
3連休編の続きです
帰宅して準備を済ませると、すぐに家を出発しました。(19時30分)

横浜を通過し

湯河原で対向車の多さに明日の帰宅時のことを憂いつつ

熱海の夜景に感嘆し、砂浜から突然打ち上がる花火にびっくりしつつ

ほぼ満月の月が海面に輝くのを眺めながら

北川温泉でようやく本日の汗を流し、ようやく民宿に到着したのでした。
(23時00分)
民宿の入り口に2号室に泊まるようにと張り紙がしてあります。
相部屋なので、まだ皆さん起きているかと思いきや、部屋は真っ暗。
そして、3人が布団を適当にしいて寝ているので、驚いたことに私が布団を敷くスペースが残されていません。これで宿代を払わされるのは叶わないので、相部屋の方々に一度起きてもらい、布団を無理矢理敷かせてもらいました。
テレビを見たり本を読んだりとかしている状況でもないので、私もすぐに寝ました。
月曜日朝7時起床

いわゆる民宿の朝御飯です。
場所柄、魚満載の朝御飯が出ても良さそうなものですが、ダイバー用の安宿なので、朝飯はこんなもんです。(でも、私にとっては充実した朝御飯)
さて、同室の人の中に、昨日すでに潜った人が居たので、状況を確認します
「ハンマーヘッドシャークは土曜の午前中までは居たらしいんだけど、昨日は一匹も見なかったよ」
あぁぁぁぁぁぁ、早めに下山して南伊豆まで走ってきたというのに・・・・
今年も駄目かぁ。
と、一人でぼやいていると
「まだ、見れないと決まったわけじゃないですか」
と、同室の方々に慰められるのでした。
さて、準備を済ませると、ダイビングのセッティングをするために港に向かいます。
ハンマーで沸いた梅雨明けの3連休、ショップの混雑はピークに達していました。
お客さんを8グループぐらいに分け(1グループ6名ぐらい)、さらに4グループずつポイントまで連れていき、潜って戻ってきたら次の4グループが潜りに行くという感じで一日が進みます。
私は2往復目と4往復目に船に乗ることになってます。
(ちなみに一番ハンマーを見る可能性が高いと言われているのが朝一の一往復目です)

その一往復目のグループが港に戻ってきました。
あの、どんよりした顔を見れば、ハンマーを見れなかったのは一目瞭然です。(実際にそうでした)
指定されたガイドの待つところに集合し、入れ違いで乗船しようとすると、
「ぎんがめさん、あちらのグループに移ってください」
とグループ変更を宣告されます。
前に、そうやってグループ変更を言い渡され、私が移ったグループのみハンマーを見なかったという記憶が一瞬頭をよぎったのですが、今日は昨日から続くハンマー不調の真っただ中なので、あまり気にもしませんでした。

神子元島までは船で20分ぐらいです。

これが神子元島です。
伊豆半島の最南端からさらに南に来ています
外洋真っただ中で、時には黒潮(支流)がもろにブチ当たることもあるビッグポイントです。

エアを確認。200気圧入っています。
あと、その後ろにあるのがオクトパスと言って、自分以外のダイバーがエア切れ起こしたときに、エアを吸わせて上げる予備のレギュレーター(口に加えるやつ)です。
これは全員付けているので、水中でエアが無くなったら、そばのダイバーのところに行ってオクトパスを使わせてもらうことになるわけです。

ほんじゃぁまぁ、行きますか。

とりゃ!
と、エントリーしやすいように、この船はサイドの一部が開くようになってます。

水中を見下ろすと、太陽光がゆらゆらと射し込んでいます。
今日の海は青いですね~
(神子元は潮が複雑に流れているので日によってけっこう変わります)
ちなみに、垂直方向の見え具合を透明度、水平方向の見え具合を透視度と呼びます。
水中でダイバー同士が見えなくなるのは透視度が悪いからです。(伊豆とかだと透視度5mとかざらですからね)

なので、まずは水面でグループ全員が集合します。
水中に入っちゃうと透視度の関係で迷子になっちゃいますからね。
(この変のお作法は、透視度や流れによって様々です。沖縄の穏やかな海なんかだと、適当に潜って水中集合だったりしますし、上級者限定ポイントだと、船から飛び込んだら、そのまま一気に潜れと指示を受けることもあります)

集合したら潜航開始
耳抜きをしながら水深を下げていきます

だいたいは、水面から見えている大きな根(水中から立ち上がる岩の塊)の上辺りが集合場所になります。
流れなどを気にしながら、根に向かって潜っていきます。
ここで、一旦集合し(潜るスピードが遅い人も居ますしね)、全員が集合したのを確認して、ガイドが先頭で進み始めます。

なので、どこに魚(ここではハンマーですね)が居るかはガイドの腕に委ねることになります

カラフルに見えているのはソフトコーラルです。
沖縄なんかにある、いわゆる固いサンゴはハードコーラルと呼びます。

グループで固まって行動します

ガイドは時々振り返って、全員居るか、トラブルは起きていないか確認しながら進んでいきます。

メジロザメです。(小さい)
本来はここにハンマーヘッドシャークが川のように群れているはずの場所です。

5匹ぐらい居たでしょうか。

流れが強いので、岩にしがみついて水面付近を泳ぐメジロザメを眺めています。
泡の流れる方向で、流れの強さがわかるかと思います。

たま~に、頭のすぐ上を泳いでくれたりするのですが、基本臆病なので、近づいては来ません。

そして、最後は流れに身を任せて(ドリフトと言います)、岩から離れ、

水深5m付近に5分ほど留まって、体に溜まった窒素を抜きます。
(全員固まったまま流されています)

浮上すると、船が発見してピックアップしに来てくれます。
神子元の船はどこのショップもエレベーターリフトが後部に着いているので、それに乗れば、自動的に船の高さまで引き上げてくれます。
さて、船に戻ると何やら様子が変です。
民宿で同じ部屋だった、「見れないと決まったわけじゃ・・・」と言っていた彼も、何かよそよそしい感じ。
聞くと、なんとハンマーの群れをみたと言うじゃないですか!!
しかも、私がもともと所属していたグループに彼も所属していて、私だけが他のグループに移されていたのでした・・・
ちなみに8グループの中でハンマーの群れを見たのは彼らのグループ(元もと私が所属していたグループ)だけです。
なんてこったい。。。。
ちょうど我々がメジロザメを見上げているときに、その横の根の向こうに群れていたんだそうな。
すると、私のグループの一人が
「私、もう何年も神子元に通っているんですが、ハンマーの群れを見たことが無いんですよ」
と告白開始。
「これを言うと、まわりから嫌な顔されるかと思って、黙ってたんですが、、、今回も駄目そうですね」
まぁ、私も人のことを言えた義理では無いのですが、、、
さらに、別の女性が
「私は嵐を呼ぶ女と言われています」
と、すごい告白を(笑)
「今日は快晴で本当に良かったです」
すごい人が集まったもんだ。
そりゃぁ、見れないわな。
失意と諦めの中、ショップに戻り、昼飯を食べてから、3往復目の船に乗り込みます。

ウミガメです

伊勢エビです

タカベの群れです

同じくタカベ

メジナの群れ

ダイバーの群れ
と、順調にハンマーヘッドシャークの群れ以外のモノを見ながら、最後のドリフト開始

すると、なんかメジロザメが群れている(というほど居ませんが)のが見えてきました

あら、ハンマーヘッドシャークも混ざってますよ

この個体は好奇心が強いのか、我々の周囲をぐるぐるまわってます(珍しい)

じゃぁ、写真を撮らせてくれと近づくと逃げていくあまのじゃくっぷり。
まぁ、単体のハンマーはこれまでに何度も見てるんですけどね。。。
と、ここまで文章を読んでいただいた方なら楽しめるであろう、ビデオ編を
こちらにアップしました。よろしければご覧くださいませ。
というわけで、今回もハンマーが川のように流れるの図は見ることが出来ず、東京に戻ることになりました。とほほ。。。
ショップを出発するときにRHTを開けたら、ダイバーの皆さんにえらい驚かれました。

ドライブで気を紛らわせます

伊豆の最南端付近

ユウスゲが満開でした

ここまで咲いているのは、初めて見たかもしれません

淡い黄色がなんとも美しい

業務用ビデオカメラを構えたおじさんも居ます

これから走る道ですね

では、東京に向けて走りますか!

南伊豆から西伊豆にかけては空いていていいですね~

緑は濃いし

海も美しい

田子の漁港でビンチョウマグロ丼とカツオのハラミをいただきます

いつもの仁科峠に上がると、真っ白でした

下界も全然見えません
霧の中走っていたら、道路の真ん中に鹿が居ました。

西伊豆スカイラインを修善寺方面に下りてから、135号線で韮山を目指します

道は細いのですが、対向車も居ないので快調に進んでいきます。
たぶん、東伊豆の海沿いの道は大渋滞になっているのでしょう

伊豆スカイラインはやはり濃霧でした

最後は東名名物の大渋滞につっこみ、帰宅したのでした。
おしまい
なんか、ハンマーの群れが見れなかったのは、3連休の日月ぐらいで、あとは順調に見れているみたいです。くやしい~~~!!