回路を利用しているようです。
(あれだけの登山者がこの鎖場に来てしまったら、上り下りのすれ違い含めてとんでも無いことになると思います)
見た目の難易度のわりにはチャレンジする人が多くて、かなり渋滞気味です。

前を行くのは若い女性。(下からの撮影で失礼)
失礼ついでにあられもない無い姿になってしまっている写真を
こちらに掲載。
「何写しているのよ!」という目でにらみ返されましたが、負けじと写してしまいました。
まぁ、それはともかく、登っている時間よりも、前が空くのを鎖や岩にしがみついて待っている時間の方が遙かに長かったです。
(前の女性は岩慣れしているのか、かなり速かったですが、その前に遅い団体さんがいました)

手がかりや鉄製の補助鎖がたくさんあるので、高所恐怖症の方で無ければ問題なく登れるかと思います。
(何カ所か横移動した方がよい場所があったので、ルートはちゃんと確認しておく必要がありますが)

これぞ岩登りという感じの斜面です。

少し登ってから三の鎖の取り付きへ。
二の鎖はたくさん人がいましたが、三の鎖にチャレンジする人は少ないみたいです。

三の鎖です。

この鎖の輪の中に登山靴の先端が入ればよいのですが、靴底が厚い登山靴だとどうにも入らないので、鎖に頼らざるを得ない手がかりの薄い場所では、輪の外側に足を置いて登りました。
(ズルっと行くんじゃないかと、さすがにヒヤヒヤしました)

鎖一つ一つにお布施したであろう人の名前が刻まれて居るんですね。

三の鎖はけっこう長いですね~。
最後は登りやすかったこともあり、一気に登りきります。
ようやく頂上に着いて、最後に体を持ち上げた瞬間に、
「すみません、シャッター押してもらえますか?」
と、私が上がってくるのを待ちかまえていた団体さんに声をかけられたのには笑ってしまいました。
軽く息が上がった状態で撮影をしてさしあげてから改めて景色を眺めます。

お~、石鎚山の天狗岳山頂が目の前です。

そして、私が立っている場所が弥山(みせん)の山頂でした。(10時)
ここにはどうせ帰りにも立ち寄るので、そのまま先にある天狗岳に向かいます。

天狗岳までは痩せ尾根になっているので、かなりスリル満点です。(風が強くない日で良かったです)

こんなところを歩いていきます。

左下はおっそろしくて覗き込めません。

弥山を振り返ったところです。
実は岩のトップを歩かなくても、写真に写っているとおり下側にちゃんと歩きやすい場所があるんですよね。
(まぁ、せっかくなので)

天狗岳山頂に到着。(西日本最高峰の1982m)

山頂で弁当を食べようと思っていたのですが、思いの外混雑しているので、その先に進んでみることにします。
(大学生の団体さんが山頂到着に興奮して、雄叫びを上げていたりしたので。まぁ、気持ちはわかりますが、私は静かな山頂が好きです)

痩せ尾根が奥へと続いています。

遠くから見たときは、石の上を歩くのかとドキドキしていたのですが、近づいてよく見たら石の右脇にちゃんと踏み分け跡がありました。

先端まで来ました。(南尖峰)
誰も居ないってほどではないですが、ようやく静かに景色を堪能できそうです。

左を向くと、岩の隙間から足下が見えています。

先に進んで振り返って、その岩を横から見ると下が無いのがわかります。

ちょうど天狗岳へ引き返そうとしていた人にお願いして、写真を撮ってもらいました。
(大丈夫と思ってはいても、ちょっと緊張しますよね)

大きな岩に腰掛けて、弁当を頂きます。(今回は普通のコンビニ弁当です)

一番先端の岩のところです。
左右どちらに転がっても危ない場所ではありますが、あまりに気温や吹く風が心地よく、ここで1時間近くぼーっとしてました。
この先の岩にも立つことが出来るのですが、写真を撮ってくれる人がこの時居なかったので、立ちませんでした。(怖いだろうなぁ(笑))
ふと左下に目をやると、なにやら人が歩いています。

へぇ~、あんなところ歩けるんだ。
バリエーションルートですかね?
そう思いながら興味深く眺めていると、今度は右側の斜面から親子連れ(子どもは中学生ぐらいの男の子)が上がってきます。
こんなところにルートがあるのかと尋ねてみると、墓場尾根の大砲岩を見学してきたとのことで、今私が見下ろしている登山者達が歩いている場所とは別のようです。
大砲岩はルートが危険なわりには、それほどたいした物でもないとのことだったのでパスしておきました。(後で調べたら面白そうだったので、行ってみれば良かったと少し後悔)
その後もしばらくぼーっと遠くの景色を眺めていると、岩の陰から先ほどの親子連れがなにやら協力し合いながら降りていく声が聞こえ、気がつくと少し下の岩場に立っていました。
たぶんバリエーションルートの方へ降りて行こうとしていると思ったので、行き先がどこにつながっているかお父さんに尋ねてみると、私が登った土小屋の駐車場から続くルートに途中で合流するとのこと。
つまり、この道を降りて行けばロードスターを停めた駐車場に(途中まで別の道で)戻れるわけです。
案内看板に載ってなかった道なので、完全にバリエーションルートだと思うのですが、下からも登って来ますし、親子連れの二人も降りるわけですから、それなりに人も歩いて居るみたいです。
危険かどうか尋ねてみると、「最初の降り口ところ以外は道迷いを除けばそれほどでも無いよ」、とのこと。
ちょうど、その危険なところの降り方を見てなかったんだよなぁ。。。
せっかくなので、ついて行きたい気もするし、どうしようかな~と悩んでいる内に親子連れは慣れた感じでスルスルと降りていき、気がついたら下の岩に取り付いていました。
まぁ、あんな中学生の子でも行けるんだから大丈夫でしょう! と、決心し、私もこちらから下ってみることにしました。(11:15)

さて、最難関と言われた最初の下り口ですが・・・
大きな石が下にあって、そこに飛び降りてから、もう一つ大きく降りるようです。

上から見たときはそんなんでも無いと思ったのですが、特に2回目の降りるところは高低差もけっこうあって、お尻を石に乗せたまま飛び降りると、勢い余ってそのまま崖下に転がりそうな気がします。
私はうつぶせ体制で岩のくぼみに手で掴まってぎりぎりまで体を下ろしてから、そっと体を落としました。(左の石経由)
でも、これ、どうやって登るんだろう?

お次は高度感満点の急斜面を下っていきます。
バリエーションルートですから、登山道と言うよりはただの踏み分け跡です。
ちょうどこの斜面の途中で先ほど上から見下ろしていた二人組(中年ご夫婦)が登ってきたので、この先の状況を確認します。
曰く、
「危険ではないけど笹藪漕ぎが酷いよ。下りは特に道迷いに注意だね」
とのこと。
先ほどの親子連れの情報で間違いないみたいです。

降りてきた道を振り返ったところですが、自分でもどこをどう下ったのかまったくわかりません。

ここに登山道(踏み分け跡)があると聞いてなければ、絶対に行かないような場所です。

先ほど上から見下ろしていた岩場です。
実はこの岩は基本的には使わななくてもよくかったりします。一カ所だけ岩を伝った方が楽な場所もありました、基本は途中から右下に踏み分け跡があって、そこを通過できます。。
(見た目ほどの難所ではないです。よっぽど二の鎖、三の鎖の方がここより危ないです)

振り返ると石鎚山(南尖峰)が大迫力で迫ってきます。(頂上右側に小さく人が写ってます)
しかし、よくもまぁ、あんなところを下ってきたなと感心します。(最初に道を作った人はえらい)
そう言えば弥山や天狗岳の山頂は通過しただけだということを今頃思い出しましたが、引き返す気にもならなかったので、そのまま下山することにします。

右上に見えているのが駐車場でしょうか。
正面奥の笹の尾根も登る時に歩いた気がする場所ですから、この方向で間違いないようです。
写真ではまったく道が無いように見えますが、実際は踏み分け跡がちゃんとまっすぐ続いていて、そこだけ笹が生えていないので、足下だけは道が見えるようになってます。
ただし、細かい段差とか石はよく見えないので、慎重に進まないと、足を置いてから「おっと!」となることがしょっちゅうです。

頂上の岩場から降りてきたところを振り返ったところですが、左斜面に転げ落ちたらたまったもんじゃありません。
思い返せば駐車場から山頂方面を眺めたとき、そして登る時はほとんどハイキング気分で終わるかと思っていた石鎚山ですが、思いがけずハードな山歩きになってきました。
しばらく下って行くと、私と同じ年ぐらいの単独の女性が登山道をふさぐ形で三脚を立てて写真を撮っていたので、挨拶をしながら脇をすり抜けます。

そこから10mほど進んだところで、突然道が無くなりました。
下れないわけではなさそうだったのですが、どう見ても踏み分け跡とは言えない状況だったので、いったん引き返し先ほどの女性に道を尋ねます。
すると、
「登山道はあちらですよ」
と、私が彼女とすれ違う前に通り過ぎた場所から横に伸びる踏み分け跡を指し示します。
そっか、登山道から外れてわざわざ彼女が撮影している場所に私が歩いてきてしまったのだと、ここで気がつきました。
上の写真の行き止まりのところはビューポイントだそうで、多くの人が写真を撮るためにそこまで登るので踏み分け跡ができているのだとか。
「一人でここを上がるなんてすごいですね」
と、話を振ってみると
「私、地元に住んでいるのでしょっちゅうここを登ってるんですよ」(笑)
との返事。
なるほど。
それなら、と、疑問に思っていたことも聞いてみます。
「最後の頂上直下の取り付き、どうやって上がるんですか? すごい段差を降りたんですけど。」
「あそこは通り過ぎてから左に巻く感じで行けば簡単に上がれますよ」
「あぁ、なるほど」
私が「ここにも立てます」、って書いた岩の方へ直接上がるのでしょうか。
逆に言うと、それを知っていれば、飛び降りる必用は無かったわけです。
さらに質問。
「ここから、後どのぐらいで一般登山道に合流しますかね?」
「さぁ、私もこの道を下りでは使ったことがないから・・・。」
「そうなんですか」
「たぶん1時間ぐらいじゃないかな」
普通バリエーションルートって、登りに使うイメージですもんね。(帰りは安全な一般登山道)
(たぶん)不安そうな顔をしている私に、
「でも、ここから先は迷いやすい場所は無いと思いますよ」
と、励ましてくれ、

颯爽と笹藪を登って行かれました。
かっちょいい~

ちなみに、ここが私が間違えた分岐です。(記録用に戻って改めて撮影)
右側で彼女が撮影していて、左へ続く道に気がつきませんでした。
あらためて写真を見ると、あきらかに左が正解っぽいのですが、実際に黙々と下っているときは気が付かないものなんですよね~。
さて、ここからは迷うことなく一気に下りますよ!
「迷うことは無い」と聞いたのを、「安全で楽な道」と脳内で変換していたのですが、まったくそんなことはありません。

まず、いきなり始まったのが笹藪の急下り。
普通、この斜度(35度以上あったんじゃないでしょうか)だったら間違いなくつづら折れに道を造ると思うのですが、踏み分け跡は一直線に下に向かっています。
そりゃぁ、登りだったら笹につかまりながら、まっすぐ気合で登るんでしょうけど、下りではおっかないったらありゃしないです。
(あまりの急斜面に道を間違えてるんじゃないかと疑ったぐらいです)
左右の笹をわしづかみにしながら慎重に足を運びます。(たまに、浮き石があるんですよ、これが)

振り返ったところですが、まるで垂直に見上げるような急坂で、上が見えません。

その後もひたすら笹藪漕ぎです。
(実は「迷うことは無い」を「笹薮は無い」とも誤変換していたため、ゲンナリ感倍増です)

たまに登場する樹林帯の中は笹に覆われていないので歩きやすいのですが、その分踏み分け跡を慎重に辿っていかないと、すぐに明後日の方向に行ってしまいそうです。
(現在地が登山道であることを示す木の枝のリボンもほとんど見あたりませんでした)

暑いだろうと思って、上半身はTシャツ一枚で歩いているのですが、笹の葉で擦り傷が出来るらしく、汗ばんだ両腕がヒリヒリします。
もう擦り傷だらけなので、今更長袖を着る気にもなれず、そのままガシガシ進みます。
そして、ほんの少しだけ笹薮歩きに慣れた気がします。
って、思ったころに、見えなかった段差で転びそうになるんですよね、これが。
(とっさに笹を掴むので転ばないのですが)

気のせいか笹の高さが上がったような・・・・・

うげ~~~、気のせいじゃない!
(別にしゃがんで写しているわけじゃありません)
そして、南尖峰を出発してから笹薮と格闘すること1時間、ようやく楽しげな登山者達の話し声が聞こえてきました。
待望の合流地点です。
一般登山道が見えてきたあたりで、看板が出ていたので、このルートの名前か注意書きでも書いてあるのかと覗き込んでみます。

なるほど。
まぁ、バリエーションルートですからね。
帰宅してから調べてみたら、東稜ルートと言うことで、かなりたくさんの方が登られているみたいでした。(皆さん登りで使用していて、下りの記録はほとんど無かったです)

なるほど、この休憩ポイントに出てくるわけですか。
(それとわかる踏み分け跡があると思います)

たった1時間の下りでしたが、ここでたっぷりと休憩を取ります。
(というか、登りよりも疲れました(笑))

ここから先は勝手知ったるハイキングロード。

お~、石鎚スカイライン!
って、愛でる余裕も出てきました。

しばらく道案内をしてくれたアサギマダラ。

この樹林帯の景色、、、あと少しで登山口です。
というわけで、登りよりも5分余分に時間がかかって下ってきました。(13時05分)

ちゃんと神社でお礼をします。

今だからわかる下山路。
赤い線を下ったんですね~。(かなり適当に引いてます)
青が登った道で、黄色いところが信じられない急斜面だったところです。

登山口に温泉は無いので、ひとまず着替えてからロードスターで移動開始します。
一瞬スカイラインをそのまま下ろうかと思ったのですが、せっかくなので林道の方へ進んでみます。

ほっほう、これはなかなかすばらしい道じゃないですか!
林道なのに、ちゃんと舗装されてるし。

石鎚山を振り返ります。
カーナビには戸中の村に下る県道40号線しか表示されておらず、この林道(
瓶ヶ森林道)は掲載されていないのですが、断然こちらの方が楽しそうなので行けるところまで行ってみることにします。

というか、なんでしょう、このすばらしい道!
後から先日購入したバイク用のツーリングマップで確認してみたら、さすがにこの林道も掲載されていましたが、それでもスカイラインのおまけみたいな扱いですね。
(石鎚スカイラインよりも断然こちらの方がすばらしいと私は思いますが)

ひとつだけ贅沢な難点を付けるとしたら、道幅が狭い上に距離が長いということでしょうか。(27kmあるそうです)
これで完全2車線道路だったら、あまりにすばらしすぎて、とんでもなく車が雪崩れ込む道になったと思います。(良し悪しですね)

うわぁ、森林限界のあたりで、水平にずーっとつながってます。
この辺りの山々の登山道へのアプローチに使われる林道らしく、どうやら最後まで走りきることができそうです。

こりゃぁ、楽しい!

しっかし、日本にはまだまだ知らない道があるもんです。
以下しばらく記録用写真と一言コメント

岩稜地帯、、、

雲海ロード

迫る山岳 (瓶ヶ森)

先ほどの水平道路

ガードレールが無い箇所

水平地帯を走りきって振り返ったところです

笹の原も自力で漕ぐのではなく、ロードスターで走れば快適なことこの上なし。

いやぁ、感激しました。
下山したところのT字の交差点に、おみやげ屋さんのような店があったので立ち寄ります。(お腹ペコペコだったもので)

焼ジャガイモに岩豆腐。両方とも(登山補正有りですが)とても美味しかったです。
カーナビでは国道194号線が目の前だったのですが、実際の合流(次の交差点)まで残り10kmと表示されて驚きます。

この付近から見上げる山々もすばらしいものがありますね。

いや、しっかし、こんな道を10kmって、長い長い(笑)

長いと言えば、蛇が道路の端で暖を取っていたのですが、あっという間に逃げられてしまいました。
次回こそは!

さて、ようやく国道194号線に合流しました。
いいかげん、奈良に向かって移動開始しなければなりません。

いよ西条ICから高速に乗り、しばらく走ってからPAに立ち寄って、本日の宿を携帯で探してみます。(さすがに車中泊3連発は避けたかったので)
すると、なんと奈良県に泊まれる宿が一軒も無いではないですか!(楽天トラベルとYAHOOトラベル)
まぁ、たしかに三連休ではありますが、恐るべしパワースポットブーム。
(と、勝手に推理しております。あと、たしか奈良県って元々観光スポットのわりに宿が少なかったんじゃなかったでしたっけ?)
さて、困りました。
そう言えばと天気予報を調べてみると、いつの間にか奈良県も快晴の予報から曇天の予報に変わって来ています。
このように寸前で天気予報がコロコロ変わる日は、天気予報そのものがまったくアテになりません。
それならばということで、奈良でも福井でも長野でもどこにでも出られる大阪に宿を取って、実際の天気(雲の動き)にあわせて、朝一に最終的な行き先を決めることにします。
さすがに大阪だと三連休と言えども宿は豊富にあったので、寝るだけ用の安宿を抑えます。
(一応奈良(大台ヶ原)への道の途中のイメージで)
後はひたすら走るのみ。
奈良にまっすぐ行くのなら徳島から和歌山にフェリーで移動という手もあったのですが、大阪なら普通に淡路島を超えることになります。

途中のSAでソフトクリーム休憩。
なかなか美味しかったです。

あぁぁぁ、今日も(鳴門大橋)夕日に間に合いませんでした。

夕闇の鳴門大橋を通過。

淡路島南PAで名物を食べようと思ったら、鯛寿司と鯛うどんでした。
なぜかうどん尽くしの旅になってます。
うどんは関西風味で美味しかったです。

綺麗に光る明石海峡大橋を越えて、、、

神戸の美しい夜景を堪能しつつ、、、

酷い渋滞に突っ込みながら、大阪を目指します。
しっかし、なんで大阪の高速(湾岸系)って細かく細かく金を取られるんでしょうね。
このへんは東京の首都高速の700円均一のほうが精神的に気が楽です。

そして、え? ここ? と思うような建物が
本日の宿。
出稼ぎの方々の長期滞在宿みたいですね。(ワンフロアーだけでも百室以上部屋があるみたいでした)

こんな空間もあります。
(建物と建物の間?)

ソファーを兼ねたベッドでしょうか。
まぁ、寝るだけなので横になれれば何でも良いわけですが。
お風呂はついていない部屋でしたが、大浴場があって(もちろん普通の沸かし湯です)、ほとんど貸し切り状態だったので、腕が痛い以外はすごく気持ちよかったです。
さて、明日の天気はどんな感じでしょうか?
おやすみなさい。