
(今回、ロードスターネタはほとんど登場しません)
週末はお盆に向けていろいろやることがあったので、1泊2日でどこかに出かけるのは控えました。
代わりに、先々週のリベンジとして神子元にダイビングに日帰りで行くことにしました。
海の方は絶好調で、ハンマーヘッドの群れに会えない方がおかしいという状態が続いていましたもので。
ダイビングはたいてい1日2回潜ります。(人によって一回で十分って人から、3回は潜りたいっていう人まで居ますが)
よって、平日は船が2回~3回海に出るのですが、土日はお客さんが多いので船が4回出ます。ハンマーヘッドに出会える確率が高いと言われていたのは朝一の航海で、前泊する常連さん達で埋まることがほとんどです。前回(7/21海の日)に行ったときも前泊であるにもかかわらず、私は2、4航海目の組でした。
今回は前泊をしないつもりだったので、むしろ2、4航海目にしてもらって、早朝に東京を出発することにします。
金曜日の夕方に予約の電話を入れ、その事を伝えると
「2、4航海目はもう満杯なので、1、3航海目でいいですか?」
との返事。
なんかひっかかるものを感じつつ、1、3航海目で予約。
1航海目の出港時間が朝8時。集合時間が朝7時なので、東京を早朝出発というわけにも行きません。
しかたなく、金曜の深夜0時に家を出発します。
夜中なのに意外に混んでいる東伊豆を南下して、3時過ぎに石廊崎のすぐ横にあるダイビングショップそばに到着して車中泊。

朝7時前に(暑くて)起き、とりあえず背伸び。
ハンマーヘッドの群れを狙うようになって何年目になるのか数えていませんが、そんな年月ともついにおさらばです。

道路を横断中のカニ君もはさみを振って応援してくれています。
ショップに到着すると、金曜日から潜っている人が居たので昨日の様子を聞いてみました。
「私たちは、1匹しか見ませんでした・・・」
え?
ここ最近は毎日群れてるんじゃないの?
ここでようやく気付きました。
私がここ数年使っているショップのログは書き方が曖昧で、参加者中、どのぐらいの人が見たのかちゃんと書いていないのです。
ゆえに、誰か一人でも見ていると、全員が見ているかのような感じで書かれているわけです。(気付くの遅すぎ、というか自分に都合良く読みすぎ(笑))
しかも、その方々(ご夫婦)
「足引っ張っちゃったらすみません」
あらら、初心者さんですか。
神子元はある程度スキルが無いと(潜っている本人が)楽しめない海なので、ちょいと心配です。

ダイビングギアをセッティングします。
黒いのがBC(Buoyancy(浮力) Control(調整))ジャケット。
右にあるカラフルな帯には錘がついていて、これでウェットスーツを着た浮力満載の体全体を水に(やや)沈むように調整します。
そして、水深が増すにつれウェットスーツや肺がつぶれて浮力が足りなくなり、どんどん沈み始めますので、このBCジャケットにタンクからエアを入れて調整するわけです。
よく泳げないから・・・とおっしゃる方が居ますが、水泳とダイビングはまったく別物です。
息継ぎという概念はありませんし、錘を捨てれば浮力全開。さらにBCをエアで満たせば浮き輪状態になりますので、波間に漂うときも体が海から持ち上がった状態になります。
フィンを履いてますので、足を動かせば前に進みますしね。

ほいじゃま、行ってみますか!

陸地付近は天気が悪いですが、神子元島付近は晴れていました。
写真中央やや左に見えているのが(わかりにくいですが)弓ヶ浜です。
ポイントに到着して早速エントリー(水に飛び込むこと)。
水は温く、そして青いです。

そして、初心者ダイバーさん、潜航でパニクッたらしくガイドさんに手をつないでもらってます。なんとも神子元に似つかわしくない微笑ましい光景です。

先週、TABさんの胃袋に収まったイサキが群れています。
そして、ハンマーヘッドが居る確率が高い場所にやってきましたが、本日は大潮の1航海目、恐ろしく潮の流れが速く、洗濯機のような状態で泡が舞い上がっています。
これでは、これ以上前に進めません。(もし、初心者さんが居なければと思わないでもないですが、それは私も最初は初心者だったわけで言いっこ無しです)
目の効くガイドが、岩の向こうにハンマーヘッドが居ると合図を出しますが、とても近寄れる状態ではないです。
諦めて、ドリフト(流れに流される)状態になります。

とほほ~~~
港に戻り2航海目の組と入れ替わります。
なんでも、原油の価格が高騰し、電車で下田まで出てきてピックアップしてもらい、2,4航海目に乗る人が激増したのだとか。
どよよ~んとした気持ちで、2航海目の帰りを待ちます。
(その間、同じグループの皆さんと仲良くお話してるんですけどね)
そして、2航海目の人達が帰ってきました。
なんと、流れも多少収まり、ハンマーヘッドが川のように群れていたとのこと!!
我々のグループも一気にテンションが上がります。
そして、ショップのスタッフが気を遣ったのか多少チーム変更。
上級者組と初心者組に別れることになりました。

上級者組、皆さんいかにもな格好をしてます。全身真っ黒です。

今度こそ、会いに行きますよ~

ハンマーヘッドが良く群れる根に到着。

流されないように岩にしがみつき、登場を待ちます。

し~~~ん・・・・・
(前方にかすかに他のショップの組が待っているのが見えます)
そして、ドリフト状態へ・・・・
半ば諦め半分で潮に流されていると、突然ガイドが斜め前方を指さします。指の差しかたからして間違いなくハンマーヘッドが居るのだと思われます。
本日は透視度がかなり良いのですが、指差した方には濁った潮が入っていてよく見えません。しかも、私はグループの最後尾に居ます。上級者組がカメラを構えてダッシュをしているところをみると、その先に居るのでしょうが、臆病なハンマーヘッドシャークの事ですから、とっくに逃げてしまったでしょう。
というわけで、ま~ったく何も見えませんでした。

最後は水深5mで窒素を抜いて、本日のダイビング終了!!
船に上がると、上級者組は
「いやぁ、5匹ぐらいしか見えなかったよ。興奮して思わず追いかけちゃったよ」
と、成果報告。
最初に発見したガイドによると、濁りの中にかなりの数のハンマーヘッドが居たのだとか。
例え前の方に居たとしても、濁りの中に潜み、逃げていく群れを見たかったわけでは無いですから、まぁこれは見れなくても良いです。
やはり、透視度の良いところで、堂々と前に進んで来て欲しいですからね。
というわけで、また来年チャレンジしますよ!!
(まさか原油高が原因で見逃すとは思いませんでした)
一応、お暇な方はダイビングの様子を動画でご覧くださいませ。
港に戻ると、ショップの軽トラにギアを放り込み一足先に体の潮を洗い落とします。
洗い終わった頃にちょうど軽トラが遅れてやって来たので、荷台からギアを下ろそうとすると、なぜか私のギアが見当たりません。港に戻ったりショップのあちこちを探しますがやはりどこにもありません。
そういえば、たしか、ショップには2台の軽トラがあったはず・・・
もしやと思い、ショップのアルバイト(♀)に尋ねると、やはり私がギアを放り込んだ軽トラは他の港に行ってしまったとのこと。
それなら、取りに行きましょうということで、運転に自信がないというアルバイトさんを助手席に乗せて道案内してもらい、私が運転して、もう一台の軽トラを探します。(むしろ、自分から運転させてくださいと申し出ました(笑))

軽トラ、運転楽しいですね!!
(ハンドルが重ステでびっくり)
ギアを洗って、頼んでおいた弁当を食べながらギアを乾かし、とっととロードスターに積んで東京に戻ることにします。
トランクを開けて、ギアを入れようとすると腰にピシっとした痛みが・・・・
(水を含んだギアは軽く25kg以上あります)
しまったぁ、ギックリ腰やっちゃったぁぁぁぁ。
幸い、立てないほどの痛みでは無いですが、動くとかなり痛いです。
例によって、他のダイバー達が
「こんな車でダイビング来てるんですか!」
とか、話しかけてくるわけですが
「すみません、では帰ります!」
と、ひきつった笑みを浮かべながら車に乗り込み、RHTを開けることもせずに、すぐにショップを後にしました。
下田に入ったところで車を停めて携帯電話を取り出し、ギックリ腰について調べてみます。
ようは、腰の捻挫のようです。
これがわかり、とりあえず一安心。
このぐらいの痛みなら、これまでの捻挫の経験から言って4~5日で治りそうです。(お盆の登山に影響が出ないかだけが心配だったもので)
とは言いつつ、腰が痛くて運転が楽しめる状況でも無いので、このまま混雑している東伊豆を北上するか、それとも他の道を走るか・・・
ということで、それほど空いてはいない国道414号線で伊豆半島の中央をチンタラ走りながら東京を目指すことにします。
途中、天城峠のあたりの道の駅に立ち寄り、わさびソフトを注文します。

ちゃんとすり下ろすんですね

天城越えの歴史を読みながら、わさびソフトをいただきます。
ってか、写真を撮ろうとしていたら、ガンガン溶けてきます(笑)
お味の方ですが・・・・
そりゃぁ、ワサビの方が味としては強いですよね。冷やしたワサビを食べている感覚です。
運転中に噛んでいたガムを捨てようとゴミ箱を探すと、この道の駅にはゴミ箱が無いらしいの
で、しかたなく短パンのポケットに仕舞っておきます。

天城から県道59号線で冷川の方に向かいます。

あぁ~、この道、伊豆半島探検をはじめたころ(10年ほど前)、よく走ったなぁ。
冷川から伊豆スカイラインに乗ります。

もう夕方なので伊豆スカイラインも空いています。
不思議なもんで、オープンにしてこんな道を走っていると脳内麻薬が出るのか腰の痛みが無くなっていきます。
やたらスピードを出しているように見えるかもしれませんが、コンデジだとシャッタースピードが落ちてしまうのでこんな感じに写ってしまってます。
(今回ははなっからデジイチは持っていっていませんでした)

熱海峠から先は、名物の濃霧。

そして、ついに5万キロを突破しました。これで新車の保証期間も終了です。
家に到着すると、腰をかばいながらダイビングギアを家に運び、本日の全行程終了。
ポケットから鍵やら財布を出そうとすると・・・・
そう、皆さんご想像の通り、ガムが短パンにべったりついてえらいことになってしまっていましたとさ!!
(冷凍庫に放り込んで、凍らして取ろうとしたのですが、すでにべっとり染み込んでいたので、ラッカーで溶かしました。とほほ)
日曜日は予定通りいろいろと用事を済ませておりました。溜まっていた宿題も一気に片づいたと思います。
しっかし、この運の無さ、ニュージランドのツケが今頃まわってきたのかなぁ。
(どれもこれも取るに足らない不幸なので、このぐらいで清算できるなら儲けもんではありますが)
あ、腰の方は予測通り大分良くなりましたのでご心配無く!!
おしまい!